お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

ノベライズ版『西部警察』 ちょっとした感想

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今回は、1月20日に発売された、『ノベライズ版『西部警察』』のレビュー記事です。

 

本放送当時発売されていたというノベライズ版が、約40年の時を経て復刊。1冊に約7話も収録されていてボリュームたっぷりに仕上がっており、過激な描写も挿入されているのが本作らしいなと感じる一方で、同時に「実際にドラマ本編を観てないと想像しにくいかな」という印象も受ける1冊でした。

 

現在、『太陽にほえろ!』のノベライズ版が文庫復刊されている中での、本書籍の復刊。最近は、70年代刑事ドラマのノベライズ版の復刊が流行っているのでしょうか?偶然なのか意図的なのかはわかりませんが、私的には嬉しい限りです。

 

 

 

収録しているお話は、「無防備都市」・「白昼の誘拐」・「横浜銃撃戦」・「暴走刑事を撃て」・「マシンガン狂詩曲(ラプソディー)」・「ビッグ・バッド・ママ」・「ホットマネー攻防戦」。どれも『西部警察』最初期の作品であり、登場刑事たちも皆初期メンバー。そのため、タツ(巽総太郎)が出てくる一方で、マシンXなどの特殊車両群は一切登場しません。

 

西部警察』をかじったことのある人ならわかるとおり、チョイスされているお話は、どれもアクション面あるいは登場人物面でかなり強烈な個性を放つお話ばかり。その一方で、脚本をベースに小説が描き起こされているため、1話あたりの分量は意外に少なく、サクサクと濃厚な各話を楽しむことができます。本作の醍醐味といえる過剰な爆発や暴力描写は、やはり文章ではその表現に限界がありますが、そこそこ楽しむことができます。

 

そんなこのノベライズ版ですが、本編で描かれていることがところどころ省略されているのは、ちょっと残念なところ。一番驚かされたのは、「無防備都市」において、大門と木暮の初めての邂逅シーンが丸々カットされ、最初から知り合い前提ということでお話が進んでいる点でした。確かに、あのやり取りは装甲車の事件とは全く絡まないんだけど、大門をはじめとする西部署捜査課の雰囲気や、木暮課長のキャラが楽しめるシーンなんだけどなぁ~。

 

上述のような部分カットは、人それぞれの好みになるので仕方ないのですが、そうしたことすらも塗りつぶしてしまうようなこのノベライズ最大のマイナス面は、誤字脱字があまりにも多いこと。送り仮名誤りや漢字の誤り、カギカッコのつけ忘れなどが、1つや2つどころではないのです。申し訳ないけど、「これ発売するときに、本当に校正した?」と疑いたくなるレベルです。うーん、これはオリジナル版でもそうだったのかなぁ。

 

このような誤字脱字の一方で、本放送当時は問題なかった差別用語についても、修正されることなく収録。その気概自体はGoodだけど…、なんだかTV本編よりもそうした描写が多いような気がするなぁ。

 

 

 

さて、この「ノベライズ版『西部警察』」、全3巻の復刊が予定されており、この記事を投稿している時点では、第2弾についても復刊済み。これについても、もちろん入手しております!

 

というワケで、次回以降では、「ノベライズ版『西部警察』vol.2」を取り上げることにしましょう!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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