お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『黄金勇者ゴルドラン』ちょっとした感想 15th-Adventure(第43~45話)

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今回は、黄金勇者ゴルドラン』の感想記事第15回目です。

 

どんどんストーリー上で重要なウェイトを占めてくる、シリアスの心情変化。前回ご紹介の3話に続き、今回もそれが描かれることに。対する拓矢たちとドランたちが相変わらず(ほめてる)和気藹々としている分、真逆の状況に置かれているシリアスの悲壮感がより際立っているのが、いろんな意味で心にガツンとくるものになっています。さあ、彼はどうなってしまうのか―。

 

 

 

 

第43話「奇跡の超必殺技」

1995年12月9日放送
登場した敵他:バザルド(エクセルギア)、デスギャリガンの次元振動波

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「おぬしらは本当に…仲間を信じ、仲間を大切にするんじゃなぁ。」


STORY:シリアスへのボトルメールを書いた拓矢たちが次に訪れた惑星は、ジャッジ爺さんという1人の老人が暮らす、緑豊かな星。その爺さんからしばらく一緒に過ごすよう頼まれた彼らは、今までの冒険の話をしてみせる。そ同じ頃、ボトルメールを読んだシリアスは勘違いして激昂。拓矢たちのいる星を破壊しようとするが、キャプテンシャークら勇者が必死の抵抗を試みる。しかし、シリアスの放ったバザルドは強かった。窮地に立たされるスカイゴルドランたち。今、拓矢たちとドランたちの絆が試される!


拓矢たちのレジェンドラに向けてめぐる星々の旅も、いよいよ大詰め。今回はその最後の中継地点になるであろう星で、拓矢たちとドランたちの絆が試され、そしてスカイゴルドランたちの奮戦が描かれることになりました。本放送時はクリスマス商戦を控えていたこともあり、今回だけの特別な必殺技も披露。ちゃんと玩具で再現できるようになっているのにも、注目です。


前回、シリアスの新たな一面を知った拓矢たち。シリアスと仲良くなれるのではないかと考えた彼らは、ボトルメールを書きまくり、それを宇宙空間へ放流します。そうしているうちに、アドベンジャーは次の惑星へ到着。緑豊かな星の中を探索していると、この星に1人で暮らしているというジャッジ爺さんに出会うのでした。シリアスとコンタクトをとるために「無線で連絡を取る」などという現実的な方法ではなく、あえてちょっぴり夢のある「ボトルメール」をチョイスする拓矢たち。こうした遊び心が、これまた彼らの“冒険心”を感じさせてくれます。ちなみに手紙を詰めるためのボトルは、彼らが旅の途中で飲み干してきた大量の空き瓶らしい。ちゃんと洗ってるのかな?そうこうしているうちに、彼らは次の惑星へ。緑豊かである一方、草木がしっかり手入れされていることから誰か住人がいることを察する彼らの前に現れたのは、ジャッジ爺さんと名乗る陽気なお爺さんでした。「草刈り好きなおじいさんが人間も狩りつくした」というホラー的な妄想を大がしている間に登場する、ジャッジ爺さん。登場直後こそ怪しげな雰囲気を漂わせていましたが、実際はかなり明るい性格のお爺さん。地上からドランの身体を伝って拓矢たちの前にまで走ってくるくらい元気で、そのくせ寂しがり屋でした。拓矢たちがこの星にずっといれないかもしれないというと、わざわざ夕陽の画像を括り付けた木の前まで行って、寂しがってみせるジャッジ爺さん。確かに陽気だけど、全体的にイッちゃってる感じもするぞ…。


ジャッジ爺さんのために、これまでの冒険のことを話し始める拓矢たち。ジャッジ爺さんはそのことを喜んで聞きます。同じ頃、拓矢たちのボトルメールを回収したシリアスは、その内容に激昂。さらに、尋常じゃない数のボトルメールを回収したことで、完全に馬鹿にされていると勘違いした彼は、デスギャリガンに次元振動波を準備させ、拓矢たちがいるであろう星に向かいます。途中キャプテンシャークが現れますが、これに対しシリアスはバザルドで出撃するのでした。拓矢たちのボトルメールという発想は確かによかったのですが、その書いた内容がよくなかった。これによりシリアスは馬鹿にされていると勘違いしてしまいます。ボトルメールの内容は、前回のことを踏まえ、「仲良くしたい」とか「女の子との付き合い方を手ほどきする」と言ったもの。拓矢たち側は好意で書いてるつもりなんだろうけど、まあ確かにこの文面じゃあ勘違いされても仕方ないなぁ…。その後シリアスは、デスギャリガンを複数体起動させて次元振動波をセット。それに気づき現れたキャプテンシャークに対しては、バザルドで対抗します。バザルドというのは、第36話で登場し、当時登場したてだったキャプテンシャークに倒されたロボ。あの時は戦闘データがなかったゆえに敗北しましたが、今回はしっかりとデータも追加登録され、さらに数も5体に増えたことで、キャプテンシャークを徹底的に苦しめます。マズいぞ、大ピンチじゃないか…!


キャプテンシャークの連絡により、彼のピンチを知った拓矢たち。彼らはドランたちに合体命令を出し、加勢に向かわせます。しかし、スカイゴルドランたちの力をもってしても戦局を変えることはできず、デスギャリガン部隊の次元振動波の発射を許してしまうことに。星の破壊が始まり、執拗に拓矢たちの脱出を促すジャッジ爺さんでしたが、彼らはスカイゴルドランたちを信じ、決して脱出しようとはしませんでした。スカイゴルドランたちがキャプテンシャークに加勢。しかし第36話時点でデータを解析され既に苦戦していた彼らですから、今回も前回同様かなりの苦しい戦いを強いられます。スカイゴルドランたち自身があの後何かパワーアップしてるわけじゃないから、こうなるのはまあ分かってたっちゃあそうだけど…。そうこうしているうちに、スカイゴルドランたちの目の前で次元振動波が発射。草木の色が変わって大地がめくりあがるなどの異常事態が発生し、ジャッジ爺さんは拓矢たちに脱出を促しますが、拓矢たちはそこから動こうとはしませんでした。まるで拓矢たちとドランたちの絆を試すかのように、彼らに脱出するようしつこく迫ってくるジャッジ爺さん。しかし拓矢たちは、ドランたちのことを心から信じているがゆえに、この場から逃げず、彼らを待ち続けるという選択をとります。普段はおちゃらけているものの、こういうところでしっかりとキメてくれるのが拓矢たち。とてもカッコよく見えましたね。


拓矢たちの、ドランたちを信じる心からの気持ち。それが彼らに通じた時、今まで見られなかったようなパワーが彼らの中で沸き上がります。それをもとにスカイゴルドランたちは力を合わせ、新合体技:ミラクギャラクティカバスターを発動。バザルドもろともデスギャリガンの次元振動波をすべて破壊し、星の破壊を食い止めます。一連の戦いを見届けたジャッジ爺さんは、拓矢たちにレジェンドラの道への情報を伝え、彼らを見送るのでした。拓矢たちの思いが通じた時、スカイゴルドランたちは新たな力を発動。キャプテンシャークとアドベンジャーが合体してハイパーギャラクティカバスターとなり、さらにその状態でアドベンジャーが一斉掃射モードとなり、空影が合体。その状態をゴルドラン・ゴッドシルバリオン・レオンカイザーが支え、パワーを充填することでミラクギャラクティカバスターを発射します。前作『ジェイデッカー』に続き、特定の回限定の必殺技を見せたスカイゴルドランたち。これ、ちゃんと玩具でも変形機構を使ってちゃんと再現できそうになっているのが巧みですね。これによりシリアスのバザルドは破壊され、デスギャリガンの次元振動波を木っ端微塵に。ジャッジ爺さんの星にも平和が戻りますが、これを受け彼は、拓矢たちに重要な情報をもたらすのでした。明言はされていませんが、ジャッジ爺さんはレジェンドラの関係者。今回の一件を通して拓矢たちとドランたちの行動を見ており、レジェンドラへ向かうべき冒険者たちか否かを見極めていたようです。そしてその結果は合格。彼らは、次に待ち受けている「レジェンドラの門」は難関であることを伝えられるのでした。ここで興味深いのが、ジャッジ爺さんがテレパシーで、シリアスに対しても「レジェンドラに向かう資格がある」と伝えていること。拓矢たちとシリアスが歩み寄る日も、そう遠くなさそうですね。

 

 

 

第44話「裏切りの門」

1995年12月16日放送
登場した敵他: レジェンドラの門

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「われらの主は、間が抜けているけど、素直で優しい。彼らと一緒でなければ、こんな楽しい冒険はできなかった。」


STORY:ついにレジェンドラの門までたどり着いた拓矢たち。しかし、それは強力なエネルギーに守られており、ミラクギャラクティカバスターの力でも突破することができなかった。シリアスのシュバンシュタインも歯が立たない中、ドランはシリアスとの共同作戦を提案。それに応じたシリアスは、拓矢たちと合同でレジェンドラの門の突破を開始した。だが気をつけろ拓矢たち。シュバンシュタインのプラネットバスターが、君たちを狙っているぞ―!


強力なエネルギーによって守られているレジェンドラの門を、拓矢たちとシリアスの共同作戦で突破するというのが、最大の見どころとなった一編。シリアスの心情変化を描写する一方で、安易に彼を拓矢たちに歩み寄らさせず、最後の最後でどんでん返しをしてくる形にしたのには意表を突かれました。今回のサブタイトルが「裏切りの門」って、そういうことなのね~。


ついに、レジェンドラへと通じるレジェンドラの門にたどり着いた拓矢たち。さっそく突破を試みますが、それは強力なエネルギーに守られており、アドベンジャーは光のレールから外れ、ラグランジュポイントに墜落してしまいます。エネルギーを破るためにミラクギャラクティカバスターの力を使ったゴルドランたちでしたが、それでもレジェンドラの門を突破することはかなわないのでした。レジェンドラの門はガス系惑星のようなエネルギー体で、信号機のような3つの天体が周りに浮遊。通常時は黄色い星が光っていますが、突破しようとしたときに赤い星が光るようになり、行く手を阻みます。拓矢が言っていたように、まるで信号機のような星であるレジェンドラの門。でも、結局最後の最後まで青い星が光ることはなかったから、あれ本当に信号機の役割してたのか疑問だなぁ。そんな拓矢たちが、レジェンドラの門に阻まれ墜落したのが、ラグランジュポイント。重力が安定し宇宙のごみが堆積したことで地上のようになっている地点でしたが、そこは同時に宇宙船の墓場になっていました。遺されていた宇宙船の残骸は、おそらくレジェンドラにたどり着けなかった先人たちのもの。レジェンドラに行くには必ずドランたち勇者を仲間にしないといけないのかなと思っていましたが(そうしないと光のレールが現れないし)、自力でここにたどり着いた者もいたということなのでしょうか。レジェンドラへの謎は深まるばかりだ…。


ラクギャラクティカバスターも通じず拓矢たちが苦しんでいた頃、彼らに遅れる形でシリアスがシュバンシュタインで到着。拓矢たちと同じく強行突破を試みますが、やはりそのエネルギーの前にはじかれてしまいます。墜落したシュバンシュタインの中で目を覚ましたシリアスは、親衛隊が使い物にならなくなっていた頃から、単独で調査を開始。その道中、ドランと出会うのでした。前回登場したミラクギャラクティカバスターが、今回も登場。しかし、それをもってしてもレジェンドラの門は突破できず、またドランが一時的に行方不明になってしまいます。ミラクギャラクティカバスター、弱くなるの早っ!まあ、それだけレジェンドラの門が強かったということなのでしょう。この後シリアスのシュバンシュタインもやってきますが、拓矢たちと同じく最終的にはレジェンドラの門にかなわずラグランジュポイントに転落。シリアスは単独で調査を開始しますが、やがて道に迷ってしまい、その中でドランと出会います。今まで、シリアスの近くで働き続けてきた親衛隊員たち。しかし今回、その彼らがロボットだったということが判明します。電撃を受けて機能停止したり、故障でびくともしなくなったところから見て、彼らが人間ではないことは明らか。ということはシリアス、今までお前、レイザーを除いてロボットたちに囲まれて旅をし続けてきたんだな…。


シリアスについていくドラン。シリアスはそれを鬱陶しく思いますが、ドランはなおもそれをやめず、さらにはシリアスを捕まえて自分の中に乗せてしまいます。二言三言話したのち、彼にレジェンドラの門を超えるための協力を求めるドラン。最初は迷っていたシリアスでしたが、助けられた借りを返すという形で、一時休戦の上その作戦に協力します。シリアスが嫌がるにもかかわらず、執拗に彼の後を追い、最後は捕まえて自分の中に乗せてしまうドラン。その理由はもちろん嫌がらせのためでなく、彼を救いレジェンドラの門を突破するべく協力を仰ぐためでした。シリアスを乗せてラグランジュポイントを走る中、拓矢たちのことについて語るドラン。彼は彼らにもっと主の自覚を持ってほしいと感じている一方で、彼らが主でなければこんなに面白い冒険はできなかったと語ります。拓矢たちは確かにまだまだ子供で、やっていることはムチャクチャですが、その冒険心は間違いなく本物。今までの戦いを踏まえて語るそのドランの言葉は、優しさに満ちていました。これに心を動かされたのか、遠い目をしたシリアスは、ドランの提案を受け入れ共同作戦を遂行することを約束。やがて彼はシュバンシュタインに戻り、準備を始めます。ドランの話を聞いた直後、ぼそりと「楽しい冒険…」とつぶやくシリアス。彼が本当にしたかったのは、今の彼がやっている強行的なレジェンドラへの旅ではなく、拓矢たちのような純粋に冒険を楽しむ旅だったのかもしれませんね。


シュバンシュタインの全面的なバックアップを受け、再びミラクギャラクティカバスターのフォーメーションを組むゴルドランたち。作戦は見事成功し、エネルギーの妨害を受けながらも門を突破。ついに彼らは、黄金銀河へと突入します。突破を喜ぶ拓矢たちでしたが、そこへ飛んできたのがシュバンシュタインのプラネットバスター。シリアスはゴルドランたちへの攻撃に失敗したのを見た後、全速力でその場から離れていくのでした。シリアスが自ら武装解除し、ゴルドランたちに全面協力。レジェンドラの門を突破して万々歳!…とここまで持ち上げておいて、最後の最後でシリアスの不意打ちが飛んでくるという意表を突く展開に。ここで確かに彼はプラネットバスターをゴルドランたち(正確にはアドベンジャー)に照準を合わせて発射していますが、この行動は「ゴルドランたちを倒す」ためというよりも、「甘い方向に行きかけた自分を正す」ためだったのでしょう。そう考えると、発射直後のシリアスの「これでよかったのです」というセリフ、そして若干の後悔の表情にも合点がいきますからね。しかし、そんな彼の苦悩を知らない拓矢たち。特にワルターは、今回の一件でシリアスに対し激しい怒りを覚え、兄として彼と戦わねばならないと固く決意します。交わりそうですれ違っていく、拓矢たちとシリアス。彼らの運命やいかに―。

 

 

 

第45話「限りなき敗北」

1995年12月23日放送
登場した敵他:エクセルギア部隊

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「血も涙もない乾ききった心しか持たぬお前には、勇者の主になることなど、到底かなわぬ夢でしかないのだ!」


STORY:惑星ラドンに到着し、湧き出る温泉で身体を休める拓矢たち、無邪気に楽しむ彼らだったが、その裏にはワルターの悲壮な覚悟が隠されていた。密かにシュバンシュタインへと向かった彼は、全てに決着をつけるべく、シリアスとの決闘に挑む。スカイゴルドランたちをも巻き込んだ一進一退の攻防の果てに、勝利をつかむのはワルターか、それともシリアスか?そして今、ついにシュバンシュタインが陥落する―!


拓矢たちの出番は前半に集中し、中盤以降はワルターとシリアスのやり取りが中心となる一編。放送時期的に(最終回直前)、サブタイトルは拓矢たちの敗北を意味しているように錯覚しますが、実際に“敗北”を喫したのはシリアスの方でした。何もかも失い、脱出ポッドで宇宙空間に投げ出された彼は、どうなってしまうのでしょうか…。


レジェンドラの門を突破し、満身創痍ながらも冒険心を忘れない拓矢たち。次に訪れる星が温泉の湧き出る星:惑星ラドンだと聞いて、温泉巡りの旅を決め込みます。露天風呂で身体を休める彼らは、途中ワルターたちとも遭遇。つかの間の平和と休息を、心から楽しむのでした。拓矢たちが訪れた星は、惑星ラドン無人の惑星のようですが、星の中では温泉が湧きだしまくっており、湯治場等が整備されていることから、観光等に特化した星でもあることが窺えます。「ラドン」という名前は温泉からとったことが容易に想像できますが、やっぱり同時に想像しちゃうのが怪獣の名前。そのツッコミが劇中入るのかなと思ったら…ちゃんとやってくれていました。やっぱりな、そう来なくっちゃ!そして、惑星ラドンに到着した拓矢たちは、ケガしたことを忘れちゃうくらいはしゃぎまくり。露天風呂の女風呂をのぞき込んだりするお決まりのこともしちゃったりなどします。女風呂にはシャランラが入っていましたが、覗き防止のために水着着用済み。そこらへんはしっかりしてるのね、シャランラ。このように温泉を楽しむ拓矢たちを見て、少し不思議がったのがシルバーナイツたち。彼らは拓矢たちがシリアスを憎んでいないのかと考えますが、それに対しドランは、拓矢たちはシリアスを赦そうとしているのだと説くのでした。「人を憎むより、赦すことの方がずっと難しいのだ。そして、そんな主たちを、私は誇りに思っている。」と語るドラン。まあ拓矢たちがどこまで考えているかわからないですが、あれだけさんざん悪事をやってきたシリアスを赦そうとするその精神は、彼ららしいと言えるでしょう。


温泉を楽しむ拓矢たちを、カーネルとともに見ていたワルター。彼は少し用事があるとして一足先に出ていってしまいますが、彼の真意は、単独で弟であるシリアスと決着をつけることにありました。単身シュバンシュタインへと乗り込んだ彼は、シリアスへ決闘を申し込むことに。ようやくワルターの真意に気づいたカーネルは、慌てて拓矢たちに、ワルター救出のための協力を求めるのでした。皆と同じく温泉に浸かっていたワルター。しかしどういうわけか、海賊帽子だけは脱がずにそのままかぶっていました。いや、それも脱ぎなよ!メッチャ邪魔そうじゃん!そんなワルターは、一足先に温泉から上がることに。表向きには用事を思い出したとしていましたが、実は単独でシリアスと決着をつけるためでした。キャプテンシャークに乗り込んで単身シュバンシュタインに向かった彼は、ついにシリアスと対面し、決闘を開始します。剣による決闘をし、激しいつばぜり合いを見せるワルターとシリアス。ワルターはシリアスを正しい心に目覚めさせるために、シリアスはワルターを倒すことで自分の正義こそが正しいと証明するために、それぞれ戦います。この決闘において、それぞれの考える「正しい心」のぶつかり合いにもなっているのが面白かったですね。同じ頃、ワルターが行方不明になったことで彼の真意に気づいたカーネルは、拓矢たちに協力を要請。それを受けた彼らは、スカイゴルドランたちをシュバンシュタインに向かわせます。ここでの会話で注目したいのが、カーネルも拓矢たちもワルターのこと「イーター」とか「船長」とか呼ばずに、純粋に「ワルター」と呼んでいること。彼らがワルター自身のことを心配しているのがよくわかる描写になっています。


スカイゴルドランたちとワルターの指示を受け合流したキャプテンシャークがエクセルギア部隊と交戦する中、まだまだ続くワルターとシリアスの決闘。一度はシリアスがワルターを追い詰めますが、最終的に勝負に勝ったのはワルターの方でした。しかし、ワルターはどうしてもシリアスを斬ることができず、逆に拘束されてしまう羽目に。これを機に、シリアスはさらなる暴走を見せることになります。ワルターとシリアスの決闘は、やがてシュバンシュタインの機関室へ。一度はスキを突かれて追い詰められたワルターでしたが、機関室の配電盤の一部を破壊。それに気を取られたシリアスを、逆に追い詰め返します。自分が行っていた通り、シリアスと決着をつけるその寸前まで来たワルター。しかし彼はシリアスを斬ることができず、自ら剣を落として拘束されます。ここでシリアスを斬らないのが、実にワルターらしい。まあ、彼の性格的に斬ることはないだろうなぁとは思ってましたけどね。しかし、その代わり彼はシリアスに対して、「このままでは勇者の主になることなどできない」とズバリと指摘。これに立腹したシリアスは、次なる手に出ようとするのでした。シリアスのような血も涙も心もない人間では、到底勇者の主になることはできないと指摘したワルター。これに対しシリアスは、いつになく激しい怒りを見せます。自分が気にしていたことを、今まで自分よりも下だと見ており、一方で自分よりも先に勇者の主となった兄:ワルターから指摘されたことが、何より屈辱的だったのでしょう。


シリアスが手に取ったのは、あのプラネットバスター。拓矢たちのいる惑星ラドンを破壊しようとしますが、これに対しスカイゴルドランたちはミラクギャラクティカバスターのフォーメーションを組み、抵抗します。光線がぶつかり合う中、シュバンシュタインはシステムダウンし、暴走を始めて爆発炎上。ワルターはやむを得ず先行して脱出し、艦に残っていたシリアスは、レイザーの手でムリヤリ脱出ポッドに乗せられ、シュバンシュタインから脱出するのでした。プラネットバスターを惑星ラドンに向け、拓矢たちがいることを承知の上で発射するシリアス。ワルターの信頼しているものを彼の目の前で破壊することで、自分が正しくそして強いことの証明をしようとしたのでしょう。しかし、そんなシリアスの行動において想定外だったのが、ミラクギャラクティカバスターの威力。最初は互角だったミラクギャラクティカバスターは、徐々にプラネットバスターに押され気味になりますが、シュバンシュタインがプラネットバスターのエネルギー負荷に耐えられずシステムダウン。結果的にゴルドランたち側が勝利することになります。爆発炎上するシュバンシュタインで、ワルターはシリアスとともに脱出を試みるも、彼に抵抗されたためやむを得ず先行して脱出。この状況になってもなお敗北を認めようとしないシリアスは、シュバンシュタインに残り続けようとしますが、気を失った時にレイザーにより脱出ポッドに乗せられ、不本意ながら脱出に成功するのでした。ワルターゴルドランたちにも完敗し、旗艦であるシュバンシュタインも大破。心のよりどころにしていたレイザーも生死不明と、何もかも失いズタボロのシリアス。彼は本当に、どうなってしまうのでしょうか。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第46話から第48話(終)をご紹介予定です。『黄金勇者ゴルドラン』。えっ?(冒険が)始まる…!?

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1995年放送の黄金勇者ゴルドラン』挿入歌「夢の翼~ワルターワルザックの大冒険のテーマ」です。

 

前回紹介の「午前0時のアドベンチャー」と同じく、ワルター役の森川智之さんが歌う『ゴルドラン』の挿入歌。「午前0時のアドベンチャー」が作品のイメージソングだったのに対し、こちらは正真正銘ワルターのテーマソング(キャラソン)です。

 

壮大な歌い方をしていますが、「ついてくるがいい ワルターさまに」とか「けれど私は負けぬ 負けないぞ」みたいな、ちょっと抜けた感じのする歌詞もあるのが、なんともワルターのキャラソンらしい感じがします。悪役だけど悪になり切れず、偉そうにしようとしてもそうなり切れない…。それが、ワルターの魅力の1つでもありますよね。

 

 

 

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