違和感ゼロの秀逸なソーシャルディスタンス
番組は変わって、『魔進戦隊キラメイジャー』です。
やり残したことをやり切らなきゃ、あんたの心はいつまでたっても先に進めないでしょ!?今回は宝路と瀬奈のダブルメイン回。全体的にギャグのノリでしたが、ドラマの根幹をなす宝路の心の傷、それに対する瀬奈たちの解決方法とその結果はマジメに作られており、笑いとドラマ性がきちんと両立している一編になっていました。
依然として、その作劇やシーン割は、出演者たちの密を避けるような配慮がなされる形に。中盤のマシュマロを作るシーンは、全く違和感なくマスク着用&ソーシャルディスタンスを徹底しており、これには舌を巻きましたね。
なお、同日放送の『仮面ライダーゼロワン』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
クランチュラからの指示を受け、中年女性が集まる場所のマシュマロ邪面が出現。事態を知った充瑠たちは、すぐさま現場に急行し、遅れて宝路も駆けつけます。マシュマロ邪面に対して戦う気満々の充瑠たちに対し、宝路はマシュマロ邪面の姿を見た途端硬直。戦いに参加できなくなってしまいます。宝路と無鈴からその事情を訊きだした瀬奈は、それを解決するため、マシュマロ邪面の弱点探しを兼ねて、マシュマロづくりに挑むのでした。マシュマロ邪面がいきなり襲撃するところから、本編がスタート。有無を言わせず敵が攻撃する、そしてヒーロー(充瑠たち)に対し名前やら目的やらをペラペラしゃべるのは、「スーパー戦隊シリーズ」らしい導入だなって感じます。そんなマシュマロ邪面に対し、やる気満々の充瑠たち。しかし一方で、遅れて駆け付けた宝路は、マシュマロ邪面を見た途端硬直。そのまま戦えずに戦闘を終えます。明らかに様子がおかしい宝路を不審に思った瀬奈たちは、彼と無鈴から、彼自身のマシュマロに対する心の傷を知るのでした。宝路がマシュマロに対してトラウマがあったのは、30年以上前の高校生時代の後悔のため。その内容自体は割とベタなものでしたが、すぐに謝れなかった理由を宝路が遭った事故(彼がクリスタリアに行くことになったキッカケ)につなげてきたのは上手いなと感じました。
マシュマロづくりで、マシュマロ邪面を倒すヒントをつかんだ為朝。そんな中、再びマシュマロ邪面出現の報せが入ります。出現地点は、宝路がずっと謝れていなかった相手:秋保のコンサート会場でした。新たなキラメイストーンを抱え先行して駆け付けた時雨たちの攻撃も歯が立たない中、遅れて駆け付けた為朝により、充瑠たちはその突破口を見つけます。一方、まだ秋保のことでうじうじしている宝路を見た瀬奈は…。時雨と小夜は、今回後半まで宝探しで別行動。宝路をマシュマロづくりにムリヤリ参加させるための、瀬奈の意向でした。シャイニーキラメイチェンジャー、力技で外れるんだね。ちょっと意外…。そんな時雨たちは、キラメイストーンを発見することに成功。為朝もマシュマロ邪面を倒すヒントをつかむ中、再びマシュマロ邪面が出現します。一度は苦戦するも、押し返すキラメイジャー。一方で、宝路の心の傷の問題はまだ解決しておらず…。為朝が考え出した作戦は、マシュマロ邪面を凍らせるというもの。「攻撃が通用しない敵は、カチンコチンにして物理攻撃が通用するようにする」って、けっこうありがちだよね。このようにマシュマロ邪面との戦闘の問題は解決しつつある一方で、まだ解決してなかったのが宝路の心の傷。いつまでもうじうじしている宝路に対し、瀬奈は強い言葉を浴びせるのでした。宝路の問題を、彼自身だけのことではなくキラメイジャー全体の問題として捕えていた瀬奈。しかしその根底には、同時に宝路自身を思う気持ちもありました。スポーツになぞらえて、宝路を次の一歩へ踏み出させようとする瀬奈。落ち着いた小夜に対しやんちゃな感じのある瀬奈が、こうしたマネジメント系のことを考えて言及するなんて、意外だったなぁ。
瀬奈の言葉を受け、心を決めた宝路。そこへ、マシュマロ邪面が劣勢になったことで、邪面獣ハッシャリガニーが出現します。しかし、新たなキラメイストーン改め魔進マゼランを手に入れ、宝路も立ち直ったキラメイジャーに、敵はない!マシュマロ邪面はキラメイシルバーによって倒され、邪面獣ハッシャリガニーもキラメイジンマゼランの手で倒されるのでした。今回登場の邪面獣ハッシャリガニーは、以前登場したハッシャボタンリガニーのパワーアップ版。ボタンを無くしたことで技が止められることを防ぎ、さらにミサイル連射が可能になっていました。実際、一度はキラメイジャーを窮地に追いやったハッシャリガニー。うん、最初からボタンつける必要なかったね…。そんなハッシャリガニーに対しては、魔進マゼランの力を装備したキラメイジンマゼランが応戦。市街地を高速移動しながら銃撃をするさまは、デカレンジャーロボを思い出しました。このようなキラメイジンマゼランの活躍に対し、キラメイシルバーも負けてはいない!単独でマシュマロ邪面を打ち破り、最後は秋保に30年越しの約束を果たして、お話は幕を閉じました。ラストシーンは非常に爽やかなものになっていましたね。
いきなり邪面獣ハンマーバスラが現れた!宝路も探していたお宝についに手が届きそうになるが、思わぬ難関が彼を待ち受けていた。そして立ち上がる3号ロボ。その名は…ギガントドリラー!
次回はいよいよ、ドリジャンの変形形態:ギガントドリラーが登場!いきなり邪面獣が出てくるってことは、巨大ロボ戦中心のお話になるってことなのかなぁ。そして、前回の記事での予測通り、宝路とまだ彼と深くかかわっていないメインメンバー(為朝)をからませてドラマを生み出していく形式になっていそうですね。
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