お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンZ(ゼット)』第1話 ちょっとした感想

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申し訳ないが、お前は死んだ(無慈悲)

 

 

 

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50m級のヒューマノイドタイプのエイリアン!?すっげー!!ついに始まりました、『ウルトラマンZ(ゼット)』。その記念すべき第1話となる今回は、ストーリーはギャグ調で進みつつもしっかりと押さえるべきところは押さえており、特撮面では気合も十分迫力満点の、見ごたえあるシーンが展開。制作側の力が入りまくった、濃厚な一編に仕上がっていました。

 

ストレイジの面々もキャラがよく立ってるし(バコさんだけは今回未登場)、ゼットもなんか日本語がたどたどしいくてこれまた面白い。100%とまではいかないけど、メインキャラクターがどんな性格をしているかもハッキリとよくわかりました。いろんな意味で、つかみはバッチリの第1話だったといえるでしょう。

 

 

 

◎ストーリー面

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ストレイジの活躍、未知の敵(ゲネガーグ)の襲来、そしてハルキとゼットの邂逅…と大まかな流れは「ウルトラシリーズ」のスタンダードな展開になっていた今回のお話。しかし、要所要所で変わった描写が挿入されたり、ギャグが挿入されたりすることで、観る者に新鮮さを与えてくれていました。やっぱりストレイジ中心で描かれてたのは嬉しかったなぁ。防衛隊万歳!

 

市街地に怪獣ゴメス出現!逃げ惑う市民の間を縫って、ストレイジが出動。ハルキは地上から、ヨウコはセブンガーでゴメスを攻撃します。途中、ハルキのムチャな行動でセブンガーの動きが乱れるも、何とか自体の鎮圧に成功。その後クリヤマ長官の小言を受け流すヘビクラ隊長以下ストレイジのメンバーでしたが、宇宙から新たなる脅威が迫っていることに気づいていませんでした。冒頭からいきなり挿入されるのが、市街地(ロケ地は京王電鉄調布駅前)を襲うゴメスと、それに立ち向かうストレイジの勇姿。ヨウコのセブンガーは想像以上に機敏に動いてゴメスを圧倒し、ハルキも地上から必死に援護します。ストレイジの実働部隊はハルキとヨウコだけなので、放送開始前は「これで大丈夫なのかよ…」って思ってましたけど、第1話時点でこれだけの強さを誇ってたら、十分でしょう。このままいけば順調に事態は鎮圧できるかと思われましたが、ハルキが犬を救うために奔走したため、ムダに市街地に被害が出てしまうことに。戦闘後栗山長官から注意を受ける彼でしたが、その信念が揺らぐことはありませんでした。「犬を助けてビルの崩落に巻き込まれる」という、「ウルトラシリーズ」ではこの時点でもうウルトラマンと一体化してもおかしくない展開。しかしここは、ハルキの運と身体能力で回避していました。こう、テンプレの描写を盛り込みつつひねりを加えてる感じ、いいですよね~。こうしてゴメスの撃退に成功したストレイジでしたが、宇宙からは既に凶暴宇宙鮫ゲネガーグが地球めがけて飛行。ウルトラマンゼロウルトラマンゼットがそれを追っていましたが、ゼロは途中ブルトンの力で行方不明になるのでした。

 

ゴメスによる被害の後片付けに奔走するハルキたち。ところが、そんな彼らに追い打ちをかけるかのように、ゲネガーグが宇宙から出現します。少ないバッテリーで何とかセブンガーで挑もうとするハルキですが、彼の前に突然光の巨人が出現。相次ぐ未知の存在の出現に驚くハルキは、見た目で光の巨人が味方と判断。連係プレーでゲネガーグを追い詰めていきます。が、ゲネガーグの範囲攻撃に圧倒されて…。怪獣への攻撃兵器だけでなく、市街地の瓦礫の除去などの作業もできるセブンガー。後ろにコードみたいなのがくっついていましたが、どこからかエネルギーを供給してもらってたのでしょうか。このような怪獣災害から復興しようとする街を襲ってきたのが、ゲネガーグ。出現するやいなや突進攻撃でビルを次々に破壊していきます。ゲネガーグ出現の際は、緊急地震速報のような政府発信のアラームが入る描写が挿入。こういうワンカットが入るだけで、“リアルさ”が強調されますね。新たなる敵の出現を知り、作業を中断してセブンガーで挑むハルキ。そんな彼の前に、巨人=ウルトラマンゼットが出現します。見た目だけでゼットを味方と判断したハルキは、共闘してゲネガーグに抵抗しますが、猛烈な範囲攻撃に飲み込まれてしまうのでした。一体化する前にウルトラマンと変身者が共闘するという、新しい展開。これは新しいパターンではないでしょうか(『コスモス』の映画1作目も似たパターンといえるかもしれないけど、個人的には違うと思う)あと、見た目で敵味方を判断するのは、『ウルトラマンパワード』っぽいなって思いました。このようにゼットと共闘することになったため、このまま倒せるか…と思われましたが、そうは問屋が卸さない。ゲネガーグの攻撃は想像以上に激しく、ゼットもセブンガーも飲み込まれてしまいます。

 

ハルキが目覚めたのは、異空間。そこで間近で光の巨人と出会った彼は、自分が死んだこと、光の巨人の名はウルトラマンゼットということ、そして彼もウルトラヤバいことを知ります。この状況を打開すべく、ハルキはゼットと一体化して、ウルトラゼットライザーでウルトラマンゼット アルファエッジへと強化変身。その力でゲネガーグを圧倒し、撃破に成功します。戦いも終わり、ヨウコたちに元気な姿を見せるハルキでしたが、その裏では…。変身者とウルトラマンが異空間で出会うという、お決まりの展開。しかし、ゼットはかなり日本語がたどたどしいうえに、ハルキも変身に不慣れであるため、全体的に笑えるシーンになってるのが面白いです。ゼットの日本語が明らかにおかしいのに妙に既視感を感じるの、Amazonとかにある中華業者の不自然な日本語に似ているからなんですよね。そんなこんなでゼットと一体化したハルキは、アルファエッジへの強化変身に成功。初戦闘ながらゲネガーグを見事打ち破り、勝利をおさめるのでした。アルファエッジの戦闘で興味深いのは、その戦闘スタイルもさることながら、戦闘中はハルキとゼットの会話がないこと。今までのニュージェネレーションヒーローズはけっこう戦闘中でも会話していましたから、これは新鮮と同時に「原点回帰しつつあるな~」と嬉しくなりました。そして戦闘を終え、ヨウコたちに無事な姿を見せたハルキ。しかし、ガンマフューチャーのためのメダルは何者かに奪われ、カブラギ シンヤはゲネガーグの死体にとりついていた寄生生物セレブロに身体を乗っ取られてしまいます。そう、『Z』の戦いの物語は、まだ始まったばかりなのです…。

 

 

 

 

 

 

◎特撮面

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第1話はパイロットであることもあり、毎年毎年特撮面でもかなり力が入れられていますが、この『Z』においてもその気合と迫力は十分。ミニチュア特撮だけでなくCG合成もかなり多用されており、観ていて楽しいものになっていました。特に、ゴメスとの戦闘シーンはよくあそこまでやったなぁって、ビックリしちゃいましたよ。

 

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市街地にゴメスが出現!これに対し、ストレイジの主要メカとして、特空機1号:セブンガーが出撃します。セブンガーは見事ゴメスを撃退し、事態を鎮圧するのでした。序盤の戦闘シーンは京王電鉄調布駅前を舞台にしていますが、このシーンで驚異的なのが、ミニチュア特撮ではなくそのすべてをCG合成で表現していること。CGだけでもここまで巨大特撮を作れるのかと、激しく驚きました。特に、ゴメスやセブンガーが相次いでビルに倒れるシーンは圧巻。CGの技術がさらに進歩したら、そのリアリティはミニチュア特撮を超えるかもしれないなぁ。

 

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ゴメスの襲撃後、後片付けを行うストレイジ。しかしそこへ、今度はゲネガーグが襲撃してきます。ハルキのセブンガーが挑もうとする中、ウルトラマンゼットが出現。2人は力を合わせ、ゲネガーグに立ち向かっていきます。中盤の戦闘シーンは、ビル破壊や爆発などの特撮もさることながら、ゼットもセブンガーもかなり人間臭い動きをしているのが注目ポイント。お互いほとんどしゃべっていませんが(ハルキ自身はセブンガーのパイロットなので、彼自身の“動きの演技”はここにはない)、その豊かな動作で感情がハッキリわかるようになっています。セブンガーがゼットを指さすシーン、現場猫っぽくてかわいかったぞ。

 

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ゼットと一体化したハルキは、アルファエッジへと変身。その力でゲネガーグを圧倒し、勝利をおさめます。アルファエッジは、セブン・レオ・ゼロの力を使って変身瑠う形態であるため、徒手空拳を使った戦いが得意。アルファエッジの攻撃シーンではあえてスローなどを使わず、通常スピードで撮影したものを使うことで、アルファエッジの技の素早さと的確さを端的に表現していました。でもその一方で、ビルをハデにぶっ壊したり、町への被害を考えずに上空で交戦の打ち合いをやったりなど、ゼットの戦いの未熟さを表現しているのも見逃せないところ。さあ、ここからどう彼は、いや彼らは成長していくのでしょうか。

 

 

 

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電気を吸い、その姿を消す怪獣ネロンガが現れた。見えない敵を前に、ハルキは、そしてゼットは、どう立ち向かうのか?ヘビクラ隊長との特訓の中で、ハルキが得たものとは一体何か!?次回も、ウルトラ張り切るぜ!

 

次回は雑誌等での告知通り、ネロンガが登場。コイツが強敵扱いって珍しいなと思いましたが、よく考えるとその能力って結構厄介なんですよね~。

 

そんな第2話の感想記事は、↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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