お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンZ(ゼット)』第23話 ちょっとした感想

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隙あらばガイを意識しているヘビクラ隊長ことジャグラーさん

 

 

 

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地球を守ってるんじゃなくて、人類が人類を守ってるだけでしょ?ついにウルトロイドゼロがそのベールを脱いだ、『ウルトラマンZ(ゼット)』。今回のお話では、そのウルトロイドゼロの活動に呼応するかのように各地で怪獣が出現。5大怪獣の総攻撃に対し、ゼットそしてウルトロイドゼロが立ち向かうという構成でした。

 

人類がウルトラマンを模した兵器を作るとろくなことにならないのは、「ウルトラシリーズ」ではよくある展開ですが、今回はそこまで重い展開一辺倒にはならず、キングゲスラをはじめとする怪獣たちとのバトルによりしっかりとエンタメ性を確保していたのがGood。戦闘シーンも趣向が凝らされており、ストーリーは暗いものの楽しんでみることができましたね。なんだかんだで、D4レイも前みたいな被害出さなくてよかったよ…。

 

なお、前回(第22話)の感想記事は、↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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起動テストが行われるウルトロイドゼロ、その活動をやめさせようとするかのように現れる怪獣たちと、ウルトロイドゼロが物語の中心となっていた今回のお話。「ウルトロイドゼロがセレブロの手で暴走させられて最悪の事態を引き起こす」という展開になるかと思いきや、少なくとも今回に限っては、きちんと防衛軍の特空機4号として、特に大きな問題も起こさずちゃんと戦闘を行っており、この展開にはちょっと驚かされました。でも、次回予告から察するに、最終的にはろくなことにならないんだろうなぁ、ウルトロイドゼロ…。

 

ついに一般に向けても情報公開された、ウルトロイドゼロ。クリヤマ長官ら防衛軍が誇らしげに発表する一方で、元ストレイジの面々の表情は険しいものでした。同じ頃、警備班に転属となっていたハルキは、仕事への情熱を失いかけていましたが、その時ヨウコと再会します。ウルトロイドゼロの起動テストを控えていた彼女は、自分の過去を話し始めるのでした。冒頭のシーンで、記者会見でクリヤマ長官が説明するという構図で、ウルトロイドゼロの解説が挿入。長官が嬉々として説明している一方、その会見を見ていたユカやヘビクラ隊長の視線は冷ややかでした。研究班へと転属になったユカに対し、ヘビクラ隊長は除隊扱いになっている様子。銭湯で風呂上りにラムネを飲みながら、この会見を見ていました。まーたガイを意識してるぞ、この人!というか、胸の傷って人間態の時も残ってるんだね…。そんな2人の一方で、ウルトロイドゼロへの危惧よりも、仕事への情熱を失いかけ張り合いのない日々を送っていたのがハルキ。警備班としての仕事を淡々と続ける中、ヨウコと再会した彼は、彼女の過去を知ることになります。厳しい父のもとで育てられ、その影響もあり「ずっと自分に勝てる男を探している」ヨウコ。これ、最終回でハルキが初めてヨウコに腕相撲で勝って、2人はめでたくゴールインなんて展開は…考えにくいかな。

 

ウルトロイドゼロの起動テストが迫る中、防衛軍が監視している各地の怪獣の動きが活発化。ユカはクリヤマ長官に直接そのことを伝えますが、その進言は無視されテストは強行されます。そしてテストの日、ウルトロイドゼロが起動すると同時に各地で怪獣が出現。どさくさに紛れて警備から抜け出したハルキは、ゼット アルファエッジに変身し、まず怪獣が2体(タッコングとキングゲスラ)出現した駿河湾方面へと向かいます。今回は最終的に怪獣が5体出現。これだけの怪獣が出るには、ストーリー上においてそれ相応の根拠が必要ですが、それについては「ウルトロイドゼロの起動テストに反応」し、「地球防衛軍の監視下にあった怪獣が活発化」したからという理由付けがなされていました。これ、なかなか巧みな設定なんですよね。前者の設定は過去にも見られたものですが、それにグルジオライデン回でも見られた後者の設定を付加することで、怪獣出現の根拠+何体出現する見込みかということが明示されているのです。リアルタイム視聴時は、よく練られた設定だなぁと感心しました。そして、こうした怪獣の動きにいち早く気づいたのがユカ。直接クリヤマ長官に進言しますが、それはあえなく蹴られてしまうのでした。ユカの出番は今回少なめですが、その要所要所の活躍がストーリーにかなりの影響を及ぼしている印象。今回のこのシーンで、ユカはクリヤマ長官の様子のおかしさに気づいたんじゃないかな?

 

ゼット アルファエッジがキングゲスラ等と戦う一方、ウルトロイドゼロは出現したデマーガと対峙。その攻撃力でデマーガを圧倒しますが、続いてゴメス、パゴスが出現し、おまけにゼットがキングゲスラたちの進撃を止められなかったため、一気に5体の怪獣を相手にすることになります。キングゲスラタッコングについては、ゼットがデルタライズクローの力で何とか抑え込んだ一方、残り3体については、クリヤマ長官の指示もありウルトロイドゼロはD4レイを使用。以前のVSケルビム戦の時のような被害は出さなかったものの、ウルトロイドゼロはダウン。ヨウコも失神してしまうのでした。後半になって、さらに怪獣が出現。序盤こそ優勢を誇っていたウルトロイドゼロが一気に劣勢を強いられること、そしてクリヤマ長官の執拗な指示により、ウルトロイドゼロ=ヨウコがD4レイを使わざるをえない状況を作り出しているのが、ストーリー上の縛りとしてGoodです。ところで、今回登場した怪獣のうち、ゴメスとパゴスは『Z』では2回目の出現だけど、パゴスってケムール人回に登場したのと同じ個体なのかな?「あの回のあと、防衛軍がその存在を認識して監視を続けていた」という設定もあり得ると思うんだけど…。

 

 

 

◎特撮面

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怪獣、怪獣、また怪獣!と、上述の通り計5体もの怪獣が登場することになった今回のお話。1話あたりでの怪獣出現数は、ニュージェネレーションヒーローズ作品の中でもトップクラスなのではないでしょうか?そんな怪獣たちとの戦闘も、水上や水中、山岳地帯と、多様な場所で展開。特撮演出が素晴らしい一編でしたね。

 

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ウルトロイドゼロの起動テストの日、それに呼応するかのように怪獣たちが出現。駿河湾近辺にはキングゲスラタッコングが、山岳地帯にはデマーガが出現します。警備班を抜け出したハルキは、ゼットに変身し、怪獣が多い駿河湾近辺へ急行。それを受けウルトロイドゼロは、山岳地帯へと向かうのでした。ウルトロイドゼロのシーンの後に挿入されるのが、怪獣たちの出現シーン。特に、キングゲスラタッコングの出現シーンには心が震えましたね。だって、久々の本格的にプールを使用した特撮だよ!?海面にさざなみが立って、ドカーンと一気に出てくる様は、「やってくれたな!」と大歓喜でした。しかも、このあとの市街地への侵攻シーンが、また迫力があってよかったなぁ~。

 

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駿河湾近辺へ向かったゼット アルファエッジは、すぐにキングゲスラ&タッコングと戦闘開始。しかし、もともと水棲怪獣である2体のタッグは想像以上に手ごわく、ゼットは終始劣勢を強いられるハメに陥ります。そして、その侵攻を食い止めることができず…。今回の目玉ともいうべきなのが、中盤以降展開されるゼットとキングゲスラ&タッコングによる水上&水中戦。前者についてはプールを最大限に生かした迫力ある戦闘が展開され、後者についてはCGで表現がなされていました。本格的な水上戦って、『ジード』第1話以来かな。そういやあの時も坂本監督演出だったなぁ…。今回の水上戦は、『ジード』のそれよりもハデさが格段にアップ。「この撮影でスーツが汚れる&壊れるのなんて上等」と言わんばかりに、飛ぶわ跳ねるわ水にまみれるわと、素晴らしいアクションを見せてくれました。ああ、やっぱり水上戦もいいなぁ。最高だ…。

 

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ウルトロイドゼロは、デマーガと対峙。最初こそ優勢でしたが、ゴメスとパゴスの出現、さらにゼットの戦闘がもつれこんできたことにより、苦しい戦いを強いられることになります。ゼットは何とかデルタライズクローに強化変身して、ベリアロクの力でキングゲスラタッコングを落ち着かせた一方、ウルトロイドゼロはD4レイを発射。デマーガ・ゴメス・パゴスを殲滅するのでした。後半の戦闘では、ウルトロイドゼロの活躍が中心。中にはヨウコが乗っているため、そこまで強烈な攻撃を見せることはありませんでしたが、要所要所で“脅威”を感じさせてくれる描写があったのには見逃せませんでした。ヨウコが乗ってたからよかったものの、タカ派の隊員とかが乗ってたら、とんでもない戦いになってただろうな、これ…。そんなウルトロイドゼロは、中に人が乗っているとは思えないほどのきびきびとした動きで、終始戦闘。これだけ動けるなら、いつもの操縦方式よりも、ジャンボーグAみたいな操縦方式を導入した方がよかったんじゃないかな?

 

 

 

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ヘビクラ隊長の正体は、トゲトゲ星人=ジャグラス ジャグラーだった。セレブロがさらに活動を加速させる中、最強の怪獣がその姿を現した!倒れてしまったハルキの運命やいかに!?次回は、ウルトラ危険だぜ!

 

次回は最終決戦前後編の前編。『Z』のTVシリーズにおけるラスボス怪獣:デストルドスがその姿を現します。「ウルトロイドゼロも悪魔のような姿に…」って、デストルドスのベースとなるのは、もしかして…!

 

そんな第24話の感想記事は、↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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