お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『伝説の勇者ダ・ガーン』ちょっとした感想 Legend-7(第20~22話)

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今回は、伝説の勇者ダ・ガーン』の感想記事第7回目です。

 

ブッチョの一時退場、そして立ちはだかるレディー・ピンキー&ビオレッツェ!今回のご紹介の3話では、またもオーボス軍側に動きが。レッドロンに代わって現れたブッチョが一時退場し、その上官であるレディー・ピンキーが3代目の幹部ポジションで登場。併せてオーボスからの指示を受け新たなキャラ:ビオレッツェも戦列に加わり、『ダ・ガーン』の物語は深みを増していきます。ブッチョ退場回は、やはり彼と螢のやり取りが印象に残ったなぁ。

 

 

 

 

第20話「ブッチョ最後の挑戦」

1992年6月20日放送
登場した敵他:装甲獣マリーアントワネット、スパイ獣リリアン&ローレン他多数(すべてブッチョ配下)

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「命をおもちゃにする人は、自分の命も、誰かにもてあそばれるのよ。」


STORY:本拠地を破壊されたことにより、一時的に宇宙へと脱出したブッチョ。しかし彼は、既にレディー・ピンキーやセブンチェンジャーに見捨てられていた。もはや退くことができなくなった彼は、ありったけのスパイ獣や装甲獣を使って街を襲撃。螢をも誘拐してしまった!死力を尽くしてダ・ガーンたちが戦う中、ブッチョと対面した螢が話したこととは何か?それに対するブッチョの反応は?そしてまた、新たなる敵が動き出す―!


レッドロンに続いて現れた幹部キャラ:ブッチョの最後の活躍となるお話。ブッチョがただ倒されるだけの悪役ではなく、彼も様々なものを抱えており、ある種憐れな存在として描かれていたのには、なかなか来るものがありました。今回のお話の鍵となったのは、螢の存在。ブッチョ編になって以降、彼女の存在がますます重要なものになってきていますね。


前回、ダ・ガーンとペガサスセイバーの活躍により、装甲獣と本拠地を失ったブッチョ。彼は地下に隠していた宇宙船で一時的に宇宙へ脱出。上官であるレディー・ピンキーに助けを求めますが、失敗続きの彼に対するピンキーの反応は、ひどく冷たいものでした。ピンキー、そしてセブンチェンジャーを通じてオーボスからも見捨てられたことを知ったブッチョは、ヤケを起こして最後の作戦に打って出ます。数話前から、ブッチョに対して厳しい…というよりもかなりドSな上官として描かれていたレディー・ピンキー。今まではなんだかんだでブッチョを部下として扱っていましたが、とうとう今回は見放してしまいます。さすがにこうも失敗続きで、しかも自分のミスで相手に本拠地バレて破壊されちゃうんだからねぇ。ちょっと擁護しきれないよねぇ。ピンキーから見捨てられたブッチョは、セブンチェンジャーと交信。ピンキーとの仲を取り持つよう懇願しますが、彼がセブンチェンジャーから知らされたのは、自分自身がオーボスからも見捨てられたという悲しい事実でした。自分が忠誠を誓っていたはずのオーボスにまでも、そのような扱いを受けることになったブッチョ。ここでの彼の少しハッとした表情が、彼のショックを物語っています。後ろ盾を失ってしまったブッチョに残された活路は、ダ・ガーンたちを倒すこと。そのため彼は残された装甲獣やスパイ獣を街中に放ち、混乱を引き起こします。


街の異常を察知した星史とダ・ガーンたちは、すぐさま現場に急行。その直後、ブッチョの宇宙船が上空に現れると、そこから放たれたビームで装甲獣たちは合体し、装甲獣マリーアントワネットになります。ダ・ガーンたちがマリーアントワネットに苦しめられる中、星史はタッチの差で螢をブッチョに誘拐されてしまうことに。ブッチョの宇宙船内に連れてこられた螢が耳にしたのは、彼の抱いていた野望の話でした。街の襲撃シーンでは、今まで登場したスパイ獣などが総登場。確認できるだけでも、ウサギ型のエリザベスやカエル型のフランソワ、そして虫型のキャロラインがいました。1体1体は小さいので、このままだとダ・ガーンたちの敵ではないのですが、厄介なのが新たに合体能力を有していること。ブッチョの宇宙船から放たれたビームにより、スパイ獣たちは装甲獣マリーアントワネットへと合体。しかもこのマリーアントワネット、ビーム照射を受ける限り何回も復活し続け、さらに複数体出現します。さすが最後の装甲獣というだけあって、パワーもなかなか強大。合体したダ・ガーンXもじょじょに追い詰められ、空に浮かぶブッチョの宇宙船を攻撃しようとしたペガサスセイバーも、あっという間に撃ち落とされてしまいます。このように星史たちが苦しんでいる頃、ブッチョがしていたのは螢の誘拐。以前から何度か螢の姿を見ていた彼は、これを機にスパイ獣を使って誘拐。自分の宇宙船に招き入れて自身の野望を語りますが、それを聞く螢の表情は、かなり悲しそうでした。ブッチョの夢は、自分の配下である装甲獣の王国を作ること。自分が「作った」がゆえの装甲獣に対する愛情はあるようですが、その装甲獣が「命を持っている」ということに関しては全くと言っていいほど考えていない様子。どうやら彼にとって、装甲獣は使い勝手のいい実験動物程度の認識のようです。こんなんじゃ、野望を達成しても絶対うまくいかないと思うけどなぁ。


マリーアントワネットのスキを見て、ランドバイソンとともにペガサスセイバーに連れられ、ブッチョの宇宙船へと突入した星史。途中ランドバイソンは宇宙船に仕掛けられた罠に引っ掛かりますが、これはランダーズに分離することで、ビッグランダーを除き脱出に成功。得た情報をもとに、星史とターボランダーはブッチョの部屋へ、マッハランダーとドリルランダーはビーム照射装置の破壊に向かいます。一方、ブッチョの話を聞いていた螢は、静かに口を開いてブッチョを憐れむような発言を連発。最初は怒る彼でしたが、じょじょに何かに気づき始めます。お話後半では、ランダーズが大活躍。ビッグランダーを除いて各自が宇宙船撃破のために尽力し、それを達成して見せます。江戸っ子のような粗っぽい口調も相まって、なかなか粋だったなぁ。ビッグランダーも宇宙船内の罠に引っ掛かってしまったものの、ランダーズに分離することでの脱出を提案したり、なおも襲い来る罠を攻撃して進行を食い止めるなどしっかり活躍。星史たちを先行させる際に見せた顔が、カッコよかったぜ!同じ頃螢は、耳にしたブッチョの野望の話に対して、ブッチョを「かわいそうな人」と表現。さらに、「あなたは命を愛おしむことを知らない」や「命をおもちゃにする人は、自分の命も誰かにもてあそばれる」などと言ってみせます。ブッチョの夢見る装甲獣の王国は、他人から見れば、自分の作り出した装甲獣の命をいいように使っているだけの世界。そう、彼の野望って、ひどく自分勝手でかつ空しい世界なんですよね。ブッチョも最初は螢の発言に怒っていましたが、彼女の言おうとしていることに気づいたからか、その怒りをおさめます。


ついにブッチョと対峙することになった星史。戦力差があるためやられそうになりますが、ドリルランダーたちがビーム照射装置を破壊したことで形勢逆転。ダ・ガーンXたちもマリーアントワネットを倒し、星史と螢もなんとか脱出を果たします。業火に包まれる宇宙船の中で、頼りにしていたコンピューターまでをも失ってしまったブッチョ。そんな彼に、怪しい影が忍び寄って―。先ほどの螢の発言の真意を汲み取ったからか、螢に小声で謝り、星史の前ではいかにも悪役といった感じの振る舞いをして見せるブッチョ。ここで威勢のいいことを言い悪役ぶる(実際悪役ですが)彼の姿が、なんとも悲しい感じがします。これに対し、今までの顛末を知らない星史は、ブッチョを倒すべき敵として決着をつけると宣言。とはいったものの武器らしい武器を持っていないためすぐ追い込まれてしまいますが、ビーム照射装置の破壊をきっかけに、螢を連れて脱出。そのまま落下しますが、間一髪、マリーアントワネットを倒したダ・ガーンXたちに救われます。ランダーズが装置を破壊し、さらにダ・ガーンXたちが駆け付けなければ、完全に転落死していた星史と螢。前も言ったけどさ、いい加減星史に光線銃くらい持たせてやってくれよ!星史たちは脱出し、装置破壊の影響で、今まで相棒のように頼りにしてきたコンピューターさえも失ったブッチョ。膝から崩れ落ちた彼の背後に、突然謎の男性が接近。銃口を向けられます。その男性に撃たれそうになった瞬間、ブッチョは螢の発言をフラッシュバックするかのように思い出すのでした。ブッチョを倒しにやって来た男の名は、ビオレッツェ。ピンキーに続く、オーボス軍第4の幹部です。まだピンキーが退場どころか本格的に参戦してもないのに、もう出てくるなんて意外だなぁ。そして、彼の口からオーボスが自分を始末するよう命じたことを知ったブッチョ。ここで彼は、螢の発言を思い出します。そう、装甲獣の命をもてあそんでいた自分は、その命をオーボスにもてあそばれていたのだと―。

 

 

 

第21話「闇にひそむ猫」

1992年6月27日放送
登場した敵他:キラードールシャネルーンNo.1~3 (レディー・ピンキー配下)

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「君たち!地球のために戦うヒーローの姿を、よ~く見ておきたまえ!!」


STORY:ビオレッツェが自分の監視役であり、そしてオーボス自身が地球に迫りつつあることを知った、レディー・ピンキー。オーボスからの制裁を恐れた彼女は、成果を出すことに躍起になり、ブッチョの残したコンピューターを強奪。情報を解析して勇者たちの秘密に迫ろうとしていた。一方のビオレッツェは、隊長服に身を包んだ謎の集団に襲われる。謎の集団の正体とは?現れた新たな敵たちに、星史と我らがダ・ガーンたちはどう立ち向かうのか!?


ブッチョが退場し、今回より幹部キャラとしてレディー・ピンキーが前線部隊に参戦。しかし彼女自身も、ブッチョの失敗によりオーボス軍内での立場は危うくなっており、ビオレッツェひいてはオーボスからの圧力におびえていました。今回は、星史たちよりもピンキーとビオレッツェが主役ともいえるお話。悪役どうしの2人の駆け引き、そしてピンキーが立場的に追い詰められていくさまが、観るものを引き込みます。


前回、炎上する宇宙船の中でビオレッツェの手で生死不明となったブッチョ。そのことを話題にする星史たちでしたが、その話に混ざっていたマジカルピンキーは、自宅へ帰った後、驚きの正体を見せます。やがて、レディー・ピンキーの前に現れたビオレッツェは、彼女にオーボスが迫りつつあることを忠告。自分の立場が危ういことを知り焦ったピンキーは、配下の美少年軍団とともに、ブッチョが残したサブコンピューターのデータを強奪します。数話前から姿も見せるようになっていたレディー・ピンキーの変装態が、今回の序盤で判明。彼女はブッチョのアヤシサーカスの団員:マジカルピンキーであり、ブッチョにすらその正体を隠して、密かに地球で活動していました。マジカルピンキーは早い段階で登場していたので、(視聴者もうすうす感付いていたとはいえ)だいたい10話くらい引っ張ったうえでの正体バレ。その割には、結構描写があっさりしていたなぁ。そんな彼女は、家に着くとキセルを吸ってリラックス。ところがそこにビオレッツェが現れ、それを機に、彼女は表情を変えて急に行動を開始します。ビオレッツェからの発言により、オーボスが地球に向かっていることを知ったピンキー。大体はブッチョの失敗のせいとはいえ、地球に着任してしばらく経っているのにもかかわらず、何1つ成果を出せていない彼女はかなり焦ります。ここでの彼女の焦りっぷりが、なかなか興味深い。今まで自分がブッチョを責めていたのに、今度は逆に責められる立場になったということですからね。その後、彼女はブッチョのサブコンピューターが生きていることを知り、情報を強奪。それを監視していたピオレッツェも、同じくそのコンピューターから情報を抜き取ります。「ブッチョの許可がなければデータは渡せない」と言っていたくせに、ピンキーにシメられたり、ビオレッツェに危ないところを救われたりして、ホイホイ機密情報を渡すブッチョのサブコンピューター。なんだよ、お前のセキュリティガバガバじゃねぇか!


翌朝、ピンキーの仕業によるブッチョのアジト跡爆発事件のニュースを観た星史。そのニュースに父:浩一郎が出演していたことで、星史は父が日本に帰国していることを知ります。浩一郎はメディアを通じてダ・ガーンたち勇者とその隊長に感謝の意を示しますが、当然これを面白く思わないのが、ピンキーとビオレッツェ。ピンキーはキラードール:シャネルーンの開発に取り組み、さらには自分の失態が漏れるのを少しでも防ぐために、また別の行動に出ます。今回より、浩一郎が、地球防衛機構軍のオーストラリア本部から日本支部へ転属。その理由は、頻発するロボットによる襲撃事件を受け、地球防衛機構軍の防衛戦略が日本重視に変わったからでした。どうやら、浩一郎はしばらく日本にいる様子。今後はストーリーでの出番も増えてくるのかなぁ。そんな彼は、テレビのニュースを通じてダ・ガーンたち勇者と隊長に、その勝利をたたえ、地球防衛への協力に感謝するという声明を発表。これを受けたピンキーはますますヒートアップし、開発中のシャネルーンの完成を急がせるだけでなく、また別の行動に移ろうとします。彼女が起こした次なる行動は、ビオレッツェの暗殺計画。いや、仮にビオレッツェを始末できたとしても、地球に彼のような宇宙人に対抗できる人物なんてほとんどいないんだから、すぐに犯人はピンキーだってバレそうな気がするけど…。


猫の姿に変身し、独自に勇者たちの隊長の秘密を探るビオレッツェ。彼は途中、隊長服を着てごっこ遊びに興じる子供たちを目撃しますが、その直後、同じように隊長服を着た青年たちから襲撃されます。同じ頃、ピンキーはシャネルーンを完成させ、街へと派遣。同時に自分はマジカルピンキーの姿になり、星史たちの前に現れていち民間人を装います。シャネルーンの出現を受け。星史はどさくさに紛れて隊長服にチェンジ。ダ・ガーンに出撃を指示してシャネルーンと戦わせますが…。ダ・ガーンたちの活躍を受けて、その隊長(星史)の認知度も上がっている様子。街の玩具店では隊長服のなりきりセットが発売され、子供たちはそれを着てごっこ遊びをしていました。これに目をつけたのが、ピンキー。彼女は、この隊長服を見ればビオレッツェがついてくることを予想しており、自分の美少年部隊に着用を指示。そのまま猫に化けていたビオレッツェを襲撃させ、途中までは彼女のシナリオ通りに物事が進みます。最初は子供のいたずらかと思っていたものの、じょじょに隊長服を着て出現する青年たちが増え、さらには本格的に武装している者まで現れたことで、全てを察するビオレッツェ。ああ、もう少しじっくりやってれば、ピンキーも気づかれなかったろうに…。一方同じ頃、星史たちの近くではキラードール:シャネルーンが出現。これにはダ・ガーンが挑みますが、想像以上に俊敏なシャネルーンに、ダ・ガーンは手を焼かされます。シャネルーンは、のちの描写から見るに、防御力はそこまで高くないものの、機動力は今まで登場したロボよりも上回っている印象。素早い動き、そして一気に何体も登場させる物量作戦で攻めてくるのが特徴的ですね。


シャネルーンの連携攻撃に苦しむダ・ガーンでしたが、セイバーズが駆け付けたことで形勢逆転。それぞれダ・ガーンXとスカイセイバーに合体し、各々の技でシャネルーンを一気に撃破します。一方、ピンキーの美少年部隊に襲われていたビオレッツェは、何とかその部隊を全滅させることに成功。その夜、自分を始末できたと思い込んでいるピンキーのもとに現れ、再度忠告して去っていくのでした。シャネルーンの連携攻撃は、いったい一体の持つ機動力も相まって、ダ・ガーンをかなり追い詰めることに。その後合体したダ・ガーンXもかなり苦しめていましたから、このシャネルーンがなかなか強力なロボットであることがよくわかります。しかし、そんなシャネルーンも、セイバーズが現れたことで一気に形勢逆転。ダ・ガーンXとスカイセイバーの攻撃によって次々に破壊され、残った母体と思われる機体は、ダ・ガーンXのアースキャノンで吹っ飛ばされるのでした。今回はホークセイバーのみ登場しなかったため、セイバーズはペガサスセイバーではなく久しぶりにスカイセイバーに合体。たまに以前の合体形態が出てくるの、いいよね…。こうしてダ・ガーンXたちが勝利をおさめていた頃、ビオレッツェはピンキーの美少年部隊を全員倒し、シャネルーンの爆発に巻き込まれそうになるもこれを回避。ピンキーの前に現れ、忠告したうえでまた去っていくのでした。ピンキーの作戦だとバレないように、ビオレッツェに問い詰められてもその名前を口にしないようにしていた美少年部隊。ところが、最後の最後でピンキーへの忠誠心が高すぎるあまり、彼女の名前を口走ってしまいます。あーあ、名前を出さなければ、ピンキーの仕業だってバレなかったのかもしれないのになぁ。まあ、それでもすぐにピンキーの仕業だってバレたと思うけど…。

 

 

 

第22話「落とし物はダイレクター」

1992年7月4日放送
登場した敵他:キラードールヴィ・ヴィトン(レディー・ピンキー配下)

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「たとえ、西から昇った太陽が東に沈もうとも…、貴様の命令など聞くものか!」


STORY:いつも遅刻気味の星史は、今日もギリギリで教室入り。そこでは勇者たちの隊長が話題になっていたが、同時に彼は、学校内でダイレクターを落としたことに気づいていなかった。やがてそれは森山先生に拾われ、ひかるの発言によりなかなか取り返せない状況に。これに目を付けたレディー・ピンキーは、学校にキラードールを差し向け、さらにダイレクターを強奪してしまう!ダ・ガーンたちは、このまま敵の手に落ちてしまうのだろうか!?


ヒーロー番組等では鉄板ネタともいえる、変身アイテムなどのキーアイテムが主人公の手から離れてしまうお話。ベースとなるお話はベタですが、そこに学校特有の状況(先生というある種の難関)、そしてピンキーの謀略を織り交ぜ、お話に変化をつけていました。ダイレクターを奪われた状態での、星史の合体命令の出し方も興味深かったなぁ。


朝風呂をビオレッツェに邪魔され、ご機嫌斜めなレディー・ピンキー。彼女が山本ピンクに変身して登校した後、遅刻寸前の星史が教室に向かってダッシュで登校しますが、彼は階段でダイレクターを落としたことに気づいていませんでした。星史が到着すると、教室は勇者たちの隊長の話題でもちきりでしたが、森山先生が来てからは状況が一変。彼の手に握られていたのは、星史が落としたそのダイレクターでした。ピンキーは朝の入浴が最高のリラックスタイムのようですが、今回はその場にビオレッツェが出現。オーボスが接近しつつあることをまた忠告し、自分と手を組まないかとピンキーを誘いますが、彼女に拒否されます。ビオレッツェの出現に不快感をあらわにするも、風呂場に入ってきたことについては特に言及しないピンキー。ああ、そこは特に問題ないのね!?その後彼女は、山本ピンクへと変身して学校へ。今回の描写により、レディー・ピンキー=マジカルピンキー=山本ピンクであることが確定します。なんと、自身の正体を含め1人3役演じていた形になるピンキー。ここまで変装を重ねて、巧妙に隠密行動をしていた敵って、ヒーロー番組広しといえどもなかなかいないんじゃないかなぁ。一方の星史は、今日も遅刻しそうになり、ドタバタしながら登校。教室へ向かう道中でダイレクターを落とすも、自身は全く気付いておらず、先生におもちゃの落とし物として拾われてしまいます。落とし物として拾われるだけならまだ何とかなりますが、ひかるが「それは勇者たちの隊長が使っているアイテムだ」と発言したことで、さらに星史がダイレクターを取り返しにくくなってしまう状況に。まあ、もしここでダイレクターを取り返せていたら、星史の正体がピンキーにバレていたので、結果的にひかるはナイスアシストでしたけどね。


ダイレクターを取り戻さないといけない星史と、それを奪ってダ・ガーンたちを手中に収めようとするピンク=ピンキー。ダイレクターを奪うには、先生と2人きりになる必要があると考えたピンクは、マジカルピンキーに変身し、ピンクの保護者面談として先生を誘い出します。そして催眠術を使ってダイレクターを強奪しようとしますが、それは螢の介入により失敗に終わるのでした。先生が持っていたアイテムがダイレクターであり、それが勇者たちに指示を出すためのアイテムであるとすぐに気づいたピンク。その強奪をたくらんだ彼女は、ダ・ガーンたちを手中に収めた後のことを妄想し、思わず授業中に高笑いし始めてしまいます。ピンクはダ・ガーンたちを配下にした後、自分で命令を出し、星史とビオレッツェを徹底的に痛めつけたいらしい。ダ・ガーンたちにちゃっかり美少年部隊と同じ制服のようなもの着させてるし、おまけに星史たちを責める時は専用のムチ使ってるし、もう趣味丸出しじゃねぇか!そして、その企みを実現すべく、ピンクは行動を開始。なかなか先生と2人きりになる機会を作れなかった彼女は、マジカルピンキーへと変身し、ピンクの保護者として職員室へ。その後保護者面談として応接室でようやく2人きりになることに成功しますが、催眠術をかけている最中に螢に妨害されるのでした。先生を催眠術にかけ、あと一歩でダイレクターを奪える…というところで、螢に邪魔されてしまったマジカルピンキー。螢のこの時の発言から察するに、彼女はダイレクターの本当の持ち主、そしてマジカルピンキーの正体に気づいていたのでしょうね。


ダイレクター強奪に失敗したマジカルピンキーは、レディー・ピンキーの姿に戻り、学校ごと襲撃してダイレクターを奪う計画に変更。キラードール:ヴィ・ヴィトンを学校に出現させ、パニックに陥れます。授業中だった星史たちは、先生の指示に従い避難しますが、ヴィ・ヴィトンはしつこく星史のクラスを狙ってきており、先生も混乱の最中ダイレクターを落としてしまうことに。やがてそれは、ピンキーの手に渡ってしまいますが…。螢に邪魔されたことでさらに苛立ち、学校を襲撃してダイレクターを奪い、さらに勇者たちの隊長をあぶりだそうとするピンキー。このシーン以降、彼女が感情をむき出しにするシーンが多く見られるようになります。今までは見せなかったような表情を見せてるけど、本来の彼女って結構面白いところあるのね…。ワックスがけが終わっていなかったものの、完成済みだったヴィ・ヴィトンを出撃させたピンキーは、学校、特に星史の所属する6年2組を襲撃するように指示。先生の避難誘導のもと、星史たちは校庭への避難に成功しますが、ヴィ・ヴィトンの襲撃を受けて先生がダイレクターを落としてしまい、それはピンキーの手に渡ってしまいます。避難時の先生はかなり頼もしい大人として描かれており、ヴィ・ヴィトンの襲撃では、生徒たちに対し、避難訓練を主出して冷静に行動するように指示。さらにヴィ・ヴィトンに何度も追い詰められても、決して取り乱さず生徒たちを守ろうとします。最近は出番が少なかった先生だけど、今回かなりカッコいいぞ!しかしながら、先生が襲撃を受けたことにより、ダイレクターを入手してしまったピンキー。彼女は意気揚々とダ・ガーンを召喚し、タイミングよくダ・ガーンは駆けつけますが、当然彼女の指揮下に入ることはありませんでした。ダ・ガーンがこのタイミングで駆け付けたのは、ピンキーにダイレクターが奪われる直前、星史がダ・ガーンにこちらへ来るよう指示していたから。オーリンに選ばれた者でなければ勇者に指示を出すことができないのですから、ピンキーが指示を出しても聞いてもらえないのは当たり前なんだよなぁ。


ヴィ・ヴィトンと戦うダ・ガーンでしたが、かなり苦戦気味。ダ・ガーンXに合体しなければまずい状況に陥りますが、ダイレクターは依然ピンキーの手元にありました。正体を明かすかどうか選択を迫られる星史でしたが、あることをヒントにダ・ガーンに合体指示を出すことに成功。ダ・ガーンXはブレストアースバスターでヴィ・ヴィトンを撃破し、ピンキーが飽きてダイレクターを捨てたことで、星史もそれを奪還するのでした。ダ・ガーンXに合体するためには、当然星史の指示が必要。ダイレクターはまだピンキーに奪われていたため、なかなか指示を出せずにいましたが、生徒たちがダ・ガーンを応援するようになったことを利用し、自分の声と合わせて大声でダイレクターに合体指示の声を届けることで、ダ・ガーンをダ・ガーンXへと合体させます。生徒たちの応援を利用するとは、星史もなかなか考えたなぁという印象。ダ・ガーンXへの合体方法が、星史の声による指示だからこそ、こういった展開ができるんですよね~。ダ・ガーンXになった後は、ブレストアースバスターで勝利。ピンキーは敗北によりダイレクターを投げ捨ててしまい、これにより星史はダイレクターを奪還したのでした。そのままダイレクターをもっていけばよかったのに、なんで捨てちゃうかなぁ、ピンキー…。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第23話から第25話をご紹介予定です。『伝説の勇者ダ・ガーン』。隊長は…何も知らなかった。

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1992年放送の伝説の勇者ダ・ガーン』挿入歌「LOVE EARTH」です。

 

螢役の白鳥由里さんが歌う、螢のキャラソン的な位置づけの曲。劇中で使われた印象は…ないなぁ。多分劇中未使用曲ですよね、これ?

 

歌詞は螢らしさ全開の、地球への思いが詰まっている楽曲。曲のキーはかなり高く、主要メンバー合唱版の「風の未来へ」に比べて、螢の声と言うよりも白鳥さんの地声が出ているような気がします。

 

 

 

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