お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『勇者指令ダグオン』ちょっとした感想 Command-14(第40~42話)

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今回は、勇者指令ダグオン』の感想記事第14回目。昨日の記事でもお伝えした通り、通常より1日遅れでの投稿になります。

 

ルナとの悲しい形での再会グレート合体:スーパーファイヤーダグオンの登場、そしてエンの正体バレ…。ワルガイア三兄弟との決戦を控え(今回でヒドーとは決着がつきますが)、今回はダグオンたち側での見逃せない展開が連続するお話が目白押し。どれも思いっきり楽しんで観ることができました。スーパーファイヤーダグオンの合体バンクシーン、カッコよすぎて泣いちゃったよ。マジで…。

 

 

 

 

第40話「望まざる対決」

1996年11月16日放送
登場した敵他:ワルガイア星人ヒドー

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「人は誰かに支配されたりするようなものじゃない!ましてや、ヒドーなどに!」


STORY:ある夜、銭湯帰りの激が何者かの襲撃を受け、重傷を負った。竜の目撃証言から犯人は女性ではないかと海が疑う中、彼は帰宅途中の公園でルナに遭遇。言われるがままにヘリに乗った海だったが、なんと彼はいきなりヘリから突き落とされてしまった!無人となった孤島で始まる、海とルナの対決。ダグオンであるはずの彼女が敵に回ってしまったのはなぜか?ヒドーに対する海の怒りが今、かつてないほど爆発する!!


第31話のラストシーンで生死不明となってから、たびたびヒドーとともに行動していたルナ。今回はなぜ彼女がヒドーのもとにいたのかということが判明し、さらにカイの必死の説得により、彼女が正気を取り戻すという展開のお話になりました。ダグビークルの活躍はおまけ程度で、ロボットもダグターボのみがわずかばかり登場したのみ。海がメインとなるお話では、ロボットアニメとしては特異な展開になることが多いですね。


銭湯で身も心もサッパリし、いい気分で帰路につく激。その道中、突然電灯が相次いで破損するのを目撃した彼は、ただならぬ気配を察知。その直後、彼は何者かに襲われ重傷を負いますが、リュウによって救われます。翌日、お見舞いに訪れた炎たちは、激の元気な姿を見て安堵。彼を救った際の竜の目撃証言から、犯人は女性ではないかと推測するのでした。序盤でまず展開されるのは、ダグオンメンバーの中でも力自慢のはずの激が、敵である何者かによってやられてしまうシーン。そしてそのあとのシーンでは、激の私生活を垣間見ることができる貴重な描写が続きます。風雲高校に通っている激ですが、彼が暮らしているのはそのすぐ隣にある高校の寮。寮には風呂がないらしく、彼は頻繁に戦闘に通っており、その時を敵に狙われたのでした。激が寮生活であることが、今回初めて判明。いかにもボロそうな寮であり、彼の部屋にもゴミが散乱していました。1週間前のあんぱんが放置されているのには衝撃を受けますが、それよりも目立つのが、窓の横に貼られた「マリア命」という張り紙。真理亜を意識しているのが完全にバレバレになってしまいますが、もう炎には感づかれてるし、今さら隠す必要もないのかな?そんな感じで炎たちが激のお見舞いをしている最中、真理亜も彼のお見舞いのために訪問。突然霊気を感じると言い出して部屋を追い出されてしまいますが、その時海と竜は、激を襲ったと思われる女性のことを考えていました。真理亜が訪問してきて露骨に慌て、さらに子分に対して飲み物をおごるように指示する激。ああ、激の番長らしいところ、久しぶりに観たよ…。


お見舞いを終えた帰り道、いつもの公園を通りがかった海の前に、突然ヘリが着陸。中からは地球を去ったはずのルナが登場し、海は戸惑いながらも言われるがままにヘリに乗り込みます。ヘリはやがて孤島へ向かいますが、その道中、ルナはいきなり海を海へ突き落すという行動に。海は変身して孤島にたどり着きますが、そこでルナと戦闘になり、彼女の様子がおかしいことに気づきます。同じ頃、行方不明になった海を必死に探す雷でしたが、居場所を特定することはできていませんでした。いきなりヘリで登場し、海を乗せて海上に飛び立ち、何をするのかと思いきや彼を海に突き落とすルナ。視聴者としては「ルナがヒドーに何らかの事情で操られている」ということがわかっているので、彼女が激の次に海をターゲットに定めたというのは容易にわかるのですが、それを加味しても彼女がヘリで登場したのには驚かされましたね。さすがにヘリから機銃掃射で海を襲うなんてことはしなかったけど、それでもちょっと行動が大胆すぎな~い?そうしたルナの行動に驚く海でしたが、カイに変身して何とか目的地だったと思われる孤島に到着。そこはリゾート開発に失敗し開発放棄された島であり、今ではヒドーとルナのアジトになっていました。再びルナに襲われた海は、ルナの異常な言動とヒドーが出現したことから、彼女がヒドーに操られているのだと察します。ルナはかなりやり手のダグオンだったため、敵に回るとかなり厄介な相手。素早い攻撃を繰り出し、再変身したカイのボディを傷つけるという芸当までやってのけています。完全にヒドーに支配された彼女を、救い出せるのかカイ!?


ダグベースの機能では限界があると感じた炎たちは、ダグビークルを出動させて海の捜索を開始。同じ頃、カイはルナと戦い続けていました。攻撃を受けてもなお、必死に説得を続けるカイ。やがて2人は海に転落し、ルナは意識不明になってしまいます。人工呼吸と心臓マッサージで、何とかルナの息を吹き返させた海。彼女が正気に戻ったと安心しますが、その直後、彼はルナの攻撃を受け腹部に傷を負うのでした。Bパート前半部分での見どころは、やはりカイによるルナに対しての力強い説得。ヒドーからの支配の言葉に苦しみ続けるルナに対し、カイはそれをはねのけるように説得します。「違う!人は誰かに支配されたりするようなものじゃない!!」と、第29話をほうふつとさせるような、力強さを感じさせるセリフが連続しており、カイの心のアツさを感じさせてくれました。普段は冷静な彼ですが、こういう場面になると炎並みのアツさを見せてくれるんですよね~。そんなカイの説得により、一度は正気を取り戻しかけたルナでしたが、ヒドーに洗脳された時のことを思い出して再び逆戻り。海に転落してもその洗脳は解けず、海に傷を負わせてその場から立ち去ってしまいます。第31話のラストシーンでヒドーと衝突してから、どこかの施設で徹底的に洗脳されたらしいルナ。ヒドーの催眠術か何かでやられているのかと思いきや、けっこう本格的にガッツリ(?)洗脳されてたんですね。


ヒドーのもとに戻ったルナを、追いかけてきた海。彼はヒドーに対して挑発するような発言を連発し、傷ついた身体でもなおも戦おうとします。ヒドーは彼に対しビームでとどめを刺そうとしますが、その時何かにハッとしたルナが、海をかばうようにビームを浴びて倒れてしまうことに。未だかつてないほど怒った海は、カイに変身してヒドーを殴り飛ばし、さらに巨大化したヒドーに対しては、ダグターボに融合合体して単独で角をへし折り、ヒドーを撤退させることに成功。幸いルナの命に別状はありませんでしたが、彼女は目を覚まさないのでした。海の行動に心打たれたからか、はたまたそのタイミングで洗脳が解けたのか、とにかくいきなり海の前に立ち、ヒドーのビームから彼をかばうような行動をとったルナ。倒れた彼女の姿を見た海は、今までにないくらい激しく感情を高ぶらせ、怒りの感情のままにヒドーを攻撃。それは融合合体した後も変わらず、ヒドーの角をへし折って撤退させるまでに追い込みます。カイがここまで露骨に感情を暴走させたのは初めて。それだけ今回のヒドーのやり方への怒りと、ルナが倒れてしまい死んでしまったかもしれないという悲しみの気持ちが強まったのでしょう。戦闘終了後、どうやらルナはブローチのおかげで何とか直接的なダメージは回避できていたものの、目を覚まさなかったためまだまだ安心できない状態に。果たして、彼女の運命は…!?

 

 

 

第41話「禁断の超合体」

1996年11月23日放送
登場した敵他:合成宇宙人ゼルマー
       ワルガイア三兄弟

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「やったぁ!やっぱりダグオンは負けないんだ!!」


STORY:雷のダグベースの調査の結果、ファイヤーダグオンとパワーダグオンに新たな合体があることが判明。それを喜ぶ炎たちだったが、その合体は危険を伴うものだった。同じ頃、ワルガイア三兄弟は新たな宇宙人を生み出し、地球へ派遣。合成宇宙人ゼルマーの前に、ダグオンたちは次々と倒れ、雷もヒドーにより追い詰められてしまう。逆転勝利するには、新たな合体に賭けるしかない。「超火炎合体!スーパーファイヤーダグオン!!」これが、禁断の合体の力だ!


『ダグオン』のグレート合体、スーパーファイヤーダグオン登場!今回辺りから、『ダグオン』はいよいよ最終決戦に向けての怒涛の展開が連続。その初回にあたる今回は、スーパーファイヤーダグオンの登場回になりました。勇者シリーズ」のグレート合体としては最も遅い登場となった(そもそもグレート合体にあたるものがない『ガオガイガー』は除く)スーパーファイヤーダグオンですが、実際のお話はそんなことがどうでもよくなるくらいの手に汗握る展開が連続!ジェイデッカー』のファイヤージェイデッカー初登場回並みのアツさでしたね。


前々回で、ダグベースの起動に成功した雷。引き続きその調査をしていた彼は、偶然ファイヤーダグオンとパワーダグオンに新たな合体があることを発見します。ルナの意識も回復し、新たな合体の発見を喜ぶ炎たちでしたが、この合体は大きな危険を伴うものであり、実用は見送られることに。同じ頃、ワルガイア三兄弟はサルガッソの囚人3体をデスミキサーにかけ合成宇宙人ゼルマーを生み出し、地球へと派遣するのでした。雷によって発見された、ファイヤーダグオン系統の新たな合体=超火炎合体。それはダグベースから放たれる超火炎合体光波を受け、ファイヤーダグオンとパワーダグオンが1つに合体。新たな姿=スーパーファイヤーダグオンになるというものでした。ファイヤーダグオンとパワーダグオンがそろっているにもかかわらず、なかなか今までスーパーファイヤーダグオンへの合体が実現できなかったのは、合体の際にダグベースが必要になるからだったんですね。ということは、雷が地球に来ず、ブレイブ星人がファイヤージャンボを復活させなければ、この合体は永遠に実現できなかったのか?いや待てよ、雷の地球着任もファイヤージャンボの復活も全てブレイブ星人によるものだし、ブレイブ星人はスーパーファイヤーダグオンという合体形態があることを知ってて、今までこうしたことをやってきたのかもしれないな…。それと同じ頃、ルナの意識も回復しダグオンメンバーたちが安堵する一方で、ワルガイア三兄弟はゼルマーを誕生させ、地球に送り込んできます。ゼルマーはサルガッソの囚人の中で勝ち抜いた3体の宇宙人を、文字通り合成したもの。マドーもなかなかえげつないことするなぁ。


超常現象研究会の部室で、些細なことでケンカになってしまう炎と真理亜。その時、宇宙から謎の飛来物が地球に落下。それはゼルマーであり、落下と同時に市街地に甚大な被害をもたらします。炎たちは変身して出撃しますが、ゼルマーの強力な攻撃と鉄壁の防御の前に、ほとんどなすすべもなくやられてしまいます。超常現象研究会の部室で寝ころんでいると、いきなり真理亜から「不吉な相が出ている」と言われ、水晶玉の前に座らされる炎。怪しい占いの末、すべての運勢が最低最悪の言われてしまう彼でしたが、真理亜の占いを信じていない彼はひたすら彼女をひやかしまくり、真理亜から「死んじゃえ」とまで言われてしまいます。いつも真理亜をおちょくったりしている炎ですが、今回の彼はいくらなんでもやりすぎ。真理亜にあんなこと言われちゃうのも仕方ないですね。そして、この時の2人のやり取りが、今回の終盤の展開につながっているんだよなぁ…。彼らがそうやってやり取りをしている間に、ゼルマーが地球に来襲。炎たちはすぐに立ち向かいますが、ゼルマーのその圧倒的な戦力差の前に、苦戦どころか早い段階でメタメタにやられてしまいます。ゼルマー自体のデザインは、円柱に一ツ目があるだけというシンプルなもの。しかし、そうして見た目とは逆に、攻撃力も防御力も今までの敵とは段違い!着地するだけで周囲を焦土と化し、ビーム一発で山を一瞬にして消滅させ、身体はパワーダグオンのパワードリルですら傷1つつけられないというとんでもない敵でした。スーパーファイヤーダグオンのデビュー戦にふさわしい強敵といえますが、いかんせんデザインがシンプルすぎるのがね…。いや、シンプルだからこそ、この異常なまでの強さが逆に映えるのかな。


カイからあらかじめ住民たちの避難誘導を任されていた雷でしたが、その道中でヒドーと遭遇。学を人質にとられたような格好になってしまった雷は、ほとんど抵抗ができずにヒドーにやられてしまいます。その間、なおもゼルマーに苦しめられるパワーダグオンたちは、とうとう限界寸前に。その時、ダグベースが突然動きだし、ダグウェーブによりパワーダグオンたちは救われます。ダグベースを動かしていたのは何とか生還した雷とルナでした。今回の雷は完全に別行動で、ダグオンへの変身・合体は一切なし。運悪くヒドーに遭遇し、学を実質的に人質に取られてしまったことで、反撃できずにやられてしまいます。正確にはヒドー自身が学を人質に取っていたわけではありませんが、ヒドーが学の避難している場所を知っており、またヒドーの命令によりゼルマーがそこへ攻撃を放つことも可能。これにより雷はうかつに抵抗ができなくなり、そのままやられてしまいます。最終的にはヒドーの超能力による瓦礫の雨あられを受け、それの下敷きになる雷。しかしそんなことでやられるような雷ではなく、力を振り絞ってダグベースに帰還し、ルナとともにそれを起動します。ダグベースの起動の際に、ボタンにポタポタと血が落ちるのがリアル。緊迫感マシマシで、ハラハラさせられましたね。


ゼルマーから解放されたパワーダグオンは、超火炎合体を試してみることを決意。それを受けた雷は、ダグベースからファイヤージャンボを発進させ、超火炎合体光波を発射。ついに、スーパーファイヤーダグオンへの超火炎合体に成功します。誕生したスーパーファイヤーダグオンは、ゼルマーの攻撃をものともせずに、スーパーメガ光波を発射して一撃でゼルマーを粉砕。逆転勝利を喜ぶスーパーライナーダグオンたちでしたが…。スーパーファイヤーダグオンへの初合体こそ、今回の最大の見どころ。張り詰めた空気の中、雷とルナがファイヤージャンボを発進させ、超火炎合体光波を発射!エンは気合十分で超火炎合体を実行!!誕生、スーパーファイヤーダグオン!!!この一連の流れを観て、燃えない視聴者はいないでしょう。スーパーファイヤーダグオンへの超火炎合体バンクシーンも、作画に気合が入っていると同時にエメラルドグリーンのような色で美しく輝いており、合体バンクシーンの美しさとしては「勇者シリーズ」の中でもトップクラスだと感じましたね。合体の時点でも素晴らしいのに、スーパーファイヤーダグオンは圧倒的な強さを発揮して、ゼルマーに完全勝利。勝利を喜ぶスーパーライナーダグオンたちでしたが、エンの身体に限界が来てしまい、スーパーファイヤーダグオンはその場で倒れてしまうのでした。スーパーメガ光波一撃で、ゼルマーを粉砕するスーパーファイヤーダグオン。欲を言えばちょっと格闘シーンなどを挿入してカッコよさと強さを演出してほしかったですが、「スーパーファイヤーダグオンへの超火炎合体はエンの身体に負荷をかける」という設定の都合上、そうしたシーンが挿入できなかったのでしょうね。こうして勝利を収めたスーパーファイヤーダグオンでしたが、銭湯終了直後に倒れてしまうことに。これだけ危険なグレート合体じゃあ、そりゃ登場回数も少なくなるわけだ…。


意識を失い、超常現象研究会の部室に担ぎ込まれた炎。海たちのただならぬ表情から、真理亜も何かとてつもないことが起きていることを察します。この状態からよみがえるのか、炎!?

 

 

 

 

第42話「割れたダグテクター」

1996年11月30日放送
登場した敵他:ワルガイア3兄弟

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「お前たちの活躍を心から祈っている。さらばだ!ダグオンよ。」


STORY:スーパーファイヤーダグオンへの超火炎合体の副作用で、意識を失ってしまった炎。同じ頃、翼たちはダグベースでスーパーファイヤーダグオンの解析を進めていたが、そこにワルガイア三兄弟の魔の手が迫っていた。ダグベース制御不能!襲われる山海高校!ただならぬ事態を察知した炎だったが、彼の前にヒドーが現れる。攻撃を受けマスクが破損し、真理亜に正体がバレてしまうエン。この絶体絶命のピンチに、突破口はあるのか!?


ダグオンの真実を知ってしまった真理亜、さらばブレイブ星人!第31話から登場していたワルガイア星人ヒドーとも今回で決着。それだけでなく、エンの正体が真理亜にバレたり、ブレイブ星人が殉職してしまったりなど、最終決戦に向けて大きくストーリーが動いたお話になりました。後半の展開が若干ブレイブ星人に頼りすぎなところもありますが、今までブレイブ星人はエンたちに力を与えるくらいしか出番がなかったですし、こうして退場回でガッツリ活躍するのも、まあ悪くないでしょう。


翼たちがダグベースでスーパーファイヤーダグオンの解析を進める中、未だ目を覚まさなかった炎。真理亜の付きっきりの看病によりようやく目を覚ましますが、身体はまだ回復しきっていませんでした。雷と学も彼のもとを訪れて部屋がにぎやかになる中、しびれを切らしたワルガイア星人マドーとゲドーは、とうとうダグオンへの直接攻撃に打って出ようとしていました。お話が始まってまず挿入されるのが、翼によるスーパーファイヤーダグオンの解析。前回の戦闘シーンなども多用してスペックの解説などをしていきますが、特段新情報が出たりなどということはありませんでした。ここで面白かったのが、激の反応。彼は炎のことを心配するような発言をしていましたが、実際に彼が心配していたのは、炎自身ではなく彼を看病している真理亜のことでした。高校生の男女が二人っきりなので、「あんなことやこんなことをしているのではないか」と心配する激。まあ、彼の想像がトランプしたり枕投げしたりなどの、健全な想像でよかったよ…。一方、その超火炎合体の影響で、意識を失っていた炎。一晩中意識が回復しなかったようですが、真理亜の看病により翌朝には何とか目を覚まします。炎の顔を見て安堵する真理亜と、彼のもとを訪れる雷と学。ですが、2人の雰囲気を察した学は、雷とともに炎の前から去ってしまいます。炎と真理亜。だんだん前回辺りからいい雰囲気になってきましたね。こうしてダグオンメンバーが過ごしている間、ワルガイア星人マドーとゲドーは、ダグオン抹殺のためにダグベースの破壊作戦を計画。とうとう自分たちも出撃します。


登校時間も近づき、高校へと戻ろうとする雷。そんな時、山海高校が突然衝撃波に襲われ、校舎に被害が出てしまいます。やがてその影響はダグベースにも及ぶようになり、突然全システムが制御不能に。海たちはダグベース内に閉じ込められてしまい、さらに動力炉の調整が効かなくなったことにより、それの暴走による大爆発の危機に陥ります。一連の事件は、マドーとヒドーの仕業でした。今まで生徒が襲われることがあっても、それ自体が直接的に狙われることがなかった山海高校。しかし今回、ダグオンメンバーの正体をすべて知っているマドーとヒドーにより、結果的に校舎は半壊してしまいます。後者には甚大な被害が出ましたが、生徒は無事。それは、朝日山校長らによる速やかな避難誘導のおかげでした。最初はうろたえていたものの、生徒たちを守るべく覚悟を決め、避難誘導に当たる朝日山校長と伊集院教頭。特に、朝日山校長の落ち着きっぷりがよかったですねぇ。普段はほんわかしてるけど、やっぱりやるときはやる男なんですね、彼は。山海高校を襲ったマドーとゲドーでしたが、本来の目的はダグベースの破壊であるため、彼らの放ったエネルギー波はやがてダグベースをも飲み込むことに。ダグベース内にいたため外の状況を把握しきれていなかった海たちは、完全に敵の手中に落ちてしまい、ダグベースは制御不能で爆発の危機に瀕してしまいます。翼の必死の試行錯誤もむなしく、爆発のタイムリミットはどんどん近づくことに。さあどうする!?


高校とダグベースの異常事態を知った雷は、一気にサンダーダグオンに雷鳴合体して、マドーとゲドーのもとへ急行。必死に戦い続けますが、彼らの攻撃を突破することはできません。一方、同じく異常事態に気づいた炎は、真理亜とともに高校へ向かいますが、そこにヒドーが現れ、彼女を人質に取って逃走。炎は彼を追跡し、彼との1対1の決闘が始まります。満身創痍の状態で思うように戦えない中、真理亜をヒドーの攻撃から全身でかばったエン。彼のダグテクターにひびが入り、マスクは破損。とうとう彼の正体が真理亜にバレてしまいます。数話ぶりの登場、サンダーダグオン。今回はここ数話活躍していなかった分、現状唯一動けるダグオンとしてかなりの奮闘を見せてくれました。マドーとゲドーに勝利するまでには至りませんでしたが、よく頑張っていたと思います。一方、炎もこの異常事態に気づき、真理亜とともに高校へ急行。そこに待ち構えていたかのようにヒドーが現れ、真理亜を人質にとって炎に戦いを挑んできます。これを受けて立ち炎はエンへと変身しますが、まだ体が回復しきっていないため思うように戦えず、ピンチに陥ることに。何とかカウンターを食らわせてヒドーをひるませますが、ヒドーが放ったビーム弾がまだ生きていたため、エンは真理亜をかばうため、覆いかぶさってビーム弾を背後からまともに食らうことに。ダグテクターはその衝撃に耐えられず、マスク部分が大破。気が付いた真理亜が見上げると、そこには炎の顔が露出したファイヤーエンがいました。意外にあっさりバレてしまった、エンの正体バレ。しかし、ダグテクターが破損する際に光の粒子のようなものが飛んだり、マスクが破損したエンがしばらく真理亜を守るためにうつむくようにして覆いかぶさっていたりなど、印象に残るシーンが連続していましたね。


エンには怒って巨大化したヒドーが迫り、海たちはダグベースの爆発まで時間がなく、今までにないくらいのピンチに陥るダグオンたち。最後の一秒まであきらめないと誓った時、彼らの前にブレイブ星人が現れます。ブレイブ星人は、その強大なパワーでダグベースをマドーとゲドーのエネルギー波から解放し、さらにヒドーをも一撃で撃破。しかし、それを受け激しく怒ったマドーとゲドーの総攻撃を受け、殉職してしまいます。ブレイブ星人の遺志を知った炎たちは、戦いへの決意を新たにするのでした。この絶体絶命のピンチをどう乗り切るのかと思いきや、なんと今まで実戦には参加していなかったブレイブ星人が登場。ここでブレイブ星人が駆け付けてくれたのは、嬉しさよりも「このタイミングで応援に来てくれるの!?」という驚きの方が強かったですね。だって、ブレイブ星人今まで全然自ら戦ってくれなかったもん…!そんなブレイブ星人ですが、さすが炎たちにダグオンの力を与えただけのことはあり、ワルガイア三兄弟に対してもほぼ互角に渡り合うだけのパワーを発揮。ダグベースを救出するだけでなく、まさかヒドーまでをも倒しちゃうだなんてちょっと予想もしませんでしたね。こうしてダグオンのピンチを救ったブレイブ星人でしたが、マドーとゲドーの総攻撃を受け殉職。彼の意識だけは残り、炎たちを激励して宇宙の彼方へと消えていきました。炎たちをダグオンに選んだことを誇りに思い、そして彼らなら必ず地球と宇宙の平和を守れると確信していると言い残し、散っていったブレイブ星人。ああ、もう炎たちが頼れる宇宙人は、ルナくらいしかいなくなっちゃったんだなぁ…。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第43話から第45話をご紹介予定です。『勇者指令ダグオン』。もう、一歩も後には引けないぜ!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1996年放送の勇者指令ダグオン』挿入歌「静かなる瞳」です。

 

『ダグオン』本放送当時、トップクラスの人気を誇ったという広瀬海/ターボカイのテーマソング。落ち着いた声で歌うのが魅力的ですが、わざわざ彼のセリフが曲中に挿入されているのが、なんだかボイスドラマCDっぽい雰囲気も漂わせてくれています。

 

炎とは真逆のキャラクターで、最初は対立ばかりだった海。その後強さ面では、ダグオンメンバーの中で炎が抜きんでていきますが、炎だけがメンバーを単独で一方的に引っ張るということは最後までなく、海がサブリーダーとしての役割をしっかり果たしてくれました。この緩急のつけ具合と言うか、絶妙な立ち位置もまた、海の魅力の一つと言えるのではないでしょうか。

 

 


静かなる瞳

 

 

 

 

 

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