お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『勇者指令ダグオン』ちょっとした感想 Command-15(第43~45話)

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今回は、勇者指令ダグオン』の感想記事第15回目です。

 

勇者たち宇宙へ!そして現れる、真の敵の正体とは?今回ご紹介の3話では、主に宇宙を舞台にワルガイア星人マドー・ゲドーとの激しいバトルが展開。ちょうどクリスマス商戦時期ということもあり、多彩な装備が登場するのも魅力的です。そして同時に、姿を現すラスボス:ジェノサイドも見逃せません。

 

 

 

 

第43話「勇者たち宇宙へ」

1996年12月7日放送
登場した敵他:爆弾宇宙人ボンバー星人
       ワルガイア星人マドー
       ワルガイア星人ゲドー

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「いい子にしてればなぁ、ちゃんとダグオンは、君たちのことを見てるんだぞぉ!」


STORY:ヒドーを倒されたことで、地球への総攻撃を計画したワルガイア星人マドー・ゲドー。彼らの宣戦布告に真っ向から立ち向かうべく、炎たちは自ら宇宙へ飛び立ち、この戦いに終止符を打つことを誓う。出発までのしばらくの間、思い思いの時間を過ごすメンバーたち。やがて出発時刻となり、満を持して宇宙へ飛び立つ彼らだったが、彼らの前にボンバー星人が現れた!地球上で爆発しようとする星人を、エンたちは止めることができるのか!?


ワルガイア星人マドーとゲドーが総攻撃をすると宣戦布告してきたことにより、一気に最終決戦への盛り上がりがヒートアップしていく『ダグオン』。今回は、戦闘シーンは二の次で、最終決戦に旅立つ直前のダグオンメンバーたちの姿が中心に描かれることになりました。敵として登場したボンバー星人はかなりイカれたヤツでしたが、正直影は薄め。炎たちのドラマが、その見どころでした。


前回、ヒドーを倒されてしまい、悲しみに暮れ恨みを募らせるマドーとゲドー。彼らはダグベースの回線をジャックし、炎たちに対して宣戦布告してきます。彼らの総攻撃が近づいていることを知った炎たちは、海が中心となって、翌日の朝6時に宇宙に旅立つことに。激しい戦いになることを覚悟した彼らは、それぞれ大切な人と出会ったりなど、思い思いの時間を過ごし始めます。ヒドーを丁重に葬り、弟を失ったことでかなり悲しむマドーとゲドー。たいていこういった悪の兄弟は、1人くらいが抜け駆けしたり裏切ったりしたりということがよくありますが、ワルガイア三兄弟は本当に仲のいい兄弟だったようですね。まあ、仲よし兄弟つっても、悪人だからとんでもないんだけど…。そうしたことからダグオン抹殺に燃えるようになったマドーとゲドーは、炎たちに対して堂々と宣戦布告。これを受けた彼らは、自ら宇宙に飛び立って決着をつけることを決意。翌日朝6時を出発時間に定め、それまで考えたり準備したりするための時間として、各自自由行動をとるのでした。ここからしばらくは、この宇宙に旅立つまでの自由時間の過ごし方が描かれることに。まずは海と森のその様子が描写されました。海は崩壊した校舎を見つめ、呼び出した朝日山校長に対しルナをしばらく介抱してほしいと依頼。森は思いを寄せる英里加を呼び出し、帰ってきたらデートできる約束を取り付けます。海のシーンも森のシーンも、彼ららしさがあふれており、戦いへの決意が感じられると同時に、どこか微笑ましくも感じます。海も森もいいキャラしてたけど、朝日山校長も「生徒を信じているから」こそ、海が介抱してくれと頼んだルナのことも疑わないと言い切っていたのもカッコよかったよなぁ。


出発までの間に、妹の美奈子に会いに来た竜。彼女の予知夢のスケッチを見た彼は、安心し、帰ってきたら山に行こうと提案します。同じ頃翼は、ウイングライナーでオーストラリアまで飛び、ユカリの元気な姿を目に焼き付けます。また炎は、ファイヤーエンに変身して学と会い、パワーダグオンで記念撮影をすることに。そうやって彼らが過ごしている間、マドーとゲドーは、地球総攻撃の先発隊として、ボンバー星人を地球に向けて発射するのでした。美奈子の描いたスケッチを見て、安心したような表情を見せる竜。彼女の予知夢は当たる確率が高く、その彼女が兄とともに平和な時間を過ごす夢を見たのですから、自分たちが無事帰ってこれるだろうと感じたのでしょうね。また、この時翼は、1人ウイングライナーに乗ってオーストラリアへ。第28話で旅立ったユカリのもとを訪れ、彼女とともに名いっぱい時間を過ごします。彼女に「どうしてここにいるの?」と問われ、「たまたま通りかかったから」と答える翼。あり得ない回答なので少しクスっとしますが、翼とユカリの雰囲気がかなり良くて、青春を感じられるシーンにもなっていましたね。さて、彼らがそうしている頃、炎はファイヤーエンに変身し、まず学と会うことに。彼は特別にパワーダグオンの写真を撮らせてあげ、帰還を約束して去っていきます。学に語りかける時のエンの口調が、いつも以上に優しい感じに。本当に“ヒーロー”って感じがする受け答え方でしたね。


雷がダグベースの掃除と食糧の買い出しに精を出している間、炎は超常現象研究会の部室の跡地にいる真理亜のもとへ。床とソファーのみを残して全壊した部室で、彼らはそのソファーに座って語り合います。宇宙に旅立つことを話す炎に対し、帰還後の待ち合わせ場所を指定する真理亜。その一部始終を激は見ており、彼は真理亜の本当の気持ちを知り、男泣きしながらその場を立ち去るのでした。炎と真理亜のシーンこそ、後半の盛り上がりポイント。炎が借金返済のために必死にかき集めてきたお金を、真理亜があえて受け取らなかったり、真理亜が炎に、宇宙から帰ってきてから借金返済のついでにカラオケやランチもおごってほしいと頼んだりと、真理亜が炎のことを心配し、そして恋心を抱いていることがわかる描写が連続します。激は彼らの一連のやり取りを見て、真理亜が好きなのは炎であることを察し、持ってきたバラの花束を散らしながら泣いて去っていきます。激がこれだけ悲しんでいるのに対し、炎本人は真理亜の気持ちにほとんど気づいていない様子。ああ、これじゃあ激が浮かばれねぇよ…。カラオケとかランチにあっちから誘ってくる時点でわかるだろうよ、炎!ちなみに、真理亜が指定した炎との再会する予定の場所は、「山海橋のたもとにある、銀行の近くに立つ大時計の前」。これ、最終回まで絶対覚えておいてくださいね。


朝6時。とうとう出発の時間になり、続々と集まってくるダグオンメンバーたち。炎の姿だけが見えませんでしたが、いつも通り遅刻して彼らのもとに現れます。とうとう宇宙に向けて出発した彼らでしたが、まず彼らを待ち受けていたのはボンバー星人。地球に着弾しようとする星人に対し、炎は一気にパワーダグオンに合体。無限砲で星人を粉砕し、宇宙へと再び針路を取るのでした。出発時間は朝6時だとあれほど言っていたのにもかかわらず、寝坊して遅刻した炎。いつもなら厳しく怒る海ですが、今回ばかりは少し優しげな表情を見せます。炎が来てくれたこと、そして彼がいつもと変わらぬ様子だったことが嬉しかったんでしょうね。こうして宇宙に向かうことになった彼らでしたが、その目の前に現れたのが、マドーとゲドーが放っていたボンバー星人。地上にまともに着弾すれば都市の1つや2つを吹き飛ばせるほどの威力を持つ星人でしたが、これは海に着弾する直前、パワーダグオンの無限砲により粉砕。大きな爆風が周囲を襲いますが、エンたちは無事でした。ボンバー星人はひたすら爆発したがるかなりイカれたタイプの宇宙人でしたが、あっという間に倒されておしまい。まあ、今回のお話の流れからすると…、こうした扱いも仕方ないよねぇ。

 

 

 

第44話「攻防!ダグベース」

1996年12月14日放送
登場した敵他:ワルガイア星人ゲドー
       ワルガイア星人マドー
       サルガッソ囚人たちのロボット軍団

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「パワーライオソード!十文字斬り!!」


STORY:ダグベースでついに宇宙空間へと出た炎たち。戦いに向けて各々が準備する中、炎は遭難した宇宙船を発見。生きていた乗組員を救出するが、それはワルガイア星人ゲドーの罠だった!ゲドーの侵入を許し、破壊されていくダグベース内部。カイたちもサルガッソの囚人軍団の猛攻に苦しめられ、応援に行くことができない!ダグベースはゲドーの手に落ちてしまうのかと思われたその時、あの仲間が帰ってきた!決めろ、パワーライオソード!!


ゲドーの罠に落ちたダグベース、帰ってきたライアン!宇宙での最終決戦の始まりとなる今回は、ワルガイア三兄弟の次男:ゲドーとの決着回。見た目に似合わず頭脳戦(といっても、視聴者から見ると割とバレバレでしたが)を展開した彼に、エンたちが翻弄されることになり、最終決戦らしい苦しい戦いを強いられることになりました。終盤では、第39話以来5話ぶりにライアンが登場。戦局をひっくり返し再度エンたちと合流してくれました。


ダグオン抹殺のため、着々と準備を進めるマドーとゲドー。特にゲドーはダグオンを倒すことに執念を燃やしており、独自に作戦を立て、マドーのことも無視して勝手にそれを実行に移してしまいます。地球では真理亜たちが炎たちの身を案じていた頃、彼らは宇宙空間で遭難した宇宙船を発見。ファイヤージャンボでそこへ向かったエンは、生き残っていた船員1名を救出するのでした。今回の敵側の主役はゲドー。彼はサルガッソ囚人たちに指示して戦闘ロボを量産させ、さらにそれに囚人たちを乗せることで、戦闘ロボット部隊を形成していきます。序盤で「5000体くらいはいるかもしれない」と言われていたサルガッソ囚人たち。今回そのほぼすべてがゲドーの戦闘に駆り出されることになります。多すぎる残りの囚人たちをどう処理するのかと思いきや、こういう手で来るとはね…。ゲドー側がそうした準備を進めている頃、炎たちは遭難した宇宙船を発見。乗組員1名を救出します。また同じ頃、地球では真理亜たちが炎たちのことを心配していました。宇宙に来たことはあるものの、宇宙空間に出たのは初めてであるため、まともに宇宙遊泳ができずうろたえるエン。宇宙空間でジタバタする彼の姿が、ちょっとおもしろかったです。一方、炎たちのことを心配する真理亜は、宇宙人を呪い殺すために藁人形を量産し、無我夢中で木にどんどん打ち付けていくように。途中からルナにも協力させてたけど、知らない人が見たら完全に狂気の沙汰だぞ…。


乗組員を救出したファイヤージャンボの背後に迫る、戦闘ロボット軍団。敵の攻撃が始まったことを察知したカイたちは、スーパーライナーダグオンとシャドーダグオンで出撃します。彼らが激しい戦闘を繰り広げる中、エンはファイヤーレスキューに乗り換え、乗組員をダグベース内へ輸送。ところが突然乗組員はゲドーとしての正体を現し、エンを奇襲。ファイヤーレスキューを投げ飛ばしたうえに、ダグベースの破壊を始めてしまいます。ゲドーが序盤のシーンで準備を進めていた戦闘ロボット軍団が、ここで登場。1対1体の戦闘力はそこまで強くないようですが、それが合計数千体の規模で攻めてくるのですから、さすがのスーパーライナーダグオンとシャドーダグオンも劣勢になってしまいます。そして、この作戦を考えたゲドー本人は、実はエンが救った乗組員に擬態しており、まんまとダグベースへの侵入に成功。抵抗するエンを吹っ飛ばし、力任せにダグベース内の通路の壁等を破壊していきます。ゲドーは確かに腕っぷしは強いですが、どうやらエンの攻撃も少しずつですが効いている様子。エンの攻撃をものともしないようなそぶりを見せていましたが、ダメージを食らっているのは確かなので、倒せない敵ではないということが窺えます。ここまでゲドーの作戦は割と成功していたのに、スーパーライナーダグオンたちと戦う戦闘ロボット軍団の一体が、「ゲドーがダグベースに侵入し破壊活動をしている」と口を滑らせてしまうことに。ああ、そういうことは言わなきゃいいのに!


引き続きダグベース内の破壊活動を進めるゲドーでしたが、エンの機転と雷の協力により、一時は隔壁内に閉じ込められることに。しかし、それすらも力で突破してきたゲドーは、再びエンを吹っ飛ばし、とうとうダグベースの動力炉付近にまで到達します。動力炉を破壊させまいと戦うライでしたが、全く歯が立たずピンチに。そこに再びエンが駆け付け、合体技:「ファイヤーバード・サンダーイーグル・ダブルアタック」を食らわせ、宇宙空間へ放り出すことに成功します。ダグベース内で目に付くものをやたらめったら破壊していくゲドー。「壁ばかり破壊してても意味ないじゃん」と思いながら観ていましたが、一応彼は動力室を目指していたらしく、エンたちは彼の動力室付近への侵入を許してしまいます。隔壁に閉じ込める作戦に失敗した雷は、サンダーライに変身して、動力室の目の前でゲドーと戦うことに。ライの技自体はほとんど効果がありませんでしたが、生きていて再び彼のもとに駆けつけたエンは、自分たちの力を1つに合わせた新必殺技で、ゲドーを宇宙空間へと追い出します。ライはまだ新米刑事であり、ダグテクターの扱い自体にも慣れていないからか、エンたちのそれと似たようなスペックにもかかわらず、ゲドーにほとんどダメージを与えられない結果に。まあ結果的にはエンとの協力でゲドーを追い出したからいいけど、もうちょっといい所見せてくれてもよかったかなぁ。


怒ったゲドーは巨大化し、外部から直接ダグベースを破壊することを画策。これに対しパワーダグオンが挑みますが、ゲドーのパワーはすさまじく、またスーパーライナーダグオンたちも未だ戦闘ロボット軍団に苦しめられていたため、彼らは絶体絶命のピンチに陥ります。そんな中さっそうと駆けつけたのが、以前同胞を探すために地球を去ったはずのライアン。彼は戦闘ロボット軍団を撃破してスーパーライナーダグオンたちの勝利に貢献し、パワーダグオンのもとへ。ライオソードを手にしたパワーダグオンは、パワーライオソード十文字斬りを決め、ゲドーを倒すのでした。ゲドーのパワーは半端じゃなく、パワーダグオン自体を押さえつけてしまうだけでなく、無限砲の直撃を受けて腹に風穴が空いても普通に生きているという強靭っぷり。しかも無限砲をもぎ取って殴りつけてくるのですから、生命力もかなりあることが窺えます。こんな敵をどうやって倒すんだと思いきや、そこに駆けつけてくれたのがライアン。戦闘ロボット軍団を撃滅した彼は、パワーダグオンのもとに現れ、ライオソードに変形し、パワーライオソード十文字斬りによってゲドーを破るのでした。ライアンが駆け付けてくるシーンの、彼の頼もしさ感じが素晴らしい。パワーライオソードの必殺技シーンもこの回のためだけに描き下ろされており、迫力十分でしたね。

 

 

 

第45話「奇跡の勇者たち」

1996年12月21日放送
登場した敵他:ワルガイア星人マドー
       超生命体ジェノサイド

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「ワシらダグオンは、地球に平和という名のプレゼントを贈る、サンタクロースなんじゃ。」


STORY:クリスマスムードにわく地球。その一方で、炎たちダグオンは、マドーを倒すべく火星方面へと向かっていた。しかし、マドーの力は凄まじく、宇宙警察機構の応援部隊は全滅。ダグベースも重力波に引っ張られ、火星に墜落してしまう。全員を苦しめる重力波の根源を断つため、一人危険な行動に出るゲキ。彼の勇気ある行動は、エンたちを救うことができるのか?今こそ放て、トライアングル・クリスマス・ビーム!サルガッソ囚人たちの最期だ!!


漢ドリルゲキ、決死の活躍!そして奇跡のトライアングル・クリスマス・ビーム!いわゆるクリスマス回となった今回は、今までエンたちを苦しめてきたマドーとの決着をつけるお話に。中盤にかけてエンたちがマドーにメタメタにやられてしまう分、後半からのゲキの快挙、そしてトライアングル・クリスマス・ビームによる逆転勝利のシーンでテンションが爆上げします。スーパーファイヤーダグオンも久々に登場。仕方ないとはいえ、本当に登場回数少ないなぁ。


残るサルガッソ囚人はマドーのみ。地球でのクリスマスムードをぼんやり想像しながら、炎たちは火星方面へ航行。宇宙警察機構の応援部隊も加勢するということで一安心する彼らでしたが、マドーが発生させた重力波により、その部隊は一瞬にして全滅。さらにダグベースもその重力波に巻き込まれ、火星へと墜落してしまいます。突然の事態にうろたえる雷でしたが、竜のアドバイスをもとに何とか落ち着きを取り戻し、ギリギリのところでダグベースの体勢を立て直します。冒頭のシーンで、地球ではクリスマスになっていることを思い出し、そのことをうらやむ森。これに対し激は、自分たちダグオンは「地球に平和という名のプレゼントを贈るサンタクロース」であると言い、森を励まします。いつもの激らしからぬ、なかなかカッコいい発言。今回は激の主役回のようなところもあり、このシーン以降も彼がカッコよく見える描写がたくさん出てきます。そんな自分たちに対し、宇宙警察機構から増援という名のプレゼントが駆け付けるという情報を入手した雷。歓喜に沸く炎たちでしたが、マドーは既にダグオンへの迎撃準備を完了しており、彼が放った重力波発生装置によりその増援は全滅。さらにマドーは、そのもう1つを火星の核付近に撃ち込み、これを使ってダグベースを火星へと引きずり込んでいきます。最終決戦であることを覚悟し、総力をかけてダグオンたちに挑んでくるマドー。彼がサルガッソから出ていく直前、謎の声を耳にします。そう、この声の主は―。


火星上にアンカーを放ち、何とか体勢を維持することができるようになったダグベース。火星の核付近に重力波発生装置があることを知ったエンは、ファイヤーストラトスで出撃しようとしますが、それを妨害したのはゲキ。彼はエンを気絶させ、代わりに自分がドリルライナーで出撃します。一方、マドーが接近してきていることに気づいたカイたちは、気絶していたエンを起こして全員で出撃。ところが、強烈な重力波により地面にたたきつけられ、ファイヤーストラトス以外はまともに身動きが取れなくなってしまいます。重力波発生装置の位置は、ダグベースの解析能力で割とあっさり発見。しかし、それ自体が火星の核付近、燃え滾るマグマの近くにあったことが厄介でした。決死の覚悟で出撃しようとするエンですが、ゲキは彼を妨害し、代わりに自分が出撃していきます。ゲキがこうした行動に出たのは、エンを死なせずに真理亜に会わせるため。ゲキ自身「我ながらカッコよすぎるぜ」なんて言ってたけど、このシーンのゲキは本当に男気溢れていてカッコよかったぞ!まあ自分でそういうこと言っちゃうのがゲキらしいけどなやがてマドーがダグベースに近づきつつあることに気づいたカイたちは、途中エンを起こしてから一斉に出撃。重力波に阻まれ飛行能力を制限されてしまいますが。それでも何とか踏ん張り続けます。重力波の影響により、ライナービークルやシャドージェットは飛ぶことができなくなり、飛行能力のないファイヤーストラトスだけがまともに動ける状態に陥ってしまいます。シャドージェットはともかく、ライナービークル系は地上走行状態でもある程度火力があるんだから、もうちょっと活躍してくれてもよかったかなぁ。


真理亜たちが炎たちのことを心配している頃、パワーダグオン・ライナーダグオン・シャドーダグオンに合体したエンたちは、マドーに攻撃を浴びせ続けますが効果なし。それどころか、マドーは攻撃を吸収してさらに巨大化してしまいます。パワーダグオンのマグマブラストすらも受け止め、巨大なエネルギー光球を作り、パワーダグオンたちや地球にぶつけようとするマドー。しかしその時、ゲキの決死の行動により重力波発生装置は爆発。周囲の重力波も消失し、エンたちの反撃が始まります。マドーはその攻撃力や耐久力もさることながら、相手の攻撃を吸収して自分の力に変換する能力まで持っており、これによりマドーは、パワーダグオンたちの攻撃を受ければ受けるほどパワーアップしていってしまいます。最終的には、パワーダグオンを片手で握りつぶせそうなほどにまで巨大化し、地球を一撃で破壊できるほどのエネルギー光球を発生させるマドー。さすがにチートすぎると感じちゃったぞ…。エンたちがこのマドーに苦しめられていた頃、ゲキは1人マグマの熱に苦しみながら、地底深くへと進行。掘っても掘っても出てこない重力波発生装置、そして過酷すぎるマグマの熱により、ゲキはあきらめそうになってしまいますが、真理亜の顔を思い出しで奮起。ギリギリまで粘り続け、ついに装置を破壊して地上へと脱出します。無茶な行動の末、快挙を成し遂げたゲキ。やっぱり今回の彼、カッコいいぜ!


ゲキの踏ん張りを見たエンは、重力波から解放されたのちに、危険を承知でスーパーファイヤーダグオンへ超火炎合体。ライアンとガンキッドもそれに協力し、スーパーファイヤーダグオンはライオソードと無限砲を装備します。なおも向かってくるマドーでしたが、その時、エンたちは湧き上がってくるパワーを感じ、力を結集すればマドーを倒せることを確信。3体の力を合わせたトライアングル・クリスマス・ビームにより、マドーは消滅するのでした。ゲキの姿を見て、自分もあれくらい頑張らなければならないと感じ、危険なスーパーファイヤーダグオンへの合体に再び挑むエン。合体は成功し、ライアンとガンキッドも合流したことで、彼は右手にライオソード、左脇に無限砲を装備してマドーと対峙します。マドーはエネルギー光球を放ってきますが、これに対しスーパーファイヤーダグオンは、ライアンとガンキッドの力を1つに結集。トライアングル・クリスマス・ビームを放って逆転勝利をおさめます。スーパーファイヤーダグオンと合体もしくは触れたことで、今までにないアツいパワーを感じたという、ライアンとガンキッド。彼らの発言を受け、エンは自分たちの力を1つに合わせればマドーに勝てると考え、今回だけの特別な必殺技:トライアングル・クリスマス・ビームを発射します。トライアングル・クリスマス・ビーム発射シーンは、ちょっと尺が足りなかったせいか、若干急ぎ気味な描写に。せっかく久々にスーパーファイヤーダグオンも登場したのだから、もう少しじっくりその活躍を観たかったですが、まあこれはこれでいいでしょう。こうして、エンたちはマドーに勝利。薄れゆく意識の中で、マドーは何者かの声を聴きますが、正体を知ることはありませんでした。


スーパーファイヤーダグオン「鋼の体に熱き魂、不屈の闘志は勇者の証!」
ガンキッド「三つの力、一つに合わせ、輝け!」
ライアン「奇跡のダグオンパワー!」
全員「トライアングル・クリスマス・ビーム!!!」


サルガッソ囚人たちを全員倒し、戦いが終わったと思った炎たち。ところが、サルガッソ自体が突然意思を持ったように変形し、地球方面に向かって侵攻を開始します。そう、一連の事件にはマドー以上の黒幕がいたのです。マドーに聞こえた謎の声の主でもある、その黒幕の名は…超生命体ジェノサイド―!

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第46話から第48話[終]をご紹介予定です。『勇者指令ダグオン』。俺は行く!これが、青春だ!!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1997年10月22日発売のOVA勇者指令ダグオン 水晶の瞳の少年』前編EDテーマ「Chanceをくれないか」です。

 

メロディーラインのテンポが心地よい、OVA『ダグオン』前編のEDテーマ。『ダグオン』本編の楽曲に比べると、その歌詞的にも曲調的にも、より高年齢層(大人たち)をターゲットにしていたことが窺えます。

 

本放送終了から半年ちょっと後に作られたこのOVA。いかに『ダグオン』がコアなファンを獲得していたかがよくわかります。ボイスドラマを含めたら、ホント『ガオガイガー』の次に派生作品の多い「勇者シリーズ」作品になるんじゃないかなぁ。

 

 

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