お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『勇者指令ダグオン』ちょっとした感想 Command-13(第37~39話)

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今回は、勇者指令ダグオン』の感想記事第13回目です。

 

復活、ファイヤーダグオン!そして、アーク星人との最終決戦は?サンダーライとサンダーダグオンの登場から間もない『ダグオン』ですが、今回は終盤への展開に向けてファイヤーダグオンが復活しアーク星人との戦いにも決着がつくなど、これまた重要なお話が続くことに。お話の面白さも加速していきます。いやあ、ファイヤーダグオンの復活には…感動したぜ!

 

 

 

 

第37話「幽霊トラックを追え!」

1996年10月19日放送
登場した敵他:暴走宇宙人トラッカー星人
       ワルガイア三兄弟

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「本当に心配なのは、雷と真理亜が仲良くなっちまうことじゃねぇのかぁ、激?」


STORY:ワルガイア三兄弟が差し向けた次なる刺客は、トラッカー星人。トラック型のその宇宙人は、道路という道路をお構いなしに暴走し、甚大な被害を出していく。暴走する星人、それを追う雷。星人が暴走する理由は一体何なのか?やがて星人は進化を重ね、ついに怪物型の生命体になってしまった!パワー勝負で挑んでくる星人に、パワーダグオンとダグサンダーのコンビが立ち向かう!とどめは君が決めろ、サンダーダグオン!


前々回、前回に続き、今回も雷の活躍が中心となるお話。トラッカー星人はただひたすら道路を暴走する宇宙人だったため、雷のサンダーバイクが大活躍する形になっており、サンダーライ系の玩具の販促回にもなっていましたね。しかしトラッカー星人、確かにパワーはあったけど、正直ワルガイア星人マドーが見込んだほどの強さはなかったような気が…?


前回、ヒドーが登場したことを受け、ワルガイア三兄弟について炎たちに教える雷。その後彼は、真理亜から街で夜な夜な暴走するという幽霊トラックの調査に付き合わされることになります。やがて、サンダーバイクで高速道路を走っている間に、その幽霊トラックと遭遇する雷たち。雷はそれを追跡するため、途中で真理亜と学をムリヤリ降ろして走り去ってしまいます。幽霊トラックの正体、それはサルガッソの囚人であるトラッカー星人でした。物語が始まってまず挿入されるのは、雷によるワルガイア三兄弟の解説。彼の解説によると、ワルガイア三兄弟はサルガッソの囚人の中でも特に凶悪な犯罪者であり、彼らを逮捕するだけでも、数多くのダグオンたちが犠牲になったようです。終盤で炎たちがワルガイア三兄弟と戦うことは間違いないでしょうが、そんな凶悪なやつらと一体どうやって決着をつけるのか、気になるなぁ。雷がそうしたことをしているのと同じ頃、ワルガイア星人マドーはダグオン抹殺のために、トラッカー星人を地球に派遣。星人は高速道路等で暴走を繰り返し、どんどん車両を破壊していきます。雷は、真理亜と学との幽霊トラックの調査中にそれを発見。今回の犯人がそのトラッカー星人であることに気づき、追跡を優先するため真理亜と学を高速道路のど真ん中で置き去りにしてしまうのでした。トラッカー星人は、その名の通りトラック型をした宇宙人。変にデザインを凝らず、トラックそのまんまのデザインになっているのが、なんだかすがすがしいです。特に人語もしゃべらず暴走を続ける星人でしたが、これには意味がありました。


真理亜と出かけた雷を追って、ファイヤーストラトスで走っていた炎と激。彼らもトラッカー星人を目撃し、その直後それを追跡する雷の姿を確認。合流してトラッカー星人の足止めを試みます。何とか崖下に転落させて動きを封じた炎たちでしたが、トラッカー星人はなんと今度はRV型に進化。星人が暴走するのは自身の進化のためであり、そのまま再び山道を突っ走り始めるのでした。炎が真理亜のことを追っかけるハメになったのは、激が雷と真理亜が一緒に行動しているということを知って嫉妬していたため。激が真理亜に対して好意を抱いているのは登場当初から変わりませんが、この時期になると、激もその「好意を抱いている」ということをあまり隠さないようになってきましたね。そんな形でファイヤーストラトスを走らせる炎たちでしたが、偶然トラッカー星人と遭遇。それを追跡する雷を目撃し、合流して星人を食い止めようとします。緊急回避のためとはいえ、ファイヤーストラトスをジャンプ台にして乗り上げ、そのまま追跡を続行する雷。サンダーバイクの機動性に驚かされますが、先輩の車を踏み台にするなんてよくやるなぁ…。その後追跡に加わった炎は、その巧みなドライビングテクニックで星人を翻弄し、星人を崖下へ転落させることに成功。一時的には星人の動きを封じますが、星人は進化を遂げ再び走り出してしまうのでした。サイドブレーキを使ってドリフトし、さらにバック走行しながら星人にビームを浴びせる炎。これが、ゲーセンで培ったドライビングテクニックか!ハンパねぇぞ炎!


RV型に進化したトラッカー星人を、今度はカイたちが追跡。星人はいったん橋の真ん中で停止しますが、今度は装甲車型に進化。橋を破壊しながら暴走を続けます。カイたちは融合合体し、橋の崩落の阻止とその上にあった車の救出に成功。雷はサンダーライへと変身し、ヨクの指示を受け追跡を続行するのでした。トラッカー星人の追跡に、カイたちも合流。ライナービークルは驚くほどの機動性を発揮して追跡を続けますが、トラッカー星人の進化により、追跡どころではなくなってしまいます。細い山道でも、スイスイ走って星人の追跡を続けるライナービークル。全長的には20mくらいあるはずなのに、その小回りの利き具合には驚かされました。しかし、トラッカー星人がさらなる進化を遂げ、橋自体を破壊しようとし始めたため状況は一変。橋の崩落の阻止等のために、カイたちはいっせいに融合合体し、それぞれ活動を始めます。ダグターボたちの活躍は最近でもしばしば観られましたが、融合合体のバンクシーンがほぼフルで使用されたのは久々な気がします。最近は、ダグファイヤーの融合合体シーンばかりだったからなぁ。


とうとうトラッカー星人を追い詰めたライでしたが、星人はとうとう最終形態へと進化。ライもダグサンダーへと融合合体を遂げますが、歯が立ちません。そこに駆けつけたのが、エンの乗るパワーダグオンとリュウ。パワーダグオンはトラッカー星人と真っ向から力比べをして、星人の両腕を破壊。リュウも星人の心臓部ともいえるエンジンを破壊し、星人の機動力を大幅にダウンさせることに成功。リュウからの指示を受けたダグサンダーは、サンダーダグオンへと雷鳴合体し、サンダーランスで勝利を収めるのでした。トラッカー星人の最終形態は、車の怪物のような容姿。最初から最後まで「星人」って感じの敵に見えなかったなぁ、この宇宙人。最終形態に進化したトラッカー星人のパワーは強力で、ダグサンダーを弾き飛ばしてしまうほど。ですがここでパワーダグオンが登場し、星人との力比べに勝利したうえ、両腕を引きちぎります。パワーにはパワーで勝負。さすがのトラッカー星人も、パワーダグオンの力の前には無力でした。その後、駆けつけたリュウはなんと単身トラッカー星人の身体に飛び移り、エンジン部分を発見してそれを破壊。リュウやパワーダグオンのアシストを受けたダグサンダーは、サンダーダグオンとなって星人にとどめを刺すのでした。エンたち先輩戦士がしっかりとフォローし、サンダーダグオンに再び勝利をもたらした形になった今回の戦い。雷はリュウと話せたことがとても嬉しかったようで、翌日は元気に登校します。しかし、最後はまたまた真理亜の超能力の実験に付き合わされることに。雷の苦難は続く…。

 

 

 

第38話「復活の白い翼」

1996年11月2日放送
登場した敵他:宇宙の阿修羅シュラ
       ワルガイア三兄弟

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「自分たちの星の未来は、自分たちで守り抜くことに価値があるのではないのか。」


STORY:海岸沿いの道路で、少女:美奈子と出会った炎。彼女は実は竜の妹であったが、そうとは知らない炎は、彼女の兄のためのプレゼントを探すことに。それを微笑ましく感じていた竜だったが、彼と美奈子にシュラの卑劣な罠が迫っていた。美奈子を人質に取られ、究極の選択を迫られる竜。彼女を救うため、ついに彼は炎を手にかけてしまう。炎は本当に死んでしまったのか!?その時、海の底からあのメカがよみがえる。再び舞い上がれ、ファイヤージャンボ!


復活、ファイヤージャンボ!戦線復帰だ、ファイヤーダグオン!!今回は、第30話でアーク星人のアーク城に特攻し、撃沈したファイヤージャンボの復活回。久々にファイヤーダグオンの活躍が堪能できるとともに、竜の妹:美奈子も登場。彼女を人質にとるシュラの卑劣な作戦に対する、竜の心情描写と炎たちの怒涛の反撃も同時並行で描かれており、非常に面白く、観ていて満足度の高いお話になっていました。ファイヤーダグオンが復活するのはわかってたけど、やっぱりいざ復活した瞬間を見せられると感動しちゃうなぁ!


ある日、些細なことから犬に追いかけまわされるハメになっていた炎。犬に追い詰められてしまう彼でしたが、それを少女が救います。彼女の名前が美奈子で、ずっと入院中の身であることを知った炎は、彼女の願いを聞き入れ、彼女の兄のためにプレゼントを探すことに。仲間たちから意見を集める炎は、その中で竜の意見を採用します。そう、実は美奈子の兄は…。冒頭、美奈子の登場シーン直後からいきなり犬に追いかけられる炎。その理由は、彼が誤って犬のしっぽを自転車で踏んでしまったからでした。犬から逃げるために、かなりの距離を自転車で走ったらしい炎。最初は自転車を飛ばすシーンしか映らなかったから、いつものごとく遅刻しそうになっているのかと思ったよ!そうして逃げ続けていた炎も、とうとう転倒して追い詰められてしまうことに。ピンチの彼を救い犬をなだめたのは、偶然通りかかった少女:美奈子でした。美奈子は入院中の身であり、普段は外出もあまり自由にはできない様子。この日は、誕生日が近づく兄のプレゼント探しのため外出していましたが、炎と出会ったのちに体調が悪化し、病院に戻ることになってしまいます。彼女を病院まで介抱し、その思いを聞く炎。炎は彼女の兄のため、海たちを集めてプレゼント探しを始めるのでした。美奈子の兄は、実は竜。ところが竜は、炎に集められた時もあえてそのことを明かさず、プレゼントとして「ワーズワースの詩集」を指定し、炎はそれを買うことに決めます。このシーンで「美奈子の兄は自分だ」と明かさない竜が、なんとも彼らしい感じがします。


炎と別れた直後、再び美奈子の病室に向かった竜。そこには美奈子の新しい主治医になったという千住医師がいましたが、彼にはとんでもない裏の顔がありました。そのことは竜しか気づいておらず、千住に美奈子を人質に取られた格好になってしまった竜。千住から提示された選択の決断に迷う彼でしたが、ワルガイア星人ヒドーからの攻撃も受けた結果、とうとう決断を下します。美奈子には予知夢を観る能力があるようで、竜が千住と出会うまでに「海の底で輝く飛行機」と「赤いジャケットの左胸に隠された本」の夢を見たと証言。このどちらも、今回ののちの展開においてカギを握る要素になります。さて、竜と美奈子の前に現れた謎の医師:千住。彼は実はシュラというサルガッソの囚人であり、ワルガイア星人マドーからファイヤーエン抹殺の命を受け、地球に潜入していました。そんな彼がとった作戦は、美奈子を人質に取り、竜に炎を暗殺させるというもの。千住からそうした条件を提示されてもなお悩む竜でしたが、海岸でヒドーからの襲撃を受け、とうとう炎を手にかけることを決断します。千住の登場から竜が決断するまでの一連のシーンは、特に作画に気合が入っており、迫力も話の盛り上がりっぷりもかなりのもの。特に、ヒドーに襲撃されて雷からあれこれ言われてもなおやられ続ける竜のシーンが、ハンパなかったですね。


竜の身に起きている出来事を何も知らず、書店でワーズワースの詩集を買い、自転車で美奈子のもとへ向かう炎。そんな彼の前に竜が現れ、炎にプレゼントを買ったがどうか聞いた直後、彼の左胸に的確に手裏剣を投げ、炎は海に転落してしまいます。竜が千住に炎を暗殺したと明かしていた頃、炎は海底でブレイブ星人に救われることに。そこで彼は、ファイヤージャンボの復活を告げられ、仲間を救うべく変身してそれに乗り込みます。美奈子の見た予知夢をもとに、彼女が描いた絵が炎のジャケットに酷似していることに気づいた竜。予知夢が一致していれば左胸に本が入っているはずであり、炎にプレゼントを買ったかどうかの確認をした竜は、そこにワーズワースの詩集があると推測し、手裏剣を投げます。美奈子の予知夢は的中しており、ワーズワースの詩集によって命を救われることになった炎。この一連のやり取りが、緊迫感があって面白かったですね。しかし、死んではいないものの海に転落し、そのまま沈んでいってしまう炎。彼を救ったのは、ブレイブ星人でした。ワルガイア三兄弟の台頭を察知していたブレイブ星人は、来る決戦の時に備えてファイヤージャンボを修復。それがついに完了し、炎にそれを再び与えたのでした。「自分たちの星の未来は、自分たちで守り抜くことに価値がある」ため、ファイヤージャンボの復活までしか自分たちはサポートできないと語るブレイブ星人。言っていることはカッコいいし、ここで奮い立つ炎も素晴らしいんだけど、勝手に炎たちをダグオン任命しておいて、そんな言い方は無いんじゃないかブレイブ星人!?


すっかり油断しきった千住のスキを突き、彼の背後から伸びていた腕を切り落とした竜。千住はシュラとしての正体を現し、竜と美奈子に襲い掛かってきます。美奈子がいるために変身できない竜でしたが、そこに駆けつけたのは復活したファイヤージャンボ!ファイヤージャンボはダグファイヤーとともに、ファイヤーダグオンへと火炎合体。ダグターボたちのサポートを受けながら、ファイヤーブレードで完全勝利を収めるのでした。ファイヤージャンボが駆け付けるまでは、竜がピンチに陥るシーンと、海底からファイヤージャンボが飛び立ち竜のもとまで飛んでいくシーンが同時並行で描写。竜がピンチになるにつれて彼のもとに近づくファイヤージャンボ、ファイヤージャンボの復活に呼応する形で再び動き出すファイヤーラダーとファイヤーレスキュー!いやあ、もうこのあたりのシーンの高揚感はかなりのものでしたね!その後、竜たちを救出したエンは、ダグファイヤーに融合合体のうえ、ファイヤーダグオンへと火炎合体。久しぶりにその勇姿を見せてくれたファイヤーダグオンは、シュラ相手に堂々と戦い、ファイヤーブレードでフィニッシュするのでした。ファイヤーダグオンのパワーダグオンとは違った力強い戦い方が楽しめ、またかつて使用されていたバンクシーンも多く使用され懐かしさも感じる戦闘シーン。うーむ、ここでの感動がハンパない。『ダグオン』ではファイヤーダグオン推しの私にとっては喜びもひとしおでした。いいぞ、ファイヤーダグオン!!


戦いが終わり、ボロボロになってしまったワーズワースの詩集を美奈子に手渡す炎。彼女はそれを受け取り、兄である竜にプレゼントします。ここで初めて、美奈子の兄が竜であることを知る炎たち。ボロボロになった詩集を喜ぶ竜を見て不思議がる炎たちでしたが…。竜と炎たちの友情を救うことになった、ワーズワースの詩集。彼にとっては、間違いなくこれが最高のプレゼントだったといえるでしょう。

 

 

 

第39話「吠えよ!ライアン」

1996年11月9日放送
登場した敵他:宇宙皇帝アーク星人
       ワルガイア星人ヒドー

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「剣星20億の民の仇、今こそ討つ!!」


STORY:月で事態を静観していたアーク星人が、とうとうライアンの抹殺と地球破壊のために、最後の行動を開始した。市街地に出現したアーク星人の幻影に立ち向かうパワーダグオンたちだったが、その罠にはまり囚われの身になってしまう。やがてアーク星人はライアンに決闘を申し込み、ついに因縁の対決が始まった!勝つのはライアンか?それともアーク星人か?囚われたパワーダグオンたちを救うため、あのダグベースが再び動き出す!


序盤からずーっとエンたちを苦しめ続けてきたアーク星人とも、とうとう今回で決着。アーク星人の行動理由などが明かされ、その驚くべき素顔も明かされることになりました。ライアンも当初の目的を達成し、また戦いを通じて新たな目的ができたため、宇宙に旅立つという形で一時退場。大きく動いたお話の内容に注目が行きがちですが、第16話以来久々に起動したダグベースも見逃せません。


ライアンとの決闘の夢を見、うなされながら月面で目覚めるアーク星人。何かを察した星人は、ワルガイア星人ヒドーの誘いを断り、ライアンとの決着と地球破壊を達成すべく、行動を開始します。同じ頃、ファミレスでダベっていた雷を除く炎たちダグオンメンバーは、市街地に出現したアーク星人を目撃。すぐさま変身して出動しますが、それは星人の罠でした。第30話でアーク城を破壊されて以降、パワーダグオンの登場やワルガイア三兄弟の台頭などという大きな変化があったにも関わらず、ずっとなりを潜めていたアーク星人。月面で事態を静観していたようですが、「アーク城を失い攻撃手段をほとんど失ってしまったため動けなくなってしまった」というのが実情のようです。そんな星人も、ある日見た夢を受けて、ライアンとの決闘を決意。ライアン抹殺と地球の破壊を達成すべく、行動を起こします。宇宙皇帝と名乗るだけのことはあり、ヒドーの攻撃も軽々と受け止めて反撃してみせるアーク星人。ヒドーの口ぶりからも察するに、サルガッソ囚人の中で最強最悪と言われているワルガイア三兄弟からも、アーク星人は一目置かれていたようですね。それと同じ頃、喫茶店でダベっていた炎たち。彼らはじょじょに自分たちの進路について考え始めますが、そんな時にアーク星人の襲撃が始まります。海・森・翼は高校2年生、激は高校3年生なので、もう進路のことについて考え始めなければならない時期。海や翼は大学進学を検討していたのに対し、森と激はまだ少し迷いがありました。現時点で終わりが見えないダグオンとしての活動を受け、「(炎とともに)宇宙警察機構にそのまま就職するのはどうだろう」と提案する激。なるほど、炎と激が宇宙警察機構のダグオンとなってEND…なんて最終回も、アリかもしれませんね。


アーク星人の罠にはまったパワーダグオンたちは、疑似ブラックホールの中に閉じ込められてしまうことに。その間に、アーク星人はライアンを呼び出し、1対1の決闘を申し込むのでした。ガンキッドを連れてきてはいたものの、手出し無用とするライアン。ライアンとアーク星人の、激しい戦いが始まります。最初に市街地に現れたアーク星人は、実は幻影。しかし攻撃を繰り出すなどの能力は持っており、これによりパワーダグオンたちは、星人の作り出した疑似ブラックホールの中に閉じ込められてしまいます。疑似ブラックホールは、サルガッソでも使用されていた特殊な技術。凶悪宇宙人ですら脱出困難なそのシステムの前に、パワーダグオンたちも苦しめられます。そしてその内部は、見渡す限りの暗黒空間。攻撃を放ってもどこかに吸い込まれてしまい、静かな、そして不気味な雰囲気が漂っています。こんなところに長い間収監されたら、囚人たちも正気を保つのが難しそうな気がする…。さて、そうしてパワーダグオンたちを封じ込めたアーク星人は、ライアンをどこかの岩場に呼び出し、1対1の決闘を始めることに、2人は激しくぶつかりますが、やがて戦局は膠着状態に陥ります。強大なパワーを持つアーク星人ですが、接近戦はそこまで得意ではないのか、決闘では意外にもライアンが当初から善戦。しかし、アーク星人が放った光の銛をライアンが両手で受け止めてから、両者動けない状況に陥ってしまいます。先に動いた方が負ける―。そうした緊張感あふれる状況の中、煽ってくるアーク星人に対し、ライアンは「(星人に対し)生きて勝利してみせる」と言い張ります。登場当初は「道連れにしても倒す」と主張していたライアンの、大きな変化。炎たち仲間だけでなく、ガンキッドという弟分ができたからこそ、彼はアーク星人に対し「生きて勝利」したいと考えるようになったんですね。


疑似ブラックホールの中で八方塞がり状態になったエンたちは、ダグコマンダーでなんとか雷に連絡。彼らからのSOSに対し、雷はダグベースを起動させ、ダグウェーブを疑似ブラックホールに向けて照射。システムが解除され脱出したパワーダグオンたちは、ライアンのもとへ向かいます。その頃ライアンは、引き続きアーク星人と決闘中。パワーダグオンたちの加勢を断った彼は、やがてアーク星人が剣星を滅ぼした理由、そして剣星人の抹殺にこだわる理由を知るのでした。エンたちが大ピンチの頃、なぜか雷は美術部でデッサンモデルを担当中。通信が入ったことに気づき、その場を脱出してダグベースに向かいます。デッサンモデルをやって、まんざらでもない表情を見せる雷。今回は高校内の女子に押し付けられたんじゃなくて、自分から志願してやってたのかな?その後、ダグベースに到着した雷は、少し苦労しつつもダグベースの起動に成功。上空からダグウェーブを照射し、パワーダグオンたちを救います。ダグベースの操縦方法は、宇宙警察機構の刑事たちならだれでも知っているらしく、新米刑事である雷でも起動可能。そのカギとなるのは、操縦者の精神波でした。ダグベースの起動には、精神波が必要らしい。第16話で突然起動したのは、激の心からの思いが、精神波となってダグベースに伝わったからだったんですね。こうして疑似ブラックホールから脱出したパワーダグオンたちは、すぐさまライアンのもとに向かって加勢。ライアンはそれを断りますが、その際アーク星人から、剣星破壊の理由と剣星人抹殺にこだわる理由を知るのでした。宇宙皇帝を自称するため、剣星を含め、特に理由なく自分の道楽で星々を滅ぼしてきたアーク星人。そんな星人が剣星人抹殺に異常に固執するのは、自分がサルガッソ送りになった原因が、エルバイン太陽系で生存していた剣星人のせいだったからでした。ようするに、アーク星人がライアンを倒そうとしていたのは、その時のことの逆恨みが原因。なんだよ、ライアンほとんど関係ないじゃん…!


マントを脱ぎ棄てたアーク星人は、とうとうライアンと一騎打ちをすることに。この勝負は結果的にライアンが勝利し、アーク星人はその素顔を見せた直後に消滅します。星人の言葉から、エルバイン太陽系に剣星人の生き残りがいるかもしれないということを知ったライアン。彼は炎たちに見送られながら、その生き残りを探すべく、宇宙へと旅立っていくのでした。ライアンに倒される直前、ぱっくり割れた仮面の下から見えた、アーク星人の素顔。長髪でかなりの美形であり、皇帝と名乗るだけのことはある気品さも兼ね備えてしまいました。見た目はかなりカッコよかったのに、どうしてこう性格とやってることはひねくれてしまったのかな…。ついに剣星20億の民の仇を討ったライアン。「仲間を探す」という新たな目的ができた彼は、宇宙へと旅立ちます。ライアンは実はこの後一度だけ地球に帰還するのですが…、それはまた、後々語られることになります。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第40話から第42話をご紹介予定です。『勇者指令ダグオン』。見せてやるぜ!スーパーファイヤーダグオンの力を!!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1996年放送の勇者指令ダグオン』挿入歌「こころ・自由自在」です。

 

刃柴竜/シャドーリュウの歌う、自身のテーマソング。エン以外で単独での歌唱によるテーマソングがあるのは海と竜だけなので、いかに彼らが『ダグオン』メンバーの中で特に人気があったかが窺えます。

 

普段は学校の裏山に暮らし、学校に通うのも惜しんで生活費を稼ぐためにバイトを掛け持ちしているらしい竜。それだけ生活が苦しいのなら、なんで山海高校なんて私立高校通ってるんだろう。いや、そもそも住居が学校の裏山って、住民票とかどうなってるんだ…?

 

 


勇者指令ダグオン『こころ・自由自在 』

 

 

 

 

 

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