お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『勇者指令ダグオン』ちょっとした感想 Command-9(第25~27話)

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今回は、勇者指令ダグオン』の感想記事第9回目です。

 

ガンキッド、そして無現砲の登場回を経て、物語は再びバラエティに富む通常回が連発する形に。特に、今回ご紹介する第27話は、かなり強烈な内容になっていました。以前にも触れましたが、第2クール以降ちょくちょく挑戦的な作風のお話を入れてくるようになりましたね。

 

 

 

 

第25話「誓いの無限砲」

1996年7月20日放送
登場した敵他:宇宙皇帝アーク星人
       宇宙アメーバキャメロン

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「仲間を撃っちゃダメなんだ!ライアンと約束したんだ!!」


STORY:ガンキッドの教育にライアンが手を焼く中、巨大なトマトが市街地に出現。それは、アーク星人が持ち込んだ宇宙アメーバキャメロンが変異したものだった。これを倒して名誉挽回しようとしたガンキッドだったが、ライアンを負傷させてしまい、炎からも責められついに家出してしまう。彼を追うライアンに待ち受けていたのは、アーク星人の卑劣な罠だった!エンとガンキッドはライアンを救えるのか?怒りの無限砲が火を噴くぜ!


仲間になったとはいえ、主に性格面でまだまだ課題が多く残るガンキッド。今回は、そんな彼とライアンをはじめとする仲間たちの交流を描き、ガンキッドがダグオンの仲間として立派に成長する姿が描かれました。ライアンの姿を見てから奮起するガンキッドは必見。彼も男を見せてくれました。


山海高校の授業を妨げる、けたたましい銃声。その原因は、ガンキッドが洞窟内でバルカン砲を乱射したからでした。ガンキッドの行動に炎たちが頭を抱える中、激から「街中で巨大トマトが暴れている」という緊急通信が。巨大トマトは、エンによって倒された瞬間、今度は木やタイヤへと変化。これらの正体は、何者かが持ち込んだ宇宙アメーバ:キャメロンでした。キャメロンを倒そうと、ガンキッドは張り切って出撃しますが…。ガンキッドがバルカン砲を乱射したのは、自分に糞を落としてくるコウモリにいら立ったため。子供らしい反応といえなくでもないですが、そんなことがあるたびにバルカン砲乱射されたらたまらんな…。ライアンは炎たちの前でガンキッドを諭しますが、ここで興味深いのが彼のセリフ。「ガンキッドの武器は地球の仲間(生物全て)を守るための武器であり、だからこそ仲間に武器を向けてはならない」―。善悪の判断すらまだついていないガンキッドに対し、「なぜむやみやたらに武器を向けてはならないのか」ということを的確に伝えています。とても説得力があり、ライアンの優しさを感じましたね~。そんな中出現したのが、巨大トマト。これはエンのファイヤーバードアタックによって撃破されますが、巨大トマトは木、そしてタイヤへと変化。その正体は宇宙アメーバであり、最終的にそれはガスタンクに憑りついてしまうのでした。キャメロンの厄介な点は、何にでも擬態・変化できてしまう点。これが後々エンたちを苦しめることになります。


ガンキッドの銃撃を身を挺して防ぎ、重傷を負ったライアン。そのことを炎たちに責められたガンキッドは、とうとう家出を決意してしまいます。火山の山頂でわんわん泣くガンキッド。一方、その頃ガンキッドを追っていたライアンは、逆にガンキッドに襲われるハメに。彼が追いかけていたのはキャメロンが擬態していたものであり、さらに彼の前に、キャメロンを操っていた真犯人が立ちはだかるのでした。ガンキッドはキャメロンを倒そうとしたところまではよかったものの、周囲の制止も聞かずガスタンクのど真ん中へバルカン砲を乱射。周りに被害を出さないようにライアンが自ら盾となり、傷つき倒れてしまいます。当然ながら炎たちからそのことを責められてしまったガンキッドは、書置きを残して家出。火山の山頂で一人泣き続けるのでした。自分を育ててくれようとしていたライアンを傷つけてしまい、さらに悪気がなかったのにそのことを責め立てられてしまったガンキッド。火山の山頂で、彼は「自分はロボットだからどうせ独りぼっちだ」と嘆きます。ロボットとしての悲哀を感じる、印象深い描写。まあ今回のことはガンキッドが明らかに悪いのですが、それでも彼のこのセリフには考えさせられるものがありましたね。その後、傷ついた身体でガンキッドを捜索していたライアンは、孤島に向かって飛行する彼を発見。追跡し落ち合いますが、なんとガンキッドは逆にライアンを攻撃。それはキャメロンが擬態したガンキッドの偽物であり、さらにライアンの背後にあのアーク星人が現れるのでした。ライアンを徹底的に痛めつけるアーク星人。剣星人の剣でライアンを傷つけるなんて、なかなか悪どいことするなぁ…。


ガンキッドの位置を突き止めたエンは、彼と合流したのちにライアンの捜索へ。やがて孤島で倒れているライアンを発見しますが、アーク星人に遭遇し、さらに倒れていたライアンが襲い掛かってきます。すべてがアーク星人の仕業だと気づいたエンは、ファイヤーダグオンへと火炎合体。無限砲で一気にケリをつけようとしますが、ニセライアンの襲撃を受けた上に、無限砲をアーク星人に奪われてしまうのでした。ガンキッドの泣き声はあらゆるレーダーを狂わせる能力があるらしく、これをもとにエンたちが居場所の特定に成功。測候所のレーダーが乱れていたという発言があったし、ガンキッドがいたのは富士山だったのかなぁ。そして、行方不明になったライアンを捜索した末、とある孤島で倒れている彼を発見したエンとガンキッド。全く反応を見せないライアンにエンたちが悲しむ中、今回の事件の犯人であるアーク星人が現れます。アーク星人に立ち向かうため、ファイヤーダグオンに火炎合体し無限砲を使おうとしたエンでしたが、倒れていたライアンからの不意打ちを受け転倒、しかもそのスキに無限砲をアーク星人に奪われてしまいます。倒れていたライアンは、実はキャメロンが擬態した偽物。本物はアーク城に磔のような状態にされていました。無限砲を突き付けられ、絶体絶命のファイヤーダグオン。ところが、ガンキッドの強い意思により、アーク星人は無限砲を発射することができずじまいに終わるのでした。冒頭でのライアンの言いつけを思い出し、強い意思で無限砲の発射を拒否するガンキッド。冒頭のセリフが、こんな形で生かされるとは、ちょっと予想外でした。


スーパーライナーダグオンとシャドーダグオンの加勢により、アーク星人から救出されたガンキッド。彼はファイヤーダグオンとともにライアンを救います。ライアンの言葉の後押しを受け、アーク星人に向けて無限砲を発射するファイヤーダグオン。アーク星人は倒せなかったもののキャメロンの撃破に成功し、これでガンキッドは正式にダグオンの仲間となったのでした。ライアンからの言葉を受け、再び戦いに戻るファイヤーダグオンとガンキッド。このシーンでのガンキッドの口を真一文字に結んだ表情が、彼の強い決意を感じさせてくれました。そうした決意の上で、自分たちの力を見せてやるとし、無限砲を噛めるファイヤーダグオン。官界から腰部にジョイントのようなものを取り付け、無限砲と合体。エネルギーチャージの末無限砲を発射するというパターンになっていました。前回は脇に抱える形で無限砲を発射していましたが、これが正式な無限砲の発射の仕方のようですね。こうして、アーク星人は倒せなかったものの、キャメロンの撃破に成功したガンキッド。戦闘後、彼は炎たちからダグオンのエンブレムをプレゼントされ、ライアンにそれを自分の帽子へと縫い付けてもらうことに。これをもって、ようやく彼は正式にダグオンの仲間となりました。ガンキッドが仲間となったことで、男泣きする激。人から貸してもらったハンカチで、まず鼻をかむことはないだろうよ…。

 

 

 

第26話「ねらわれたガク」

1996年7月27日放送
登場した敵他:宇宙の破壊者デマッカ星人

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「ダグオンは、地球を守る、正義の勇者なのさ!」


STORY:夏の寝苦しい夜、学のもとにやってきた小さな訪問者。それは、はるばる宇宙を旅してきたというデマッカ星人だった。サルガッソの囚人たちに襲われたという星人に対し、地球を守る正義のヒーローであるダグオンのことを紹介する学。ところが、それはデマッカ星人の作戦に過ぎなかった!ダグオンのことをあらかた知ると、その本性を見せる星人。大ピンチの学を救うのは、いったい誰だ!?


今までストーリーにかかわってくることは多かったものの、今まで単独のメイン回がなかった学。今回は、その彼が中心のお話になりました。彼が中心になったとはいえ、お話の内容はほぼ総集編。炎たちは回想映像のみの登場にとどまりました。デマッカ星人を倒し、地球を救ったのは…。ええっ、あの人!?


夏の夜、宇宙から飛来した超小型円盤。それは深夜の街をさまよった後、真理亜と学の家の前に移動。やがてそれは学の部屋に侵入し、彼を起こします。驚き慌てふためく学。そんな彼に対し、円盤は目玉状の姿に変身。自らをデマッカ星人と名乗り、サルガッソの囚人たちから逃げてきたというのでした。学の部屋に侵入する前、真理亜の部屋などを覗き、解析を進めるデマッカ星人。後々の展開から考えると、デマッカ星人はこの時点ですでにダグオンに近しい人間が学であることを知っており、彼を探すために街を探し回っていたのでしょうね。そんなデマッカ星人の話を真に受け、星人を救おうとする学。彼は星人に対し、地球を守るヒーロー:ダグオンの存在に言及するのでした。ここで興味深いのが、このシーンで初めて学が宇宙監獄サルガッソの存在を知った点。そういえば学は、ダグオンのことは知っていたものの、今まで地球を襲ってきた宇宙人がどこから来ていたのかは知らなかったんですね~。


デマッカ星人のために、ダグオンのことを語る学。デマッカ星人も興味津々に彼の話を聞き、ダグオンに関する知識を身に着けていきます。学は楽しそうにダグオンのことを話し続けますが、逆にデマッカ星人は、ダグオンの話を聞くにつれて表情を暗くしていくのでした。今回は上述の通り実質的に総集編。本編時間の8割くらいは、「学がデマッカ星人にダグオンのことを教える」という形で、エン他たちの今までの戦い、そして登場した武装の振り返りが行われます。振り返り順としては、エンたちのダグテクターの紹介→融合合体の紹介→火炎合体等のさらなる合体の紹介→ライアンやガンキッドといったサブロボたちの紹介の順。大半が過去の映像の流用でしたが(総集編だから当たり前)、一部は挿入歌を差し替えたりなどして演出に変化をつけていましたね。特に、最後の最後でのファイヤーライオソードと無限砲の紹介はテンションがアゲアゲ。OPの英語版である「WE ARE DAGWON」をBGMに、その2つの必殺技を違和感なく流れるように紹介。まだ本編では未使用だった無限砲発射後の決めポーズシーンなども流れ、とてもカッコよくまとまっていましたね。学がこうしてダグオンのことを語る一方で、デマッカ星人は過去に地球を襲撃した宇宙人の名前をあげて、少々暗い表情に。あれれ~、サルガッソの囚人から逃げてきた宇宙人なのに、何を焦ってるのかな?


学の話を聞き終えたデマッカ星人。学は星人がくれるというお礼に期待していましたが、星人はなんと昆虫のような姿に変身して本性を現し、学を殺そうとジリジリ迫ってきます。絶体絶命の学。そんな彼を救ったのは、なんと真理亜でした。デマッカ星人は善良な宇宙人でも何でもなく、地球を破壊しようとやってきたサルガッソの囚人。彼は惑星破壊を趣味にしているらしく、そのために地球に潜入し、邪魔になるダグオンに関する情報を学から入手したのでした。悪者にダグオンの情報を伝えてしまったことで、青ざめる学。そんな彼に対し、電気攻撃で殺そうと近づいてくるデマッカ星人。学にピンチが迫っていた時に駆けつけたのは、真理亜でした。学の部屋が騒がしいと感じた真理亜は、寝ぼけ眼で彼の部屋に入り、そこでデマッカ星人を発見。星人をゴキブリと勘違いした彼女は、すぐさま履いていたスリッパで星人をはたき倒して勝利。こうして、真理亜のおかげで学、ひいては地球は救われたのでした。はからずも、学の命や地球を救うことになった真理亜。彼女が今後このことに気づくことは…、たぶんないだろうなぁ。

 

 

 

第27話「猫が消える日」

1996年8月3日放送
登場した敵他:宇宙鼠マウザー星人

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「まだ知らない方々のためにもう一度説明します!その方法とは、猫を飼うこと!」


STORY:野良猫のたまり場になっている神社の境内で、新たな捨て猫を発見した竜と学。同じ頃、地球にはマウザー星人が侵入しており、大量の食糧を食い荒らし甚大な被害をもたらしていた。リュウたちの攻撃も潜り抜け、猛烈な勢いで増殖していく星人たち。あることがきっかけで星人への対抗策が発見されるが、これに対し星人たちは、マウザーロボを繰り出して攻撃してきた!シャドーダグオンよ、名刀カゲムラサキで敵を斬れ!


ネズミ型宇宙人である、マウザー星人の登場回。彼らが苦手なものは、地球のネズミと同じ猫だった!…と、大まかな流れを見ればギャグ回のようにも感じますが、実際のストーリーは、雰囲気が終始重苦しく、そして後味が悪いお話に。第22話で「このお話はトップクラスに後味が悪い」と書きましたが、今回の後味の悪さはその第22話を超えましたね。人間を信用できなくなった猫たちは、何か行動を起こすのだろうか―。


野良猫のたまり場になっている、山海市内の神社。竜が木の上で休んでいると、学が野良猫たちに餌をやっているのを発見。さらに、最近捨てられたであろう4匹の子猫たちを発見します。野良猫やその捨て猫たちは、神社のおばさんにより追い出されてしまいますが、同じ頃、地球にはマウザー星人が侵入。各地の食糧を食い荒らし、被害を拡大させつつありました。物語が始まって、まず映し出されるのがとある親子。この親子は猫を飼っており、子猫が4匹生まれたものの、その扱いに困っており、子供(娘)は子猫たちの幸せを願いつつ、母親が猫を他の人にあげることを認めますが、その直後、少し成長した子猫たちが、段ボールに入れられて神社の境内に捨てられているシーンが映ります。もうこの時点で、視聴者の気分が暗くなることは必至。わざと描写がカットされていますが、「母親は結局猫を引き取ってくれる人を探し出せず、野良猫のたまり場になっているところへ子猫を捨てた」ということをにおわせるシーンになっています。その子猫たちを含め、神社の境内で野良猫たちに餌をやる学を目撃した竜。彼は学とともに猫たちを見守りますが、その猫たちはおばさんに追い出されてしまいます。同じ頃、マウザー星人の食糧強奪により、各地で被害が拡大しつつありました。マウザー星人はネズミ型宇宙人。星の食糧を食い荒らすことが目的らしく、さらに一定量以上食べると分裂して増殖する性質を持っており、短期間の間に莫大な数にまで増えてしまいます。驚異的な繁殖能力と食欲を持つ星人たち。後述するようにダグオンの攻撃もなかなか通用しなかったため、ある意味『ダグオン』の中では最強の宇宙人…といえるかも?


マウザー星人の悪事に既に気づいていた海たちは、炎・森・激にもそのことを伝え、三手に分かれて夜にパトロールを行うことに。やがて翼と竜はマウザー星人を初めて目撃しますが、星人の繁殖力、そして既に増えまくっているその膨大な数を目の当たりにし、変身してもなお大苦戦します。合体技も通用せず、ピンチに陥る彼ら。そんな時、偶然星人たちの弱点を発見します。それは―!マウザー星人の悪事による影響はすでに出始めており、食糧価格は上昇傾向。それに伴い、コンビニや飲食店などは営業時間を短縮したり臨時休業したりなどしてしまいます。真理亜の部室でお菓子を食べてダベっていたものの、食糧価格が上がると知った瞬間に取り合いをしだす炎・森・激。このシーンはまあ笑える程度で済むのですが、この直後のパトロールのシーンではコンビニのおにぎりすら入手困難になっていることが判明するため、マウザー星人の活動による食糧不足が、どれほど急ピッチで進み、さらに人々に影響をもたらしているかが窺えます。さらに、パトロール中にマウザー星人を目撃した翼と竜は、その数と異常なまでの繁殖力を目撃し戦慄。変身して合体技:大回転ハリケーン・ダブルアタックを披露しますが、星人を倒すどころか払いのける程度にとどまってしまい、ヨクとリュウはギリギリのところまで追い詰められてしまいます。そんな時、突然マウザー星人が奇声を上げて一斉に逃亡。彼らの視線の先にいたのは、なんと一匹の猫でした。上述した通り繁殖力・食欲ともに以上に強いマウザー星人ですが、なんと攻撃に対する防御力もそこそこある模様。コイツらやっぱり侮れんぞ!しかし、彼らにも弱点があり、それは地球のネズミも苦手としている猫。マウザー星には当然猫はいないはずですが、何か天敵として猫に酷似した生物がいたのかな…?


マウザー星人には猫が有効だ―。このことがニュース等で大々的に報道されたことにより、人々による猫の奪い合いが発生。野良猫を捕まえて飼う人まで出てくるようになってしまいます。一方、マウザー星人はとうとう真っ昼間でも活動するようになりますが、人々が持つ猫の前に思うように活動できずじまい。空腹に襲われた彼らは、最後の手段として母船を召喚し、巨大ロボに変形させて食糧を回収し始めるのでした。ニュース報道がきっかけにより、人々が猫を奪い合う事態に。ペットショップの猫は完売し、野良猫を捕獲して飼う人まで出てきてしまいます。人々に混乱が起きるのはある程度仕方のないことですが、ニュースの報道の仕方もちょっと悪いんですよね。「猫を持っていない方は、近くの野良猫を捕獲するようにしましょう!」って、それはないだろうよ…。そんな混乱の中、竜はあの神社の境内に戻り、捨て猫の子猫4匹のうち1匹だけが無事なのを確認しますが、それは管理人のおばさんに捕獲されてしまうことに。竜は何とも言えない表情になり、その場を去ります。同じ頃、人々が猫を飼い始めたことにより思うように食糧が入手できなくなったマウザー星人は、母船を召喚してマウザーロボに変形。これにより猫を恐れなくなった彼らは、悠々と食糧を回収しながら街を破壊していくのでした。ロボに乗ったことで猫を恐れなくなり、それどころかビーム砲で攻撃して食糧を奪っていくマウザー星人たち。ここで、先ほどのおばさんが猫を盾にして星人を追い払おうとしているのが、憐れに見えました。


ファイヤーダグオン・スーパーライナーダグオン・シャドーダグオンで出撃したエンたちは、マウザーロボと対決。ビーム砲の雨あられを食らう中、一気に無限砲でケリをつけようとしますが、マウザーロボの一部を破壊するにとどまり、撃破に失敗。しかし、ここでシャドーダグオンが機転を利かせたことにより、マウザーロボの破壊に成功します。それでも生きている星人たち。増えすぎた星人を倒すのは困難だとエンたちが感じますが、その時、星人たちは不審死を遂げ、事件は解決するのでした。マウザーロボは結構ローテク(ビーム砲1門につき、マウザー星人1体が操縦している)な感じのロボですが、いかんせんマウザー星人自体の数が多く、またロボ自体の防御力も強いため、かなりの強敵としてファイヤーダグオンたちの前に立ちはだかることに。いやぁ、まさか無限砲の攻撃に耐えちゃうとは予想しなかったですね。無限砲を受けてもなお動き続けるマウザーロボに対し、シャドーダグオンは左腕を分離させ、ガードタイガーでマウザー星人を威嚇。「巨大な猫」ともいえるそれにひるんだ星人たちのスキをつき、内部に侵入してシャドー・牙王斬りを決め、マウザーロボを破壊します。ガードタイガーにひるんだマウザー星人。そうか、虎はネコ科の動物だもんね…。その後、マウザーロボが破壊されてもなお、ピンピンして生きていたマウザー星人たち。ところが彼らは急に腹痛を訴えだし、嘔吐のうえ突然死亡。こうして星人たちは全滅し、地球は救われたのでした。星人たちの不審死に対し、「食料に含まれる食品添加物が原因」と推測する翼。まあそれだけが原因かどうかは不明ですが、どちらにせよ、地球の食糧が彼らにあわなかったのは間違いないようです。


マウザー星人は倒れ、平和が戻ってきた。人々が手のひらを返したように猫を捨てるのを学が嘆く中、竜は彼とともに、神社の境内に大量の猫が住み着いているのを目撃します。その中にあの捨て猫である子猫がいるのを発見し、安堵の表情を見せる竜。しかし、それとは対照的に、猫たちは激しい怒りの表情を見せて…。そう、人間たちの身勝手さを知った彼らは、もう人間を信用することができないのだ―。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第28話から第30話をご紹介予定です。『勇者指令ダグオン』。こうなったら…、残された手段は、たった一つだ!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1996年放送の勇者指令ダグオン』挿入歌「ゴー・ゴー・ダグオン」です。

 

学役の長沢直美さんが歌う、学のテーマソングともいうべき楽曲。地声ではなく、終始学の声を演じながら歌いきっているのが驚異的で、声優魂を感じます。

 

歌詞の中でダグオンメンバー6人(ライはこの時点未登場なので除外)のことを順々に歌っていますが、エンから順番ではなく、ゲキからさかのぼる形で紹介しているのが、変則的になっていて面白いです。そしてやっぱり、学の推しダグオンはダグファイヤー/ファイヤーエンなのね。

 

 

 

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