お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』ちょっとした感想

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映画館に展示されていたシンカリオンE5はやぶさのスーツ

 

 

 

好きなものは、好きなままでいいんだよ―。今回は、昨日(12月27日)より公開されている劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』の感想記事です。

 

TVシリーズ終了からほぼ半年のブランクを経て公開された、『シンカリオン』の完結編とも言うべき物語。戦闘シーンありコラボありの娯楽色豊かな映画になっていましたが、その根底には、「誰もが忘れてはならない大切なもの」を伝えようとする、制作側の思いがしっかり生きていました。

 

家の近くの映画館でも上映されているのですが、今日は都内に用事があったので、都内の映画館で観ることに。当初は品川のT・ジョイ PRINCE品川にしようと思っていましたが、よくよく考えると用事の場所から品川よりも新宿の方が近かったので、新宿の新宿バルト9で観ました。

 

13:55~の回で観ましたが、館内は8割~9割埋まるほどの混雑っぷり。割り当てられていたシアターは一番大きいシアター9(収容人数400人超)だったので、単純計算でも約330人くらいの人がいた計算になります。冬休みブーストがかかっているとはいえ、これ初動興業収入はかなり期待できるんじゃないか!?

 

 

 

STORY:ブラックシンカリオンオーガとの戦いから半年後。ホクトの長期休暇を利用して北海道・ニヤマ高原スキー場へとやって来たハヤトたち。しかし、そこに謎の光とともに巨大怪物体が現れ、戦いの中でホクトは姿を消し、代わりに謎の少年が保護された。この少年の正体は?また、平和を打ち破った敵とは何か?運転士の夢を乗せ、シンカリオンALFA-Xが起動する。今こそ力を合わせろ、チームシンカリオン

 

上映時間は約1時間30分。そのうち前半部分は、ストーリーを進めつつもコラボや小ネタをこれでもかというほどぶちこんでいるため、お話自体はそんなに長くはありません。

 

コラボや小ネタはTVシリーズの頃から散見されていましたが、この劇場版ではそれがもう大爆発状態。シンカリオン500 TYPE EVAは出てくるわ(もちろんBGMは「残酷な天使のテーゼ」)、ゴジラが敵として登場するわ(ちゃんとあの伊福部サウンドもかかる)、初音ミクが『シンカリオン』と縁の深いあの曲を歌うわ、JR SKI SKIのCM再現をやるわとやりたい放題。知っている人にとってはニヤニヤさせられますが、ちょっとチビッ子を置いてけぼりな感じは否めませんでした。その代わり、序盤に敵勢力ヴァルファランの手の内を明かしたり、シンカリオンALFA-Xをチラ見せしたりなどして、子供たちが興味を持ち続けられるよう配慮していましたが、それでも彼らにとってはちょっと退屈に感じたかもしれませんね。

 

しかし、ハヤトと少年時代のホクトが仲良くなった後半からは、一気に展開が加速。戦闘に次ぐ戦闘の連続で、TVシリーズに出てきたあんな人やこんな人も戦闘に参加。最終的にはもうごった煮状態になり(ほめてます)、「みんなで敵に打ち勝つ」という形になっていました。ちゃっかりコラボしたキャラたちも戦闘に参加し、ちゃんと戦果を挙げるという“配慮”がなされていたのには少し笑わされました。

 

こう観ると、「この映画は娯楽色優先でストーリーはおざなりか」と思われるかもしれませんが、そうではないのが『シンカリオン』のいいところ。本作では、TVシリーズではあまり描かれなかったホクトの内面をしっかりと描写し、また彼とハヤトたちの交流を通して、「好きなものを純粋に好きであり続けること」・「夢を持ち続けること」の大切さを訴えてくれていました。

 

1970年代後半~80年生まれのホクトは(本作において「8歳の時に青函トンネルが開通していなかった」という設定から判明)、鉄道好きなものの、それを友だちからバカにされたために表向きはひた隠しにし、さらには中学受験の重圧に耐えていた暗い少年。彼はそれらの事情から、自分の「好きなもの」を捨てようとしていました。しかし、それを「捨ててはいけない」と待ったをかけるのがハヤトたち。役に立つ立たない関係なく、「好きなものは、好きなままでいいんだよ」と説きます。これが後半、そして戦闘シーンにかなり生かされることになるんだよな~!JR東日本における映画の中吊り広告で、なぜ「夢を持つことの大切さ」を説いていたのか、その理由がよく分かりました。

 

そして、最後の最後では、シンカリオンの進化はまだまだ終わらない」という旨の一文がデカデカと表示。少なくともタカラトミーの商品展開として『シンカリオン』は続くようですが、これってもしかして、状況によってはアニメの続編が制作されるかもしれないってことなのかな!?

 

 

 

シンカリオン』の物語の終着駅であり、同時に新たな始発駅とも感じとれる作品であった、劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』。老若男女問わず、1人でも多くの方に観ていただきたい、最高のアニメ映画だと感じました。

 

やっぱり、好きなものとか夢って大事ですね。こういったドキドキやワクワクを、いつまでも忘れずに生きていきたいものです。

 

 

 

※『ウルトラマンタイガ』総集編の感想記事は、明日12月29日に振替投稿予定です。

 

 

 

 

 

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