お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『勇者指令ダグオン』ちょっとした感想 Command-8(第22~24話)

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今回は、勇者指令ダグオン』の感想記事第8回目です。

 

ドリルゲキもようやくダグオンメンバーになじんできましたが、今回はまたまた新要素としてガンキッドが登場。ダグオンの頼もしい仲間になると同時に、強烈な個性のメンバーが増える形になりました。また、それと同時並行で、単発回のバリエーションも増加。1クールでは見られなかったような挑戦的な作風も見られるようになっていきます。

 

 

 

 

第22話「風に舞う白い羽根」

1996年6月29日放送
登場した敵他:宇宙の悪魔デモス
       冷凍睡眠装置

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「これが、私たち兄妹の運命だったのよ。兄さん…。」


STORY:宇宙の悪魔デモスが突如地球に来襲。なぜかデモスは、偶然炎が出会った女性:アンナを執拗に狙っていた。戦いの最中、アンナの真の姿を目撃し、彼女とデモスの関係を知る炎たち。やがてデモスは、次々と卑怯な手を使いアンナを追い詰めていく。ついにデモスにさらわれるアンナ、ピンチに陥るカイたち!アンナを救ったエンは、怒りとともにデモスとの決戦に挑む!暴れ狂うデモスに対し、ファイヤーダグオンは勝利をつかめるのか!?


おそらく、『ダグオン』の中ではトップクラスに重く、そして後味の悪いお話。序盤の展開から終盤の決着のつけ方はある程度予想はできましたが、実際のそのシーンは想像以上に悲しいものに仕上がっていました。炎たちの日常パートもほとんどないため、『ダグオン』らしくないお話にも感じますが、それもまたこのお話の魅力と言えるでしょう。


商店街で激辛カレーパンを食べていた炎たち。その時、炎は偶然ある女性:アンナを目撃しますが、それと同時に宇宙の悪魔デモスの襲撃を受けます。彼はなぜか執拗にアンナをつけ狙い、炎たちは変身して彼女を守りながら戦うことになります。戦いの最中、取り残された赤ちゃんに危機が迫るとき、それを救ったのは、背中から白い翼を生やしたアンナでした。翼が大好物だという、最近できた激辛カレーパン店を訪れた炎。翼が平然と食べているのに対し、炎は辛さのあまり悶絶します。しかし、この激辛カレーパンも、激曰く1週間も食べてるとだんだんやみつきになってくるらしい。袋ごとがっついて食べてたから、辛いけど味自体はきっとおいしいんだろうなぁ。そんな彼らのもとに、突然現れたのがデモス。デモスは商店街のアーケードを破壊しますが、その目的は、炎が激辛カレーパンを食べていた時に偶然出会った女性:アンナを探すため。彼女を狙うデモスに対し、炎たちは変身してこれに応戦します。デモスは、今まで『ダグオン』で登場した宇宙人たちと比べると、かなり人間に近い容姿をした宇宙犯罪者。自分の活動のためにはアンナが邪魔なようで、彼女をひたすら狙い続けます。エンたちは、デモスと戦う中で、商店街の混乱の中で取り残されてしまった赤ちゃんを発見。救出しようにも間に合いそうにないと思われたその時、エンたちの代わりに赤ちゃんを救ったのは、あのアンナでした。背中から白い翼を生やし、低空飛行して赤ちゃんを救うアンナ。そう、彼女は人間じゃない―!


デモスを撤退させ、何とかかアンナの職場である幼稚園まで戻ってきた炎たち。そこで彼らは、彼女から自身とデモスの関係について聞かされ、驚きます。同じ頃デモスは、アンナをまだあきらめておらず、彼女の幼稚園の幼稚園バスを丸ごと襲撃。デモスの要求通りアンナは現地へ向かいますが、デモスは幼稚園バスをフル活用して卑劣な手を次々に実行。幼稚園バスの危機はエンたちによって何とか回避されますが、その間にアンナはデモスに連れ去られてしまったのでした。アンナの口から語られたのは、自分とデモスの関係。デモスとアンナは双子の兄妹宇宙人であるものの、その性格は真反対。デモスの悪事を止めるため、アンナはブレイブ星人に通報し、デモスを逮捕させ、自身は地球でひっそりと暮らしていました。しかしデモスは、アンナが自分のことを宇宙警察に売ったと思い込んでおり、サルガッソの異変に乗じて、彼女を自分の手中に収めようと地球にやってきていたのでした。この一連のシーンは、炎たちが既にアンナから話を聞いた後の描写から始まっているため(彼らが思いだす形でアンナの話した内容を語っている)、かなり描写が圧縮されています。今回のお話にかかわる重要なものなのですから、もう少し時間をとっても良かったんじゃないか…とは思いましたが、後半の展開も考えると、これが精いっぱいだったのでしょう。一方、デモスはアンナをおびき出すため、彼女の幼稚園の幼稚園バスを襲撃。彼の思惑通りアンナはやって来ますが、背後にはエンたちがマーク。なおも卑劣な手を使ってくるデモスに対し、エンたちは幼稚園バスを救いデモスを負傷させますが、結局アンナは彼にさらわれてしまうのでした。デモスは幼稚園バスを人質に取っただけでなく、用済みとあらばすぐに地上に落下させようとし、それをヨクとゲキに阻止されたのを見ると、今度は地割れを起こして丸ごと地中に落とそうとしてきます。「宇宙の悪魔」という名にふさわしい卑劣な手。このあたりのシーンでは、さすがに私も怒りを覚えましたね。


アンナを誘拐し、ある事情から彼女を冷凍睡眠装置で仮死状態にしようとするデモス。しかしそれはリュウに追跡されており、彼の情報によりエンはアンナの位置を特定。エンは彼女の救出に向かい、冷凍睡眠装置を破壊して救出に成功します。一方、デモスは地球を完全に破壊すべく、自ら巨大化して都市部で破壊活動を開始。スーパーライナーダグオンとシャドーダグオンが挑みますが、全く歯が立たないのでした。デモスがアンナにこだわった理由。それは彼らがある意味運命共同体ともいうべき存在だから。デモスとアンナは、どちらかが傷を負えばもう一方も同じ傷を負うという特殊な性質を持っており、デモスにとってはこの性質が厄介。そのため彼は、アンナが勝手に行動できないようにすることでその性質を抑え、さらに悪事の限りを尽くそうとしていました。デモスがアンナを狙う理由がここで判明。つまり、デモスを倒すとアンナは…。リュウからの情報でアンナの位置を知ったエンは、冷凍睡眠装置の攻撃をかいくぐってそれを破壊。アンナの救出に成功しますが、その頃街では、スーパーライナーダグオンとシャドーダグオンがデモスの攻撃に苦しんでいました。冷凍睡眠装置には貿易脳も搭載されており、触手やビーム砲を使ってエンを攻撃。これに対しエンは、アンナを救いたいという思いで真正面から突撃し、装置を破壊して見せます。この時のエン、カッコよかったぞ!


エンはファイヤーダグオンに火炎合体し、デモスと対峙。ライオソードを使って激しい戦いを繰り広げますが、逆に追い詰められてしまいます。ファイヤーダグオンに最大のピンチが迫ったその時、デモスが突然胸部に傷を受けたことでスキが発生。これを逃さなかったファイヤーダグオンは、ファイヤーライオソードでデモスを倒します。戦いが終わり、すぐさまアンナのもとに駆けつける炎でしたが―。デモスが倒されるシーンで興味深いのが、その演出。アンナが自分自身に重傷を負わせたことで、デモスも同じダメージを食らい、そのスキをきっかけにファイヤーダグオンが逆転勝利するのですが、一番の鍵となる描写であろう「アンナが自分の体を傷つけるシーン」や「デモスの消滅とともにアンナも消滅するシーン」が、あえてカットされています。これがアンナのとった行動、そしてそれが生んだ結果をより印象に残るものにしており、同時にラストシーンで悲壮感を漂わせていました。デモスが倒される直前、「これが、私たち兄妹の運命だったのよ。兄さん…。」と語るアンナ。そしてラストシーンでは、アンナがいたはずの場所に大量の白い羽根が。直接的には描かれていないものの、彼女がどうなったか容易に想像がつくこの一連のシーン。ああ、アンナがかわいそうすぎるぜ…。

 

 

 

第23話「宇宙の大樹」

1996年7月6日放送
登場した敵他:機械植物メカージュ星人
       ガンドロイドT96

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「ちょっと!そんな大きい銃口、人に向けたら危ないぞ!」


STORY:ふとしたことから、高校内でバーベキューを楽しむエンたち。その中、宇宙からの飛来物を目撃した彼らは、変身してそれを追跡。落下地点に突然現れたのは、巨大な宇宙植物だった!ありったけの火力で焼き払ったものの、宇宙人の乗ってきた宇宙船が、これまた性格面で厄介なロボ。ダグファイヤーたちが手を焼いている間、宇宙植物は復活。さらにそのロボを変形させ、巨大な重火器に変えてしまった。このロボット、一体…何なんだ!!?


ダグオンたちの新しい仲間、ガンキッドの登場回前編にあたるお話。メカージュ星人の謎やガンキッドの性格の無邪気さなどに注目させられましたが、基本的にスタンダードな展開(宇宙人登場→炎たちがそれを発見→戦闘→倒す)になっており、そんなにお話も難しいものにはなっていませんでした。ガンキッドを手なずけるのは、苦労しそうだなぁ…。


山海高校は今日も平和。各メンバーが思い思いの時間を過ごす中、やがて彼らは合流。翼が資料焼却のために火を起こしていたこと、そして海・森・竜がそれぞれ魚・肉・野菜を持ち込んだことで、全員でバーベキューを始めます。料理ができてきてさあこれから食べるぞというその時に、炎は宇宙から飛来する謎の物体を目撃するのでした。序盤のシーンでは、ダグオンメンバーおよび彼らを取り巻く人々の平和な生活が描写。朝日山校長と真理亜は校内の菜園で野菜の収穫を楽しみ、竜はその野菜を分けてもらいにそこを訪問。海は近くの川で釣りをし、翼と彼に偶然出会った森は、校内の空き地で不要になった資料を焼却。炎と激は超常現象研究会の部室でのんびりしていました。学校の裏山で暮らす竜は、どうやら日常的に校長先生から野菜を分けてもらい、それを食べて生活しているらしい。そういや、ご飯を食べるのに苦労している描写があったもんなぁ。そこまで生活が苦しいのに、どこから高校の学費を捻出してるんだろ…。同じ頃翼は、不要になったダグオンに関する資料を人目につかないよう処分するため、学校の空き地で焚き火。これを目撃した森は、自分が持ってきた生の牛肉をその火で焼くことを提案し、海と竜も合流。持ち寄った魚や野菜を使ってバーベキューを始めるのでした。森が生の牛肉を大量に持っていたのは、どうやら家に大量の肉がお中元として届き、母親から「弁当として学校で焼いて食え」と言われたかららしい。息子に弁当として生肉を持たせるなんて、どんな家だよ!


バーベキューを放り出して、飛来物である宇宙船の追跡を開始したカイ・シン・ヨク。ところが宇宙人:メカージュ星人の乗るその宇宙船はスピードがとても速く、カイたちは一度見失ってしまいます。その後、田園地帯にメカージュ星人が落下するのを目撃したリュウは、ダグシャドーとなってそれを追跡。すると地面から巨大な宇宙植物が生え、瞬く間に成長。合流したダグファイヤーやダグドリルとともにありったけの火力をぶち込みますが、宇宙植物はびくともしないのでした。今回の敵はメカージュ星人。ターゲットにした星に自ら根を張り、宇宙植物として成長するのがその目的らしい。宇宙船(ガンドロイドT96=ガンキッド)を開発できるだけの技術を持つなど技術力も高く、また宇宙植物化した後の防御力も高いなど、なかなか手ごわい敵としてエンたちの前に立ちはだかります。宇宙植物化前は、貧弱な体つきでどう見ても弱そうに見えたメカージュ星人。まさか宇宙植物化してこれだけ強くなるとは思いもしなかったなぁ。そして、このメカージュ星人の持つ能力で最も厄介なのが、上述したバリア。ダグファイヤーたちの攻撃を軽々と跳ね返し、さらにライナービークルの一斉射撃にもびくともしないなど、まさしく鉄壁の防御を誇っていました。宇宙植物でありながら、バリアを張ったり表面からは回路のようなものが見えたりなど、機械生命体っぽさも感じさせるメカージュ星人。こいつは一体なんなんだ?


びくともしないメカージュ星人に対し、今度はファイヤーダグオンに火炎合体したエン。ファイヤーダグオンを中心に、エンたちが一点集中の一斉射撃をしたことにより、メカージュ星人のバリアは破壊。攻撃は内部にまで達し、とうとう撃破することに成功します。その後、メカージュ星人が乗ってきた宇宙船を見つけ出したダグファイヤーたちは、それを破壊しようとしますが、なんと宇宙船がしゃべったうえに勝手に逃亡。なんとこの宇宙船、意思を持っていたのでした。ファイヤーダグオンとなり、これでもかというほどの攻撃をメカージュ星人に食らわせるエン。その甲斐あってか、カイたちとの協力によりとうとうバリアの破壊に成功。メカージュ星人を倒します。メカージュ星人への攻撃シーンでは、ジェットファイヤーミサイルなど、最近あまり使っていなかった技も披露。一方で、必殺技であるファイヤーブレードを使わなかったのは意外でしたね。そうしてメカージュ星人を倒したエンたちは、今度は星人が乗ってきた宇宙船のもとへ。彼らはそれを破壊しようとしますが、実は宇宙船自身は意思を持っており、言葉を話す上に自力で逃亡。これを追ったヨクはなんとか宇宙船を確保するのでした。エンたちは、このシーンで初めてガンドロイドT96=ガンキッドに遭遇。子供っぽい性格をしている彼にいささか手を焼かされることになります。


ヨクに捕まったガンドロイドT96でしたが、今度はロボット形態に変形して逃走。ダグファイヤーとダグドリルに逃げ場を封じられますが、戦車形態に変形して彼らを威嚇します。このT96の扱いに彼らが困っていると、先ほど倒したはずのメカージュ星人がパワーアップして復活。さらにT96を無限砲形態に変形させて、脇に抱えて工場地帯に向けて発射。一瞬にして工場地帯が無残に破壊されたのを見て、ダグファイヤーたちは戦慄するのでした。終盤のシーンは、T96に振り回されるダグファイヤーたちが、その描写の中心。「小さい子に振り回される大人たち(実際はまだ高校生ですが)」という感じで、あたふたする彼らが観ていて面白かったです。特に、T96に対するダグドリルの反応が一番の笑えるポイント。戦車形態になって銃口を向けられたのに対し、「そんな銃口向けたらイカン!」と発言しています。いやいや、T96を破壊する気満々だった自分たちがそれを言うのか!?T96は彼自身には悪意等はないようですが、脅威となるのが無限砲形態。メカージュ星人の指示でそれに変形したT96は、たった一発で工場地帯とその周辺を照度にしてしまいます。武器としてはかなりの威力を持つ、T96の無限砲。さあ、エンたちはこのT96をどうやって仲間にするのか?次回に続く!

 

 

 

第24話「その名はガンキッド」

1996年7月13日放送
登場した敵他:機械植物メカージュ星人

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「お前の名前は、ガンキッドだ。俺の星の言葉で、「新しい命」という意味だ。」


STORY:メカージュ星人の持つ無限砲の威力は、凄まじいものだった。なんとかあの無限砲を星人から切り離し、さらに星人を倒すための作戦を考えるエンたち。彼らのもとにやってきた学の発言をもとに、突飛な作戦を考え出したカイはそれを決行。無限砲を星人から切り離すことに成功した。逃げようとするガンドロイドT96に、銃口を向けるダグファイヤー。だがそこで、ライアンが驚くべき提案をした。今こそ放て、正義の無限砲!新たな仲間の誕生だ!


ガンキッド登場編の後編となる今回は、ライアンが物語のカギを握る形に。物語自体も割とサクサク進み、ガンキッドも終盤でようやく仲間になることになりました。一方のメカージュ星人は、前回は強敵キャラの雰囲気を漂わせていたものの、今回は無限砲を一発食らってアッサリ爆死。ちょっともったいない感じもしましたね。


前回、無限砲の威力をエンたちに見せつけたメカージュ星人。星人は、さらに無限砲を何度も発射し、周囲を焦土と化させたうえにダグファイヤーをもピンチに追い込んでしまいます。撤退を余儀なくされたエンたちは、作戦会議を開くことになりますが、そんな彼らの前にライアンが現れます。メカージュ星人が持つ無限砲は、威力が強大で厄介そのもの。ダグファイヤーなどの融合合体のロボたちを一瞬で吹き飛ばすなど、今回の冒頭でもその強さを見せつけてくれました。通常、こういった強い武器は「発射するため条件が多い」や「発射回数が1回と限られている」という“縛り”が設けられていることが多いですが、メカージュ星人はそんなことはお構いなく、約10~20秒に1回のタイミングで連射してきます。メカージュ星人がこれだけ無限砲を発射できるのは、エネルギー源となる太陽光を、自分自身の持つ巨大な葉っぱで素早くエネルギーをチャージできるため。つまり、無限砲は通常エネルギーチャージに時間がかかるので連射ができませんが、メカージュ星人の場合そういった特性があるからこそ、特別に連射ができているのでした。この後、ファイヤーダグオンの武器になる無限砲が、「メカージュ星人は連射できるが、ファイヤーダグオンでは1発しか放てない」という縛りを与えることになるこの設定。個人的にこれは上手いこと考えたなぁと感じましたね。ファイヤーダグオンの力ではすぐにエネルギーチャージができないからこそ、ここぞの時のみに使う必殺武器になると―。


現れたライアンから、メカージュ星人の素性とその脅威について聞かされるエンたち。一刻も早くメカージュ星人を倒さなければなりませんが、どうもいい作戦が思い浮かびません。そんな中、彼らのもとに学が到着。学の突飛な思い付きをヒントに、カイはメカージュ星人の無限砲を奪うためのある作戦を思いつくのでした。ライアンによると、メカージュ星人は宇宙植物ではなく、植物の形をした機械生命体。彼らはターゲットにした星に憑りついて、根を張ってどんどん成長。星の中に眠るあらゆるエネルギーを吸い尽くし、繁殖と引き換えにその星の命を奪う、恐ろしい宇宙人でした。前回から登場しているメカージュ星人が、その体表などから機械等が見えていたのは、星人自身が機械生命体だったからなんですね。メカージュ星人は他の星でそうやって繁殖しているようだけど、母星であるメカージュ星はどうなったのかなぁ。自分たちの手で死の星にしてしまったのでしょうか。ライアンのおかげでメカージュ星人の特性等がわかったとはいえ、問題なのが星人の抱える無限砲。成人を倒すには無限砲を切り離すしかないと考えたカイは、学の発言をヒントに作戦を思いつきます。メカージュ星人の周囲は広大な荒地となってしまっているため、地上・空中からの正面突破は不可能。そこでカイが思いついたのは、エンとリュウがダグファイヤーとダグシャドーで相手の注意を引いている間、ライナービークルがドリルライナーを先頭に連結し、地下から急接近するというものでした。マイトガイン』でも見られた、「列車メカが連結すればパワーが増大する」理論。学の思いつきがベースになっており、シンはあまり乗り気ではありませんでしたが、カイは逆にこの発想を支持します。こうしてライナービークルの連結形態が完成。玩具でも実際に再現できたのかな?


カイの作戦を実行に移したエンたち。ダグファイヤーとダグシャドーがメカージュ星人の注意をそらしている間、ライナービークルはメカージュ星人の真下に到達し、一気に地上へ離脱。融合合体したダグターボたちは、一斉に攻撃を繰り出してメカージュ星人の触手のような腕を破壊。無限砲を落とさせます。逃げようとするガンキッドを破壊しようとしたダグファイヤーでしたが、そこでライアンは驚くべき提案をするのでした。メカージュ星人の無限砲の威力は確かに強力ですが、トリガーを引いてから発射するまでにわずかなラグがあるので、ダグファイヤーたちの機動性ならよけることが可能。これにより彼らは、メカージュ星人を牽制しつつ、真正面から星人に接近していきます。無限砲をよける際の2人は、息もぴったり。ダグファイヤーもダグシャドーも、あれだけ素早く動けるんだなぁ。そうしている間に、カイ・シン・ヨク・ゲキは、ライナービークルでメカージュ星人に急接近。すぐさま融合合体して一気に攻撃を叩き込み、メカージュ星人から無限砲を手放させます。突然のことに驚き、逃走するガンキッド。彼の前にダグファイヤーが立ちはだかりますが、破壊しようとするダグファイヤーに対し、ライアンが別の提案をします。ライアンがダグファイヤーにした提案は、無限砲を逆にこちら側の武器にして使ってみること。ライアンが落ち着いてそのことをダグファイヤーに言っているあたり、彼はその場の思い付きではなく、前々からそうした考えを持っていたようですね。


ライアンの提案を受け入れたダグファイヤーは、ファイヤーダグオンに火炎合体して無限砲を装備。エネルギーチャージに時間を要したものの、無限砲1発でメカージュ星人は完全に消滅。戦いが終わり、T96を成長させダグオンの仲間にしたいと語ったライアンは、そのT96に対し、「ガンキッド」という新たな名前を与えるのでした。あれだけ脅威だったメカージュ星人も、無限砲の前には赤子同然。今までダグファイヤーたちの攻撃を寄せ付けなかったバリアを張るスキもなく、1発食らって本体どころか地底に張っていた根も全て消滅。ファイヤーダグオンは見事逆転勝利をおさめます。無限砲1発だけで、本体どころか根まで完全に倒せちゃったのは少し都合がよすぎる気がしないでもないですが、まあ無限砲の強さが感じられる描写になっていたので、これはこれでいいでしょう。そしてラスト。T96に対してガンキッドという新しい名前を与え、彼を教育すべくともに飛び立つライアン。彼が他人(ロボットだけど)に対してこれだけ優しくするのも珍しい気がしますが。彼自身も武器に変形できる機械生命体ですから、メカージュ星人に利用されていただけのガンキッドに対して、救ってやりたいという気持ちがあったのでしょうね。とにかく、これをもってガンキッドもダグオンの仲間に。ですが、まだまだ乗り越えなければならない壁は多そうですね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第25話から第27話をご紹介予定です。『勇者指令ダグオン』。ガンキッドが、この俺に銃口を向ける!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1996年放送の勇者指令ダグオン』使用曲「クライマックス」です。

 

劇中ではダグオンが合体後、さあ戦闘を始めるぞという時によくかかっていたBGM。高揚感のあるBGMが、これから始まる戦いと勝利を予感させる形になっています。

 

このBGMは、劇中終盤までよく使われていた印象。後半になって登場ロボが変わっても、これが変わることはありませんでした。『ダグオン』を代表するBGMと言える…かも?

 

 

 


Brave Command Dagwon OST 1 Tracks 4-6

 

 

 

 

 

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