お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『勇者王ガオガイガー』ちょっとした感想 GGG-15(第44~46話)

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今回は、勇者王ガオガイガー』の感想記事第15回目です。

 

迫りくる、最終決戦の時!物語も40話台中盤に差し掛かり、いよいよ最終決戦の様相を呈してきた『ガオガイガー』の物語。若干苦戦もあり、仲間の犠牲もありと、決して戦局はよくありませんが、彼らは持ち前の勇気で困難を乗り越えていきます。世界そして地球を救う者。それは、“勇気ある者”たちだ!

 

 

 

 

Number.44「終焉序曲」

1997年12月13日放送
登場した敵他/モチーフ:ゾンダーロボEI-74/番組プロデューサーとTV局の本社屋
ZX-07腕原種
これが勝利の鍵だ!:マモルの両親

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「「宇宙人なんて嫌い」って言われてもかまわない。僕は華ちゃんを守るんだ!」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!以前の戦闘で、護の本当の姿を目撃してしまった華ちゃん。彼女はついにそのことを護に問うたことで、彼の心は傷ついてしまう。そんな中、新たなるゾンダーロボが出現。世界中の有線放送で特定の番組のみを放送し、さらに電波ジャミングにより護の察知能力までをも鈍らせてしまった!その能力の前に通信不能に陥り、ろくに攻撃ができなくなるGGG。テレビ報道で偶然そのことを知った護は、全てを覚悟して敵に立ち向かう。そう。たとえ人間でなくても、彼自身は間違いなく“天海護”だからだ!


次回以降最終決戦に突入するため、実質的に『ガオガイガー』最後の通常回となる今回。その内容は、護自身が華ちゃんから指摘された「宇宙人であること」を自分の力で乗り越え、戦いに身を投じていく姿が描かれました。後半における、護とその両親のやり取りのシーンは必見。護、本当にいい家族を持ったなぁ。


護たちの間で大流行する、人気アニメ番組『ガガガッチ』。掃除の時間中もクラスメイトたちがごっこ遊びを繰り広げる中、護と華ちゃんは一緒にゴミ捨てのためダストシュートへ。そのダストシュートで二人きりになった際、ついに華ちゃんは護に対してある疑問をぶつけます。同じ頃、ZX-07腕原種は、『ガガガッチ』のプロデューサーをゾンダー化していました。『ガガガッチ』は名前からもわかる通り、『ガオガイガー』をモチーフにしたアニメ番組。2頭身くらいのキャラが活躍する番組で、ちょうど『ガオガイガー』の後枠で始まる『ボンバーマン』をほうふつとさせるような作品になっていました。勝手に主人公はガオガイガーモチーフ、敵はキングジェイダーモチーフにされてたけど、GGGは何も言わなかったのかな…。そして、護と二人きりになった際についにぶつけられる、華ちゃんの「あなたは宇宙人なの?」という疑問。これに対して護は何も答えられずゴミ箱を落としてしまい、また華ちゃんもその場から逃げ出してしまいます。ここだけ見ると、「いくらなんでもちょっとひどすぎるんじゃないか?」と感じる華ちゃんの行動。しかし、終盤で語られる彼女の勘違いと併せて考えると、この時の彼女の行動も合点がいくようになっていました。


ZX-07腕原種に誕生させられたゾンダーは、ゾンダーロボEI-74となり、テレビ局の中の人々や、そこにやって来た華ちゃんをもとらえてしまいます。強烈な電波ジャミングによりGGGはゾンダーロボの出現を察知できずにいましたが、あやめの通報により出動。しかし、その電波ジャミングはさらに強力なものとなり、出動した勇者ロボたちの行動を鈍らせ、さらには護の察知能力までをも鈍らせてしまうのでした。ZX-07腕原種がわざわざこの時期にゾンダーロボを誕生させた理由は、とある作戦が気づかれないようにするための陽動のため。しかし、その作戦の全貌は今回明かされませんでした。唯一その動きに気づいていたソルダートJは、ジェイアークでESウインドウに突入していましたが、のちにボロボロで帰ってきたあたり、なにかとんでもないことが起ころうとしているのでしょうね。さて、そんなZX-07腕原種によって誕生させられたゾンダーロボの能力は、電波ジャックと電波ジャミング。最初は世界中の有線放送で『ガガガッチ』を放送するという奇妙なことをしていましたが、GGGの解析によりそれは電波ジャミングのためのゾンダーロボの作戦であることが発覚。さらにあやめの通報によりゾンダーロボの出現が認識され、GGGは最強勇者ロボ軍団の総出動を指示します。あやめが通報に使ったのは、今では絶滅危惧種であるPHS。『ウルトラセブン』に登場したウルトラアイのようなデザインしてるけど、これやっぱりスタッフ狙ってるよね…。ゾンダーロボに対して出動した最強勇者ロボ軍団。アンテナを破壊して一瞬だけ電波ジャミングを食い止めますが、ゾンダーロボはすぐに再生してさらに強力な電波ジャミングを発生させることに。これによりガイガーはファイナルフュージョン不能に陥り、他の勇者ロボたちも行動不能に陥ってしまいます。電波を押さえられると、攻撃力が著しく低下するGGG。これはちょっと盲点でしたね。


一瞬だけ電波ジャミングが食い止められた際に、ゾンダーロボの出現を察知した護。彼はすぐに現地へ行かなきゃならないと思い、着替えて飛び出そうとしますが、そこには護の両親:勇と愛たちがいました。自分の抱えていたことを話す護と、それに優しく答える勇たち。背中を押された護は、苦戦するガイガーの援護に向かうのでした。家族で温泉旅行にきていた護。電波ジャミングが少しの間だけなくなったことと、テレビでGGGの戦闘が放送されていたことで、ゾンダーロボの出現を知ります。最初は両親に内緒で出かけようとしていた護でしたが、ちょうど出口付近のロビーには勇たちが。そこで彼は、自分は地球人ではなく、さらには勇たちの子ではないことを話すのでした。このシーンにおける勇と愛のやり取りが素晴らしい。自分は地球人ではなく、さらに勇たちの子ではないことを悲しそうに告白する護に対し、「普通の家族と、ちょっと授かり方が違っただけさ」と語り、さらに「人はそれぞれ、自分にとって大切なものがある。それを守れる人間になってほしい。そう願って、父さんはお前に、護という名前を付けたんだよ。」と語り、護と自分たちは血がつながっていなくても“家族”であることを力強く伝えます。不安ながらもしっかりと護を後押ししていく勇たち。家族っていいなぁ。このシーンは思わず涙しちゃいましたね。


意を決した護は、ゾンダーロボに真正面から接近。自身の能力でゾンダーロボの力を封じ込め、さらに華ちゃんの救出にも成功します。これにより、ガイガーもガオガイガーファイナルフュージョンに成功。ゴルディオンハンマーでゾンダーロボを粉砕し、事件は解決したかに思われましたが…。華ちゃんに嫌われることを覚悟して、彼女をはじめとするすべての人々を守る決意をした護。華ちゃんに改めて自分の本当の姿を見られても動じず、彼女を救い出していた彼の姿はカッコよかったですよ~。そんな華ちゃんも、実は「護が宇宙人であるから」怖がっていたのではなく、「護が宇宙人とすり替わってしまったと思っていた」から怖がっていたことが発覚。護が本当の護であることを知った彼女は、安心し彼に抱き着くのでした。華ちゃんとの誤解も解け、事件も解決し万々歳かと思われましたが、突然オービットベース付近にESウインドウが発生。そこから出てきたのは、ジェイダーがかけた状態のボロボロになったジェイアークでした。ジェイアークに一体何があったのかは、今回語られず。次回以降にお預けとなりました。

 

 

 

Number.45「GGG木星へ!」

1997年12月20日放送
登場した敵他:ZX-07腕原種・ZX-16翼原種・ZX-17肺原種・ZX-18肘原種・ZX-19膝原種・ZX-20足原種・ZX-21首原種・ZX-22胸原種・ZX-23臍原種・ZX-24尻原種・ZX-25生殖器原種・ZX-26腎臓原種・ZX-27肩原種・ZX-28膀胱原種・ZX-29神経原種・ZX-30筋肉原種
これが勝利の鍵だ!:強襲偵察艇ムラク

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「1人1人が勇気を失わぬ限り、最後に勝利するのは、我々地球人類であることを!」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!クリスマスを迎えた地球。それは同時に、地球人類と原種との、最終決戦の幕開けも意味していた。ジェイアークと戒道の協力を得て木星付近に到着したGGGを待っていたのは、なんと木星の各衛星と融合した原種たちだった!激しい戦いを繰り広げるも、原種の作り出した特殊フィールドに幽閉されてしまうGGG獅子王博士の尽力により何とか脱出した彼らは、体制を立て直し再び戦地へ赴く。そんな中、獅子王博士の乗る強襲偵察艇ムラクモがビームに被弾して―!


原種との最終決戦、ついに始まる!今回より数話に渡って、GGG&ソルダートJと残る原種たちの最終決戦が描かれることに。残っていた原種たちのほとんどが一挙に登場し、激しい戦闘を繰り広げることになりました。そして、その戦闘の中で獅子王博士も殉職。ああ、博士が死んでしまうなんて…。


クリスマスを迎えた地球。護は両親と楽しい時間を過ごしますが、夜7時になると表情を変えて外出の準備を始めるように。それは、木星に現れた原種たちとの最終決戦に参加するためでした。同じ頃、オービットベースではジェイアークの解析が進められており、GGGは原種に関する情報、そしてゾンダークリスタルの意味などそのすべてを知ることになります。今回のアバンタイトルでは、護がクリスマスパーティーを楽しんだ後、木星の戦闘へ向かうためにギャレオンに乗るシーンが挿入。セリフ等は一切ありませんが、護の表情の動き等で一体何が起こっているのかがわかるようになっています。この演出は面白いと感じましたねぇ。旅立つシーンにおける護の表情は、かなりキリッとしたものに。護のこの最終決戦に対する決意が窺えます。一方、ジェイアークを回収したことでその修理と解析を始めたGGGは、原種やゾンダークリスタルに関する情報を一気に入手することに。原種はボスに当たるZマスターのプログラムの分裂体であり、ゾンダークリスタルはそのプログラム自身。戒道たちがゾンダークリスタルを集めていたのは、これ自体がゾンダーそのものを停止させる鍵となりうるものだったからでした。ゾンダーの秘密を一気に解明する展開として、「ジェイアークのコンピューターを解析する」という展開を持ってきたのは、なかなか考えたなと感じます。さすがにGGGの情報網だけじゃ、これだけの情報は入手できないもんね。


木星決戦を控え、戦闘準備に入るGGG。その一方で、メンバーたちは戦いの前の休息の時間を与えられることになります。思い思いの時間を過ごすメンバーたち。同じ頃、治療を受けていた戒道は、護のことを憐れだと言いますが…。休息のシーンでは、各メンバーたちがそれぞれ様々なことをしてゆっくりするシーンが存在。スタリオンはスワンとともにロックコンサートを開き、ウッシーは弟たちに手紙を書いていました。今までの落ち着いた彼の姿からは想像できないような恰好をし、「最高だッゼ!!」と叫ぶスタリオン。ああ、マイクのAIがどうしてあんな風になったのかよーくわかったよ…。この時間の間は命や凱、そして獅子王博士も休息をとることに。命は軽い体調不良に見舞われる一方、凱と獅子王博士は亡き凱の母=博士の妻である絆のことを思い出していました。木星探査船の事故で亡くなったという絆。彼女のことを回想しながら、凱に対して「お前には苦労をかけっぱなしだった」と語る博士の姿が涙を誘います。同じ頃、護は治療を受けていた戒道と再会。戒道が無事でほっとする護でしたが、戒道は護のことを憐れだと言います。使命を帯び、人間ではないため、いつか別れの日が来ることを知っており、それゆえ人との接触を避け続けてきた戒道。護に対してはキツいことを言っていましたが、同時に彼は気づいていたことでしょう。自分にも、別れを惜しむ人がいることを―。


木星方面へ出撃したGGGは、ジェイアークの能力により一気にその付近まで到達。ジェイアークがおとりになる形でわざと正面に出、奇襲をかけるためGGGが裏から出る作戦を開始します。ようやく木星に到着したGGGを待ち受けていたのは、木星の衛星16個と融合した各原種の姿。さらに作戦のすべてはZX-07腕原種に見破られており、ジェイアークは原種の攻撃を受け被弾し、またGGGは特殊フィールド:クラインスペースに幽閉されて脱出できなくなってしまいます。全ての準備を整え、木星へと出発するGGG。大河長官は出発の際、GGGのメンバー全員と地球の放送網を使って決意の言葉を述べます。「1人1人が勇気を失わぬ限り、最後に勝利するのは、我々地球人類」だと断言する大河長官。アツい!カッコいい!やっぱりこの作品の真の勝利の鍵は“勇気”なんだろうなぁ。やがてジェイアークのESミサイルにより一気に木星に到達したGGG。彼らを待ち受けていたのは、木星の衛星と融合した各原種たちでした。現在でこそ木星の衛星数は79個とされていますが、1998年の放送当時に発見されていた衛星は16個。ちょうど最後の原種を除く残りの原種すべての数と一致していたんですね。原種が衛星なんて巨大なものと融合しているのですから、パワーは絶大。GGGのアマテラスなど3艦を一気にクラインスペースに幽閉して行動不能に陥らせ、さらにジェイダーのいないジェイアークをも、激しいビーム攻撃で襲います。16体いる原種のうち、たった3体に対してこれだけ追い詰められるGGG。この勝負、勝てるのか…?


クラインスペースに幽閉されてしまったGGG。しかし、獅子王博士の解析により、ディバイディングドライバーとガトリングドライバーの併用で空間を捻じ曲げ返せば、わずかな時間だけ脱出口を開くことができることが判明します。同じ空間に閉じ込められていたジェイダーの協力を得て、GGGは脱出に成功。しかし、ZX-16翼原種の攻撃が、博士の乗る強襲偵察艇ムラクモを撃ち抜いて…。クラインスペースは、ディバイディングドライバーやガトリングドライバーで生み出される湾曲空間に酷似した空間。その湾曲空間には特異点と呼ばれる空間の捻じ曲がりが弱い地点があり、ここをディバイディングドライバーとガトリングドライバーで一気に捻じ曲げ返せば、脱出口が50分の1秒だけ開くことが判明します。本当に優秀な武装である、ディバイディングドライバーとガトリングドライバー。今回もまた、GGGに反撃のチャンスを作り出す重要な役割を果たしていましたね。とはいえ、50分の1秒という短時間では、ガオガイガーすら脱出することは不可能。そこで、同じ空間に閉じ込められていたジェイダーに先に脱出してもらい、原種を倒してもらって脱出するという手段を取ることになります。作戦は見事成功し、ZX-17肺原種は倒され、GGGは全員脱出。しかしその時、ZX-16翼原種の攻撃が、強襲偵察艇ムラクモを撃ち抜きます。エンジン部分をやられコントロール不能に陥り、木星に消える獅子王博士。博士が殉職しちゃうなんて…。

 

 

Number.46「勇気ある者」

1997年12月27日放送
登場した敵他:ZX-07腕原種・ZX-16翼原種・ZX-18肘原種・ZX-19膝原種・ZX-20足原種・ZX-21首原種・ZX-22胸原種・ZX-23臍原種・ZX-24尻原種・ZX-25生殖器原種・ZX-26腎臓原種・ZX-27肩原種・ZX-28膀胱原種・ZX-29神経原種・ZX-30筋肉原種・ZX-31心臓原種
これが勝利の鍵だ!:カイン

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「君の勇気を信じている。信じている…。」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!原種の攻撃により散った獅子王博士。それを追って木星に飛んだスターガオガイガーも行方不明となり、戦局はさらに悪化。GGGは旗艦スサノオを失い、アマテラスへと退避していた。それと同じ頃、スターガオガイガーの中にいた凱は、木星の中核でカインと出会う。ついに覚醒する護の真の力。そしてスターガオガイガーは、ザ・パワーを味方につけた!やがて、そのザ・パワーは他の最強勇者ロボ軍団にも作用し始める。今こそ反撃の時だ!しかし、原種たちもそれを黙ってみているわけがなく―!


信じていたぞ、勇者!原種との最終決戦2回目となる今回は、ザ・パワーによりGGGと最強勇者ロボ軍団がこれでもかというほどの怒涛の反撃を見せるお話に。物語の謎の多くも解明され、終盤にはいわゆるラスボスも登場する形になりました。スターガオガイガーたちの反撃シーンが特にアツすぎる、あまりにもアツすぎる!だがそれがいい


前回、殉職してしまった獅子王博士。木星の中で死を悟った彼は、そこである人物と出会います。一方GGGは、獅子王博士を失い、さらにそれを追ったスターガオガイガーが行方不明になってしまったため、戦力が著しく低下。キングジェイダーの活躍で原種数体は撃破したものの、旗艦として使用していたスサノオが大破するなど、甚大な被害が出てしまいます。夢とも現実ともつかない死後の世界で獅子王博士が出会ったのは、木星で死亡したとされる彼の妻:絆。彼女は確かに木星で死亡していましたが、その心だけはザ・パワーにより生存し続けており、ずーっと博士や凱のことを見守り続けていました。凱の前にたびたび登場していた女性は彼女の“感情”。言葉までは伝達できなかった彼女は、分離した自分の3種類の感情を使い、凱たちを見守りながら必死にサポートし続けていたのでした。凱を見守っていた女性の正体がついに判明。凱の母親だったとはなぁ。彼の前に現れていた絆の分身体はかなり若かったので、凱が記憶のある頃のもう少し年を取った姿を取っていれば、凱も早い段階でピンと来ていたかもしれませんね。さて、そういった謎が解明された後で描かれるのが、GGGのピンチのシーン。スターガオガイガーを実質的に失ったGGGは、原種軍団の連携攻撃の前に苦戦。旗艦として使用していたスサノオも撃沈し、アマテラスへの退避を余儀なくされています。劣勢に続く劣勢の連続で、GGGいや人類側の危機を感じさせられるこのシーン。絶望感にあふれていますが、何気にここでは同じ頃キングジェイダーが原種を立て続けに2体倒しているので、冷静に考えれば劣勢なもののまだまだ敗北を悟るという段階までには至っていないという感じもしますけどね。


獅子王博士を追って、木星に消えたスターガオガイガー。凱も護も意識を失っていたため、スターガオガイガーはそのまま転落し続け、やがて木星の中核付近に到達します。そこで目覚めた凱が出会ったのは、ザ・パワーの力を受けギャレオンの中からよみがえった、カインの人格コピー体。凱と二言三言話した彼は、護の真の力を解放し、そのすべてを凱に託して消えていきます。カイン、そして獅子王博士と絆の激励を受けた凱と護は、ザ・パワーをまといながら戦地に向かいます。木星の中核にあったザ・パワー。それはカインにとっても未知のエネルギーであり、それの影響によりギャレオンから彼の人格コピー体がよみがえります。初めて感情を込めて話すカインは、本当にいいお父さんっぽい感じの人。護=ラティオのことを本当に大事に思っていたようで、さらに結果的にカインの遺志(ギャレオンとフュージョンしてゾンダーと戦う)を継いだ凱のことに感謝していました。やがて、すべてを託して消えていったカインと入れ替わるように、護も目を覚ますことに。全ての記憶を思い出した彼、そして獅子王博士と絆からザ・パワーに関する情報を得た凱は、2人でスターガオガイガーを起動。ザ・パワーをまといながら木星を脱出します。ここで強く印象に残るのが、凱のセリフ。護の真の父であるカイン、そして自分の両親である獅子王博士と絆のことを思い、「あなたたちの子供が」原種たちを打ち破る姿を見てくれと言います。凱の強い決意を感じる、カッコいいシーンでした。


ザ・パワーをまとって復活したスターガオガイガーは、窮地に立たされていたGGGをプロテクトウォールで救出。ブロウクンファントムで原種1体を粉々にすると、ゴルディオンハンマーなども使ってどんどん原種を打ち破っていきます。そして、スターガオガイガーがまとっていたザ・パワーの力は、やがて他の最強勇者ロボ軍団の力を与えることに。超竜神と撃龍神は再び幻竜神と強龍神にシンメトリカルドッキング、ボルフォッグはリフレクタービームの出力を上げ、今まで見せたこともないような圧倒的なパワーで、原種軍団を次々に倒していくのでした。スターガオガイガー復活後のGGG側の反撃は、もう笑っちゃいそうになるくらいの怒涛の展開。わずか3~4分で原種10体以上を撃破しちゃうんですから、普通に考えると超展開って感じです。しかし、それをムチャクチャだと感じないのは、この『ガオガイガー』という作品が“アツい作品”であるからでしょう。OPテーマに乗せて、ブロウクンファントムが一撃で原種1体を粉砕!さらにゴルディオンハンマーで原種粉砕しながら護が原種核を浄解!ザ・パワーの力をまとった超竜神と撃龍神も再び幻竜神と強龍神にシンメトリカルドッキングして見せ、原種を軽々と撃破!ボルフォッグやマイク・サウンダース13世も負けじと全員を援護し、リフレクタービームとソリタリーウェーブで攻撃!もう言葉では表現しづらいくらい、アツい展開の連続でした。なるほど、これが勇者だ!(意味不明)


スターガオガイガーたちが次々と原種軍団を破ったため、残った原種はZX-07腕原種のみ。キングジェイダーは彼との一騎打ちに挑み勝利しますが、原種核は木星内部へ逃亡。そこには最後の原種であるZX-31心臓原種がいました。ZX-31心臓原種はZX-07腕原種だけでなく、キングジェイダーの中に保管されていたゾンダークリスタルを奪取。そのすべてを融合させ、Zマスターへと進化します、こいつがゾンダーのラスボスだ!被弾し傷ついていたキングジェイダーでしたが、スターガオガイガーたちの奮戦を見て復活。自らはZX-07腕原種との勝負に挑み、見事勝利します。しかし敵もそれだけで終わるわけでなく、最後の敵であるZX-31心臓原種がその姿を現わし、やがてZマスターへと進化してしまいます。Zマスターは原種の完全体であり、機界昇華を早める存在。なんかよくわからないけど、とりあえず強敵であることは確かですね。そして、Zマスターは上述の通り機界昇華とゾンダーをつかさどるものですから、これを倒し中の原種核31個を一気に浄解すれば、全てのゾンダーの活動は停止し、全宇宙の機界昇華を止めることが可能。要するに、コイツを倒せばゾンダーとの戦いはケリがつく。さあ、最後の戦いだ―!

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第47話から第49話(終)をご紹介予定です。来週もこのブログで、ファイナルフュージョン承認!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1997年放送の勇者王ガオガイガー』使用BGM「機界31原種」です。

 

GGGそしてガオガイガーを苦しめた、『ガオガイガー』後半の敵である原種たちのテーマソング。前半の敵であった機界四天王が、そんなに違和感のない敵たち(見た目もそこまでグロくなく、一般的なヒーローものの敵組織みたいな感じ)だっただけに、この原種の登場は個人的には衝撃的でした。

 

人間の体の一部をモチーフにした、奇怪な姿でかつなかなかの強さを誇る原種たち。まさかきっちり「生殖器原種」まで出してくるとは思いませんでしたね。まあ、最終決戦のどさくさの中で倒されちゃったけど…。

 

 

 

 

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