今回は、『勇者エクスカイザー』の総括感想記事です![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bongore_asterisk/20190421/20190421001009.gif)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bongore_asterisk/20190421/20190421001009.gif)
『勇者エクスカイザー』は、長年リアルロボット系アニメをやっていた名古屋テレビ土曜17時30分枠(途中から17時)において、実に約7年ぶりのスーパーロボット系ロボットアニメとなった作品。大きく方向転換したその決断にまず驚かされますが、そうした流れの中で生まれた作品であったため、「本気で純粋な子供向け作品を作ってやろう」というスタッフの気概が、ひしひしと伝わってくる作品でした![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bongore_asterisk/20190421/20190421001020.gif)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bongore_asterisk/20190421/20190421001020.gif)
物語は実に単純ですが、そこに込められたメッセージは、深いものばかり。その最たる例が、最終回におけるグレートエクスカイザーの「宝」の定義と、ガイスターたちの末路でしょう。
最終回で、「善悪問わずこの宇宙に生きるものすべての命が宝だ」と言ってみせたグレートエクスカイザー。そして、自決したダイノガイストを除き、エクスカイザーたちに“逮捕される”という形で決着がつき、倒されることがなかったガイスターたち…。
スーパーロボット系アニメでありながら、単なる勧善懲悪や単純な教訓話に終わらないそのストーリー。そして、徹底的に描かれるエクスカイザーたちのカッコよさの一方で、普段からコウタとともにいることで描かれた、親しみやすいヒーロー像![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bongore_asterisk/20190421/20190421001024.gif)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bongore_asterisk/20190421/20190421001024.gif)
最近は子供向け作品でも、大量の伏線などでストーリーをがんじがらめにしちゃう傾向がありますが、たまには『エクスカイザー』のようなシンプルな作風もいいかもしれませんね。いや、今こそ、こういう純粋だけど深い作品が必要なんじゃないかなぁ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
エクスカイザーたちによって守られた地球。その後平和は続き、いつしか9年の歳月が流れていた。
そんな平和を壊すように、再び悪が現れる。ある日突然飛来した、悪のエネルギー生命体:ドライアス。彼は悪の天才科学者:Dr.ジャンゴと手を組み、さらに部下をアンドロイドに憑依させ、地球を破壊すべく行動を開始した…![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bongore_asterisk/20190421/20190421001034.gif)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bongore_asterisk/20190421/20190421001034.gif)
しかし、正義のエネルギー生命体もまた、地球に飛来していた。その中の宇宙警備隊隊長:ファイバードは、天野博士の製作したアンドロイドに憑依。アンドロイドの姿では「火鳥勇太郎」と名乗り、天野博士の孫:ケンタとともに、「天野平和科学研究所」の一員として、ドライアスとの戦いを開始した!
これは、地球を暗黒の世界にしようとする、邪悪な宇宙エネルギー生命体:ドライアスと戦う、宇宙警備隊ファイバードと、その仲間たちの物語である―。
「ファイヤージェェェェット!チェェェェンジ、ファイバード!!」
“勇者”の歴史は、確かにバトンタッチされた!次回より、勇者シリーズ第2作:『太陽の勇者ファイバード』の感想記事、掲載開始! ![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bongore_asterisk/20190421/20190421001045.gif)
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bongore_asterisk/20190421/20190421001045.gif)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
というわけで、次週より『ファイバード』の感想記事を始めることになりました。
毎回恒例、ザックリとメインキャラの紹介をしていくことにしましょう。
- ①天野ケンタ(CV:伊倉一恵)
- ②天野博士(CV:永井一郎)
- ③天野ハルカ(CV:岩坪理江)
- ④国枝美子(CV:勝生真沙子)
- ⑤佐津田刑事(CV:笹岡繁蔵)
- ☆宇宙警備隊とは?
- ☆宇宙皇帝ドライアスとは?
①天野ケンタ(CV:伊倉一恵)
10歳。天野博士の孫で、10歳の小学生。祖父の研究所の近くに住んでおり、宇宙警備隊の地球協力隊員として、勇太郎(ファイバード)とともにドライアスと戦う。ドライアスとの戦闘時はヘルメットをかぶって正体を隠す。
勇太郎との通信アイテム:リスターを装備し、現場では勇太郎を援護するポジションで活躍。後半からは、フレイムショットなど武装も拡充され、テシター(下級戦闘兵)たちとも互角に戦うようになった。
②天野博士(CV:永井一郎)
ケンタとハルカの祖父で、天野平和科学研究所の所長。「博士」は「ひろし」と読む。本気で世界平和の実現を願っており、そのために研究所を創設した。学界からは馬鹿にされたり変人扱いされ、発明には失敗作も多いが、ファイバード関連装備はすべて彼によるものであり、その実力の高さがうかがえる。
貧乏なくせに次々と発明されており、佐津田刑事からは脱税や昔の銀行強盗事件の犯人だと疑われている。そんな彼の資金源は…。
③天野ハルカ(CV:岩坪理江)
ケンタのいとこで同い年の10歳。両親がドイツに住んでいるため博士の家に住んでおり、サルのチャンプを飼っている。かなり気が強く、勇太郎の大ファン。そして、どんぶり勘定な博士の家計に、毎日のように頭を悩ませる苦労人。
博士とハルカの両親の仲は険悪。それでも彼女が、日本での生活を選択した理由は…。
④国枝美子(CV:勝生真沙子)
23歳の女医。勇太郎が献血に訪れたことがきっかけで彼に興味を持つようになり、中盤でその正体を知ることに。以降、ケンタたちに協力するようになる。最終決戦で勝利への突破口を開いた功労者。
アンドロイドとは知りながらも、勇太郎と行動を共にする機会が増えてから、2人の仲はだんだん良くなってきて…。
⑤佐津田刑事(CV:笹岡繁蔵)
警視庁捜査一課所属の刑事。天野博士を30億円強奪事件の犯人と疑い、さらに彼の脱税を疑っているため、ケンタたちから嫌われている。しかしその実力は本物で、銃の腕前もパトカーの運転も一級品。
クリスマスの夜に勇太郎の正体を知り、その後は博士たちと和解。最終決戦においても彼らに協力した。
⑥山咲モモコ(CV:神代知衣)
24歳のテレビリポーター。勇太郎とファイバードにゾッコンだが、彼が普段天野博士の研究所の所員をしていることは、最後の最後まで気づかなかった。家柄は実はけっこういいらしい。
☆宇宙警備隊とは?
宇宙警備隊は、かつての『エクスカイザー』における宇宙警察カイザーズに似た組織。その惑星の生命体によって構成されている。諸事情により、ドライアスを追ってきたときはエネルギー生命体として地球にやってきたため、かつてのカイザーズのようにメカに憑依して活動している。
A.火鳥勇太郎/ファイバード
宇宙警備隊の隊長であり、本名はファイバード。彼が天野博士製作のアンドロイド一体化した姿が、火鳥勇太郎である。勇太郎の状態では見た目は人間と同じだが、ファイヤージェットやファイヤーシャトルと合体する時は、人工皮膚を吹き飛ばす。
普段は天野博士の助手として活動。優しい青年ではあるが、地球のことをあまり知らない上に性格が素直であるため、たまに奇行(のように見える行動)をしてしまうことがある。地球に来たての頃に時代劇を見たため、感情が高ぶるとべらんめえ口調に…。
B.ファイヤージェット
地球での宇宙警備隊の主力となる、大型輸送機。大気圏外や海底での活動も可能で、その外見はウルトラホーク1号に酷似している。勇太郎と合体することで、ファイバードとなる。
C.ファイヤーシャトル
ファイヤージェットに次いで登場した、スペースシャトル型メカニック。大気圏外はもちろんのこと、大気圏内での活動も可能。その発進口は、博士の研究所の裏山にある。勇太郎と合体することで、グランバードとなる。
◎ファイバード/武装合体ファイバード
勇太郎がファイヤージェットと合体した姿がファイバード。そのファイバードが支援機:フレイムブレスターと合体したのが、武装合体ファイバードである。必殺技は、フレイムソード・チャージアップ。これにより多くの敵を叩き切って勝利した。
◎グランバード/ジェット合体グランバード
勇太郎がファイヤーシャトルと合体した姿がグランバード。そのグランバードが支援機:ブレスタージェットと合体したのが、ジェットと合体グランバードである。必殺技はグランキャノン。宇宙空間ではかなりの機動力を見せ、武装合体ファイバード以上の強さを見せた。
◎グレートファイバード
ファイバードを核とし、ファイヤーシャトルがまとうように合体した姿。それが最強合体グレートファイバードである。機動力と総合的な強さは前2つのロボを上回るが、単体での火力は少し低下するという弱点がある。必殺技は、フレイムソード・チャージアップ。武装合体ファイバードとは違い、フレイムソードにフレイムブレスターを装着したグレート仕様で放つ!
D.バロンチーム
天野博士製作の、作業用メカニックからなるチーム。意思を持っているのは1号機であるエースバロン(CV:塩屋浩三)のみで、そのほかの4機:ドリルバロン・ロードバロン・スカイバロン・アクアバロンは、エースバロンの指示で動く。誠実な性格をしており、ガードウィング加入時は、彼をいさめることもよくあった。
◎サンダージェット/サンダーバロン(CV:塩屋浩三)
バロンチームがジェット機型に合体したのがサンダージェット、ロボット型に五体合体したのがサンダーバロンである。劇中途中から装備が追加されることはなかったが、どちらの形態でも敵を単独で倒した実績があり、その実力は侮れない。
E.ガードチーム
地球のメカニックに憑依し、変形・合体するチーム。当初はパトカー型のガードスター(CV:坂東尚樹)、消防車型のガードファイヤー(CV:巻島直樹)、救急車型のガードレスキュー(CV:辻谷耕史)のみだったが、途中からジェットヘリ型のガードウィング(CV:戸谷公次)も加入した。性格は多種多様。それゆえチーム内での衝突も多いが、それを乗り越えて成長していった。
◎ガーディオン(CV:坂東尚樹)/スーパーガーディオン(CV:戸谷公次)
ガードチームの初期メンバーが三体合体した姿がガーディオン、ガードウィングを加えて四体合体した姿がスーパーガーディオンである。ガーディオンは飛行能力がなかったが、スーパーガーディオンになってからは飛行能力が付加されるようになった。敵の単独撃破の実績もあるが、ガードウィングの性格もあって、返り討ちにされることも…。
☆宇宙皇帝ドライアスとは?
ドライアス(CV:郷里大輔)は悪のエネルギー生命体であり、ファイバードたちが憎む敵。地球では悪の科学者であるDr.ジャンゴ(CV:滝口順平)と結託し、部下であるシュラ(CV:梁田清之)とゾル(CV:島香裕)をアンドロイドに憑依させ、メカ獣などを操り、地球破壊をたくらんだ。当初はお互いの利害が一致したため協力関係を結んでいたが、徐々にそれが崩れ始め、最終的にはジャンゴがドライアスに使われるような格好に。はてさて、彼らとファイバードたちの決着は―。◎三獣合体ドライアス/オーガニックドライアス(CV:郷里大輔)
アジトである地下神殿にあった3体のメカにドライアスが憑依し、合体した姿が三獣合体ドライアス。それがさらにパワーアップしたのがオーガニックドライアスである。第20話頃の初登場以降、幾度となくファイバードたちを苦しめ、グレートファイバードとも互角に渡り合うほどの強さを見せた。
◎今日の勇者ソング◎
『エクスカイザー』のOPテーマ「Gatherway」よりも、さらにテンポもビートもパワーアップした、『ファイバード』のOPテーマ。大津あきらさんの作った歌詞と、激しい音楽のマッチングがたまらないですね。
今日ご紹介するのは、1991年放送の『太陽の勇者ファイバード』OPテーマ「太陽の翼」です。
『ファイバード』のOPは、その音楽自体と映像もマッチしてて、もうそこだけ見てるだけでも楽しいんだよなぁ。サビ部分でのグレートファイバードの活躍(後期)なんて、もう鳥肌モノだぜ!
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Twitterやってます。よろしければ閲覧&フォローの方お願いします