お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『太陽の勇者ファイバード』ちょっとした感想 Sunrise.9(第25~27話)

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今回は、太陽の勇者ファイバード』の感想記事第9回目です。

 

ドライアスの登場、そしてガードウイングの加入など、イベント続きだった『ファイバード』。今回ご紹介の3話は、そんなイベント回から落ち着き、再び通常回へと戻る形になりました。まあ、この後グランバードやグレートファイバードの登場と言った、ビッグイベントが待ち構えてるんだけどね…。

 

 

 

 

 

 

 

第25話「プリンス ファイバード」

1991年7月27日放送
登場した敵他:イナマス(メカ獣)

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「私を救い、素晴らしい体験をさせてくれた友人に、心から感謝したいと思います。」


STORY:サルバトール王国の次期国王:シン皇太子が、日本にやってきた。パレードのさなか何者かに襲われた彼は、勇太郎に救われるが、ひょんなことからお互い勘違いされてしまい、勇太郎が皇太子の代わりに戴冠式に出ることに!おまけにシン皇太子はわがまま放題のいばりんぼうで、勇太郎より世話が焼ける始末。ようやく説き伏せて王国に戻ることになるが、そこにメカ獣が出現した!シン皇太子の戴冠式は、一体どうなってしまうのか!?


ヒーロー番組ではよくある、いわゆる入れ替わり回のお話。お互いが入れ替わってしまったというギャグテイストの他に、ちゃんとシン皇太子の成長をも描いているのがなかなか細かいです。戦闘シーンでもバンクシーンの合間合間に新規描写を入れるなどして変化をつけており、結構楽しめましたね。


サルバトール王国の次期国王:シン皇太子が、日本を訪問。パレードに参加して盛大な歓迎を受けますが、当の本人は退屈気味。そんな中暗殺未遂事件が発生し、パレードは煙幕でおおわれてしまいます。偶然パレードを見に来ていた勇太郎たちによってシン皇太子は救われますが…。サルバトール王国は、国民が少ない国家であるものの、最近になってレアメタル鉱脈が発見されそれが注目を集めているとのこと。実はこれこそが、シン皇太子の暗殺未遂事件にもつながっていきます。シン皇太子は面立ちこそ勇太郎そっくりですが、性格は真反対。表には出さないもののあからさまに一般人を「平民」扱いして見下しており、周りの人からも内心ではあまりよく思われていないようです。生まれた時からちやほやされて、ボンボン育ちになっちゃったから、こうなっちゃったのかなぁ…。そんなシン皇太子は、シュラたちによって命を狙われることに。彼は大ピンチになりますが、偶然パレードを見に来ていた勇太郎たちによって助けられます。シン皇太子の救出シーンでは、ガードウイングも登場。言い方は荒っぽいけど、彼はなんだかんだで優しいんですね。


たまたま服装が入れ替わったことで、皇太子と勘違いされる勇太郎。そんな彼が戴冠式に出ることになる一方で、救出され天野博士の研究所に来たシン皇太子はわがまま放題。あまりにも横柄なため、ハルカが怒ってしまいます。どうしても国に戻りたいシン皇太子は、反対を押し切って成田空港へと向かいますが…。シン皇太子を救出する際、勇太郎は彼に自分の赤いジャケットを着せ、自分は皇太子の残していった服を抱えることに。そのせいで勘違いが生まれてしまいます。そんな勇太郎に救われたシン皇太子でしたが、研究所につくやいなや風呂に入らせろだの、入る前に服を脱がせろだの、そして風呂が小さいだのとわがまま放題。シン皇太子に夢を抱いていたハルカもさすがにこれには怒ります。ボンボン育ちの皇太子が文句を言うのはわからなくもないのですが、その言い方が完全に人をバカにしているような煽りになってしまってるんですよね。これじゃあ国王になっても、国民はついてきてくれないだろうなぁ…。自分の扱いに納得がいかず、国に戻りたがるシン皇太子は、博士たちの制止を無視して成田空港の搭乗ロビーに入場。しかし当然自分が皇太子だと言い張っても信じてもらえず、そのまま突き返されてしまいます。んもう、だから言わんこっちゃない!


研究所に戻っても相変わらずのシン皇太子に対して、とうとうハルカがブチギレ。それを機に、彼の心の中で何かが変わり始めます。その後、ケンタはファイヤージェットでシン皇太子を王国に帰国させるために出撃。順調に飛行しますが、その頃王国の王宮前ではメカ獣が出現していました。Aパートでさんざんハルカに言われたのにもかかわらず、そのわがままっぷりが全然治らないシン皇太子。天野博士が「勇太郎より世話が焼ける」と嘆く中、とうとうハルカはシン皇太子の頬をひっぱたいてしまいます。ここで印象的なのが、ひっぱたいた直後のハルカが、彼に対する怒りをぶつけるのではなく、「そんなんじゃ国民の信頼を得られないわよ」と諭している点。この言葉を機にシン皇太子はハッとなり、だんだんと態度を変えていきます。今までは皇太子だったから好き放題できたものの、国王になることで、国民のことをもっと真剣に考えなければならないということに気づいたのでしょうね。その後ファイヤージェットの搭乗ブースに案内されたシン皇太子は、そこで天野博士の理想を知り、ファイヤージェットでケンタとともに旅立っていきます。心から世界平和と人々の幸福を願う天野博士の考えを知り、静かに感銘を受けるシン皇太子。彼の顔つきもなんか穏やかになってきた気がしますね。


メカ獣と対峙した勇太郎は、ケンタたちの乗るファイヤージェットを召喚。ファイバードとなって戦い、さらには武装合体ファイバードに合体して勝利を収めます。暗殺事件の計画犯も逮捕され、無事戴冠式を終えたシン皇太子改めシン国王が語ったこととは―。今回のファイバードの戦闘シーンは少し短かったですが、バンクシーン等にアレンジを加えた描写が頻発。ファイヤージェットを召喚する際には乗っているケンタたちを脱出させるシーンが挿入され、フレイムブレスターの召喚シーンでは、フレイムブレスターの単独攻撃シーンが初披露。そしてフレイムソードでの攻撃では、短い時間ながら見事な剣さばきを見せてくれました。バンクシーンにも変化をつけて戦闘シーンを演出するのは面白いですね。特に、空中でフレイムソードによる攻撃を加えてからの「フレイムソード・チャージアップ」のバンクシーンにつなげてたのは上手かったです。メカ獣は倒され、暗殺の計画犯だった皇太子の側近も逮捕。戴冠式も無事執り行われ、その後の記者会見でシン国王が語ったのは、レアメタル鉱脈を国民共有の財産とし、世界平和のために役立てたいということでした。ハルカや天野博士の言葉に影響を受け、しっかり国民のことを考えられるようになった彼。いい顔してて、凛々しく見えたなぁ。

 

 

第26話「デビルストーンの謎」

1991年8月3日放送
登場した敵他:ダズラー(メカ獣)

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「美子さんは、世界平和のために命を懸けると誓いますか?」


STORY:ドライアスに反旗を翻す気でいるDr.ジャンゴは、そのために博物館に忍び込み、デビルストーンという隕石を盗むことに。ところがそれを一平と五郎に見られてしまい、デビルストーンは彼らの手元へ。怒ったジャンゴは美子を人質に取り、彼女と爆弾を盾にデビルストーンの引き渡しを迫ってきた!爆弾のありかを突き止め、美子を救出できるか宇宙警備隊。そして…、デビルストーンの正体とは!?


三度登場、一平と五郎のコンビ!今回のお話は、そんな彼らの活躍と、宇宙警備隊とジャンゴによる爆弾をめぐる緊迫感あふれる勝負が中心になっていました。サブタイトルは「デビルストーンの謎」でしたが、そこまでデビルストーンには重要な要素がなかったなぁ。まあ、戦闘時にはそれがファイバードたちを苦しめたけど…。


相変わらずの極貧生活を送る一平と五郎は、うだるような暑さの中干上がる寸前に。五郎の機転で入場料タダの博物館で涼むことにしますが、たまたま勇太郎たちを発見。逃げる途中でとある老人にぶつかってしまいますが、すぐ姿を消したことを不審に思い、後をつけたところ、なんと老人は博物館の展示品である隕石を盗み出そうとしていました。勇太郎との初めての出会い以来、少なくとも悪事は働いていないっぽい一平たち。しかしその生活状況は全く好転していませんでした。扇風機すら部屋になく、涼むために入場料タダの公共施設=博物館に行く一平たち。涼むために公共施設に行くって発想は、よくわかるけどねぇ。涼んでいた一平たちが運悪く出会ったのは、謎の老人。彼らは、その老人が博物館から隕石を盗み出そうとしているところを目撃します。謎の老人の正体はDr.ジャンゴ。ドライアスの我が物顔っぷりに嫌気がさしてきていた彼は、独自研究でドライアスとは対極のエネルギーを放つデビルストーンの存在を知り、それを盗むために日本に入国していました。「ドライアスとは対極のエネルギー」とはいうものの、この隕石のエネルギーは勇太郎にも影響を与えており、エネルギー生命体に有害なエネルギーを発する隕石ということだと推測できます。うーん、なんでこんな代物が、入場料タダでしかも監視カメラすらない博物館に展示されてるんだ?


ジャンゴから偶然デビルストーンを奪取した一平たちは、思わずそこから逃走。それを見た勇太郎は彼らを追いかけ、先回りして家にまで上がりこんでしまいます。一方、正体がバレそうになったジャンゴは、たまたま佐津田刑事とともに駆け付けた国枝美子を人質に、こちらはガードレスキューで逃走。爆弾を盾にデビルストーンの引き渡しを迫ります。本能からなのか、その場から思わず逃げ出してしまう一平たち。彼らの人柄や家を知っている勇太郎は、わざと先回りして彼らの家に上がり込み、待ち伏せしていました。部屋の中央でニコニコ顔で正座し、一平たちを待っていた勇太郎。確かに以前ここには来たことあるけどさ、カギはどこで手に入れたんだ!?同じ頃ジャンゴは、美子を人質にガードレスキューで逃走。ガードレスキューは運転を制御してジャンゴを振り落とそうとしますが、爆弾や手りゅう弾を見せられてどうすることもできなくなってしまいます。病気のふりしてガードレスキューに乗り込み、スキをついてジャックするジャンゴ。「すべて計算の上だ」って、本当かなぁ~?


ラジオニュースでジャンゴのことを知った勇太郎は、一平たちとともにデビルストーンをもって現場へ。美子の反撃もあって彼女の解放には成功しますが、デビルストーンは奪われてしまいます。一方、天野博士の推理をもとにジャンゴの爆弾を捜索するガードチームは、ギリギリのところで爆弾を発見。爆発自体は防げなかったものの、被害を最小限に食い止めるのでした。デビルストーンは勇太郎にも影響を与えるため持ち運ぶことができず、一平たちが彼に同伴することに。一平たちが再び活躍するのかとワクワクしましたが、このシーン以降今回は出番がほとんどなかったのが少し残念でした。美子は自身の機転でジャンゴから脱出したものの、ジャンゴはデビルストーンを入手した上にメカ獣を召喚。爆弾は時限式だから止められないと高笑いしますが、その裏ではガードチームと天野博士が爆弾の捜索に当たっていました。ジャンゴの性格をよく知る博士は、ジャンゴが爆弾を仕掛けそうな場所を推測。それをもとにガードチームが空港へと急行し、被害を最小限に食い止めました。このシーンにおけるガードチームの連携は素晴らしく、短時間ではありますが各ロボもしっかりと活躍してくれていました。ガードチームはバリアを張って爆発の被害を食い止めていましたが、バリアを使ったからと言って著しくエネルギーを消耗するとか、そういったことはないようですね。


爆弾の処理成功を知った勇太郎は、ファイバードに合体。ガードレスキューとともに立ち向かいますが、デビルストーンのエネルギー波に苦しめられます。しかし、それもガードチームのメンバーが合流したことで形勢逆転。メカ獣は武装合体ファイバードとスーパーガーディオンの前に散り、美子はケンタに続く宇宙警備隊地球特別隊員に任命されるのでした。今回の勇太郎とガードチームは、美子の目の前で合体・変形。一般人の前で堂々とそんなことして大丈夫かと思いましたが、そういえば美子にはもう既に正体がバレてるんでしたね。戦闘シーンはひねりが加えられており、フレイムブレスターがメカ獣に捕らえられたり、武装合体ファイバードのアシストがあったとはいえスーパーガーディオンがメカ獣を撃破したりなどというシーンが存在。まだ販促期間だったろうとはいえ、スーパーガーディオンはかなり優遇されてる気がするなぁ。そしてラストシーン。宇宙警備隊の秘密をすべて知った美子は、博士たちに特別隊員として迎え入れられることに。今後は彼女の、宇宙警備隊の秘密を知る者としての活躍が楽しめることでしょう。

 

 

第27話「悪魔の音楽(メロディー)」

1991年8月10日放送
登場した敵他:ゴーマダー(メカ獣)

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「♪暗黒食品ドラジャンヌードル、新・発・売!」


STORY:突然、幻覚症状を訴え始めた勇太郎。その症状はやがて宇宙警備隊全員にまで波及し、彼らの生命エネルギーは低下。このままでは死に至る危険があることが判明する。天野博士の必死の研究の結果、その原因と発信元を突き止めた勇太郎たちは現場に急行。しかし、そこでもまた幻覚症状に悩まされることに。幻覚を打ち破れ宇宙警備隊!真の勝利をつかむんだ!


宇宙警備隊が久々に全員勢揃いする回。話の展開の都合上、過去の映像が頻繁に流用されており、ほぼ総集編のような作りにもなっています。その一方で、今後の展開につながる2つの要素も新登場。物語中盤の盛り上がりに向けた準備回でもありましたね。


買い物帰りの勇太郎は、突如として幻覚症状に襲われることに。ケンタが何とか介抱して勇太郎を連れ帰りますが、その幻覚症状はガードチームやバロンチームにも表れていました。勇太郎たちが見た幻覚は、自分たちの出動シーンや過去の活躍シーン。幻覚がひどくなるにつれてピンチシーンや敗北シーンばかりが見えるようになり、これが彼らの生命エネルギーを奪っていきます。過去の活躍シーンを多く流用しているので、今回はファイバードたちの活躍が時間としては長めに取られることに。ドライアスとの戦いのシーンがかなり取り上げられているのは、ドライアスの販促も兼ねていたからなんでしょうね。


幻覚に苦しむ勇太郎たちを見た天野博士は、原因のあぶり出しに着手。その結果原因を突き止め、発信元も特定。博士はすぐに対抗策の開発に着手しますが、勇太郎たちは発信元を叩くべく先行して出動してしまいます。勇太郎たちの幻覚症状の原因となっていたのは、Dr.ジャンゴが開発した特殊音波。これをカップヌードルのCMに偽装して電波ジャックしたうえでテレビ放送することで、彼らを苦しめていたのでしたカップヌードルがお話の要素として取り上げられ、さらに今回専用のオリジナルCMソングが作られるというのは、同年放送されていた『鳥人戦隊ジェットマン』でも観られた展開。ネタがかぶっているのはたまたま…なのか?ちなみに、博士が勇太郎の身を案じるシーンでは、一瞬だけ巨大なメカニックの開発風景も登場。近々登場予定のファイヤーシャトルですね。


現場でメカ獣を発見したファイバードたちでしたが、やはり幻覚に苦しむことに。それにより自滅寸前にまで陥りますが、ガードウイングが搭載した博士お手製のエネルギー増幅装置により全員復活。最後はフレイムソード・チャージアップでメカ獣を撃破しました。メカ獣との戦闘シーンでも工夫が凝らされており、ファイバードたちが戦闘態勢に入った瞬間に過去の活躍の映像へと移行。ファイバードたちが、実際のメカ獣ではなく幻覚を見せられているというような表現・シーンが挿入されます。このつなぎがとてもスムーズで、過去の映像に移ったということに気づくのにほんの少しだけ時間がかかりましたね。ガードウイングのおかげでファイバードたちが勝利を収めた後、博士とケンタが今回の逆転の秘密を種明かし。それと同時に、博士の新たなる発明品も披露されます。博士が並行して開発を進めていたのは、最新式対テシター専用銃:フレイムショット。人間には全くの無害で、テシターのみに通用するという特殊ビーム銃でした。以前のアンチテシターガンはほとんど役に立たなかったけど、今後これはちゃんと通用するのかな?

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第28話から第30話をご紹介予定です。来週も、世界平和だ!

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1991年放送の太陽の勇者ファイバード』挿入歌「ドラジャンヌードルCMソング」です。

 

今回ご紹介の第27話のみで使用された挿入歌。たった1話しかも実質総集編であるこのお話のためだけに挿入歌を用意するなんて、なかなか気合が入っているように感じますね。

 

上述の通り、このお話の展開のベースは『鳥人戦隊ジェットマン』第10話「カップめん」に酷似。『ジェットマン』第10話が放送されたのが4月19日、『ファイバード』第27話が放送されたのが8月10日ですから、『ファイバード』の方が後になります。やっぱり…、『ジェットマン』を参考にしてこのお話作ったのかな?

 

 

 

 


太陽の勇者ファイバード 【挿入歌】 ドラジャンヌードルCMソング

 

 

 

 

 

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