お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河烈風バクシンガー』ちょっとした感想 巻之十(第28~30話)


今回は、銀河烈風バクシンガー』の感想記事第10回目です





物語最大の山場となる、「トーバ・ミフーシの戦い」開幕!この戦闘での勝敗が、銀河烈風と新惑星系の連中の、ひいては太陽系全体の運命を左右していくことになります。さあてこの大勝負、勝利するのはどちらになるのでしょうか?





28話「決戦()
1983111日放送

「ウソだ…、そんなバカな!あいつらは戦争を知らんのか!?」
 
 
STORY:決戦だ!トーバ星に新惑星系、ミフーシ星にバクーフの本拠地が置かれ、ついにトーバ・ミフーシ隕石海にて戦いが始まった。俺たち銀河烈風は、当初は新惑星系の連中の兵器に苦戦するが、スリーJの秘策により形勢は逆転。一気にトーバ星に攻め込む!この勝負負けるわけにはいかねぇ。太陽系の歴史に、名前を残してやるぜ!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
ついに始まった、バクーフと新惑星系の連中との決戦:トーバ・ミフーシの戦い。サブタイトルに「()」というのがついていることからわかるように、複数回にわたってこの決戦が描かれることになります。第1回目である今回は、結論から言えば銀河烈風の勝利。さあこの勝負、どちらに風は吹くのか…?
 
 
以前からトーバ・ミフーシ隕石海にてにらみ合いが続く、バクーフと新惑星系の連中。お互いが軍備を集結しあったことで、とうとう決戦の火ぶたが切って落とされます。銀河烈風もバクシンバードで出撃するため、シュテッケンは女性や子供たちを安全のため艦から降ろそうとしますが、リリィたち乗員は降りようとはせず、むしろ戦いの準備を進めていました。冒頭から事細かに、ユーリによって説明される現在の戦局。要するに軍備的にはバクーフが優勢ですが、新惑星系の連中は外宇宙のエンゲーレス星の技術を取り入れているため、侮れないようです。一方リリィやキャシーと言ったバクシンバードの非戦闘要員は、戦闘が始まることに対して恐れることなく、むしろ糧食や医療面での銀河烈風の全面バックアップの準備を進めていました。準備を進めるリリィやキャシーの姿から察するに、どうやら銀河烈風は医者やコックなどはいるようですが、具体的な医療班や糧食班はいないらしい。ということは、隊士の大半は戦闘要員なのか。えらくアンバランスな部隊だなぁ
 
 
ミフーシ星に向かうバクーフ軍をまず襲ったのは、今は亡きオズマやナーカによって組織されたトルサ星艦隊。銀河烈風がこの始末を引き受け、ブライダー部隊で応戦します。どうやらトルサ星艦隊は、オズマやナーカが死んだのはバクーフが原因だと考えているらしい。実際は、身内ともいえるゴーショ家内部の人間たちだったのにね…。トルサ星艦隊に対して応戦するのは、銀河烈風が誇る機動ロボ「ブライダー」部隊。トルサ星艦隊は外宇宙の技術をそこまで取り入れていないからか、ブライダーはそこまで苦戦せずにこれを撃破。しかし無傷で完封勝利というワケにはいかず、何機かは撃墜されています。戦争なので味方側も少しは被害を受けるのは当たり前のことですが、銀河烈風は今まで大勢の隊士負傷or死亡ということがあまりなかっただけに、この戦闘の激しさを感じることができると思います
 
 
ミフーシ星に何とかたどり着いたバクーフ艦隊は、「バクロン」部隊を戦場に派遣。一般的な攻撃艇などは撃破しますが、エンゲーレス星の技術が使われているという新惑星系の連中のコントロール衛星に苦戦。しかしバクーフ艦隊に追い付いた銀河烈風は、スリーJの用意した特殊兵器「アルバトロス」によってこのコントロール衛星を無効化。これを機に銀河烈風含むバクーフ側は、コントロール衛星を全機破壊。まさに破竹の勢いで反撃に出ます。今回初めて、鮮明な映像として登場した「バクロン」型。やはりスタイルは「テングーム」型の強化版といった感じのデザインに。機動力はかなりありそうですが、やはりブライダーなどに比べると頼りない感じがするなぁ。一方スリーJが買い付けてきた「アルバトロス」とは、外宇宙メリーカ星製のレーダージャマー。この時代はバクーフ側にランス星、新惑星系側にエンゲーレス星がついており両者の代理戦争になっていますが、どちらにつくのか決めかねていたのがメリーカ星。これに乗じてスリーJが、独自の交渉力で無理やり買い付けてきたようです。まさに秘策という形でこれを語り、さらにはディーゴとともに夢を語るシュテッケン。こんな上機嫌なシュテッケン、初めて観たぞ…
 
 
ケイ・マローンの緊急出動もむなしく、コントロール衛星を前期破壊された新惑星系側。しかしその後、そのまま銀河烈風がトーバ星方面に殴り込みをかけてくるのは予想外だったようで、バクシンガーなどによって一気に攻め立てられることになります。完全に勢いに乗り、どんどん攻め込む銀河烈風。その勢いはケイが戦慄するほど。通常戦争というものは駆け引きも重要ですが、そんなことはあまり考えず、ただ戦い続ける銀河烈風は、彼らにとっては恐ろしい存在であるようです。バクシンガーはいつも以上の驚異の機動性で敵艦隊を撃破。バクソードはほとんど使いませんでした。その一方で負傷した敵兵を隊士とともに手当てするなど、銀河烈風はあらゆる面で今回の戦闘に貢献します。しかしこの銀河烈風の活躍を見て、慢心するユーリ。これは危ない傾向だなぁ
 
 
(エンディングモノローグなし)
 
 
 
 
 
29話「決戦()
1983118日放送

「裏切り?コラーク・トーミが…、なぜだ!?」
 
 
STORY:トーバ星へ一気に攻め込んだ俺たち銀河烈風は、トーバ星に存在する新惑星系の連中の3つの補給基地を発見。シュテッケンの提案により奇襲攻撃を開始する。負傷者も出しながら補給基地の全滅に成功するが、同じ頃バクーフ軍内で裏切りが発生した!ユーリ公が危ない!ゴワハンド狸のイーゴ・モッコスめ、謀ったな!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
前回に引き続き、命知らずの大攻勢で驚異的な戦果を挙げる銀河烈風。しかし彼らの知らないところで、交渉という名の静かなる戦争が行われていました。今回はトーバ・ミフーシの戦い第2戦ですが、イーゴ・モッコスらの手により戦局は大きく変化していきます
 
 
前回の戦いにより、トーバ星にまで進出した銀河烈風。トルサ星艦隊との激闘で負傷した隊士やバクーフ軍がどんどん集まってくる中、シュテッケンが行方不明に。ディーゴは士郎とライラにシュテッケンを捜索するよう命じます。前回のトルサ星艦隊との戦いはバクーフ軍と銀河烈風が優勢でしたが、ディーゴたちがコントロール衛星を攻撃していた間もトルサ星艦隊との戦いは続いていたようで、ブライダーは6機が撃墜、「バクロン」型はそれ以上の被害を受け、なんとか両者痛み分けに持ち込んだようです。前回が勝利の連続という形で描かれていただけに、今回冒頭からいきなり大量に負傷した兵士たちの痛ましい姿が映るのは、何とも言えない悲しさがあります。その後シュテッケンが行方をくらませますが、彼がそのようなことをしていたのは、トーバ星内にある新惑星系の連中の補給基地を見つけるため。彼の発言によると3か所発見したらしく、敵のスキを突くために奇襲をかけようという狙いがありました。シュテッケンのこの勘の鋭さにも驚きですが、それより驚かされるのは士郎の聴覚。ハイパーセンサーを付けているからとはいえ、かなり遠く離れたところにいたシュテッケンのエンジン音を聞き分けるとはなぁ…
 
 
シュテッケンの案により、3か所ある補給基地の一斉奇襲作戦が敢行。シュテッケン・士郎・ライラが先陣を切り、途中佐馬とディーゴも合流。コズモバイク部隊による雨あられのビーム攻撃により完全に不意打ちを食らった新惑星系の各補給基地は、抵抗もむなしく銀河烈風に追い詰められていきます。前回がロボット中心の戦闘だったのに対し、今回はバイクや剣・銃による戦闘が中心。人数が多いこともあって、銀河烈風にが前回以上に獅子奮迅の活躍をしているように見えるのが、とてもカッコいいですね。途中四番隊長のイノゲン・ロームが負傷しますが、まああの程度のケガなら死にはしないでしょう。この補給基地は、新惑星系の連中にとっては、襲撃されたことでケイ・マローンが歯ぎしりして床を拳でたたくくらいに重要だった拠点。銀河烈風の攻撃は、彼らに対してかなりの打撃を与えたようですね。でも、バクーフ軍はどうしたんだろう?
 
 
向かうところ敵なしの活躍を見せる銀河烈風。しかしその裏では、エリカ・テーナの密命を受けたイーゴ・モッコスが暗躍。カイサ星のマルレーン邸でバクーフ重臣:カルツ・ステーキンと密談を行い、彼を騙してバクーフを裏切らせることに成功。彼の指揮するバクーフ第2艦隊は、キョーラーク星やミフーシ星の主要バクーフ基地を攻撃し始めます。「戦うだけが戦争ではない」といい、イーゴに交渉役をさせるエリカ・テーナ。こういった駆け引きも戦争のうち―、というよりもこういったことをするのが通常の戦争でしょう。この密談は本当に秘密裏に行われているはずでしたが、会談を開いた場所がまずかった。マルレーン邸とは、第19話に登場しシュテッケンに淡い恋心を抱いていたソニアの家。侍女からこのことを訊きだしたソニアは、偶然イーゴの後をつけていたスリーJに遭遇。彼が銀河烈風へ惑星間通信を行うことの手助けを行います。マルレーン家はバクーフの新型艦を作っている家とはいえ、ソニアのやっていることはある意味裏切り行為。しかしそれでも彼女がこういった行動をしたのは、第19話での出来事に端を発する銀河烈風、そしてシュテッケンへの想いからなのでしょう
 
 
トーバ星で相変わらずの戦果を挙げ続ける銀河烈風。そしてこれに慢心するユーリでしたが、突如バクーフ第2艦隊の裏切り攻撃を受け動揺します。ディーゴたちも補給基地の全滅の一大攻勢をかけていましたが、この情報を受信したことで、戦闘を他の隊士たちに任せミフーシ星へ急行。途中バクシンガーにシンクロン合身して、ユーリのもとへ急ぎます。トーバ星でのディーゴたちの活躍はすさまじく、1人で何人もの敵兵を次々になぎ倒していきます。途中、士郎の活躍では挿入歌「ビリー・ザ・ショット」が、ライラの活躍では挿入歌「不死蝶のライラ」が流れ、彼らの活躍をさらに盛り立てます。士郎はレップーンで宙返りして見せたり、ライラは驚異的ともいえる電磁ムチ捌きを見せたりなど、いつも以上に活躍しています。そして、バクーフ内部での裏切りを知り、バクシンガーでユーリのもとへ急ぐディーゴたち。窮地のユーリを、彼らは救うことができるのか―!?
 
 
(エンディングモノローグなし)
 
 
 
 
 
30話「決戦()
1983125日放送

このままでは死ねん…。一度剥いた牙は、このままでは収められん!」
 
 
STORY:バクーフ内部の裏切りにより、戦局は一変。ユーリ公と俺たち銀河烈風は、厳しい戦いを強いられるハメになった。その上、イーゴ・モッコスがユーリ公に対し、総将軍職の返還を求めてきやがった!コイツは許しちゃあおけねぇな。裏切り者コラーク・トーミを討ち、俺たちはトーバ・ミフーシ隕石海から撤退、再起を図るぞ!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
前回のカルツ・ステーキンの裏切りをきっかけに、苦戦を強いられることになったユーリと銀河烈風。再起を図るためトーバ・ミフーシ隕石海を脱出するという事実上の敗北・撤退作戦を開始しますが、ただで引き下がるヤツらじゃあない!今回はトーバ・ミフーシの戦いの決着編。この戦闘でユーリ率いるバクーフ軍は敗北を喫しますが、まだまだ戦う意思があること、そして銀河烈風自体は戦闘で一度も負けていないからか、そこまで暗い雰囲気は感じられません
 
 
ユーリのピンチの知らせを受け、ミフーシ星へやってきたバクシンガー。途中バクシンバードと隊士たちの応援も受けながらユーリの本艦へ強行突入。彼の無事を確認します。同じ頃スリーJはカイサ星・ナルメモの街を奪取する直前に、バクーフの兵士に捕縛されますが、ナルメモの街を管轄するノーザン総督の好意により窮地を脱するのでした。バクシンガーはニューバクソードをふるい、敵の艦隊に真っ向から突入。神がかり的な機動力で敵を次々になぎ倒していきます。が、さすがに大艦隊の前にロボ1体では限界があるため、途中からバクシンバードを呼び寄せて総力戦に挑みます。ニューバクソードは以前からビームを跳ね返すほどの高度を誇っていましたが、それは今回の戦闘でも威力を発揮しました。一方スリーJは、バクーフ兵士のいつもと違う態度を見て、この街のバクーフ駐留軍も裏切っていたことを察知。しかし偶然ノーザン総督がそこを通りかかったことで、窮地を脱します。ノーザン総督は仕方なく上の指示に従っていたようで、やはりカルツらの行動には疑問を感じている模様。窮地に立たされていてもなお銀河烈風のもとへ向かおうとするスリーJに感服します。このシーンでのスリーJはまさに漢。『ブライガー』のポンチョなら、まず裏切ってただろうなぁ…
 
 
ユーリのもとに入ったのは、イーゴ・モッコスの通信。彼は「新太陽系連合」の参謀としてユーリに対してバクーフ総将軍職の返還を求め、既に地球のバクーフ閣僚もそれを可決したことを告げます。この知らせを受けてもなお降伏しない意思を固めたユーリと銀河烈風は、ミフーシ星の本拠地を捨て、撤退し再起を図ることを決断します。いつの間にか「新太陽系連合」と名を変えた新惑星系の連中。ゴーショ家のエリカ・テーナという強大なバックアップを手に入れたことで、勢いづいたのでしょうか?ユーリの総将軍職返還はイーゴの通信が入るまで本人は全然知りませんでしたが、それもそのはず、地球のバクーフ閣僚たちがわざと伝えていなかったから。彼らは自分たちの安泰のために、ユーリを“時代の捨て石”にしたのでした。カルツの裏切る算段は早くから地球のバクーフにも情報が入っていたでしょうから、まあこのような行動をするのはある意味自然なこと。でも、やっぱりなぁ…。その後ユーリたちは撤退ルートの検討に入りますが、シュテッケンが強く推したのはカイサ星を通るルート。他のルートは新太陽系連合の補給基地がありますが、カイサ星にあるのはバクーフ軍のみ。もしバクーフ軍が裏切っていても(この時シュテッケンはまだカイサ星の状態を知らない)、元友軍であるため抑えやすいと踏んだのです。さすがは諸刃のシュテッケン、頭が切れるぜ!
 
 
撤退作戦敢行のために、一時ユーリと別れる銀河烈風。だが、ただで引き下がる銀河烈風ではない!戦局がひっくり返る原因を作り出したバクーフ第2艦隊:コラーク・トーミ軍に対してしっかりと始末をつけ、ケイ・マローンの猛追を何とか振り切ってユーリと合流します。既にミフーシ星の本拠地にまで新太陽系連合の攻撃が迫っており、どうやら本拠地内部には時限爆弾も仕掛けられていた様子。しかしここは士郎の驚異的な聴力により、全員事なきを得ます。その後はバクシンバードで一気にコラーク・トーミのもとへ殴り込みをかける銀河烈風。四番隊隊長:イノゲン・ロームの再度の負傷やブライダー数機撃墜という被害はあれど、なんとか敵を撃退します。突然現れたバクシンバードに対して、コラーク・トーミが戦慄し恐怖の表情を見せるのは印象的。戦局的にユーリ側はかなり不利というか実質負けたようなものですが、まだまだ銀河烈風は負けていないぞということを強く感じさせます。序盤の戦闘に引き続きニューバクソードが大活躍し、コラーク・トーミも、自身の乗る戦艦とともに一刀両断されるのでした
 
 
トーバ・ミフーシ隕石海を脱出した、ユーリと銀河烈風。ようやくスリーJも合流し、彼の情報によりカイサ星のノーザン総督が、ユーリらに対して一切手出しをしないことを確認。特に戦闘をすることなくカイサ星を通過し、一同は今回のバクーフ内部の決定に不満を持つ者が集結しているというドーエ星に向かいます。ノーザン総督に対し、敬礼するユーリたち。そしてスリーJは、シュテッケンに対しソニアから頼まれていたあるものを渡します。それをただ握り、真っすぐ前を見つめるシュテッケン。彼が考えているのは今後の戦局か、それとも―
 
 
(エンディングモノローグなし)





今回はここまで。次回は第31話から第33話をご紹介予定です。銀河烈風バクシンガー、参るッ!!








◎今日のJ9ソング


今回ご紹介するのは、1982年放送の銀河烈風バクシンガー』挿入歌「ビリー・ザ・ショット」です。


前回から使用されている、士郎/ビリー・ザ・ショットのテーマソング。かなり明るい曲調と増田直美さんの豪快な歌声が、士郎の若さを象徴しているように感じます。


歌詞中にも出てくる、「♪まほろばの士郎」というフレーズ。士郎の本名「真幌羽士郎」の由来となったであろう「まほろば」という語句と、士郎の苗字をかけた歌詞なのでしょう。でも、「まほろば」というのは「素晴らしい」とかいう意味を持つ語句なんだけど、どういう意味を込めてこの歌詞や苗字に起用したんだろう…?







 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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