お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河烈風バクシンガー』ちょっとした感想 巻之十三(第37~39話[終])


銀河烈風バクシンガー』の感想記事も、今回で第13回目。いよいよ最終回を含めた最終章のご紹介になります。本日は今夜別の予定があるため、かなり早めの更新になります


新太陽系連合の作戦に怒り、そして苦しむ銀河烈風。ステロイドを守るため、自分自身の夢を守るため、彼らが烈の意地を燃やしつくす!さあ、この戦いの果てに待っていた結末とは―!?





37話「巨烈燃ゆ(後編)
1983315日放送

「ここから先は通さねぇ…。俺が死んでも、烈は不滅だ!」
 
 
STORY:不穏さを増すヌビア教徒、殺気立つアステロイドの住人たち。これじゃあ、俺たち銀河烈風が戦火を持ち込んだようなもんじゃねぇか!アステロイドを守るため、ヌビアを通じてイーゴと協定を結んだが、連合軍本部が茶々を入れやがる。そして突然出撃する量産型バクシンガー!ディーゴ、いったい何をするつもりだ!?銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
バクシンガー』の物語も、とうとう最終章へ。前回のヌビア教徒の不穏な動きや、新太陽系連合軍の食糧基地の襲撃は、銀河烈風の想像以上にアステロイドの住民たちの心にダメージを与えていました。ステロイドを守るため、ディーゴがとった行動は何か?今まさに、“烈”が燃える―!
 
 
士郎の姉:ミレイがオフス星へ旅立つ頃、カーメン18世の発令により、アステロイドを守るため独自に武器を取り始めるヌビア教徒たち。彼らは新太陽系連合軍にも太陽系自由連邦にもどちらにもつかず、カーメン・カーメンの遺志のもとに行動を開始します。どうやらディーゴはミレイに恋心を持っていたようで、彼女がフィアンセを紹介する際には、いつもの戦闘以上に厳しい顔つきやおどおどした表情に。シュテッケンたちにそのことを察されてからかわれるディーゴ、なかなかお茶目なところがありますね。ミレイのフィアンセは医者の卵らしく、オフス星で外宇宙の医療を学ぶとのこと。専門外とはいえ士郎の目のことも研究しようだなんて、優しいじゃないか。その一方でヌビア教徒はその行動が見過ごせない状況にまでなっており、あわや武装蜂起という寸前にまで陥ります。それを指導していたのはカーメン18世なのですが、このカーメン18世…士郎に顔がそっくりだ!
 
 
ミレイの旅立ちと入れ替わる形で、バクシンバードに乱入してきた若者たち。彼らはターマ隕石海の若者たちで、アステロイドを守るべく銀河烈風の一員として戦おうとしていました。シュテッケンの言葉により彼らは帰っていきますが、ディーゴたちはアステロイドが想像以上にこの戦火に危機感を抱いていることを知り、アステロイドを守る策を考えます。ディーゴたちがターマ出身であることもあり、銀河烈風には強いあこがれを抱いているターマの若者たち。しかしシュテッケンから見れば、彼らはまだ戦争の実情を知らない子供のようなもの。シュテッケンは彼らに負傷した隊士の姿を見せ、「これが戦争だ」ということを思い知らせます。度重なる戦闘により傷ついた隊士たち。世間一般には隊全体としての功績しか伝わりませんが、11つの戦いの中に、こういった隊士たちの犠牲があることを思い知らされる描写です。戦いというものは、やはりあこがれや願望だけでは乗り切ることは不可能。何事にも屈することのない強い意志が必要なんですね。ターマの若者たちを帰したとはいえ、アステロイドの実情を感じ取ったディーゴ。彼はアステロイドから戦場を移すため、自ら別宙域に撤退する作戦を編み出します。そして、それをヌビア教徒と協力することも視野に入れて…
 
 
時を同じくして、ヌビアを刺激しないようにと策を考えていたイーゴ・モッコス。彼は自らカーメン18世との会見を取り付け、ヌビア教徒の本拠地へ。その直後ディーゴと士郎がやってきて、彼らは顔を合わせることになってしまいます。カーメン18世が“会見”をこのようにセッティングしたのは、もちろんわざと。直にイーゴとディーゴを話し合わせることで、アステロイドの戦果を回避しようとしていたのでした。ここまでやってのけるとは、彼はただのカルト教団の教祖というワケではなさそうです。カーメン18世は、顔だけでなく声も士郎と瓜二つ。ディーゴが一目見て驚き、何度も士郎とカーメン18世をきょろきょろ見るのですから、いかに似ているのかがよくわかることでしょう。声が似ているのは、中の人が士郎と同じ塩沢兼人さんだから。でも、ここまで似せておいて「なぜ似ているのか」という説明は、予測を含めて一切ありません。本当は何か展開を入れるつもりだったけど、尺の都合でカットされちゃったのかなぁ。
 
 
ヌビア教徒の協力も得て、アステロイドから撤退を始める銀河烈風と新太陽系連合軍。しかし、その中でバトル・ワトキンズの命令を受けたトルサ星艦隊が、アステロイドへ向かっていた!撤退作戦を何としても成功させるため、スリーJからの情報を受けたディーゴは、完成したばかりの量産型バクシンガーで出撃。激しい戦闘の末、自らの命と引き換えにトルサ星艦隊を殲滅。かくして撤退作戦は順調に進められ、戦火はアステロイドから離れようとしているのでした。量産型バクシンガーはオートシンクロン機能を備えており、操縦者が1人いればシンクロン合身できる仕様に。メンバーが欠けても複数体運用できるようにと開発されたこれが、まさかこのような形で使用されるとはシュテッケンも想像していなかったことでしょう。トルサ星艦隊からの攻撃を受け期待を損傷させながらも、反撃しその気迫で敵を圧倒するディーゴと量産型バクシンガー。「アステロイドを何としても守る」、その強い意志が彼を突き動かしていたのでしょう。ディーゴ1人だけでなくブライダー隊も引き連れていけばこのような悲劇は回避できたかもしれませんが、ディーゴはそれをしませんでした。なぜなら、彼は銀河烈風総局長として、アステロイド出身者として、この撤退作戦に全てをかけていたのだから―
 
 
「ディーゴ!?ディーゴ…、ディーゴぉぉぉっ!!」
 
 
 
 
 
38話「天冥に賭ける」
1983322日放送

「このまま、戦いを忘れて…、2人で幸せに暮らせるといいね。」
 
 
STORY:ディーゴが逝っちまった。だが俺たち銀河烈風は、その悲しみに暮れている場合じゃあねぇ。新太陽系連合軍の奇襲攻撃に撃退し、アステロイドを撤退した俺たちは、とうとうサンダビーダ要塞に到着する。まるで地球のような楽園。しかしその中に見え隠れする、ジル・クロードの影!まずい、隊を離れている佐馬が危ない!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
前回のディーゴの死により、痛手を負った銀河烈風。何とか自分たちの“自由の砦”であるサンダビーダ要塞に到達したものの、そこにはさらなる悲劇が待ち構えていた…。最終回1話前の今回は、敵味方共に初期から活躍していたキャラが退場するお話に。銀河烈風に勝利はあるのか!?
 
 
ディーゴが壮絶な最期を遂げ、その悲しみに暮れる隊士たち。ディーゴは自分にもしものことがあった時のためにビデオメッセージを残しており、スリーJからそれを受け取ったシュテッケンは再生します。そこにはディーゴの思いと、彼なりの烈の精神が記録されていました。ディーゴのビデオメッセージはかなり長く、あの激しい戦闘の中でどこにこんな風に落ち着いて話す時間があったのかと疑問に感じます。しかしそれをかき消してしまうくらい、ディーゴのビデオメッセージの内容が視聴者に深く訴えかけてきます。「お前と一緒に銀河烈風を作り上げ、烈の夢に賭けた。嬉しいぜ。」というセリフや、「俺は死しても、烈の魂に生き続けるさ!」というセリフは、第1話から観てきて、そして前回の最期を目撃してきた者にとっては、もう泣くこと必至なシーンになっています。銀河烈風が暴走族「烈」の時代から培われてきたその精神。それはシュテッケンら初期メンバーだけにとどまらず、隊士たち皆に受け継がれている―
 
 
イーゴ・モッコスの艦をソニア・マルレーンが訪問する中、銀河烈風はアステロイド宙域で新太陽系連合軍の奇襲に遭遇。「ディーゴの弔い合戦」として、大量のブライダー隊そしてバクシンガーが出撃。敵にバクシンガーの健在を知らせ驚かせるとともに、相変わらずの機動力で敵を殲滅します。ソニアがイーゴのもとを訪れたのは、北アステロイド方面に向かう途中でたまたま通りかかったため。シュテッケンのことを想う彼女は、銀河烈風の壮絶な戦闘の情報に不安の色を隠せなくなります。イーゴは前回のバクシンガーには疑問を抱いており、ディーゴが1人で操縦していたのではないかという推測を立てます。何気にシュテッケンやディーゴ、そして銀河烈風の精神や戦い方を熟知しているイーゴ。敵のことを知るのは彼にとっては当たり前のことですが、彼が彼なりに銀河烈風のことを評価しているのは、やはりうれしいです。一方銀河烈風を奇襲したのは、主に「クラウワンカ」型で構成された、新太陽系連合軍の奇襲部隊。これに対して銀河烈風は、ブライダー隊とバクシンガーで応戦します。今回のバクシンガーは、ディーゴ死亡のため彼抜きでシンクロン合身。彼らの乗るバクシンガーはオリジナルのものなのでオートシンクロン機能はついていないはずですが、タイフーンにだけ急遽その機能を取り付けたのでしょうか?敵側は前回の戦いでバクシンガーは再起不能になったと確信していたらしく、バクシンガーの登場には驚きを隠せなかった様子。そして、そのような敵艦隊に負けるバクシンガーではなかったのでした。
 
 
とうとう天冥軌道サンダビーダ要塞に到着した銀河烈風。そこで彼らが目撃したのは、ブーヨの抱く太陽系自由連邦の具体的な構想と、地球そっくりに作られた要塞内部の環境でした。久しぶりに登場したブーヨ・ノモルト。彼はサンダビーダ要塞を新太陽系自由連邦最初の砦とし、じょじょにアステロイドなどにも似たような要塞を建設。やがては太陽系のもう1つの勢力として、新太陽系連合と共存する構想を抱いていました。外宇宙メリーカ星の技術はすさまじく、人工天体なのにもかかわらず、その内部には山や川、都市や公園までもが整備された環境に。これに対してジャッキーやファンファンは興奮します。彼らが暮らしてきた今までの宇宙は、何もない荒涼とした土地にコロニーなどを建設したようなところ。それなのにこのサンダビーダ要塞は、星の内部に彼らが憧れた地球のような環境があるのですから、いかに彼らが衝撃を受けたかが分かるかと思います
 
 
準備もひと段落して、休暇を与えられる隊士たち。一足先に佐馬はキャシー・ルーを連れて丘の桜の木のところへ向かいますが、そこに突然現れたのはジル・クロードとその手下!すっかり油断していた佐馬はあまり抵抗できずにその凶刃に倒れ、士郎の敵討ちもむなしくキャシーの手の中で息絶えるのでした。銀河烈風やブーヨの自由の砦だと思われていたここにも、密かに入り込んでいた新太陽系連合軍。ジル・クロードたちは穀物輸送艇に偽装し武器などを密輸し、暗殺の機会をうかがっていたようです。映像を観ると佐馬がアッサリやられすぎとも感じるかもしれませんが、あれだけサンダビーダ要塞内は安全と言われ、そしてこの暗殺の前にキャシーとくつろぐシーンが長くとられているので、油断するのも無理はないかなぁと思います。キャシーの「戦いを忘れて2人で暮らしたい」というセリフは、もう鉄板死亡フラグともいえるようなセリフですが、わかっていてもやっぱり佐馬の暗殺シーンは悲しくなりますね…。佐馬が凶刃に倒れた直後、士郎とライラが到着し、ついにジル・クロードにとどめの一撃!とうとうジル・クロードは死亡します。第2話でポッと出のアウトロー集団の幹部の弟として出てきた彼が、まさかここまで成り上がり、そして生き残るとは思いもしませんでした。『バクシンガー』の物語は、ジル・クロードの成り上がり物語ともいえる―かもしれないですね
 
 
(エンディングモノローグなし)
 
 
 
 
 
39()「烈風散華」
1983329日放送

「烈風、ここにあり―!」
 
 
STORY:サンダビーダ要塞。どうやらここが俺たち銀河烈風の、最後の決戦場になるようだ。死に物狂いで迫りくる新太陽系連合軍。俺たちも、とうとう覚悟を決める時が来たようだな!スリーJら非戦闘員をバクシンバードで脱出させ、俺たちは決戦へ挑む。さあ、烈の花火の打ち上げだ!銀河烈風、最後の意地を見せてやるぜ!銀河烈風バクシンガー、まかり通るッ!
 
 
ディーゴ、そして佐馬と、次々にバクシンガー搭乗要員を失っていった銀河烈風。そんな状況下でも、新太陽系連合軍の魔の手は、サンダビーダ要塞まで刻一刻と迫りつつありました。シュテッケンらが打ち出した方針は徹底抗戦。今回は最終回であり、銀河烈風最後の総力戦が繰り広げられる回です。さあ、この戦いの結末はどうなる―?
 
 
ディーゴや佐馬を失い、物思いにふけるシュテッケンとキャシー・ルー。彼らの前にディーゴと佐馬の幻影が現れ、彼らと会話をします。そしてそれをきっかけに、シュテッケンは来るべき最終決戦に向けてある決断をするのでした。ディーゴと佐馬はすでに死亡しているので、今回は幻影として登場。ディーゴも佐馬も、相手を励ますような口調で語りかけてきます。ディーゴは普段と変わらない感じですが、佐馬は以前よりも明るい感じに。もともとセリフが少なかったから、そう感じるのかなぁ。その直後ライラの前で吐き気をもよおすキャシー。彼女はいつの間にか、佐馬の子を身ごもっていたのでした。恋人関係のような描写はあったけど、まさかここまで発展していたとはなぁ…
 
 
シュテッケンの下した決断。それは技師や女子供などの非戦闘要員をメインキャッスル等に収容して守り抜き、戦闘要員は連合軍との徹底抗戦に打って出るというものでした。戦闘力の面では新太陽系連合軍よりもこちらが上回っていますが、ほとんどが遠隔制御のためそれを狂わされると逆に不利になるという戦局。これを聞いたシュテッケンは、「万が一のため」と称して上記のことをブーヨ・ノモルトに提案します。そしてまず、ジャッキーやファンファンなどの子供をバクシンバードに残るよう命じます。メリーカ星のマニュアルを覚え、技師としてのセンスも見せ始めたジャッキー。彼とファンファンは武器を取って戦うことを進言しますが、シュテッケンと士郎は断固それを拒否。シュテッケンは彼らに「生き残れ。たくましく生きて、次の時代に、俺たち烈の生き様をつないでくれ。」と言って司令室に向かいます。ブーヨに対してはかなり強気な作戦を提案していたシュテッケンでしたが、本当は彼自身、そして士郎も気づいていたのです。この戦、負けることになるかもしれないと…
 
 
案の定妨害電波によって武器一式を狂わされ、一気に形勢不利になってしまった太陽系自由連邦。スリーJからの緊急情報によりその原因がやはり新太陽系連合軍によるものだと判明しましたが、時すでに遅し。連合軍のニセ情報によりユーリ艦隊はサンダビーダ要塞方面へ出撃。ニセ情報に気づくも、宇宙地雷原の真っただ中で散っていきました。エンゲーレス星のバックアップを受けていた連合軍は、彼らの技術を基にした中継衛星を使って太陽系自由連邦軍を攪乱。別地域で一時待機していたユーリ艦隊をも見事におびき出し、撃滅させてしまいます。ユーリ艦隊も自分たちが受信した情報がガセネタであったことに気づきますが、オートコントロールにしていたからか、地雷原を回避できずに突っ込んで爆発していきます。この時のユーリの恨み節、鬼気迫るものがあります。「ブーヨや銀河烈風に申し訳が立たん!」と言って必死に回避しようとするその姿、そして数話ぶりの登場にもかかわらずあっけなく散っていくそのはかなさ。ユーリもまた、時代の流れに飲み込まれた者の1人だったと言えるでしょう。ちなみに、この時ユーリが言うセリフを覚えておくと、のちのちいいことがあるかもしれません。
 

ユーリ「この命果てるとも、この恨み、永久に太陽系を離れはせぬぞ!」
 
 
ユーリを救うことができず、床に伏して嘆き謝罪するスリーJ。そんな彼をシュテッケンは優しく抱きかかえ、感謝の意を表するとともにジャッキーたちとともにバクシンバードで脱出するよう促します。自分も武器を取ると言い張り、戦うことをシュテッケンに伝えるスリーJ。シュテッケンはそんな彼を引き留め、バクシンガーとバクシンバードを返すことを伝えます。そういえば第1話から踏み倒しっきりだった、バクシンガーとバクシンバードの代金。この要素がこんな形でこのシーンで使われることになるとは想像もしませんでした。床に突っ伏し、嗚咽するスリーJ。「くそぉ、バクシンバードからバクシンガーまでいいように使いやがって!」。スリーJの感情が、深くわかるシーンになっていますね
 

シュテッケン「スリーJ。商人には、商人の戦い方があるはずだ。」
 
 
サンダビーダ要塞の防御壁を突破してきた連合軍。バクシンガーとバクシンバードを返却してしまった銀河烈風に、もう後はない。意を決した銀河烈風の隊士たちは、連合軍に向かって総突撃。ケイ・マローンに重傷を負わせる(もしくは戦死)殊勲を上げるも、連合軍の圧倒的な物量攻撃にかなうはずもなし。抗戦むなしく、銀河烈風の大半の隊士たちはその若い命を散らしていくのでした。この総攻撃のシーンでシュテッケン・士郎・ライラも当然出撃するのですが、「本当に主人公としての扱いなのか?」と言いたくなるくらい、ユーリ以上にあっけなく散っていきます。主人公たちの死に様をあまり描けなかったのは時間の都合もあったのでしょうが、逆にこのあっけなさが、銀河烈風の最期のはかなさを物語っているように感じますね。思えば、今回のサブタイトルは、「烈風散華」。「壊滅」や「死す」などという単語を使わず、あえて「散華」という単語が使われています。「散華」という言葉には「若くして死ぬ」という意味もあるのですが、銀河烈風の歩んできた歴史が終わる=花が散ることに例えて「散華」という言葉をチョイスしたのかもしれません。とにかくはかなく、むなしい。あれだけアツいメンバーによる物語だった『バクシンガー』が、このような形で終わるというこのギャップ。それがこの最終回をより忘れられないものにしています
 

シュテッケン「烈風、ここにあり―!」
 
 
死屍累々のサンダビーダ要塞内で、シュテッケンを探すソニア・マルレーン。そんな彼女の目に映ったのは、ひっそりと要塞を脱出するバクシンバードの姿。ここで彼女は、この要塞内で何が起こったのかを悟ったのでしょう。その後無事生き延びたジャッキーとファンファンは、どこかの惑星をコズモバイクで疾走。ディーゴたちに思いを馳せます。欲を言えばもう1話ほしかったくらい、最後のシーンは少し尻切れトンボです。そのシーン11つが何を意味しているのかはよく分かります。しかし銀河烈風も、そして敵である連合軍も“太陽系の未来”のために戦ってきたのですから、最後に1シーンくらい“銀河烈風がいなくなった後の世界“を描写してほしかったですね。でも、それはどのみち次作『サスライガー』でわかることだから、無理にここで描写する必要もないか…


天に向かって、ディーゴ・シュテッケン・士郎・佐馬・ライラが疾走していく。彼らの活躍と“烈の意地”は、宇宙に輝き続けるのだ―。
 

ファンファン「お兄ちゃん、銀河烈風の声が聞こえる…。」
 
 
 
 
 
烈 風 散 華 !
 
 
バクシンガー』の物語は、まさかまさかの銀河烈風壊滅という、主人公全面敗北という形で幕を閉じました。
 
 
彼らがこの28世紀の動乱の太陽系に遺した足跡は、いったい何だったのでしょうか。そして、シュテッケンの最期の言葉通り、“烈の意地”は後世に受け継がれたのでしょうか。
 
 
次回は『バクシンガー』総括感想記事として、改めて彼ら銀河烈風の物語を振り返ってみることにしましょう。








◎今日のJ9ソング


今回ご紹介するのは、1982年放送の銀河烈風バクシンガー』EDテーマ「アステロイド・ブルース」です。


J9シリーズの楽曲の中でも、特に評価の高い『バクシンガー』のEDテーマ。音楽は激しいですが、歌詞の内容はどこかむなしさを感じる雰囲気に。この歌詞は、『バクシンガー』の結末をにおわせていたのかもしれませんね。


どんな状況下になろうとも、自分たちの信念を曲げずに時代にぶち当たっていった銀河烈風。結末から考えると「なんとかな」りませんでしたが、彼らの生き方、そして生き様は、どこか惹かれるものがありますね。ああいう生き方も、あるんだなぁ…。




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それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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