お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河烈風バクシンガー』ちょっとした感想 巻之七(第19~21話)


今回は、銀河烈風バクシンガー』の感想記事第7回目です。


イーゴ・モッコスそしてシンザーク・ハイムと、不穏な動きを見せては何かを画策していることが見え透いている新惑星系の連中たち。一方我らが銀河烈風は、新武器:ニューバクソードを携えて、この太陽系の動乱にさらに突入していきます。新惑星系の連中は外宇宙製のロボも実戦投入してくるなど、戦いが激化しつつあることが窺えますね





19話「いつか時をとめて」
1982119日放送

「キョーラーク星の人斬り狼!?」
 
 
STORY:早朝、スリーJからシュテッケンに連絡が入った。俺たち銀河烈風のバクシンガー用新武器が完成し、バクーフが新型宇宙船を造っているので、カイサ星に来てほしいのだという。カイサ星に着いたシュテッケンを狙う、復讐鬼と化したジル・クロード。そしてシュテッケンとある女性の出会い。これは何かひと波乱ありそうだぜ!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
内部のごたごたはひとまず落ち着き、シュテッケンがスリーJに頼んでいた新武器が完成するなど、だんだんと調子をとり戻してきた銀河烈風。だが、シュテッケンのスキを突き、あのジル・クロードが襲い掛かる!今回のお話はシュテッケンが主役。サブタイトルは今回が初登場の挿入歌「いつか時をとめて」からとられています
 
 
スリーJからの通信で、カイサ星に行くことになったシュテッケン。新武器:ニューバクソードの完成や、バクーフが新造する恒星間移動宇宙船に胸を高鳴らせながら出発しますが、カイサ星到着直後に自分のバイク:ハリケーンが故障。偶然通りかかったソニアという女性の好意で、スリーJと落ち合う予定のナルメモへ向かうことになるのでした。スリーJがわざわざシュテッケンを呼び出したのは、バクーフの恒星間移動宇宙船を見せるため。外宇宙惑星の1つ:メリーカ星への使節団派遣のためのもので、外宇宙の技術を学んできたマルレーン技師が中心となって作ったとのこと。その技術には目を見張るものがあるようです。ところで、スリーJの連絡を受けた際の寝起きのシュテッケンも、その直後登場する寝起きのディーゴも、なぜか上半身裸。うーん、銀河烈風にはこういった文化があるのかな?
 
 
ムリを押してバクーフの恒星間移動宇宙船を見学していると、ドック内にうごめく怪しい影が。それはカイサ星に本拠を移していたジル・クロードの部下であり、シュテッケンを何としてでも討ち取ろうとしている彼は部下に攻撃させた上に自らもシュテッケンと対決。シュテッケンはジル・クロードの部下の攻撃で負傷しますが、ジル・クロードを負傷させることに成功します。時間外にドックに入ることになったため、警備に賄賂として「1年間遊んで暮らせるくらいのお宝」を払ったらしいスリーJ。この無理を通してことに対して、シュテッケンが彼を褒めています。第1話の時はあんなに険悪なムードだったのに、今じゃすっかり良き同志って感じですね。その後のジル・クロードたちとの一戦では、シュテッケンが初めて視聴者に分かる形で負傷。胸部を被弾してしまいますが、それでも剣の腕ではジル・クロードには負けません。しかし、ジル・クロードは右腕切り落とされてさらには右半身を負傷するなんて、シュテッケンに深手を負わされすぎなんだよなぁ…
 
 
スリーJの計らいとソニアの希望により、シュテッケンはソニアの家で手当てを受けることに。しかしここにも、ジル・クロードの魔の手が迫りつつありました。同じ頃ディーゴたちは、シュテッケン負傷の連絡を受け緊急出動。一斉にカイサ星へ向かいます。実はソニアは、先述したマルレーンの娘。マルレーン不在ということもあり責任を感じ、シュテッケンを介抱することに決めたようです。しかしシュテッケンは、それを振り切るように身支度を済ませ出撃。スリーJの情報網によりジル・クロードが迫っていることを知り、ソニアらにまで迷惑をかけたくなかったからなのでしょう。一方士郎たちはこの日は非番であり、キョーラーク星で開かれていたコズモバイクの博覧会に行っている最中の出来事でした。士郎はライラを誘って、佐馬は前回知り合ったキャシーを連れていました。佐馬はキャシーと恋仲になっていますが、士郎は既にリリィといい感じになっているのに、なんで“デート”の名目でライラを誘っちゃうかなぁ。ところで話は前後しますが、佐馬がおめかししているシーンで、ジャッキーが「佐馬さんはマシンキチガイだから~」と発言するシーンがあります。昭和50年代の時点で「キチガイ」はすでに放送禁止用語扱いになっていたはずですが、これ大丈夫だったのかなぁ
 
 
ジル・クロードらが操縦する「ニオーム」型ロボの猛攻を受ける、シュテッケンとスリーJ。そこへ間一髪ディーゴたちが到着し、バクシンガーへシンクロン合身。「ニオーム」型をあっという間に一掃して、そのままキョーラーク星へと戻ります。特に別れの挨拶も言えずに別れてしまった、シュテッケンとソニア、お互い相手に対して何か思うところがあるようで…?スリーJが運転するトラックには既にニューバクソードが積まれていましたが、今回のバクシンガーの戦闘では使用せず。活躍は次回以降にお預けになりました。そしてラスト、シュテッケンとソニアそれぞれのシーンでは、新挿入歌「いつか時をとめて」が初披露。増田直美さんと山本正之さんのデュエット曲になっているのですが、今回はサビの部分を除いて増田さんのパートのみが使用されていました。珍しく女性:ソニアのことについて考えこむシュテッケン。これは新たなる恋の始まりかな!?
 
 
(エンディングモノローグなし)
 
 
 
 
 
20話「ロングーの虎」
19821116日放送

「ニューバクソード、決してクリスタルゴにひけはとらんはずだ!」
 
 
STORY:キョーラーク星の空港でアーウィン公が襲撃に遭う中、ライラは「ロングーの虎」の異名を持つロングー星の活動家:シンザーク・ハイムを目撃する。新惑星系の連中、また何かやらかす気だな?その予感は的中し、ケイ・マローンらがクリスタルゴなどで一斉攻撃をかけてきた!俺たち銀河烈風がまとめて相手にしてやるぜ!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
再び新惑星系の連中の脅威が迫るキョーラーク星。そこに現れた、「ロングーの虎」ことシンザーク・ハイムという男はいったい何者か?今回はロングー・ゴワハンド・バクーフのそれぞれの思惑が垣間見え、その中でロングー星のケイ・マローンが一大攻勢を仕掛けるお話です。ジャッキー&ファンファンは未登場で、佐馬も姿は出てくるも声の出演は無し。これらの要素からも、それだけ新惑星系側のドラマに時間が割かれていることがお分かりいただけるでしょう
 
 
キョーラーク星の空港で、突如新惑星系の連中の襲撃を受けるアーウィン公。銀河烈風の活躍で事なきを得ますが、その中でライラやシュテッケンは「ロングーの虎」シンザーク・ハイムを目撃します。彼がキョーラーク星に密航してきた理由は、熱くなりすぎているケイを諭すことと、現在大使館に滞在中のイーゴ・モッコスと会うためでした。シンザークはかなり長身の男性。キザなしゃべり方をするちょっと嫌な感じもする男ですが、実力は確かなようです。プリンス・ゴーショを連れ出すべく、オフス星沖で外宇宙の武装を強奪し新たな戦闘準備にかかるケイを、何とか落ち着かせようとするシンザーク。結果としてケイはこれを聞き入れませんが、シンザークは何か別の考えを持っているようですね
 
 
シンザークとイーゴがクラブで密会し、シンザークがイーゴの腹の中を探ろうとするも、それはシュテッケンの密命によるスクランブルポリス隊の急襲により中止に。一方ケイは自分の作戦を成功させるべく、キョーラーク星から技術者を数名誘拐。士郎たちにアジトを突き止められるも、技術者を利用してキョーラーク星への攻撃を開始します。前半のクライマックスシーンと言えるのが、クラブから脱走したシンザークと、そこに現れるシュテッケンの一騎打ち。両者なかなかの剣の腕前を見せますが、特に傷を負ってないはずのシンザークは吐血。彼の彼女のバイクによってそこから立ち去ります。普段はキザな感じのシンザークは、なぜかちょっと運動するだけで目を見開いた別人のような顔つきに。ケイが「シンザークが手術した直後」という旨の発言もあったことから、彼は何か大きな病気を抱えているのでしょう
 
 
総攻撃にでたケイ。しかし頼みの綱であったはずのゴワハンド星艦隊は、バクーフ側としてケイの部隊を攻撃。窮地に陥るケイはクリスタルゴに搭乗して勝負を挑みますが、そこにバクシンガーが現れます。同じ新惑星系のはずなのに、今回はケイらロングー星を攻撃する側に回ったゴワハンド星のイーゴ。彼らもどちらかと言えば反バクーフ派ではありますが、ロングー星とは違いまだ中立を保つというスタンスです。反対にロングー星は武力でもなんでも使って、とにかくバクーフを倒そうという過激なスタンス。このスタンスの違いが、今回のロングーVSゴワハンドの構図を生んだのでしょう。ゴワハンド星艦隊の猛攻で一時は劣勢だったケイも、クリスタルゴを出撃させることである程度反撃。ゴワハンド星VSエンゲーレス星の時もそうでしたが、やはりまだゴワハンド星の「クラウワンカ」型は、クリスタルゴに対しては非力です
 
 
バクシンガーは前回入手したニューバクソードを使用。一時ひるむことがあったものの見事クリスタルゴを倒します。クリスタルゴを倒されたケイはシンザークによって救出されますが、シンザークもバクーフ側の攻撃を受け重傷を負ってしまいます。頭をカチ割られても消えない、シンザークのギラついた目の光。彼の生死は―。前回チラッと登場したニューバクソードは、今回実戦初投入。シュテッケンの希望通り、「クリスタルゴにひけをとらない」切れ味を見せます。ですがクリスタルゴの攻撃を受け一瞬ひるんでいることから、さすがのバクシンガーでも外宇宙製ロボの機動力には少しかなわないみたいですね。戦闘終了後、バクーフの兵士と思われる数名に襲撃されるシンザーク。当初は善戦するも、ヘルメットの上から脳天をカチ割られてしまいます。しかし彼はニヤリと笑って見せ、そのまま戦闘続行。駆け付けた銀河烈風に対しても戦いを挑もうとします。彼の戦いにおけるギラついた目と表情は、いったい何を表しているのでしょうか。絶対彼が抱えているであろう病気の描写だけではないと思うんだよなぁ。あれだけのけがを負っていたため、シンザークにはあえて手をかけないことにしたディーゴ。しかし、この判断が後々…
 
 
(エンディングモノローグなし)
 
 
 
 
 
21話「獅子たちの群像」
19821123日放送

「シンザーク・ハイム、今度は貴様の命をもらう!」
 
 
STORY:アーウィン14世の反バクーフ分子への緩和策のおかげで、キョーラーク星の治安は乱れる一方だ。だがバクーフにも何か策があるようで、突然イーゴ・モッコスと手を組んで反バクーフ分子狩りとゴーショ・シティへの戒厳令の発令をしだした!そして俺たち銀河烈風に与えられた、バクーフのある作戦。それは…!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
暴虐の限りを尽くす新惑星系の連中により、治安が悪化の一途をたどるキョーラーク星。しかしこれはバクーフの策略で、後半は一転構成に転じる―。今回は前回とは打って変わってバクーフ側の動きに重点を置いたお話です。ゴワハンド星艦隊の支援もあって、珍しく強気に出るバクーフ軍。イーゴ・モッコス、いったい何を考えているんだ…?
 
 
アーウィン14世の強い意向により、反バクーフ分子への強硬政策が緩和。しかしこれに乗じた反バクーフ分子の凶行が横行し、キョーラーク星の治安は悪化する一方。銀河烈風は本来ならばこれを鎮圧しなければならないのですが、バクーフの命によりそれも出来ず、もどかしい状況が続きます。そんな中、とうとうケイ・マローンの脱獄が発生して…。反バクーフ分子である新惑星系の連中はアウトローと大差ない者ばかり。強盗はするわ殺人はするわと、もうやりたい放題です。銀河烈風はこれに手出しできないため、隊の中でも鬱憤が溜まる者が出、人々からの緩やかに落ちてきてしまいます。バクーフ特別警護隊にもかかわらず、治安に関する処置をとれない銀河烈風。これはなかなかツラいものがありますね。そしてこれに乗じて、前回の事件で投獄されたケイを脱獄させるべく、シンザーク・ハイム、オズマ・ドラーゴ、ナーカ・シンタルが動き出し、ちょっとガバガバな作戦でしたがケイを脱獄させることに成功します。前回あれだけに深手を負い、ただならぬ男という感じを見せたシンザーク。ですが今回はいきなり、前回のことは何もなかったかのように登場します
 
 
オフス星のリリィが士郎を訪ねてバクシンバードへやってきたのとほぼ同じ頃、突然ゴーショ・シティ一帯に戒厳令が発令。バクーフ軍とバクーフが手を組んだゴワハンド軍が、一気に反バクーフ分子を逮捕します。が、このことは銀河烈風には何も伝えられていないのでした。数話ぶりに対面した、士郎とリリィ。前回以上にお互いのことを意識するようになっているようで、士郎も珍しいくらいのノロケ顔を見せます。彼女がキョーラーク星に来たのは、ロングー星大使館にいるはずのシンザークの容態を確かめるため。手術直後の彼の身体は万全ではなく、むしろかなり危険な状態だとのこと。彼が妙にキザで大胆な行動をするのは、こういった事情を抱えているからなのでしょうか。しかしリリィやそれと前後してバクーフ軍がロングー星大使館を訪ねたときは、既にもぬけの殻。結局、ケイらは捕まえられなかったものの、バクーフは反バクーフ分子をかなり押さえつけることに成功します。「わざと反バクーフ分子をキョーラーク星に呼び寄せて一気に叩く」という作戦は、イーゴの進言を受け、アーウィン14世が指揮したもの。このバクーフの作戦は、シュテッケンもある程度予想していたようです。でも、こういうのは押さえつけすぎると、逆に反抗してきちゃうんだよなぁ
 
 
勢いに乗ったバクーフは、ロングー星の貿易港になっているその隣:シモーヌ星に攻撃を仕掛ける作戦を提案。これに銀河烈風を引き込みます。ゴワハンド星艦隊が途中離脱してもそのまま作戦を続行するバクーフ軍でしたが、シモーヌ星でのクリスタルゴ軍団との遭遇により、徐々に劣勢になってきます。完全に勢いづいたアーウィン14世。いつもは落ち着いた感じの男ですが、今回ばかりは感情を出す形でこの作戦の指揮を執ります。どうやらゴワハンド星艦隊の「クラウワンカ」型軍団を頼みの綱としていたようですが、ゴワハンド星艦隊は途中離脱。その真の理由は、ゴワハンド星はバクーフについたわけではなく、新惑星系の中の強硬派を潰すために、わざとバクーフ側に一時的についていたからでした。すべてはイーゴの策略だったというオチ、この男なかなかやるなぁ。ゴワハンド星艦隊を欠いてもなおバクーフ軍の戦力はシモーヌ星配備の軍事力よりも圧倒していたはずですが、外宇宙製のクリスタルゴにはもちろん、シンザークが組織したという民間人義勇軍民兵隊の攻撃に苦戦。情勢はだんだんと苦しくなっていきます。民兵隊は超小型の宇宙艇に乗り、集団ビーム攻撃で敵を掃討する役割。あの小さい宇宙艇に「テングーム」型を撃破できるだけのビーム砲を装備できる技術はまだ太陽系にはないことから、外宇宙の技術が使われているのではないかと推測されます
 
 
バクーフ軍劣勢を受け、とうとう出撃命令が下るディーゴたち。バクシンガーにシンクロン合身してクリスタルゴをなぎ倒し、民兵隊には苦戦するもビームの連続攻撃で撃破するなど、相変わらずの強さと機動力を見せつけます。そして最後には、シンザークを彼の乗る指揮艦もろとも破壊するのでした。前回からバクシンガーの武器としてニューバクソードが追加されましたが、今回使われたのは今までの鉄板コンボであるスピンファイヤーマックス+バクソード。しかし、この装備でもクリスタルゴに対しては善戦し撃破しています。クリスタルゴの強化装甲はかなりの手ごわさを誇るはずでしたが、バクシンガーの武器自体がグレードアップされたのでしょうか。いや、多分制作側で武器の使い分けができてなかっただけかな…。一方シンザークは、前回あれだけの傷を負っても生きながらえるという驚異体な生命力を見せたのに、今回はバクシンガーのビームを食らってアッサリ爆死。そりゃあ人間だからビーム砲食らえば爆死するけどさ、前回あれだけやったんだから、もっと彼の鬼気迫る様子を観たかったなぁ
 
 
(エンディングモノローグなし)





今回はここまで。次回は第22話から第24話をご紹介予定です。銀河烈風バクシンガー、参るッ!!








◎今日のJ9ソング


今回ご紹介するのは、1982年放送の銀河烈風バクシンガー』挿入歌「いつか時を止めて」です。


今回取り上げた第19話で初披露となった挿入歌。上述の通り増田直美さんと山本正之さんのデュエットソングになっており、豪華にして深みある挿入歌になっています。


「『バクシンガー』には恋をテーマにした挿入歌が多い気がする」とは以前もいいましたが、ほかの挿入歌に比べてこの「いつか時を止めて」は、男女双方の相手に対する思いなどが感じられる曲になっています。この独特の、暗くはないけどどこか重さを感じる雰囲気。いいですね~。





(ニコニコ動画非会員でも視聴できるニコビューアへのリンクです)



 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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