お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河旋風ブライガー』ちょっとした感想 稼業その12(第34~36話)


今回は、銀河旋風ブライガー』感想記事第12回目です。


とうとう判明した、カーメン・カーメンの真の計画。急成長を遂げた悪のプリンスだったはず彼は、じょじょにカルト色を強める狂気のプリンスへと変貌していきます。この暴挙、どう阻むのかJ9!?





34話「その名はカーメン」
1982525日放送
依頼人:ヴァレンシア長官(木星開発局)
依頼内容:木星開発局員のボディーガードと、カーメン・カーメンの謎の計画を探れ

「汝の命は幾百万年。永遠の命を約束されたる者なり。」
 
 
STORY:J9に転がり込んだ大仕事。それを依頼してきたのは、かの木星開発局の、新長官のヴァレンシア。そう、彼はお町の父だ!お町と父をめぐる確執、その裏に隠された過去とは何か?そして、カーメンの抱く計画何か?父と娘の、和解の時はいつの日か。コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
『ブライガー』最後の1話完結回である今回は、お町の過去にも触れる回。この時期になると、各コネクションだけでなく地球連邦政府もヌビア・コネクションに対して脅威を感じているようで、それに対する一大作戦を実行するのですが…、はてさてその顛末やいかに。
 
 
J9にポンチョが持ち込んだ大仕事。それは木星開発局の新長官:ヴァレンシア直々の仕事の依頼。ですが大金を目の前にしても反応が良くないお町。そう、ヴァレンシア長官はお町の実の父親だったのだ…。どうやらアイザックはお町がヴァレンシア長官の娘だということを知っていた模様。あの世界では“ヴァレンシア”という苗字が珍しいのか、それともアイザックの情報収集能力が卓越しているのか…?ちなみにお町が父のもとを去ったのは、父親がコネクションから賄賂をもらうなどの汚職をしていたことに失望したから。ガリレオ・コネクションの近くでフリーの情報屋をやっていたのは、父親に対するある種の当てつけだったんですね
 
 
ヴァレンシア長官と落ち合い、カーメン・カーメンのもとに向かう一行。指定された場所に向かったヴァレンシア長官を待ち受けていたのは、カーメンの靴をなめさせられる屈辱と、彼が思わず漏らした謎の“大アトゥーム計画”でした。ヌビア・コネクションはこの段階になるとカルト教団のようになっており、彼に付き従う兵士や民衆たちもどこか狂気を帯びたようになっています。これも、カーメンのカリスマ性のなせる業なのか…。ところでJ9、お町以外はアラブ風の服装以外は特に目立った変装をしていませんが、よくJ9ってバレなかったですね(29話で直接対面してるのに)
 
 
J9がカーメンのお付きを締めあげて“大アトゥーム計画”のマイクロテープを手に入れる中、ヴァレンシア長官は本当の目的であったカーメン暗殺作戦を決行。しかしその計画は全てカーメンに読まれており、返り討ちに。J9も駆けつけて救出し、その後ヌビア配下の戦闘ロボ2機を倒しますが、ヴァレンシア長官の命を救うことはできませんでした。瀕死の中、久しぶりに自分の娘と対面することができたヴァレンシア長官。その後の会話はお町の回想という形で直接の描写はありませんが、今までのことを悔いたような胸のことを言っていたようです。普段は気丈にふるまっているお町ですが、この時は涙を流して感情を爆発させます。死の直前に父と娘が和解できたというのは、ヴァレンシア長官にとってせめてもの救いと言えるのではないでしょうか
 
 
マイクロテープ解析の結果明かされた、“大アトゥーム計画”の全貌。それは木星を破壊することで太陽系に数十個の地球型惑星を誕生させようという、まさに狂気の計画でした。アイザックでの開設でも触れられますが、20世紀末期にもこういった「ガス型惑星破壊による地球型惑星の創造」という発想はあったようなので、どうやらあまりにも突飛な計画というワケではないようですね。一方一層カルト的な様相を呈するヌビアでは、カーメンが大アトゥーム神と儀式で交信。果たしてこれは現実か、それとも彼の妄想か―?
なお、今回はこの儀式のシーンで終わるため、いつものエンディングナレーションはありませんでした。
 
 
(エンディングナレーションなし)
 
 
 
 
 
35話「水星大抗争(前編)
198261日放送
依頼人:ダイロン(水星兵器ギルドの取りまとめ役)
依頼内容:水星兵器ギルドの生き残れる道を探れ

「“死の商人、ついに滅ぶ”か…。」
 
 
STORY:勢力を増すヌビアのカーメン、それに抗うオメガの残党。両者とうとう決戦の時!その間で、板挟みになる水星の兵器ギルドの技術者たち。自身の生き残りをかけて、J9に仕事の依頼を持ち掛けた。水星で始まる両者の抗争、この一戦の勝者はどちらだ?コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
J9などを利用して、ボルガやレッドドラゴンなどの地球の対抗勢力を潰したヌビアのカーメン。今回は残った地球最後のコネクションであるボルガとヌビアの全面抗争、そしてその裏で活躍するJ9を描くお話です。両者の作戦やJ9らの行動などがこの抗争の戦局を動かしており、観ている側も思わず引き込まれます。
 
 
とうとう全面抗争をすることを決断したボルガ・コネクション。ヌビアとの決戦の舞台は、他のコネクションの傘下にも入っていない水星。だがそこにある兵器ギルド(地下兵器工場)はどちら側についても破滅の道が待っているということに気づき、とうとうJ9に泣きつくことになります。依頼金はいくらでも出すから、自身の生き残れる道を探ってくれという水星兵器ギルドのダイロン。水星はかつて(13話で)メイとシンの両親が兵器ギルドの一派に殺害された舞台でもあり、メンバーからは「虫がよすぎる」などといった反発が出ます。悪行三昧でメシを食ってきたヤツらが、いざ自分たちの作り出したものでやられそうになったら他人に泣きつくとは、アイザックの言うようにまさに「因果応報」と言うべきでしょうなぁ…
 
 

当初は難色を示していたアイザックも、水星兵器ギルドが“大アトゥーム計画”のことを知らないと知って仕事を受任。ヌビアとボルガの全面抗争を利用し、カーメンを討つ作戦を考え出します。そしてこの際、ボウィーが「“大アトゥーム計画”が実現した場合」について質問したことで、木星破壊の影響が説明されることになります。木星破壊によって全人類の大半が放射能被曝し、地球やアステロイドは死の領域と化すことが予想される、恐怖の計画“大アトゥーム計画”。カーメンは自分が選んだヌビアの民のみを木星破壊後に生まれた地球型惑星に移住させるつもりのようです。前回の描写からカーメンをトップとするカルト教団のようになってきているヌビア・コネクションですが、このカーメンの計画から見ても、やはりカルトのような形になっていることが窺えます
 

 
抗争前に、まるで日本の戦国時代のごとく自身のシンボルマークを掲げるヌビアとオメガ。そのころ地球ではボルガがカーメンの不在を狙ってヌビアの本拠地や支部基地を叩こうとしますが、残念ながら敵の方が一枚上手。50か所以上あるボルガの基地や支部は謎の爆発、むろんヌビアの手によって爆破されてしまい、ボルガ側はかなりの打撃を受けます。どうやら余命がそう長くなさそうなボルガのボロンテ。息子(長男)であるアンソニーが水星でカーメンを惹きつけている間に形勢を逆転させようともくろんだようですが、完全に裏目に出てしまったようです。ここら辺の両者の駆け引きというか作戦のぶつかり合いが、観ていて大変興味深いです
 
 
抗争直前の最中、J9は二手に分かれて両コネクション艦隊のコントロールルームに侵入。わざとミサイルを発射しあって小競り合いを演出することで、両者をパニックに陥れます。混乱状態の最中に乗じて敵艦隊内を一気に攻めるJ9、度重なる悪い知らせに不安を隠しきれないボルガのアンソニー・ボロンテ。しかしカーメンは不敵な笑いを浮かべていて…?今回はJ9の活躍が少なめですが、その分このシーンにおける仕事の手際は爽快。どんどん攻め入って抗争の情勢をムチャクチャに引っ掻き回すのがちょっと楽しいです
なお、今回はJ9全員が潜入行動をとっていたため、ブライガーの活躍はありませんでした。
 
 
「水星の、心も凍る夜の闇。命運かけて渡り合うヌビアとオメガの抗争に、熱く夜空も燃え上る。死地に飛び込み標的を、探し求めてJ9、さあこの始末、どうつける?」
 
 
 
 
 
36話「水星大抗争(後編)
198268日放送
依頼人: ダイロン(水星兵器ギルドの取りまとめ役)
依頼内容:水星兵器ギルドの生き残れる道を探れ

「恨むんなら、コネクションに生まれた不幸を恨んでくんな!」
 
 
STORY:水星ギルドの製造兵器。それをめぐって激化する、ヌビアとオメガの大抗争。予想以上に、J9が苦戦する中、ボルガ大きな痛手を受ける。とうとう一大攻勢をかける、オメガのアンソニーとその編隊。カーメンとアンソニーを、始末できるかJ9?コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
前回に引き続き、ヌビアとオメガの水星での抗争を描いた一編。今回はJ9の活躍とオメガ・コネクション側の動きやドラマが中心に据えられており、「コネクション側にも人間ドラマがあるのだな」と感じさせる回でもありました。
 
 
作戦の修正に次ぐ修正の中、予想以上に両コネクション艦隊の首領の捜索に手間取るJ9のメンバーたち。一方水星にはメイとシン、そしてポンチョの呼びかけによってドク・エドモン博士が応援に駆けつけましたが、水星兵器ギルドは両コネクションの持つ量産型ロボの前に危機に陥るのでした。水星兵器ギルドのダイロンが自身の過去の所業を悔やむ描写にも注目ですが、同じくらいに注目していただきたいのは、両コネクションの持つロボ。『ブライガー』の世界では初めて、“名前の付いた量産型ロボ”が登場します。ヌビア側がアブシン、オメガ側がメガールという名前のようですが、こういった“名前の付いた量産型ロボ”というのは、次作『バクシンガー』では敵の主流となっていきます
 
 
オメガ側ではその頃、地球の基地や支部がすべて破壊された上に首領であるボロンテが艦隊ともども玉砕。ついに地球での後ろ盾をなくしたオメガのアンソニー・ボロンテは、自身の側近にオメガの未来を託し、艦隊を指揮し自分も出撃しようとしますが…。その直前アイザックとボウィーに発見され、倒されてしまいます。いつも以上に『必殺仕事人』のような芝居がかった登場をするアイザックとボウィー。しかしここでは、アンソニーのドラマにどうしても感情移入してしまいます。頼るべきものも失い、自身の懸けてきたもののために大仕事をしようとする姿―。J9の活動が、ここまで「もう少し待ってやってくれ」と思ったことはないでしょう
 
 
オメガ側に始末をつけ、アイザックたちはキッドたちに合流。とうとうヌビア艦隊の一室でカーメンを発見し胸を撃ち抜きますが、実はそれは影武者。その間にヌビアのアブシン部隊は、密かに水星兵器ギルドの倉庫から兵器を運び出していたのでした。やはりオメガとは違い、そう簡単には始末をつけさせてくれないヌビアのカーメン。でも、あれだけ大勢のロボット群で、どうやって気づかれずに原水爆40×1021乗の威力がある兵器を運び出したんだろう…?
 
 
急いでヌビアの艦隊を追うJ9。途中ブライガーに変形してブライカノンやブライソードで敵をなぎ倒しますが、それでも襲ってくるヌビア艦隊とアブシン部隊。カーメンの高笑いが響く中、J9は兵器を奪還できるのか?ブライガーの戦闘が続く中、物語はさらに次回へと続く…(一応後編なのに)
 
 
「太陽系を狂わせて、ヌビアの笑いは果てしなく。間近に迫るカーメンの、力の前に屈するか?たぎる命のある限り、コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」





今回はここまで。次回は第37話から第39話(終)をご紹介予定です。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即・参上!








◎今日特ソン◎


今日ご紹介するのは、1985年放送の『兄弟拳バイクロッサー』使用BGM「宇宙の意思~バイクロッサー誕生~」です。


OPをアレンジして作られたと思われるBGM。「~誕生」というタイトルがついていますが、曲調はゆったりとした少し悲壮感あるもの→転調して明るい雰囲気になっています。


80年代ヒーローがどんどんリブートされたり復活する中、マシンマンやバイクロッサーはいまだに復活の兆しなし。やっぱり、メタルヒーローに比べると知名度が落ちるからなのか…?






 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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