東京-大阪間を結ぶ、完全個室型夜行バス「ドリームスリーパー号」の登場が発表されて、早1か月近く。いよいよ明日から本格的な動きが見られるようです
一方「東京-大阪間の夜行」で私を含む鉄道ファン、そして30代以上の方なら間違いなく思い浮かぶのが、もう廃止されて10年近くが経つ伝説の寝台急行「銀河」です
この「銀河」には私も数回乗車。私が子供の頃は純粋な寝台特急がさらに急速に数を減らしていた時でしたが、内外ともにブルートレインらしさを保ち続けていた「銀河」は、個人的にまさにブルートレインの代表格でした。
夜行バス隆盛期である昨今。東京-大阪間を移動できる夜行交通機関が再び求められている―!というワケで今回は、その「ドリームスリーパー号」と寝台急行「銀河」を比較してみましょう
①時間
「ドリームスリーパー号」のダイヤは、池袋西口を22時50分に発車。約8時間をかけ、朝6時40分頃に大阪なんばのOCATに到着します。
一方寝台急行「銀河」は、ダイヤ改正ごとに多少前後するものの、大体23時ちょうどに東京駅を出発し、終点大阪駅には翌朝7時15分頃に到着。こちらも所要時間は大体8時間です。
どちらも出発地・到着地に違いがありますが、所要時間はほぼ同じ。池袋と東京そしてもなんば・大阪も、どちらもその地域ではメインとなる大きな土地ですので、一概にどちらが優れているかとは言い難いですね
②乗車定員
バスながら完全個室を実現した「ドリームスリーパー号」は、乗車定員わずか11名。夜行バスにしてはかなりの少人数です。
一方寝台急行「銀河」は、全車開放寝台。よって乗車定員は大体260人くらいになります。
まあ、この点はそりゃ列車の方に軍配があがるわな…。
③料金
「ドリームスリーパー号」は東京-大阪間の料金は20,000円。今なら期間限定特価18,000円のようです。
そして、乗れる座席はこのような高級感あふれるつくりに。アメニティーセットやネット環境もバッチリ完備です
一方、寝台急行「銀河」は通常の運賃・急行料金の他に寝台料金が上積み。料金は16,070円~20,300円くらいでした。
「ドリームスリーパー号」と料金帯が似ている、開放A寝台上段のつくりはこんな感じ。昔ながらの寝台列車の作りで、コンセントはありますが当然ネット環境等はありません
比較対象が10年ズレているとはいえ、これは「ドリームスリーパー号」の方に軍配が上がりそうですね…。
夜行バスの事故がたびたび報道されてもなお、まだまだ熾烈なサービス・価格競争を続ける夜行バス。
交通機関の速度の発達にあえて逆行し、観光列車として新たな活路を見出した寝台列車。
どちらも時代とともに形を変えて発展をつづけるようですが、私としてはやっぱり…、東京-大阪間(欲を言えば広島とか福岡まで)のビジネス寝台列車があってほしいなぁと感じますね
◎今日の特ソン◎
今日ご紹介するのは、1986年放送の『もりもりぼっくん』EDテーマ「ジュリエットにさせて」です。
東映不思議コメディーシリーズ、当初はロボットや不思議な生物が主人公になっていましたが、その最後となったのが本作。次作・次々作を経て、だんだんと少女を主人公としたものに変わっていきます。
そんな不思議コメディーシリーズのEDは、恋のことを歌ったり考えさせられたりするしんみりとした曲が多め。この曲もその1つですね。
それではまた次回、お会いしましょう!
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