お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『鉄道公安官』ちょっとした感想 Track-7(第19~21話)


今回は、ドラマ『鉄道公安官』の第7回目感想記事です


今回をもって作品は折り返し地点へ。前回に引き続き番組が安定してきたからか、豪華ゲストの出演やロケも目立つようになってきており、より“鉄道”をテーマにしたドラマらしくなってきました!





19話「大混線・ニセ公安官現わる」
1979910日放送
主な登場列車:山手線103系普通電車、京浜東北線103系普通電車、新幹線「こだま」号
主な登場駅:東京駅、池袋駅小田原駅、新横浜駅

「お前たち、いい公安官に会ったな。」
 
 
STORY:榊がスリの現行犯で逮捕!本間がわいせつ行為の現行犯で逮捕!?東京公安室の公安官に濡れ衣を着せた犯人の正体は、かつて榊に逮捕されたことのある金田という男だった。榊と瓜二つの顔を持つ熊野を使って犯行を重ねていく金田たち。榊たち東京公安室は、この汚名を返上し金田たちを逮捕できるのだろうか―?
 
 
あらすじや予告編では少し深刻なお話に感じますが、実際はかなりのコメディ編。石立さんが一人二役で榊と熊野を演じ、それに翻弄される公安官たちを面白おかしく描いています
 
 
熊野に公安官手帳をスられ、警察では榊のような顔ほど「犯人として一番怪しい」と言われ、留置場で一夜を過ごさせられる散々な榊。当人にとってはたまったもんではありませんが、石立さんのコミカルな演技によってやはりおかしく見えてしまいます
 
 
金田たちに出し抜かれっぱなしだったものの、ようやく金田の真の目的に気づく本間たち公安官。でもてっきり榊の偽物である熊野の正体まで見抜いているのかと思いきやそうではなく、あっさり大金を盗まれてしまいます。そりゃあ榊に大声で怒鳴られても仕方ないわな…。
 
 
コメディ編ではあったものの、終盤は熊野の恋人が諸事情により廃人化してしまうという悲しい展開に。留置場で泣き叫ぶ金田と熊野に対し、榊は感情を爆発させ更生の道を説きます。この直後、名古屋章さん演じる警察官がボソッと投げかける「お前たち、いい公安官に会ったな。」という言葉が、ストーリーをビシッと締めてくれます
 
 
今回はゲスト出演者も豪華で、榊たちがお世話になる警察署の警察官に『ウルトラマンタロウ』などでもおなじみの名古屋章さんが、犯人:金田役にはこの直後『裸の大将』で山下清画伯を演じる芦屋雁之助さんが。また、ほぼ同時期の『探偵物語』にレギュラー出演していたナンシー・チェニーさんが、熊野の恋人役を演じています。
 
 
 
 
 
20話「泣き虫公安官事件簿」
1979917日放送
主な登場列車:新幹線「ひかり」号、寝台特急紀伊(「出雲」3号との併結編成)
主な登場駅:東京駅、新横浜駅

「しかしもう少し周りを見回してごらんよ。世の中には、善意ってものがいっぱいあるじゃないか。」
 
 
STORY:スリの常習犯を追っていた榊と星野は、新幹線「ひかり」号の車中でおてんばな家出少女:光代と出会う。光代に手を焼く本間たちを見た瀬川室長は、「泣き落とし」が得意な上野公安室の車田公安官を呼ぶが、榊は昔から彼のやり方が気に入らず衝突ばかり。榊と車田は、無事に光代を説得し家に帰すことができるのだろうか―?
 
 
無札乗車の家出少女を説得するという、ある意味公安官の職務らしいお話。ゲストに坂上二郎さんを迎えており、坂上さんと光代だけのシーンもかなり長くとられていたりします。
 
 
光代は家庭において様々な問題を抱え、それによって「大人の社会」を信用できなくなった、ある意味当時の若者らしい少女。彼女がスリ師からたまたま渡された財布である行動をしたのも、ある意味彼女なりの大人の社会への挑戦だったのかもしれません
 
 
当初は嘘も織り交ぜてムリヤリ泣き落としにかかる車田公安官を嫌っていた榊も、じょじょに彼と打ち解けていく中で彼の本心を認識。中盤新幹線のデッキで遠い目をしながら自分の経験を語る車田公安官と、それを聞いて彼へのイメージを改める榊の静かな顔の表情の変化。2人の繊細な演技が、観る者を引き込みます。
 
 
生死をさまようある出来事により、ようやく本心を吐露する光代。そんな彼女に対し、彼女自身に世の中の善意を気づかせようとする本間の一言が、良い雰囲気を作っています。
 
 
ゲスト出演者は、先述した坂上二郎さんの他に、のちに『大戦隊ゴーグルファイブ』で赤木さんと共演することになる中庸助さんなどの姿があります。





21話「秋芳洞に消えた女」
1979924日放送
主な登場列車:寝台特急はやぶさ」、山口線DD51牽引普通列車美祢線キハ20普通列車
主な登場駅:東京駅、名古屋駅三ノ宮駅、小郡(現:新山口)駅、萩駅

「とにかく、“我々の”ブルートレインの中で犯罪を起こさせることは絶対に許すな。いいな。」
 
 
STORY:ある出来事から大学時代の親友:恵子と再会を果たした星野は、彼女が数年前に遭遇した坂田敏夫の凶行に今もおびえ続けていることを知る。唐沢外交官と結婚し日本に帰国して以降、不可解な事件が頻発していたからであった。恵子の身を案じた星野と唐沢は、彼女を山口県萩市の実家へ帰らせる手配をしたが、寝台特急はやぶさ」の車内から彼女が消えた!彼女はどこへ行ったのか?事件の舞台は、山口県へ―!
 
 
1718話の鳥取島根ロケに続き、今度は同じ中国地方の山口県が舞台に。まだ新山口駅に改称する前の「小郡駅」の表示が堂々と登場し、星野の過去も判明します。
 
 
今回のお話はミステリー要素を含んでおり、犯人だと思われている坂田敏夫の不可解な犯行と行動などが、この事件を解くカギになっています。恵子が坂田敏夫の名前やイメージを何度も出すことも、視聴者へのミスリードと終盤のどんでん返しにつながります(もちろん、恵子に星野たちを騙す意思は無いのですが)
 
 
当時の寝台特急はやぶさ」は、三ノ宮駅を発車した後は広島県の糸崎駅までノンストップ。なぜその間に恵子は消えたのか?そのトリックに“運転停車(乗務員交代等のために列車が客扱ナシで駅に止まること)”と寝台客車の例外構造が使われているのが、鉄道好きとしてはかなり嬉しくなります。この時期になると、鉄道を使ったトリックの導入も増えてきましたね
 
 
今回は地方ロケとしては初めて、榊が現地へ赴かず星野たちサブのメインメンバーが活躍するお話。当時の石立さんは他にも何本もレギュラー出演のドラマを抱えていましたから、スケジュール調整が難しかったのでしょうか。
 
 
後半に恵子の実家への最寄り駅として登場する、萩駅。ですが実際の萩市の中心駅は西隣の東萩駅であり、これが撮影された1979年当時も、多くの特急列車は萩駅ではなく東萩駅に停車していました。
 
 
ゲスト出演者は、当時『大都会』シリーズにレギュラー出演しており『ロボット刑事』への出演経験もある高品格さん。唐沢外交官役として、のちに『ウルトラマンティガ』でサワイ総監を演じる川地民夫さんも出演されています。





今回はここまで。次回は、第22~24話ををご紹介予定です。








◎今日の特ソン◎


今日ご紹介するのは、2000年放送の未来戦隊タイムレンジャー』挿入歌「真紅の同志~タイムファイヤーのテーマ~」です。


タイムレンジャーの追加戦士であるタイムファイヤーのテーマソング。イントロで流れる「タイムファイヤー!」のコーラスが印象的な人もおいのではないでしょうか。


キャラの性格はサッパリ覚えていませんが、リアルタイム当時、『タイムレンジャー』の中ではタイムファイヤーが一生的だったような気がします。完全電動玩具のブイレックスはインパクト絶大でしたね、当時は『仮面ライダークウガ』にお熱だったけど…。







 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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