清々しい共演作品。
ムダなシリアスさやギスギスさも「共演によるお祭り作品」という理由から徹底排除されたことでアクションやフォームチェンジ重視のお話となり、『鎧武』本編ではめっきり活躍の場を減らされていたバロンや龍玄もしっかり活躍。
もうほとんど出番なし状態だったマンゴーアームズやキウイアームズもちゃんと使用され、販促面もきっちりカバー。
一方で残念だったのは、お祭り作品だからという理由で生まれた設定の矛盾と、昭和ライダーが去り際に残した言葉くらいでしょうか。
まず設定面についてですが、沢芽市は「交通の便がひどく悪い町」という設定なのに、今回は序盤に鉄道の往来による人の行き来が描かれてしまっていました。
これは「このお話はパラレルだから…」と理由づければ特に問題のない描写でしょうが、ちょっと気になりました。
次にに昭和ライダーたちのあのセリフは『仮面ライダー大戦』につなげるためのセリフなのでしょうが、ライトたちの声掛けを無視して黙って去っていくという描写にした方が、ある種の“嫌悪感”を少し和らげることができたのではないか―と思います。
とにかく、今回は本当に満足できる「春休みスペシャル」でした!
―春映画でもこれくらいまともな共演を描いてくれよ…。
◎今日の特ソン◎
今日ご紹介するのは、1999年放送の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』挿入歌「勇気をなくせば」です。
トッキュウジャーのスーツは、手袋・ブーツともに白色。
この色の組み合わせは、『ゴーゴーファイブ』以来15年ぶりの採用なんですよね…。