やっぱりミニチュア特撮は最高だぜ!
購入した玩具等の紹介により、遅れに遅れた『ウルトラマンギンガ』の総括感想記事です。
なお、『劇場スペシャル2』の告知から察するに今年は間違いなく『ギンガ』の続編があると考えられるので、当記事では便宜上今年の『ギンガ』を「第1シーズン」としています。
さて『ギンガ』第1シーズンに対する私の率直な感想ですが―、一言で言えば「ああ、玩具を売りたかったんだなぁ」という感じです。
劇中でもソフビ人形を“スパークドールズ”として頻繁に登場させ、「ぜひ玩具を買ってくださいね~」という感じでした。
ギンガの光線技のCGエフェクト合成はそこそこ良かったですが、予算の都合上ミニチュアセットは最小限でほとんど山並みばかり。さらに背景部分もケチったせいで背景は常に薄いグレー一色と、変化に乏しいものになってしまいました。
予算面はもちろん重要ですが、もう少しセットに凝ることができなかったのか…。
この『ギンガ』は予算が少ない中円谷プロ側が「人間ドラマにを含めた新たなウルトラマン」の制作を熱望し、それに付随する形でミニチュア特撮の復活も決まったようですが、予算が少ないのならミニチュアセットの見せ方も考えるべきでしたね。
たとえば、「ギンガは仮想空間内で戦う」という設定にすれば背景が同じ云々という問題も解決できたし、ミニチュア面でも『グリッドマン』のように仮想空間とミニチュア特撮の融合も可能だったはずです。
全11話+劇場スペシャル2本だけではストーリー内でもできることが限られてくるのに、その中に「闇の支配者の謎」・「少年たちのひと夏の冒険というジュブナイル要素」・「ソフビ争奪戦」・「ヒカルと美鈴の恋模様」と、あまりにも要素を詰め込みすぎた感じがします。
さらに、全てのウルトラ戦士&怪獣をスパークドールズ化してしまうというシリーズ史上最強の敵といっても過言ではない「闇の支配者の謎」という要素と、一見壮大に見えて案外小さかったりする「少年たちのひと夏の冒険というジュブナイル要素」と、2つの要素の規模があまりにも違いすぎたせいでストーリーが致命的にかみ合っていなかったとも言えます。
どうせお祭り的な番組なのですから、「スパークドールズ争奪戦」のみに要点を絞ってストーリーを展開させてもよかったのではないか…とすら思いますね。
でも第9・10話でのアクションは非常によくできていましたし、予算が少ない中でも「ミニチュア特撮をやりたいんや!」という円谷プロの“気概”を感じ取ることができました。
◎今日の特ソン◎
前2作のEDとは違って完全子供向けの曲になり、ダンス要素も取り入れられた『セイザーX』のED。
たまにはこういう「徹底的に子供向けな曲」もいいと思うのですが、最近はウケないのでしょうか…?