2013年の『ウルトラマンギンガ』発放送から、早3年あまり。
既にフィールズの公式発表で来年度の新作ウルトラマンの制作がほぼ確定的であることから、『列伝』を抜きにしても、断続的とはいえこのテレビ東京での「ウルトラシリーズ」の放送は、史上最長となる連続シリーズ放送を達成する見込みになりました。
これまでいろいろあったとはいえ、一時期に比べるとかなり復調してきた円谷プロ。しかし近年の「ウルトラシリーズ」を観ていると、それと同時に私は「『メビウス』までのTVシリーズと何か違うなぁ」と感じるのです
同時ネット局数が少ないから?
それまでの「ウルトラシリーズ」より防衛隊が活躍しなくなったから?
新規造形怪獣がめっきり減って、過去作の流用ばかりになったから?
玩具販促が中心になったから?
違う。どれもまあ当てはまらないことはないという要素ではあるが、この違和感の根本に対する回答ではないし、こういうことは以前のシリーズでもあったことだ。
そうあれこれ考えているうちに、私はある結論にたどり着きました。
防衛隊の1人がその回の主役になったり、あるいは超常現象に防衛隊が直面し、ギリギリのところまでその防衛隊が奮闘し、そして最後の最後でウルトラマンが現れる。
玩具だって、ソフビ以外の主力商品は防衛隊のメカニックのDX玩具。『ティガ』以降ようやくコンスタントに変身アイテムも玩具化されるようになりましたが、それ以前はほとんど玩具化されませんでした。
もう言い古されていることですが、「ウルトラシリーズ」は、主人公が最低限しか登場しない特異な作品なのです。
変身玩具を映像内に登場させるには、当然ウルトラマン、そしてその変身玩具に関するアイテムがストーリーの中心になる。
『ギンガ』ではギンガスパークとスパークドールズがストーリーの中心となり、必然的に(というよりも制作側の狙い通り)劇中に変身アイテムやそれに付随するアイテムが登場する時間が長時間化。さらに、主人公がウルトラマンの中にいるような描写により、より「変身者=ウルトラマン」というイメージが明確化しました。
そして、『オーブ』。こちらは、前3作に比べるとかなり以前のウルトラシリーズに近づけられていますが、今までの作品以上に「ウルトラマン自身の成長物語」という内容に重点が置かれており、ストーリー全体が本当の意味での“ウルトラマンのためのお話”になっています。
そしてこれこそが、私の感じる「『ギンガ』以降のウルトラシリーズへの違和感の答え」ではないかと思います。
玩具面での売り上げも上々であるらしい、最近のウルトラシリーズ。
◎今日の特ソン◎
今日ご紹介するのは、2007年放送の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』挿入歌「過激気!」です。
劇中中盤、とくにターニングポイントとなる場面で数回使用された挿入歌。
もうすぐ『ゲキレン』も10周年ということで、当時のメインキャストたちが集まってパーティーを開いたとのこと。『10years after』はあったり…しないかな。
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