「円谷プロが経営下手なのは、利益よりもこだわりを優先していたからだ」―これはさんざん言われ続けてきたことでしたが、この本を読めば、円谷プロの経営状態はそんな一言だけでは片づけられない状況だったことなどが分かります。
もちろんこれには円谷英明さんの主観も入っているので鵜呑みにはできませんが、興味深い話であるのは事実ですね。
確かに彼は前社長の皐さんの経営方針を転換しましたが、いくらなんでもクソミソに言いすぎです。
「我々はウルトラマンにあまりにも依存し過ぎたのではないか」―このような文章が文中に出てきますが、そう言っているクセに本のタイトルが『ウルトラマンが泣いている~』という名称なのは、何かの皮肉なんでしょうか…。
◎今日の特ソン◎
ヒーローソングとは思えないくらい渋い曲。60年代らしさも感じます。
ジャイアントロボというといつもあの最終回が話題になりますが、
当初は遊園地で子供たちと仲良く遊ぶ余生を過ごすという案もあったようです。