今回は、先日3月28日に最終回を迎えた、TBS系ロボットアニメ『勇気爆発バーンブレイバーン』の総括感想記事です。
制作開始の情報自体は昨年初め頃から行われており、そこからほとんど音沙汰がなかった期間を経て、昨年下旬に一気に情報が公開。そして、いざ今年1月から放送が開始となると、いろんな意味で想像を超えた、突飛ながらアツいストーリー展開で視聴者の心をつかむという、なかなか異色な面が多かった本作。放送期間は1クールのみでしたが、1年間4クール分くらいのインパクトと勢いがありました。本当に、何もかもが“爆発”していた作品だったなぁ。
なお、放送開始時(第1話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
『バーンブレイバーン』がこれだけ様々な人々の印象に残り、独特の魅力を放っていた理由。それは、大人向けアニメのテイストを崩さずに、かつての「勇者シリーズ」等の王道子供向けロボットアニメのエッセンスを多分に含んでいたからでしょう。
ブレイバーンのデザイン自体は、かつての『勇者エクスカイザー』をほうふつとさせるようなデザインであり、使用する技や武器も、多少トゲトゲしているものの、完全に玩具化等を無視したトリッキーなデザインではなく、比較的わかりやすいもの。またブレイバーン自体も、スミスの人格のせいでいやにヒーロー性にこだわることを除けば、圧は強いものの話しやすいキャラであり、不快感を覚えるキャラではありませんでした。
また、ストーリー自体は意外に複雑だったものの、一部展開や戦闘シーンは、いい意味でほぼ勢いとアツさだけで乗り切っており、それが観る者の気持ちをかなり高揚させてくれていてGood。あとから振り返ってみると、「これもう完全に勢いだけで乗り切ってんじゃん…」というものも多々ありましたが、それでもなぜか許せてしまう感じも、この作品は持っていましたね。間違いなく、イサミたち主人公らは勇気を爆発させてくれていましたよ。
ただ、ストーリー自体はかなりクセがあったので、「これが世間の求めているロボットアニメなのだ」と勘違いされてしまうのには、個人的には反対。もちろんこの作風が正しい、間違っているというようなことは、本来であればないのですが、本作は皆さんご存知のとおり、タイムリープや転生等、様々な作風をごった煮にして、可能な限り自然なドラマ作りをしている形。これはまさしく本作だからこそできたことであって、後発のロボットアニメ等がそうそうできるものとは思えません。
また、ロボットアニメではときにアツさや見得を切るシーンが大切ですが、本作ではいい意味でそれをオーバーに描いているため、それを理解せずに上っ面だけすくって似たようなことをやると、きっとひどく興醒めなものになってしまうかと思われます。本作は、監督が大張正己さんであることから、視聴者側もいろんなことを了解しているうえで観ているフシがあり、だからこそ成立もしていたんですよね。
でもまあ、『ブレイバーン』は確かに今期の話題作になったから、これを機にロボットアニメ復活の機運が高まってほしいとは思いますね。ロボットアニメ業界も、もっと勇気爆発してくれよ!
今期アニメにおいて最もインパクトを残したと言っても過言ではない、『勇気爆発バーンブレイバーン』。1クールしかないため、後半は戦闘シーンやストーリーを進めるための描写が多かったから、出来れば2クールで、もっとゆったりとブレイバーンやイサミたちの活躍を楽しみたかったかな。
そんな本作、最終回の展開的に続編等は難しいかと思っていたら、なんとさっそくスピンオフが連載開始されるとのこと。どうやってさらにお話を広げていくんだろう?本編でも核となっていたタイムリープか、あるいは純粋に最終決戦後のことを描くのか…(最悪、地球に危機が迫って、イサミやルルが自ら勇気爆発すれば、ブレイバーンたちも復活できそうな感じだし)?
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