お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

ノベライズ 太陽にほえろ!

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今回は、昨年末(2020年末)に発売された書籍『ノベライズ 太陽にほえろ!』のレビューです。

 

太陽にほえろ!伝説』に続き、『太陽にほえろ!』関連書籍がちくま文庫より文庫本として発刊。このドラマが放送中に発売されていたノベライズ版(TVブックス)のうち、いわゆる「マカロニ編」・「ジーパン編」と呼ばれる初期2年間のお話のうち、11編を再編集し収録したものになっています。

 

今でこそドラマのノベライズ版は珍しいものではありませんが、半世紀近く前にそういったものが既に発売されていたなんて、驚きだなぁ。ドラマのノベライズも『太陽にほえろ!』がその先駆者なのかな?

 

なお、上述した『太陽にほえろ!伝説』のレビューは↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

収録されているお話は、「第1話 マカロニ刑事登場!」・「第2話 時限爆弾街に消える」・「第23話 愛あるかぎり」・「第32話 ボスを殺しに来た女」・「第52話 13日金曜日マカロニ死す」(ここまでマカロニ編)・「第53話 ジーパン刑事登場!」・「第63話 大都会の追跡」・「第65話 マカロニを殺したやつ」・「第72話 海を撃て!! ジーパン」・「第100話 燃える男たち」「第111話 ジーパン・シンコ、その愛と死」の計11編。どれもドラマ版で印象に残るお話です。

 

かなりの話数が収録されていますが、文庫本としての厚さは普通くらい。1話当たりの分量がそれほど多くないため、わりとサクッと読むことができます。セリフ主体でお話が構成されているので、小説を読んでいるというよりかは、脚本を文章化したものを読んでいる印象。慣れないと、少し読みづらかったり表現があっさりしていると感じたりする箇所があるりますが、1つ1つの場面に対する想像力を働かせて読めば、脳裏に七曲署の刑事たちの活躍が浮かんできます。

 

お話の展開は、原作である(というべきなのか?)テレビドラマ版とほぼ同じ。特に大きなアレンジが加えられているわけではありませんが、本放送版ではなく決定稿(完成した脚本)をベースにしているため、本編とは多少の描写やセリフの差異があるようです。さすがに、どこがどう違うかまではすべてわからなかったな…。

 

巻末には、本文庫発刊に合わせて新規収録された、岡田晋吉プロデューサーと高橋惠子さん(シンコ)の対談が掲載。内容の1つ1つは今まで他の場所で語られていることと重複する点も多かったですが、この2人の対談自体は今までありそうでなく、新鮮な印象を受けました。

 

 

 

ジーパン編」以降も本放送時は断続的に発売され続けた『太陽にほえろ!』のノベライズ版。今回発売されたこの『ノベライズ 太陽にほえろ!』は、現時点ではDVDレンタル等解禁されていない本作のストーリーを知ることができる貴重な書籍の1つであり、『太陽にほえろ!』の世界を感じられる1冊となっています。

 

これの売れ行きが良かったら、ノベライズ版のさらなる復刊もなされるのかなぁ。70年代終盤~80年代前半の時期のノベライズも、読んでみたいぞ!

 

 

 

 

 

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