先日私が訪れたのは、東京都新宿区内にある「新宿歴史博物館」。いわゆる区立博物館で、新宿区の歴史や資料などが展示されている博物館です。
ここを訪れた理由は、1つは現在ここで開催中の特別展「小泉八雲展」に興味があったから。そしてもう1つは、ここにある意外なものが展示されているという噂を聞き付けたからでした。
その意外なものとは…。
小田急ロマンスカーで初めて展望席を取り入れ、そのイメージの1つを確立したNSE。小田急は新宿を起点としているため、このNSEは区とはかなり縁のある車両の1つといえるでしょうが、鉄道博物館等ではなくこうした一般の地元の博物館で、このような鉄道にかかる展示がなされているのは大変珍しく感じます。これ、小田急が寄贈したのかなぁ。
NSEに関する展示は、大きく分けて3つ。まず1つ目は運転台です。先頭車両の2階部分にあった運転台が丸々展示されており(1階部分の展望席は模造品)、使い込まれた計器類等から、時代を感じることができます。
2020年現在は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、遠目から展示を見ることしかできませんが、普段であれば実際に運転台に座ることも可能だとのこと。なんという太っ腹な展示なんだ…!
続いて、車両に使われていた側面扉。美しいオレンジバーミリオンの塗装が、やはり目を惹きます。
そして最後は、座席シート。ワインレッドのシートはきちんと整備されており、登場から50年超経った車両のものとは思えないほどの良好な保存状態です。
こちらも運転台と同じく、本来であれば実際に座ることもできた様子。ああ、これほど今の時代が恨めしく思ったことはないよ…。
この他にも、新宿歴史博物館には鉄道に関する展示がいくつか存在。都電のカットモデルなども展示されており、ビデオ映像も視聴できるようになっています。戦前から東京のターミナル駅の1つであり、トップクラスの乗降人員を誇っていた新宿駅。その区の博物館で、鉄道の展示が多いのは、ある意味必然といえるのかもしれませんね。
ちなみに、新宿歴史博物館の入館料は、常設展示のみであれば300円。特別展を含めれば、展示によって金額は変動するものの、2020年12月3日現在500円となっています。比較的安価でこれだけ“鉄分”を摂取できるのであれば、鉄道ファンは一度行ってみる価値はある…かも!?
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