リュウジに続き、帰って来たゲンブ！
相手と対等の力があるからこそ、初めて話し合いが出来る。強さは、対話のための手段だ―。今回の『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』は、アブトが運転士を務める敵ロボ：ダークシンカリオンのデビュー回。それと同時に、リュウジに続き前作からゲンブが再登場を果たし、ファン的には後者の方に注目させられて、ハッキリ言って「ダークシンカリオンどころではない！」って感じでした。
お話の内容はかなりシンプルであり、ダークシンカリオンは終盤の戦闘でちょろっと登場しただけで、ほとんどは鉄道博物館の紹介が中心。夏休み突入後初の放送回であり、しばらく大きな展開が続いたことから、いい息抜き回にもなっていましたね。
なお、前回（第13話）の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
ある日の夜の新田家。すき焼きをつつく中、アユはシンの話の流れで、彼をラジオの公開収録に連れ出します。カスミと出会うなどの偶然もある中、シンは「鉄道博物館に現れる謎の巨人」に猛烈な興味を示し、ハナビやタイジュまでをも巻き込んで、その捜索を始めるのでした。序盤から、久しぶりにアユが登場。今回は彼女がお話をぐいぐい引っ張っていってくれるのかなと思いきや、結局はすぐにシンに主導権を握られます。現状、アケノよりも出番が少なめなアユ。放送開始前はシンたち側のメインヒロインになるのかなと思ったけど、かなり影薄いよなぁ。これを巻き返してくれるだけの活躍は、今後してくれるのかな？そんな彼女から、シンが話の主導権を握るきっかけになったのが、鉄道博物館に現れるという巨人の話。そのシルエットから「完全にゲンブじゃん」って思って観てたけど、まさかこの直後、声付きでしかもお話のメインゲストとして出てきてくれることまでは、全く予想していませんでした。
鉄道博物館をあちこち歩き回る中、意外に早く巨人の影を見つけたシンたち。そのまま彼を追跡し、やがて外のデッキで休んでいるところを追い詰めます。機関車のマスクを被った、彼の正体は…！巨人探しにすっかりその気になったシンは、Aパート後半でその捜索を開始。川口浩探険隊をイメージし、館内を探し回ります。ここで、「藤岡弘探険隊」ではなく「川口浩探険隊」をイメージしているのが、シンひいては制作陣の素晴らしいところ。そう。藤岡さんは2代目で、探険隊系の元祖（？）は、彼の言う「川口浩探険隊」なんですよね～。放送終了後わざわざtwitter等で解説も挿入してたし、これ絶対制作側に相当好きな人いたよね。そんなシンたち探険隊は、途中十河指令長を改めて捕獲するなどのハプニングを経つつ（なんでいたんだ？）、巨人を展望デッキに追い込むことに成功。その人間離れした見た目に驚きますが、巨人自身の話や、現れたミノリの紹介により、彼がかつてシンカリオンと対決したエージェント・ゲンブであることを知るのでした。ここで、ゲンブが満を持して声付きで登場！いや～、正直途中から展開は読めてたけど、彼の姿と声がハッキリわかった時は、喜びと感動で胸がいっぱいになりました。
シンカリオンを知る者、そして超進化研究所の仲間として、仲を深めるシンたちとゲンブ。ゲンブの案内で、シンたちは鉄道博物館を案内され、その展示や鉄道の歴史に圧倒されます。その後、一息ついた彼らは、ゲンブの発言をきっかけにリーダーを決めることになって…。Bパート前半では、ゲンブによる鉄道博物館の紹介がその中心。以前はハヤトたちに案内される立場だったゲンブが、今度は機関車おじさんとして経験を積んだこともあり、シンたちを案内する立場に。前作と本作で、彼の立場が逆転しているのが、彼の成長と「シンカリオン」という作品の歴史の長さを感じますね。このような鉄道博物館の紹介を経て、レストランにやって来たシンたちは、やがて「運転士たちのリーダーは誰にするのか」という話題へ。これは、満場一致でシンという結論になりました。ここでゲンブが、ハヤトたちのことを回想したり、「E5の運転士には、運転士たちを引っ張る何かがある」と感慨深げになったりするのが、これまたGoodだったよなぁ～。
南与野駅付近に、闇の新幹線が出現。それは、テオティたちとソウギョクが、手を組んで出現させたものでした。捕縛フィールドに追い込んだものの、闇の新幹線はダークシンカリオンへと変形し、迎え撃つE5はやぶさたちを圧倒。彼ら大ピンチに陥ります。ゲンブのアシストにより、難を逃れたシンたち。ダークシンカリオンの運転士の正体は―！終盤になって、ようやくダークシンカリオンが登場し、E5はやぶさたちの戦闘シーンも挿入。ダークシンカリオンが今回初登場であること、また戦闘時間がかなり限られていることから、終始E5はやぶさたちはダークシンカリオンにやられ気味であり、ゲンブの加勢がなければ危うい状況でした。ここでもゲンブが登場したのは、アツかったよなぁ！ダークシンカリオンの攻撃を身を呈して受け止めたから、「このまま生死不明でフェードアウトしちゃうのか！？」と心配になりましたが、ちゃんと生き延びてくれていてホッとしました。いや、本当に安心したよ。安心したお陰で、「ダークシンカリオンの運転士がアブトだった」って情報、あんまり頭に入って来なかったな…（前回までの展開で予想できたことでもあったし）。
リーダーとして、チームを引っ張っていくことになったシン。しかし彼は、自分にその資格と自覚があるのか悩み続けていた。ゲンブに連れられて向かった万世橋駅跡に、答えはあるのか！？
次回は、今回の後編にあたるお話。ゲンブが引き続き登場してくれる他、シンの成長とダークシンカリオンに対する反撃も描かれそうです。彼が、ダークシンカリオンの運転士がアブトだと知るのは…もう少し先になるのかな。
さあ、第15話の感想記事は↓コチラだゼーット！
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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