今回は、『太陽の勇者ファイバード』の感想記事第14回目です。
どんどん狡猾になっていくジャンゴの作戦に対し、立ち向かっていく勇太郎たち。今回ご紹介の3話は、各話を通して、宇宙警備隊のメンバーが“人の心”を学ぶような形のお話が多い印象を受けます。最終回を目前にしてどんどん人の心への理解を深めていく彼ら。これが、ちょっぴり最終決戦にもつながってる…と、あながち言えなくもないですね。
第40話「激突!ママ対火鳥」
1991年11月23日放送
登場した敵他:トランサント(メカ獣)
「暖かい心が生まれるまで、何度でもぶつかってみせるさ。」
STORY:ケンタの母アキ子の機嫌を損ねてしまった勇太郎は、名誉挽回とばかりに家事を手伝おうとするが、やり方が極端すぎてますます嫌われてしまう。アキ子に暖かい心を理解してもらおうと彼女の向かった講演会会場に行く勇太郎だったが、そこはドライアスたちに占領されていた!ドライアスの作戦で洗脳され、勇太郎を襲うアキ子たち。そしてさらに、メカ獣にもワナが!勇太郎は、暖かい心を見極められるのか!?
サブタイトルだと勇太郎とケンタの母アキ子のお話が中心に感じますが、実際はそれが中心に描かれていたと同時に、人を思いやる「暖かい心」についても深く描かれていた一編。本当、サブタイトルが「暖かい心」でも違和感のないようなお話でしたね。そして、勇太郎の奇行っぷりも、今まででトップクラスで目立っていたような…。
ケンタの成績が下がり気味なのを、勇太郎と会っているからだと決めつけるアキ子。ちょうどその頃偶然ハルカと共にケンタのもとを訪れた勇太郎は、会話の中でますますアキ子の機嫌を損ねてしまうことに。天野博士の助言を受けて名誉挽回とばかりに家事手伝いを願い出る勇太郎でしたが、事態はさらに悪い方向へ…。今回の勇太郎の行動は特におかしさが加速しており、ケンタの家に来るやいなや土足で家に上がり込もうとし、持ってきたカボチャパイの食事中には、アキ子の尊敬する「暖かい心」の持ち主であるマザー・マリアの来日を見て「暖かい心を持っているようには見えない」と発言。さらに家事手伝いのために再びケンタの家を訪問した際は、部屋の片づけとして床を引っぺがし、庭の掃除として石灯篭を破壊し、みそ汁の煮立ち加減を見てるときに勝手に食材をブチ込むなど、もはややりたい放題といった感じになっています。このようにAパートの前半部分は、ほぼギャグ描写のオンパレード。勇太郎の行動に笑わされっぱなしになりますが、一方で、上述の通り来日したマザー・マリアを見て「暖かい心を持っているようには見えない」という指摘をしていることは、後半の展開のカギになっていきます。ギャグパートの中に、ちゃんと重要な要素を織り交ぜているんですね~。
勇太郎の一連の行動により、アキ子は機嫌がよくなるどころかますます不機嫌に。ケンタに問題集のノルマを与えて自身はマザー・マリアの講演会に出かけてしまいます。彼女のことを追いかけた勇太郎でしたが、そのマザー・マリアの講演会に不穏な空気を察知。勇太郎の予想通り、その講演会では、マザー・マリアによる一種の洗脳が行われていました。会場に突入する勇太郎でしたが…。マザー・マリアは、世界各地で貧しい人々を救ってきた、マザーテレサのような人。彼女の講演会では「暖かい心」について語られるはずでしたが、実際に彼女の口から語られたのは、ドライアスへの忠誠を誓うよう洗脳する言葉でした。今回のこの講演会こそ、ドライアスたちの作戦。本物のマザー・マリアはDr.ジャンゴによって捕らえられており、ジャンゴ自身がマザー・マリアに化けて来日し講演会に出席。さらにコントロール装置の働きをするバッジをしており、これを使って来場者を完全に洗脳していたのでした。ここにきて、えらく巧妙な作戦を立ててくるようになったジャンゴ。でもまさか、本人が女装してマザー・マリアに扮してるとは思わなかったよ!
勇太郎がアキ子たちに手が出せずそのまま拘束されてしまう中、異常を感知したケンタたちは現場に急行。ガードチームも呼び寄せ、コントロール装置の捜索に乗り出します。直接会場に突入したケンタたちは、ガードウイングのアシストによりコントロール装置のありかを発見。大量のテシターたちを蹴散らしてコントロール装置を停止させ、勇太郎やアキ子たちを救出します。Bパートの前半で目立つのが、ケンタたちの活躍。勇太郎が拘束されているという状況下で、特にケンタと国枝美子の奮闘が楽しめます。フレイムショットの扱いにもすっかり慣れ、テシターたちを次々に倒していくケンタ。最初に比べて、彼もかなり頼もしくなりましたね。美子も活躍的には負けてはおらず、コントロール装置のある部屋に入った後は、コンピューターを操作して機械を停止させ、勇太郎のピンチを救います。装置が止まったことにより勇太郎は形勢逆転。ジャンゴを徹底的に攻撃し、脱出を図りますが、そこにメカ獣が現れます。勇太郎がジャンゴと戦うのはいいのですが、ここで彼が繰り出している攻撃は、いつもシュラやゾルに与えている重たいパンチやキック。人間だからと言って手加減せずに、叩き込んでいきます。おいおい、さすがにジャンゴ死んじゃうぞ!?
追い詰められたジャンゴたちは、3体のメカ獣を繰り出して勇太郎に挑戦。勇太郎にはサンダーバロンとスーパーガーディオンも加勢しますが、メカ獣は複数のマザー・マリアを人質に卑怯な作戦を展開。しかし勇太郎は見事本物のマザー・マリアを見破り、救出に成功します。救出した後は、自身も武装合体ファイバードとなり、連携攻撃で敵を撃破。マザー・マリアの言葉により、アキ子との関係もちょっぴりよくなるのでした。マザー・マリアを人質に取っているのはジャンゴたちでしたが、彼らはニセモノを含め3人のマザー・マリアを出現させ、勇太郎たちを翻弄。ですが、これに対し勇太郎はマザー・マリアの暖かい心を見抜いて救出に成功します。3人のマザー・マリアは、姿かたちこそ同じですが、うち2人は助けを懇願するようなそぶりを見せ、1人だけは自分の身よりも周りのことを優先するような発言をしていました。そう、皆さんお気づきの通り、本物のマザー・マリアは後者の方。ニセモノ2人が本来のマザー・マリアとは正反対のことを言っていたのは、やはり暖かい心を知らなかったからなのかな?メカ獣3体を武装合体ファイバードのフルブラスト→スーパーガーディオンのガードフラッシュ→サンダーバロンのサンダークラッシュで撃破した、ファイバードたち。そして事件解決後、マザー・マリアは勇太郎のことを理解し、そしてアキ子に対して、彼とケンタの友情を認めてやるよう助言するのでした。もちろん勉強も大事だけど、同じくらい大事なのが「いろいろな人の触れ合いの中で成長」していくこと。うーむ、深い言葉である上に、いい締めくくり方だったなぁ。
第41話「大奮戦!佐津田刑事」
1991年11月30日放送
登場した敵他:プラインマント(メカ獣)
「俺は、佐津田刑事の魂を感じ取ってこの車に入ったんだ!」
STORY:銀行からの紙幣強奪事件が連続発生。現場に残された証拠から天野博士を犯人だと断定した佐津田刑事は、一人で勝手に突っ走って彼を任意同行。しかし博士はシロだったうえに、佐津田刑事は警察のメンツをつぶしたとして休暇を命じられてしまう。それでも独自捜査を続ける彼は、自身の勘から次に襲われる地点を予測。一人飛び出していった!彼を信じ、あとを追うガードスター。佐津田刑事は、無事この事件を解決できるのだろうか?
今まで出番がそこそこ多かった割に、意外に単独メイン回がなかった佐津田刑事。今回はそんな彼の大活躍回です。後半からの彼の警察官としての使命に燃える姿と、それを信じて追いかけるガードスターの連携は必見。天野博士にやたら固執していることを除けば、佐津田刑事は立派な警察官なんだよなぁ。
地下から大穴を空けられて、銀行の金庫内から紙幣が大量に強奪される事件が連続発生。現場に落ちていたミニコンピューターから、天野博士を犯人だと断定した佐津田刑事は、それ以外の根拠なく博士に任意同行で警察署に引っ張ってくることに。ところが博士のアリバイが立証され、さらにはその強引な捜査をマスコミに取材されてしまったことにより、佐津田刑事は捜査から外されてしまいます。銀行からの紙幣強奪事件は、いずれも大胆な犯行なのに対し一切目撃者や不審な物音を聞いたものがいないという、まさに完璧な犯行。証拠となりそうなものもなく捜査に行き詰っていた佐津田刑事でしたが、3件目の事件で露骨に現場に放置されていたミニコンピューターが天野博士の作だとしり、令状もなしに彼の研究所へ駆け込みます。今まで証拠物が出てこなかったのに、いきなり調べてくださいと言わんばかりに出てきたミニコンピューター。天野博士を逮捕したい気持ちがあるのはわかるけどさ、佐津田刑事もう少し慎重に動いた方が良かったんじゃないかな?博士は事件当時ヒルマン教授と国際電話をしていたことが判明し、鉄壁のアリバイが存在したことで博士を解放せざるをえなくなってしまった佐津田刑事。運悪くその現場をモモコに取材されテレビに生中継されてしまい、佐津田刑事は捜査から外され休暇を命じられてしまいます。やりすぎだったとはいえ、ちょっとかわいそうだ…。
佐津田刑事がいなくなってしまったことにより、一時的に別の警察官のためのパトカーとして活動することになったガードスター。それと同じ頃、博士たちは独自に捜査を進め、ドライアスの仕業ではないかという推理を立てていました。そして深夜のパトロール中、勇太郎とケンタは事件の犯人と遭遇することに…。佐津田刑事があまりにも博士のことを疑うので、本当は博士が犯人じゃないかと半ば冗談めかして言うガードウイングたち。そういえば、佐津田刑事が天野博士を追いかけているのは第1話からわかりますが、追いかけることになった理由とかはあまり語られていませんね(無収入なのに支出が異常に多いということくらい)。いつか語られる日は来るのかな?そんな時、天野博士はついにミニコンピューターのことについて思い出し、この一連の犯行がドライアスたちのものであると断定。それを受けてパトロールを始めた勇太郎とケンタは、深夜の路上で不審な物音に気付き、地下でテシターやゾルと戦闘の末、4件目の犯行を何とか防ぐのでした。現場にあったミニコンピューターは、確かに博士が開発したもの。しかしそれは20年前にDr.ジャンゴに盗まれていたのでした。博士をハメるために、ジャンゴはわざわざこれを引っ張り出してきたのか…。
自分の勘から、次に狙われる場所を国立印刷局であると進言する佐津田刑事。しかし当然警察の上層部に受け入れられるはずもなく、彼は独断で出発してしまいます。佐津田刑事の姿を見たガードスターは、彼を追跡。そして国立印刷局で本当にメカ獣と遭遇することになり、戦闘に発展します。根拠など一切なく、自分の勘で動き出す佐津田刑事。ここだけ見ると彼がかなり無謀な人間に見えますが、彼のその心の根底には、「事件を未然に付議人々の安全を守る」という強い意志がありました。そして、それに追随し、無茶だとわかっていても彼を追いかけるガードスター。この一連のシーンにおける2人のそれぞれの覚悟や思いが、非常にアツくてよかったですね。ガードスターは佐津田刑事を追いかけると同時に、勇太郎たちに国立印刷局に向かっていると連絡。そこが次のターゲットであると佐津田刑事が推理した根拠は「ない」と断言して仲間からあきれられますが、それでも彼は信じて追いかけ続けます。「たとえ相手がどんなに石頭だろうと、真剣に人々の安全を願う人間の心を信じられなくて、宇宙警備隊だと言えるもんか」と言うガードスター。うん、アツい、アツいぞ!その頃博士のコンピューターも、次に狙われる確率が最も高いのが国立印刷局だとはじき出しますが、ガードウイングだけはそれに従わず、独自ルートで捜査することに。これが後の展開につながっていきます。
メカ獣に対して一人で立ち向かうガードスター。窮地の佐津田刑事たちをギリギリのところで救出しますが、メカ獣のパワーに押されてしまいます。そこに駆け付けたのが、ファイバード・ガードファイヤー・ガードレスキュー。ガードチームはガーディオンに合体し、単独でメカ獣を撃破。佐津田刑事の名誉も回復し、事件は解決をみたのでした。ガードウイングが単独で別行動しているため、20話近くぶりにガーディオンが登場。しかも、単独でメカ獣を撃破するという殊勲を上げています。そういえば、スーパーガーディオンの声がガードウイングなのに対して、ガーディオンの声はガードスターでしたね。なるほど、そういうこともあって、ここでガーディオンを登場させたのか…?メカ獣が倒された後、ガードスターから刑事であると紹介され、人々から感謝と喝采を受ける佐津田刑事。これで彼も名誉挽回ができましたね。
第42話「パパになった勇太郎」
1991年12月7日放送
登場した敵他:ジンメン(メカ獣)
「ルコちゃん。君のパパは、お金よりも大切なものがあることを、ちゃんと知ってるよ。」
STORY:宇宙警備隊の活躍を見て、楠ヶ原財閥が資金拠出をしたいと宣言。これに飛びついた天野博士は、勇太郎に電話させるが失敗に終わってしまう。一方、その資金を狙っていたドライアスたちは。楠ヶ原の1人娘:薫子を誘拐しようとするが、勇太郎の活躍で失敗。しかも薫子は勇太郎になついてしまった。彼女と触れ合う中で判明する彼女の本心。そして、楠ヶ原の家がドライアスに襲われる!勇太郎は、メカ獣を倒し家族の絆を取り戻せるか?
勇太郎とゲストキャラクターの少女の、心の交流を描いたお話。特に後半での、勇太郎の薫子(ルコ)に対する優しさが素晴らしく、男である私も惚れそうになってしまいました。その一方で、ドライアスたちの今回の活動目的も資金集め。うーん、終盤なってやることがどんどんやることがチンケになってるような気が…。
楠ヶ原財閥のトップ:宗乃介は、宇宙警備隊の活躍を見て、3億円の資金拠出をしたいとテレビで宣言。このニュースを観た天野博士は、すぐさま勇太郎にテレビ局に電話するよう伝えますが、信じてもらえず門前払いを食らうことに。その後勇太郎とケンタは買い物に出かけますが、そこでシュラとゾルに追われる少女と遭遇。勇太郎によって助けられた少女:薫子は、なんと勇太郎のことをパパと慕うようになるのでした。楠ヶ原宗乃介は悪い人ではなさそうですが、どうやらお金重視の男だと思われているイメージを払拭するためもあって、宇宙警備隊への資金拠出を提案した様子。こういった申し出に対し博士は拒否反応を示しそうな気がしますが、今回なんとしてでも3億円を確保すべく、勇太郎に行動を指示します。博士だったらここは「こんなのは信用できん」とは言いそうな気がしたんだけどなぁ、違ったかぁ。その後、電話で自分のことを信じてもらえなかった勇太郎は、ケンタとともに買い物に行くことに。そこで彼は薫子と遭遇して彼女を救出。それで終わりかと思いきや、薫子は勇太郎のことをパパだと慕い始めるのでした。薫子の正体は、宗乃介の一人娘。仕事に明け暮れている彼に嫌気がさしていた彼女は、ゾルに襲われたことをきっかけにリムジンから脱走。少しいたずら心もあって、勇太郎をパパと呼ぶのでした。
薫子がずーっとついてくるため、結局研究所に彼女を連れ帰ってきてしまった勇太郎たち。カンカンに怒るハルカでしたが、そんなことは気にもせず薫子は研究所内を探索。その中で宇宙警備隊の秘密を部分的に知ってしまいます。その頃、宗乃介の家にはDr.ジャンゴが大量のテシターを連れて来襲。薫子を誘拐したとして、その命と引き換えに楠ヶ原財閥の全財産を要求するのでした。薫子がべったり勇太郎とくっついていることに、異常に怒るハルカ。そりゃあ、彼女は勇太郎にあこがれているんだから、当然っちゃあ当然だよなぁ。しかし薫子はそんなことは気にせず、博士の書斎などを探索。偶然宇宙警備隊の整備室への入口を発見し、そこでエースバロンに遭遇します。迷い込んできた薫子に対し、挨拶して気さくに話しかけるエースバロン。他の話でもそうでしたが、エースバロンは正体を隠そうとせずに、割と積極的に人と話そうとする傾向がありますね。これが彼の性格であり魅力ということかな。それと同じ頃、ジャンゴは宗乃介に対して、自分たちへの資金拠出を要求。実際には誘拐に成功していない薫子の命と引き換えに、宗乃介に迫ります。「世界征服には金が要る!」として、露骨にお金を要求するジャンゴ。ドライアス側の資金不足は、ここまで極まってるのか…。
薫子の願いを聞いて、彼女とともに遊園地にやってきた勇太郎。アトラクションなどで楽しむ2人でしたが、やがて勇太郎は彼女の本心を知ることになります。その夜、薫子を宗乃介のもとに連れ帰ろうとした勇太郎は、ゾルの襲撃と暴れ始めるメカ獣と遭遇。ガードスターと合流し、ケンタにバロンチームの応援を要請します。アトラクションに乗っている時は楽しそうだったものの、夕暮れ時になってだんだん悲しげな顔になる薫子。今日が誕生日だった彼女は、本来であれば宗乃介と遊園地に行く予定であり、それが仕事のせいで実現できなかったことを悲しんでいたのでした。涙を流す彼女に対し、「誕生日に泣くのはよくない」「今日は僕がパパなんだろ?」と言って励ます勇太郎。ここの勇太郎がかなりイカしてますね。優しすぎて私でも惚れてしまいそうになりました。薫子が「お願い、今日だけ私のパパでいて…」って言うのも、よかったよなぁ。夜になり宗乃介の家に連れ帰ろうとする勇太郎でしたが、それを狙っていたゾルの攻撃を受け、さらに宗乃介の家でメカ獣が暴れ始めたことでピンチに。勇太郎はバロンチームとケンタに応援を要請します。たまたま佐津田刑事の捜査に同行していたガードスターも、ここで合流。ガードスターは、2話連続で佐津田刑事の命を救うことになりました。
サンダーバロンとファイヤージェットの攻撃で、ピンチを切り抜けた勇太郎。ジェット合体グランバードになってメカ獣に立ち向かいますが、薫子を人質に取られて思うように戦えないハメに。しかし宗乃介の機転で薫子を救出した彼らは、一気に攻撃に出て、最後はグランキャノンで勝利。薫子と宗乃介の仲も、取り戻すことができたのでした。メカ獣を操って薫子を人質に取り、戦いを有利に進めようとするジャンゴ。作戦自体は良かったのですが、宗乃介が資金拠出を申し出たことに完全に気を取られていた隙に、グランバードたちに薫子を奪還されてしまいます。よっぽど資金難に陥ってるのね、ジャンゴたち…。グランバードたちがメカ獣を倒した後、再び薫子と会う勇太郎。薫子は彼のもとに駆け寄りますが、勇太郎の言葉で今度は宗乃介のもとへ駆け寄り、家族の仲を取り戻すのでした。「君のパパは、お金よりも大事なものがあることを知っている」と声をかけ、薫子を宗乃介の元へ向かわせる勇太郎。薫子もこの時点ですでに分かっていたのでしょう。自分の父親は、自分自身のことも大切に思ってくれていることを。
今回はここまで。次回は第43話から第45話をご紹介予定です。来週も、世界平和だ!
◎今日の勇者ソング◎
今日ご紹介するのは、1991年放送の『太陽の勇者ファイバード』挿入歌「遠い故郷(ほし)」です。
劇中終盤で使われることになる挿入歌。『ファイバード』の歌は明るい系統のものが多いですが、この曲はEDテーマと同じく、しんみりとした曲調になっています。
この歌は、ある人(もしくは故郷そのもの)が、帰って来るかも分からない旅立ちをした人に思いを馳せるような歌詞。この「帰って来るかも分からない旅立ちをした人」は、明らかにファイバードら宇宙警備隊のことを指しています。激戦の連続となる最終決戦、その結末は―。
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