今回は、『太陽の勇者ファイバード』の感想記事第4回目です。
放送も10話台に突入し、キャラクターの性格もお話のテンポも、さらにノリに乗ってきた印象を受けるように。そんな中で常にクスりと笑わせてくれたり、物語に深みを与えてくれていたのが、勇太郎のキャラクター性でした。勇太郎、本当に人間味あふれるキャラに描かれてるよなぁ
第10話「5万人の人質」
1991年4月6日放送
登場した敵他:バイスキッド(メカ獣)
「やったぁ、ナイスコントロール!」
STORY:ケンタのやっている草野球に参加したことで、野球に興味を持った勇太郎。何が何でも勇太郎を名投手に育て上げると意気込むケンタは、天野博士とともに勇太郎の特訓を開始。さらに野球観戦にも連れていくことに。しかしその野球の試合は、Dr.ジャンゴに狙われていた。爆弾の存在を知り、球場内でそのありかを探すケンタたち。果たして、彼らは爆弾を見つけ出すことができるのか?ガードチーム出動!球場で起きた火災を消火せよ!
刻一刻と近づくタイムリミットまでに、ドーム球場で爆弾を探し出すという緊迫感が楽しめるお話。後半はそういった緊迫感がある一方で、前半は野球に関して勇太郎がトンチンカンなことを言ってみたりムチャクチャな行動をしてみたりと、笑えるシーンがたくさんあり、ギャグと緊張感が両立されているお話であるように感じました
ケンタが参加している草野球の試合の見学に来た、勇太郎とハルカ。ケンタに言われるがままそれに参加することにした勇太郎は、野球をプレーする中でそれに興味を持つことに。そんな勇太郎の姿を見たケンタは、彼を名投手に育て上げるべく特訓を開始するのでした。草野球に興じるケンタを見る勇太郎。彼はハルカに野球のルールを教わっていきます。ハルカとの会話の直後、ケンタが打ったボールがハルカの方に飛んでくるも、勇太郎がそれを叩き落すシーンが。どう見ても人間離れした技だけど、子供たちはこれでも怪しまないのか…。その後、草野球にバッターとピッチャーでそれぞれ参加した勇太郎は、ケンタに言われた通りプレー。しかしパワーコントロールができていないからか、とんでもない球を打ち上げたり、豪速球を投げたりしてしまいます。バッターになると一瞬空にボールが見えなくなるほど高く打ち、ピッチャーになるとフェンスを完全に破壊してしまうほどの剛速球を投げる勇太郎。ケンタの友人からは「あんな球受けたら死んじゃうよ」とまで評されてしまいます。勇太郎がこうしてパワーの調節ができないのは、アンドロイドの身体に問題があるんじゃなくて、憑依しているファイバードが力をコントロールしきれていないからなのかなぁ。勇太郎の豪速球を見たケンタは、彼を投手に育て上げることを決意。ケンタの要望に応えた天野博士は勇太郎用のトレーニングマシーンを開発しますが、勇太郎は一発でフォームなどを覚えてしまうのでした。アンドロイドだからか、やはり形の面での覚えは早い勇太郎。ということは、あとはパワーの調節だけだなあ
ジャンゴから送られてきたビデオメッセージで、彼の今回の目的を佐津田刑事たちが知ったのと同じ頃、ケンタは勇太郎を連れてドーム球場で野球観戦。偶然佐津田刑事と出くわしたことで爆弾の存在を知ったケンタたちは、その爆弾を探し始めます。ジャンゴが今回企んだのは、5万人の殺害計画。日本国内のどこかに超高性能小型時限爆弾をセットした彼は、本日夜8時30分にそれが爆発するという爆破予告メッセージを首相官邸に送り付けていたのでした。前回自身の顔を人前に出して以降、ちょっと行動が大胆になった気がするジャンゴ。「人口増加に悩む君(総理大臣)に手助けしてあげよう」だなんて、ヤなこと言うなぁ。首相からの直々の要請を受けた佐津田刑事は、ヘリコプターで上空から偵察。爆弾による大量殺人→5万人が一度に集まる場所に仕掛けられているのでは?と考えを巡らしていた彼は、たまたま見かけたドーム球場に目をつけ、内部を捜索し始めます。実は警視庁では有能な刑事らしい佐津田刑事。今回も持ち前のアツさで事件の捜査に当たります。天野博士たちにとっては嫌味を言う存在な彼ですが、今回は事件捜査の最中に「(総理大臣から依頼を受けた捜査とはいえ)5万人の命がかかっているんだ、出世なんか関係ない」と語ります。なんだかんだで彼も悪い人ではないんですね。天野博士たちとの誤解も解けたら、心強い味方になってくれそうです。そんな佐津田刑事はドーム球場こそ爆弾の設置場所だとにらみますが、この読みはビンゴ。爆弾は野球ボールに偽装され、既に試合に使われようとしていました。シュラは球場スタッフに変装して、選手にボールを渡すことに成功。でも、衣装を変えたくらいじゃバレバレな気がしないでもないけど…
勇太郎がドーム球場の屋根にいるシュラを追跡する一方で、ケンタたちは引き続き爆弾を捜索。探し続けて彼らがようやく真実にたどり着きますが、その野球ボールは試合に使われようとしていました。ケンタからの連絡を受けた勇太郎は、急いで球場に帰還。ホームランになったそのボールを素手でつかみ、ドーム球場の屋根の隙間から上空に投げ、爆発の被害を防ぐのでした。後半では、爆発までのタイムリミットが近づく中での爆弾探しがメイン。この緊迫感がストーリーを面白くしてくれていました。些細な描写もその後の展開に影響を与えており、例えば佐津田刑事が誤ってドーム球場の屋根を閉めるボタンを押してしまいますが、これはその後の勇太郎が爆弾を投げるシーン(閉まりかけの屋根の隙間から上空に投げる)で生かされることになります。すべてを合わせると数分間のシーンでしたが、上述したような要素がしっかりと組み込まれていたため、数分間のシーンとは思えない濃密な展開を楽しむことができましたね。勇太郎とシュラのバトルでは、今回はテシターたちは登場せず1対1のバトルに。隣接する遊園地(後楽園ゆうえんちがモデルか)で、アトラクションを生かした戦闘をしていたのが興味深かったです
爆発による被害は防いだものの、シュラがメカ獣を使った暴れ始めたため、ドーム球場では火災が発生。これにはガードチームが出動し。火災の鎮圧に成功します。そして勇太郎はファイバードとなってメカ獣とバトル。武装合体ファイバードの攻撃が決まり、事件は解決するのでした。今回は久々にガードチームが全員出動。持ち前の機能を生かした消火・レスキュー作業に徹していました。ガーディオンとなってファイバードに加勢してくれるのかと思っていましたが、そこまでの活躍はナシ。時間の都合上仕方なかったのかなぁ。事件解決後、引き続き投手としての特訓に励む勇太郎でしたが、彼は豪速球かとんでもなく遅い球しか投げられないことが判明。しかし、当の本人は投手としての特訓をやめようとはしないのでした。ハルカの計測によると、勇太郎は10kmの球か500kmの球しか投げられないらしい。あまりにも両極端すぎるのもそうですが、時速10kmの球って…あり得るのか!?
第11話「花よ よみがえれ」
1991年4月13日放送
登場した敵他:ベクサー(メカ獣)
「君たち、感動してるかい?感動はエネルギーなんだよ。」
STORY:花が咲く瞬間を目撃して、深い感動を覚えた勇太郎。彼とともにフラワーフェスティバルに行くことにしたケンタとハルカだったが、同じ頃世界各地ではシュラの手によって大量の花が枯らされていた。そして、勇太郎たちの目の前で、フラワーフェスティバルの会場がメカ獣に襲われた。崩落したパビリオンに取り残された子供たちが危ない!ファイバードよ、バロンチームやガードチームと協力して、子供たちを救出し“感動”を取り戻せ!
勇太郎が感じた、花が咲くことに対する大きな感動。そして中後半の宇宙警備隊総出でのレスキュー描写など、内容的にもロボットたちの活躍としても中身が非常に濃かったお話。メカ獣が序盤からいきなり登場するなど、ストーリー構成面でも今までのお話とはひと味違った形になっていましたね。
早朝、偶然花が咲く瞬間を目撃して、とてつもなく感動した勇太郎。博士をたたき起こしてそのことを報告しますが、ケンタにそのことを笑われてしまいます。そして、ハルカが勇太郎にフラワーフェスティバルの情報を伝えた頃、オランダやフランスでは何者かによって大量の花が枯らされるという事件が発生していました。勇太郎は今までにも地球の自然に関して様々なことに興味を持ってきましたが、今回目撃した花が咲く瞬間は、今までで一番深い感動を覚えたらしい。その瞬間を目撃して目を輝かせたり、朝5時なのにもかかわらず博士をたたき起こしたりなどの行動が、彼の感動の深さ・大きさを物語っていますね。花が咲いたことに感動し、「世界平和に役立つエネルギーだ」と勇太郎が言ったことを笑うケンタ。しかし博士は逆の反応を示し、これはある意味世界平和に役立つエネルギーであると表現します。理由については具体的に明言されていませんでしたが、花が咲くという植物自体が持つ生命エネルギー、そしてその咲いた花によって人々が心和まされるという効果が、世界平和につながるということなのでしょう
花を枯らしていた犯人:シュラの乗るメカ獣が、とうとう日本の花市場に出現。現場に居合わせたガードスターが戦いますが、取り逃がしてしまいます。ガードスターからの連絡を受けた勇太郎は、メカ獣と遭遇するかもしれないという心づもりでフラワーフェスティバルの会場へ。多くの花が咲き乱れることに感動する勇太郎でしたが、それをぶち壊すかのようにメカ獣が出現します。偶然花市場に佐津田刑事が花を買いに来ており、そこにメカ獣が現れたことですぐ駆け付けることができたガードスター。佐津田刑事は花が異常高騰していることに怒りを覚え、なぜか花屋同士が結託して価格を吊り上げているのではないかと疑います。この直前に、ケンタがニュースでオランダやフランスで花が枯らされている事件があったということを知り博士に報告する描写があるので、佐津田刑事はそういった事情があって花の価格が高騰していることを知っているはず。なのにどうしてそんな行動に出ちゃったんだ!?ガードスターはメカ獣と戦うも取り逃がしてしまい、そのことを勇太郎に報告。勇太郎はフラワーフェスティバルの会場に向かい花を楽しみますが、危惧していた通りメカ獣がそこに現れます。フラワーフェスティバルの会場に佐津田刑事がいたことで、ケンタとハルカにムリヤリ花畑の中に放り込まれて身を隠すことになる勇太郎。花畑に感動しながら、やがて見学に来ていた幼稚園児たちの前に出た彼は、幼稚園児たちと肩を組み、「感動してるかい!?」と問いかけます。突然こんな行動するんだから、当然不審者扱いされる勇太郎。仕方ないね。
メカ獣が現れたことにより、ケンタはリスターでバロンチームの出動を要請。そしてガードチームもその場に駆け付け、宇宙警備隊が勢ぞろいします。自身の能力でパビリオンに幼稚園児が取り残されていることを発見した勇太郎は、宇宙警備隊内で分担してメカ獣との戦闘とレスキュー活動を開始。バロンチームとの連携で、見事幼稚園児を救出するのでした。後半のシーンは、全員集結した宇宙警備隊による、レスキュー活動と戦闘が最大の見どころ。どのメンバーもしっかりと活躍しており、きちんと見せ場が作られていましたね。勇太郎は発見した幼稚園児を崩落する瓦礫から守りましたが、彼らがパビリオンの内部の方に逃げてしまったため、バロンチームとともに救出に向かうことに。メカ獣の攻撃を受けて炎に包まれるパビリオンでしたが、ガードファイヤーの奮闘と勇太郎&ケンタの機転により火災は鎮火、エースバロンと勇太郎たちは幼稚園児の救出に成功しました。ガードファイヤーの消火能力を大幅に上回る勢いの火災。それ鎮火したのは、ケンタのアイディアでした。大量の水源が必要と考えたケンタは、会場内にあった噴水に着目。勇太郎とドリルバロンに乗り込んで地底から噴水の弁を破壊し、水を吹き上がらせて火を消し止めるのでした。鎮火したことでパビリオン内部に乗り込み、幼稚園児を救出する勇太郎。ここで彼は、幼稚園児から「感動のお兄ちゃんだ!」と言われます。勇太郎の正体に気づいた一般人って、もしかしてこの幼稚園児たちが初めてなんじゃないかな?
救出が終わったことで、戦闘に加勢するファイバードとエースバロン。エースバロンはバロンチームとサンダーバロンに合体、ガードチームはガーディオンに合体してメカ獣にダメージを与え、最後は武装合体ファイバードがとどめの一撃を食らわせるのでした。メカ獣は倒したものの、ボロボロになってしまったフラワーフェスティバル。しかし、博士にはある発明品があるようで…?戦闘シーン自体は短いですが、ファイバード・サンダーバロン・ガーディオンが集結。各々攻撃を繰り出し、ちゃんと敵の撃破のために活躍で来ていたのが良かったですね。戦闘終了後、メカ獣の残骸が残されたことで敵がまだ生きていると勘違いしたサンダーバロン。破壊しようとしますが、天野博士が部品を回収してくれと言ってきたため、それを持ち帰ります。博士がそういったお願いをしたのは、破壊されずに生き残っていた花を枯れさせる装置を改造し、逆に花をよみがえらせるミラクルフラワー装置を開発するため。その開発に成功したことを知らされた勇太郎は、花畑が復活することを喜ぶのでした。満開の花畑がよみがえることを想像し、「感動だぁ!!」と叫ぶ勇太郎。彼らの周りに集まる人々として、ケンタやハルカはもちろん、先ほど救出した幼稚園児たちがいるのも細かい描写ですね~
第12話「赤い海の恐怖」
1991年4月20日放送
登場した敵他:ベインブル(メカ獣)
「人類の母なる海を汚すとは、不届き千万!」
STORY:天野博士が偶然ミラクルウォータークリーナーの開発に成功する中、魚が嫌いなためイワシを食べようとしないケンタ。そんな彼らのもとに、太平洋上において赤潮が急速に発生しているというニュースが入った。博士の指令を受けて出動した勇太郎たちだったが、彼らが遭遇したのは、暴れるメカ獣としつこく取材に付きまとうモモコだった。果たして勇太郎たちは海を取り戻すことができるのか?そして、ケンタは宇宙警備隊の秘密を守り通せるのか?
海や魚に対する感謝、そして赤潮に対する解説を挿入するなど、子供向けロボットアニメとしてかなり教育的な面でも力が入れられていたお話。サブタイトルの通り、海をめぐる戦いがメインの内容でしたが、それと同じくらいケンタとモモコの追いかけっこについても描かれていましたね。
天野博士からお使いを頼まれ、出かけた勇太郎とハルカ。彼らが外出している間に、博士はミラクルインクを開発するも失敗。しかし、そのインクには水を浄化する作用があることが判明します。その後帰ってきたハルカはイワシ料理を作りますが、なぜかケンタだけはかたくなに食べようとしなくて…。天野博士からイワシを買ってくるよう頼まれたものの、勘違いしてタワシを買いそうになる勇太郎。買ってこなければならないものが食べ物であるという認識があったことから、勇太郎はタワシを食べてしまいます。タワシを「トゲトゲしてあまりおいしくない」と表現する勇太郎。そりゃ、タワシはおいしくないだろうなぁ…。その同じ頃、天野博士はかねてより開発していたミラクルインクを完成させ、ケンタとともに実験することに。どんなものにも書けるというコンセプトで開発したそれでしたが、ガラスに文字を書いたところ発火。とてもインクには使えないということが判明しますが、同時に博士が偶然水槽にインクごと手を突っ込んだことで水の浄化作用があることも判明します。博士曰く、ミラクルインクには酸素やミネラルを発生させる効能があり、これはもうミラクルインクというよりミラクルウォータークリーナーだとのこと。酸素を発生させすぎるせいで、インクとして使ったときは発火したってことなんでしょうね。そのミラクルウォータークリーナーの効能を語りながら、ハルカが作ったイワシ料理を食べる博士。しかしケンタは口をつけようとはしません。その理由は、彼自身が魚が大の苦手だからなのでした。魚を食べないから身長が伸びないんだといわれるケンタでしたが…、そうなのか?
テレビで放送される、沖ノ島に魚の大規模養殖場が完成したというニュース。しかしそのニュースをぶち壊すかのように、突如太平洋上で赤潮が急速発生。アクアバロンを先行して出動させた博士は、このままだと太平洋は1週間足らずで赤潮に覆われてしまうと危惧します。この事件の犯人は、やはりドライアスとDr.ジャンゴなのでした。沖ノ島の魚の大規模養殖場は、海の魚が楽しめるレジャーランドも兼ねているらしく、海底には海を見ることができるガラス張りの通路も存在。そこを清掃員が掃除している描写がありますが、その清掃員は第7話で登場した宝石泥棒:一平と五郎でした。第7話で勇太郎に説教されていたこの2人。未だに貧乏生活からは抜け出せていないようですが、一応ちゃんと更生していたんだなぁ!その後養殖場は赤潮に襲われることになりますが、それはジャンゴが開発したメカ獣の仕業。噴水のように赤潮を吹き出し、瞬く間に海を真っ赤に汚していきます。赤潮によって汚染が広がるシーンでは、博士による赤潮の解説描写も挿入。今回はいつも以上に、こうした解説がしっかりと組み込まれているように感じました
ファイヤージェットで現場に急行した勇太郎は、ミサイル弾でメカ獣を攻撃し、赤潮にのまれた人々をゴムボートで救出。さらにはメカ獣の攻撃に巻き込まれたモモコたちのヘリを間一髪のところで引き揚げます。その後勇太郎はファイバードとなってメカ獣に戦いを挑みますが、残されたケンタはモモコに追いかけまわされるハメになります。今回は、第8話なみにファイヤージェットの活躍が充実。上述したレスキュー描写など宇宙警備隊らしい活躍が目白押しであり、メカニック好きにとっても楽しめるお話になっていたといえるでしょう。そうそう、一種の防衛隊メカなんだから、こういった描写もたまにはしっかりと見たいですよね~。モモコたちを救出した勇太郎は、ファイバードに合体するために着陸。モモコの目の前でファイバードへ合体しますが、彼女は強烈な風を受けて顔を伏せており、そのシーンを見られることはなかったのでした。ファイバードの合体バンクシーンでは、いつも風のようなものが巻き起こっていますが、やっぱりアレは本当に勇太郎が巻き起こしているものらしい。ファイヤージェットを背にしてそれを巻き起こす勇太郎のシーンがあるのですが、ここがハンパなくかっこよかったですね。そして、モモコはここで初めて、「ファイバード」という名前を知ることになったんだなぁ
ファイバードはメカ獣と戦うも、メカ獣が出す溶解液の前に大苦戦。その窮地を救ったのが、ミラクルウォータークリーナーを大量に積んだサンダージェットでした。ピンチを脱したファイバードは武装合体ファイバードに、サンダージェットことバロンチームはサンダーバロンへとそれぞれ合体。メカ獣は彼らの前に散っていくのでした。一方、モモコに追いかけまわされ続けるケンタは…。ファイバードの危機を救ったのは、やはりバロンチーム。バロンチームは基地に常駐しているうえに自律行動ができるからか、このようにファイバードの危機に対して博士が開発した新アイテムを輸送し、逆転のキッカケを作ることが多いように感じますね。逃げようとするメカ獣を追いかけたサンダーバロンは、怪力でメカ獣を海上へと投げ飛ばし、それを武装合体ファイバードがフレイムソード・チャージアップで一刀両断して勝利!基本的にはいつものバンクシーンなのですが、所々にシーンが追加されるなどの工夫が観られ、いつも以上に迫力ある必殺技シーンになっていました。そして最後、宇宙警備隊の秘密は守ったものの、背が低いせいでモモコから逃げるのに苦労したケンタは、ハルカにイワシのフライを食べさせられることに。最初は嫌がっていた彼でしたが、一度食べてみると好きになったらしく、これで彼は魚嫌いを克服したのでした。序盤にあったケンタの魚嫌いの話も、ここでちゃんとオチを挿入。今回はお話の構成がしっかりしていましたね。
◎今日の勇者ソング◎
今日ご紹介するのは、1991年放送の『太陽の勇者ファイバード』使用曲「発進!ファイヤージェット」です。
勇太郎たちの出動シーンで、必ずと言っていいほど流れていたBGM。この音楽を聴くだけで、博士からの指示を受けて座席に飛び乗るように座り、流れるようにヘルメットをかぶってから出撃準備に入る勇太郎の姿が容易に想像できますね。
そうそう、いつも言われているのが、「ファイヤージェットはウルトラホーク1号に似ている」って話。やっぱり、本当にホーク1号を意識してデザインしたのかなぁ。観れば観るほどそっくりだし…。
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