今回は、『太陽の勇者ファイバード』の感想記事第5回目です。
今回ご紹介のお話より、準レギュラーキャラとして天野博士の友人:ヒルマン教授が登場。さらにガードファイヤーをクローズアップしたお話も登場し、各キャラの個性が生きたテンポの良い展開が続きます。落ち着きのあるバロンチームに対して、多彩な顔触れがそろうガードチーム。魅力的なヤツらだよなぁ
第13話「三人の科学者」
1991年4月27日放送
登場した敵他:パラザイト(メカ獣)
「じいちゃん、ドジばっかりしてるから、いい友だちをなくさないように気をつけた方がいいよ。」
STORY:天野博士の親友:ヒルマン教授の孫娘キャシーが誘拐されるという事件が発生。いてもたってもいられなくなった博士は、勇太郎とケンタを連れて現場に行き、犯人であるゾルのアジトを特定することに成功した。キャシーを人質にヒルマン教授の研究を渡せと迫るDr.ジャンゴ。博士たちが時間稼ぎをしている間、勇太郎はキャシーを救えるか?そして博士・ジャンゴ・ヒルマン教授の関係とは?今、キャシー救出作戦が始まった!
天野博士の親友であり、今後も何回か登場することになるヒルマン教授のデビュー回。ストーリーの中心がアジトへの潜入とキャシーの救出のため、ファイバードの活躍は最小限に抑えられており、勇太郎たちが奮闘する姿が描かれました。サラッとですが、ジャンゴと天野博士たちの関係も描写されていましたね。
ヒルマン教授の孫娘:キャシーが誘拐され、彼の自宅には佐津田刑事たちが待機することに。逆探知を試みる彼らでしたが、そこにかかってきたのは天野博士の電話でした。博士とヒルマン教授が再会を喜びあったのもつかの間、今度は本物の犯人から連絡が。アジトを突き止めたガードスターは、勇太郎たちを乗せてそこへ向かうことになります。またしても外国出張をしている佐津田刑事。電話してきた犯人の声から、犯人がドライアスの手下(=ゾル)である可能性が高いと判断され、ドライアス関連の事件に多くかかわっている彼が招聘されていたのでした。なるほど、ストーリー上でこうした理由付けをすれば、ドライアス関連の事件でどこにでも佐津田刑事が出すことが可能になりますね。でも、警察官として他の事件は追わなくても大丈夫なのかなぁ。何かしらのツテでヒルマン教授の身に起きた事件を知った天野博士は、勇太郎とケンタを連れて現場に登場。再会を喜びあいますが、そこにゾルから電話がかかってきます。博士とヒルマン教授は、昔はともに研究しあった仲のようであり、今でも親友な様子。以前天野博士の知人として現れた科学者たちはかなり冷淡な対応でしたが、まだこのように博士のことを思ってくれている人がいるんですね。ゾル、そしてジャンゴが人質を取ってまで欲しかったのは、ヒルマン教授が開発したという大気元素浄化装置。これを人工衛星に取り付けて照射すると、大気中の汚染物質を浄化しオゾン層の破壊などを食い止めることができるという画期的なものでした。さすが天野博士の友人と言うべきか、こちらも開発したもののスケールがデカいなぁ。そして、キャシーの対応に苦労するゾルがちょっとかわいい
ガードスター、そしてファイヤージェットに乗ってアジトへ向かう博士たち。彼らはアジトの前で二手に分かれ、博士とヒルマン教授がジャンゴたちと会って時間稼ぎをしている間、勇太郎とケンタがキャシーの救出に向かうことになります。アジトに入った博士たちは、久々にジャンゴの姿を見ることになって…。親友であるからか、勇太郎たちの抱える最大の秘密:宇宙警備隊であることを割とアッサリしゃべる博士。このシーンで、簡単ながらストーリーにおける勇太郎たちとドライアス双方の設定と立ち位置の再確認をすることができます。1クール目最終話ということもあって、こうした描写が挿入されたんですかね。アジトだと思われるマヤ文明の遺跡にやってきた博士たち。彼らはヒルマン教授の大事な研究を渡さずにキャシーを救い出すため、勇太郎とケンタを別行動させ、別の出入口から侵入するよう指示。そして自分たちは正面入口から入り、ついにジャンゴと対面することになるのでした。博士たちがジャンゴに会って時間稼ぎをしている間に、キャシーを救出するよう指示された勇太郎。このシーンで重要になってくるのが、ケンタのつけているリスターの活躍でした。リスターを分離したケンタは、それをキャシーの声が聞こえる方向に向かわせ、キャシーの位置を特定。付近にはテシターたちがいましたが、その監禁場所の手前まで接近することに成功します。リスターは軽作業ができる小型ロボットというイメージでしたが、ここまで幅広い活躍ができるんですね~。一方、正面からアジトに入った博士とヒルマン教授は、ジャンゴと対峙。ニセのディスクを渡して時間を稼ぎますが、結局ウソがバレてしまい、自分たちも閉じ込められるハメになります。このシーンで、『ファイバード』の劇中として初めて天野博士とジャンゴが対面。ヒルマン教授も併せて、昔は親交があったことをにおわせる描写が挿入されています
博士たち側の作戦が失敗したことで、キャシーの監禁場所へ強行突入することになった勇太郎とケンタ。彼らはテシターたちを蹴散らしてキャシーを発見しますが、アジトがメカ獣に変形しだしたことで、キャシーが開いた隙間に落下寸前の状況に。大ピンチの勇太郎たちを救うため、ガードスターが奮闘。バロンチームも応援に駆け付けます。正体がバレては仕方がないということなのか、結局いつも通りの勢いでテシターたちを倒していく勇太郎。この直前、テシターがリスターを発見した際に発砲しているのですが、それにすらゾルたちは気づいていなかったようなので、もっと早い段階で強行突入しても問題なかったのかもしれませんね。キャシーを見つけたケンタでしたが、ヤケをおこしたゾルがアジト自体をメカ獣に変形させ、その際にできた隙間にキャシーが転落しそうになり、なんとか手を逃げって支えることに。さらに勇太郎は、変形の際に迫ってきた壁に押しつぶされないように必死で支えていたため、3人とも大ピンチに陥ります。メカ獣が現れるのは毎度のことですが、今回はアジト自体がメカ獣に変形。いやあこの展開はちょっと予想外でした。せっかくキャシーを発見したケンタですが、偶然胸に一度触ってしまったため、頬をはたかれてしまうことに。まあ、これは男子向けアニメにはお決まりの展開かな
勇太郎のピンチを知ったエースバロンは、ドリルバロンを向かわせ、勇太郎たちを救出。さらにガードスターは博士たちを救出します。外に出ることができた勇太郎はファイバードに合体。サンダーバロンたちのアシストを受けながら、最後は武装合体ファイバードとなって必殺技を繰り出すのでした。メカ獣から勇太郎たちを救出するためにエースバロンがとった行動は、ドリルバロンをそのままメカ獣に突入させ、その中に勇太郎たちを乗せること。本当にドリル形態になって、真正面からメカ獣の身体を突き破っていたので、とてつもなく豪快な荒業だと感じました。そして、これだけの攻撃を受けても動けているメカ獣にビックリだよ!事件解決後、再度ヒルマン教授と会った博士は、宇宙警備隊の秘密を口外しないことを懇願。ヒルマン教授はそのことを快諾するのでした。思えば、ヒルマン教授は初めて明確に宇宙警備隊の秘密を知った一般人ということになるんですね。今後も何回か登場するようですし、活躍が楽しみです
第14話「燃えよ G(ガード)ファイアー」
1991年5月4日放送
登場した敵他:ドラウター(メカ獣)
「坊主、どんな宝物よりも、命の方が大切だと思わねぇか?」
STORY:東京近郊でダムの水が枯渇する事件が相次ぐ中、ケンタの友人であるアキラの家で火災が発生。ガードファイヤーが出動するが、アキラの身勝手な態度に立腹。夜な夜な彼が入院している病院に押し掛けてしまう。その翌日、この事態を打開するため天野博士が発明品を作動させようとするが、そこにメカ獣の邪魔が入る。アキラの入院している病院が危ない!彼らを救うため、ガードチームが緊急出動した!
ガードチームの中でも活躍が少なかった、ガードファイヤーをメインに据えたお話。今まで会話するシーンがほとんどなかった分、今回よく話す彼は、どこか他のロボットたち以上に人間らしい感じがしましたね。ガードファイヤーいいこと言ってたけど、それを生かした後半の展開も欲しかったなぁ。
東京近郊で、ダムの水が突如として干上がる事件が続発。そのことガードファイヤーとガードレスキューと話していたケンタたちでしたが、そこに友人であるアキラが通り、彼らのことをバカにして去っていきます。その夜、アキラの家で彼自身が原因による火災が発生。ガードファイヤーの機転で彼は救出されますが、逆にガードファイヤーはなじられてしまうのでした。今回のゲストキャラであるアキラは、どうやらケンタの同級生。車関連のプラモデルを作るのが趣味なようで、少々厭味ったらしいところがあるようです。ガードファイヤーを見て、「消防車なんてダサい」と言ってケンタをバカにしながら去っていくアキラ。ガードファイヤーは怒りのあまり正体をバラしそうになりますが、何とか抑えます。火を消す消防車に憑依したガードファイヤーが、逆にガードチームの中で一番血の気が多いとは、なんとも面白い設定ですね。ガードファイヤーをバカにしたアキラはその夜自宅でプラモの製作に熱中しますが、その過程で誤ってアルコールランプを転倒させてしまうことに。それが原因で彼の家は火に包まれ、ガードファイヤーとガードレスキューが他の消防車等に交じって出動します。火災の規模自体はボヤ程度だったので家族はすぐ逃げ出していたようですが、アキラは自身のプラモデルを守ろうとして逃げ遅れてしまうことに。いつまでも出てこない彼にしびれを切らしたガードファイヤーは、はしごを伸ばしてアキラの部屋に穴をあけ、そこから彼を救出します。やり方は荒っぽいですが、アキラを救出できたガードファイヤー。しかし救出の際アキラのプラモデルコレクションを破壊したため、逆にそのことを責められてしまいます。まあ、気持ちはわからなくもないけど、ちょっと身勝手すぎるよなぁ
アキラの身勝手っぷりに激昂したガードファイヤーは、その夜アキラの入院する病院に押し掛け、彼を説教。それを機にアキラは考え方を変えるようになります。一方、天野博士はようやくミラクル低気圧発生装置を開発。それを作動させるため、ケンタたちとともにアキラの入院している病院の屋上に向かうのでした。アキラの態度に腹を立てたガードファイヤーは、ガードレスキューの制止も振り切って病院へ。ガードファイヤーは1人で病院に向かうつもりだったようですが、彼のことを心配したからかガードスターとガードレスキューも彼についてきて、結局ガードチーム全員でアキラの入院している病院にやってきます。なんだかんだでガードファイヤーのことを心配したガードスターとガードレスキュー、そしてそれを察してちょっと恥ずかしがるガードファイヤー。なんだよ、こいつらえらく仲いいじゃないか!ガードファイヤーはあれだけ怒っていましたが、いざアキラと対面すると、彼を叱るのではなく逆に彼を諭すような言葉をかけて去っていくのでした。「どんな宝物よりも、命の方が大切だと思わねぇか?」や「救急車もパトカーも皆、人間のために一生懸命働いてるんだ。」など、なかなか深い言葉をアキラにかけるガードファイヤー。さっきまでカンカンだった彼とは思えないセリフですが、この時のガードファイヤーはとても優しさにあふれているように感じましたね。でも、ムリヤリ病室の窓まで押しかけてきて、自分のことを「何の変哲もない消防車」と紹介するのは、さすがに無理があるでしょ…
ミラクル低気圧発生装置の作動に成功した天野博士でしたが、そこへゾルが乗るメカ獣が出現。せっかく発生させた雨雲はかき消されてしまい、アキラの入院している病院はそのメカ獣に襲われることになります。勇太郎の指示でケンタより連絡を受けたガードチームは、現場に急行。勇太郎がミラクル低気圧発生装置を復旧させている間、人命救助や戦闘などで時間を稼ぎます。ミラクル低気圧発生装置は、その名の通り低気圧を発生させる装置。劇中では上空に照射して雨雲を発生させる程度でしたが、これ使い方によってはかなりヤバい代物になるんじゃ…。ミラクル低気圧発生装置は順調に作動していましたが、メカ獣が出現したことで状況は一変。発生させた雨雲は消されてしまい、病院は襲われるハメに。ケンタの連絡を受けて駆け付けたガードチームは、人命救助と戦闘を同時並行で進め、やがてはガーディオンへと合体するのでした。ガードチームの活躍では、特にガードレスキューの活躍が目立つことに。今まで見せていなかったレスキューカーゴなどの能力を披露し、速やかに病院から逃げ遅れた人々を救出して見せます。このシーンではガードファイヤーにもレスキューに加わってほしかったですが、メカ獣を押さえるにはガードスターの力だけでは難しかったし、レスキューに参加できなかったのは仕方ないかな
メカ獣がガードチームに気を取られている間、勇太郎はミラクル低気圧発生装置の再作動に成功。雨を降らせてから自身もファイバードに合体。その後ガーディオンの援護を受けながら、メカ獣にトドメを刺します。ガーディオンに救われたアキラ。彼が新たに作り始めたプラモデルとは―。ファイバードは勇太郎が装置を作動させた後からの登場だったため、今回も出番は少なめ。しかし、今回の場合武装合体ファイバードがメカ獣の攻撃に苦しむという描写が観られます。今までの場合武装合体ファイバードになってしまえばほとんど苦戦せずそのままフィニッシュということが多かったので、こういったパターンは珍しいと思いましたね。ファイバードが戦っている頃、ガーディオンに合体したガードチームは、逃げ遅れていた国枝美子とアキラを救出。そのままファイバードの援護に回ります。ガードファイヤーのはしごを使って彼らを救出するガーディオン。ここでガードファイヤーのセリフが特になかったのが非常に惜しまれます。前半のガードファイヤーによる説教のシーンで「また火事が起きれば助けに来る」みたいなことを言っていましたから、ここで一言「言ったろ、助けに来るってな」みたいなことを言ってくれてたら、最高にカッコよかったんだけどなぁ。事件解決後、アキラが作っていたのはガードファイヤーのプラモデル。今回の一件で消防車のことが強く印象に残った彼は、これを作ることにしたようです。ベタながらいいラストシーンでしたね
第15話「初恋電話をつなげ」
1991年5月11日放送
登場した敵他:デスタロイド(メカ獣)
「口で言えないことも、手紙だったら書けるんだろう?」
STORY:ケンタのクラスメイトであるヨウコが、ニューヨークへ引っ越すことになった。何かを伝えようとしていたケンタだったが、結局言えずじまいに終わってしまう。彼女に思いを伝えるために手紙を書こうとするケンタだったが、そんな時に事件発生。何者かの手によって、あらゆる電波が狂わされて世界中が大混乱に!通信網が寸断される中、唯一生き残っていたのは日本とアメリカをつなぐ通信ケーブルだった。ケンタよ、ヨウコに思いを届けるんだ!
ケンタの淡い恋心を描くと同時に、それによって彼がつないだ電話が世界の通信網がまだ生きているかどうかを確認手段になるという、2つの事象が面白い形で連携しているお話。2つのことを同時並行で描いていたため掘り下げとしてはイマイチでしたが、オチも含めてよくまとまっていたとは思いますね
今日も元気に登校するケンタ。いつものごとくクラスメイトのヨウコにいたずらをしますが、その日の授業中、彼女がニューヨークへ引っ越してしまうことを知ります。何か言いたげなケンタでしたが、結局彼女の引っ越し当日まで言えずじまい。上空を飛んでいく飛行機を見て、彼は何かを思うのでした。ケンタはいたずらっ子な側面がありますが、今回ヨウコに対してはスカートめくりを敢行。彼女の反応から見るに、どうやらケンタは以前からこういったことを彼女にしているようです。今じゃ完全にセクハラですが、ちょっと前までのアニメでは不通にあった描写ですね。そんなケンタも、ヨウコがニューヨークへ引っ越すことになったという事実を知ってからは、表情が一変。少し暗い顔になり、常に何か言いたそうな表情をしていますが、結局引っ越し当日になっても何も言えずじまい。車に乗って空港へ向かう彼女を見送り、上空を飛ぶ飛行機を見上げるのでした。今回の一連の描写で面白いのが、ケンタの仕草等では彼がヨウコに対して恋心を持っているんだろうなぁということが容易にわかりますが、彼自身がヨウコのことを「好きだ」というシーンが1つもないという点。彼の行動等でそれを表現しようとしているのが細かいです。飛行機を見あげるケンタは、勇太郎に呼びかけられた際、一瞬顔をぬぐうようなしぐさをしてから勇太郎に顔を振り向けます。きっと泣いてたんでしょうね、ケンタは
ハルカから事の顛末を聞いていた勇太郎は、ケンタにヨウコに対して手紙を書くよう勧め、ケンタはそれを受けて手紙を書くことに。しかしいい書き出しが思い浮かばず、苦戦してしまいます。そんな時、世界各地では謎の地磁気の乱れや電波障害が起き、通信網に異常が発生していました。ケンタが抱えていることをすべて知っていた勇太郎。それもそのはず、実は事前に天野博士の研究所でハルカからすべてのことを聞かされ、「手紙という手段がいいらしい」ということを認識していたからでした。ケンタと勇太郎が会うシーンの前には、確かにハルカが勇太郎たちと会話するシーンが存在。そこで彼女は、ドイツに住む両親への手紙を書くことを通じて、手紙で伝えることの良さなどを勇太郎に伝えます。両親の仕事の都合で、彼らとは離れ離れで暮らしているハルカ。もしかすると彼女は、自分がそういった状況だからこそ今のケンタの気持ちがよくわかり、それを踏まえたうえでこういった手紙に関する発言をしたのかもしれませんね。ケンタが手紙を書き始めた頃、世界中では電波や地磁気が大混乱。あらゆる計器は使い物にならなくなり、物流等はストップ寸前に陥るのでした。計器が狂って混乱する飛行機が登場するので、てっきりヨウコがこの飛行機に乗っているのかと思いましたが…、どうやら彼女はこの時点ではもうニューヨークに到着していたようですね
異常事態を知った天野博士は、通信ケーブルまでもが敵=ドライアスに狙われていることを察知。ハルカの両親からの国際電話が突然切れたことをヒントに敵の位置を推測し、勇太郎とバロンチームが出動します。彼らが出動している間、ケンタは通信ケーブルが生きていることの確認を兼ねて、ヨウコに国際電話をかけるのでした。テレビなどが既に受信できな状態になっており、対応に苦慮する天野博士。ところがハルカがドイツからかかってきた国際電話を見て、海底の通信ケーブルがまだ生きていることに気づきます。そう、固定電話回線は有線ケーブルによるもの。電波などはシュラの操るメカ獣によって既に寸断されていましたが、海底の通信ケーブルはまだ生きていたのでした。天野博士がかかってきた電話を見て「固定電話回線は生きている!」と気づくシーンは、私も思わず「その手があったか!」と膝を打ちましたね。まあ、その通信ケーブルもシュラに狙われていたのですが。ケンタが時間を引き延ばしながらヨウコと電話している間、勇太郎とバロンチームは海底でシュラの操るメカ獣を発見。日本とアメリカをつなぐ通信ケーブルに手を出そうとしているメカ獣に対し、必死に攻撃してそれを妨害します。勇太郎の乗ったファイヤージェットは、今回海底を航行。おお、ファイヤージェットは空中だけじゃなくて水中でも活動できるんですね
メカ獣の放つハサミ攻撃に苦戦するファイバードでしたが、バロンチームが連携して攻撃を繰り出したため、窮地を脱出。通信ケーブルは一時的に寸断されてしまいますが、ファイバードは武装合体ファイバードへ、バロンチームはサンダーバロンへと合体。力を合わせてメカ獣を撃破するのでした。そして、ケンタとヨウコの国際電話の結果は…。今回のメカ獣は足の先にハサミを取り付けており、これがファイバードたちを予想以上に苦しめる結果に。ファイバードとバロンチームがこれだけ追い詰められるのも、久しぶりじゃないかなぁ。しかし、そんな敵の攻撃も武装合体ファイバードとサンダーバロンの連携プレーの前には敗北。一時的に寸断された通信ケーブルは、ファイバードたちの手によりどんどん復旧していきます。ケンタとヨウコは国際電話をしていましたが、先述したファイバードたちの戦闘により一時的に寸断。この直前ハルカがケンタに代わって「ケンタはヨウコのことが好き」ということを電話口で行ってしまいますが、ギリギリヨウコには聞こえていなかったようですね。電話回線が復旧し、今まで言えなかったことや謝りたかったことを言えてスッキリしたケンタ。しかしここで、天野博士は顔面蒼白になります。その理由は、国際電話をこちらからかけたため、電話料金がとんでもなく高額になっている可能性があるからでした。「電話料金で破産しそうだ」と騒ぐ博士。いやぁ、さすがにそれは大丈夫なんじゃないかな?
今回はここまで。次回は第16話から第18話をご紹介予定です。来週も、世界平和だ!
◎今日の勇者ソング◎
今日ご紹介するのは、1991年放送の『太陽の勇者ファイバード』挿入歌「FIGHBIRD!」です。
ファイバードらのことを高らかに歌い上げた、『ファイバード』の挿入歌。曲調等は違えど、そのノリは『サンダーバード』の「Thunderbirds are go!」や『ウルトラセブン』の「ウルトラ警備隊のうた」に通ずるところがあり、やっぱり『ファイバード』はそういうところも意識して作られているのだなぁということがわかるようになっています。
個人的にはけっこう好きな曲ですが、劇中で使われるようになるのはかなり終盤になってから。後期サントラに収録されているんだから、もっと早いタイミングから劇中で使ってくれたらよかったのになぁ。
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