わかっているだろう?君の役目は―!
今、君がなすべきことはなんだ?今回の『ウルトラマンルーブ』は、ウルトラシリーズをはじめ円谷特撮では馴染みの深い名優:平泉成さんのゲスト出演回。野球をテーマにしたお話であり、アツい展開になっていましたね
・ストーリー面
カツミのメイン回であると同時に、熊城監督がストーリー上重要なポジションにあった今回のお話。熊城監督は一切直接的には言及していませんが、カツミの正体に気づきつつあり、彼の背中を押していたのが非常に良かったですね
カツミの恩師:熊城監督。退職後社会人野球チームの監督を務めていた彼でしたが、次の常保久商店街との一戦を最後に引退することに。熊城監督を最高の形で送り出すべく奮起するカツミですが、どれも空回りしてしまううえに怪獣まで現れてしまいます。高校時代のカツミは、いくつもの大学野球チームから声がかかるほどの実力者。しかし、大学進学自体を取り止めてしまったため、その話は消えてしまったようです。カツミはなんで大学進学をやめたんだろう。やっぱり、家族のためなのかな?高校卒業を機に野球から離れてしまっていたカツミを呼び戻したのが、熊城監督。そんな監督のため、カツミは根性論や時代遅れのトレーニングでメンバー全員に気合いを入れますが、ことごとくイサミたちから非難されてしまいます。指摘を受けてカツミが衝撃を受けるシーン、『ウルトラゾーン』のアイキャッチBGMだな…
レッドキングとの戦いで負傷したカツミ。その後熊城監督の家にお呼ばれした彼は、そこで監督の持っていたルーブクリスタルを託されることに。そして、とうとう運命の日がやって来ます。熊城監督の家に代々伝わってきたという3つのルーブクリスタル。あやか星の伝説を語り、「しかるべき時にしかる者に渡せ」という言い伝えがあるとして、熊城監督はカツミにルーブクリスタルを渡します。前半の戦闘でロッソが見せた投球フォームがカツミに酷似していたことから、カツミ=ロッソではないかと感づいていた熊城監督。彼がカツミにそのことを伝える描写や、あるいは直接的に正体に気づいく描写などは一切ありませんが、セリフや所作等から「正体に気づいてるんだろうな」と感じられるのが深いですね
負傷しながらも投げ続け、このまま行けば勝利は間違いないカツミたちのチーム。しかし、そこにまるで狙いすましたかのようにレッドキングが再出現します。イサミがいないことからそれに気づき、試合をとるか怪獣との戦いをとるかで悩むカツミ。彼の下した決断は!?試合のシーンでは、イサミやアサヒが応援に駆けつけた他、マコトも応援のために登場。しかしマコトはあまり試合自体には興味がないようで、試合の最中にルーブジャイロでレッドキングを出現させ、ロッソとブルの戦いをタブレットで確認していました。この描写をもって、マコトがカツミ&イサミのことに気づいている可能性が高いこと、そしてどちらかと言えば悪役の立ち位置であることが確定。ルーブクリスタルの研究をしている中で、悪い意味でそれに魅せられちゃったのかなぁ。レッドキング出現を知り、試合か怪獣との戦いかで悩むカツミ。熊城監督の言葉に対し最初は試合を取ろうとしたカツミでしたが、監督の叱責を受け戦いへと飛び出します。ここの2人のやり取りのシーンが今回最大の見所。監督がいいキャラしてるのもそうですが、カツミも口にはしないものの「監督が自分の正体に気づいている」ことを察し、レッドキングとの戦いへ向かいます。いいよなぁこのやり取り。熊城監督が本当に「恩師」って感じで、素晴らしいです
レッドキングとの戦いに勝利し、球場に戻ってきたカツミ。全てが終わった球場には、常保久商店街の逆転勝利を示すボードと、1人球場に立つ熊城監督の姿がありました。試合には負けたけども、表情は暗くない熊城監督。だって―
・特撮面
前半戦、いきなり岩山に現れ、ロッソとブル相手に互角に渡り合うレッドキング。2人を追い詰めるだけでなく、ロッソ=カツミの肩を負傷させます。岩を蹴り飛ばし、電線を引きちぎって現れるレッドキング。いかにも「怪獣映画に現れそうな怪獣」と言った感じでしたが、田口監督もそれを意識して撮影したのかなぁ
続く2回目の戦いでは、レッドキングが人間っぽい頭を使った戦い方を披露。ロッソが肩を負傷していることを知りながらそこを重点的に攻めたり、追い詰めて胸部に連続でチョップを食らわせたりなど、ヒールレスラーのような戦い方でした。今回のレッドキング、荒々しいだけでなく頭のいい個体でもありましたね
そんなレッドキングに対し、我らがウルトラマンも負けてはいない。前回手にしたルーブスラッガーと、今回入手したウルトラマンゼロクリスタルを組み合わせ、それにより生じた光の刃:ゼロツインスライサーにより逆転勝利をつかみます。「斬撃を“投げて”放つ」というスタイルは、ありふれてそうであまりない珍しい発射スタイル。熊代監督の投球と映像をダブらせていたのもいい演出でした。
次回は新フォーム:ブルウインドが初登場!サブタイトルの字体や予告ナレーションの雰囲気的に、ちょっぴり悲しいお話になりそうな気がするけど…。どうなんだろう?
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