お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンR/B(ルーブ)』第14話 ちょっとした感想


土曜日朝の子供番組らしからぬ濃厚描写






お前は誰だ?何の役を演じている?後半戦一発目となる今回の『ウルトラマンルーブ』は、サキがアサヒに接触してルーブクリスタルを渡したり、マコトがサキにそそのかされる形でグルジオキングに変身したりなど、サキの行動によって物語がさらに動く形に。登場人物も彼女に翻弄されている格好になっており、今後の展開がさらに気になってきましたね


知らないうちにダーリンを奪われ、グルジオキングのルーブクリスタルに魅入られるかのように暴走していくマコト。次回でグルジオキングが倒されると同時に、マコトも物語から退場しちゃうのかなぁ。





・ストーリー面

カツミとイサミの新たなルーブクリスタルの入手、一度彼らに負けたマコトのリベンジ等、登場人物たちの大半の行動が、サキの行動が原因という形で展開していった今回のお話。彼女の登場により登場人物とその物語が引っ掻き回されていくさまが、お話を面白いものにしてくれていると感じた一方で、サキ自身が明確な悪役ではない(悪いことはしているが、完全な敵とは言い難い)ということにも注目させられました。サキの発言も気になるところが多め。『ルーブ』における真の敵って、いったい誰なんだろう?


前回登場したグビラを、意外な形で退けることになったロッソとブル。カツミとイサミに戻った彼らは、クワトロMに戻ってきますが、そこでウシオがアサヒに対してした発言に驚きます。同じ頃アサヒは、やけ食いとばかりにカフェで1人たい焼きセットを注文。そんな彼女のもとを、不思議な少女が訪れます。その少女の名前が美剣サキだと聞いたアサヒは、「ツルちゃん」とあだ名をつけて友だちに。会話をしたりあめ玉をなめさせたりしますが、いつの間にかサキの姿は消えてしまったのでした。ロッソ&ブルとグビラの戦いは、後述するので割愛。まさかあんな形で決着するとは思わなかったなぁ。そのグビラとの戦いにカツミたちが拍子抜けしていた一方で、1人で行動していたのがアサヒ。カフェでたい焼きをやけ食いしていた彼女のもとに現れたのは、あのサキでした。第12話頃からのミステリアスな雰囲気のまま、アサヒに接触してくるサキ。アサヒはサキを不思議な少女だとは感じたものの、持ち前の明るさとその性格でグイグイ絡み、逆にサキをちょっと引かせます。サキの言葉に多少の引っ掛かりは持ったものの、割とテンポよく回答して自分のペースにもっていくアサヒ。初対面の人にいきなりあめ玉をほお張らせるなんて、よくやるよなぁ。一方、アサヒにペースをもっていかれ気味だったサキですが、ここで彼女がアサヒにしている問いかけが、かなり気になるものばかりでした。「お前は一体何の役を演じているのか?」「お前の家族は本当に家族なのか?」―。もしかして、カツミたちのいる世界って、何者かに作られたまやかしの世界だったりするのか…?


ウシオとアサヒの間にあったことを知り、戻ってきたアサヒを何とか励まそうとするカツミとイサミ。アサヒはサキの言葉をヒントに、自分が家族であることの証明を探そうとしますが―。その頃、ルーブジャイロが故障したものの身体が回復したマコトは、社長室で1人ウルトラマンオーブごっこ。ところが、その一部始終をサキに見られてて…。サキとのやり取りをもとに、自分が家族の一員であることの証明として、思い出の品を探し出そうとするアサヒ。しかし、ウシオと同じく段ボール箱を引っ張り出して隅々まで確認しますが、自分に関するものは一切ありませんでした。アサヒの行動は、自分がカツミたちの家族ではないかもしれないという疑惑が少し深まってしまった結果に。かなりショックだったことでしょう。しかし一方で、そういったものがないのにもかかわらず、「アサヒが自分たちの家族である」という認識がカツミたちにあるのは、みなさんご存知の通り。アサヒが「ミオ(母親)の生まれ変わりか何か説」というのは以前から唱えられていますが、なんだかそう単純なお話だけではない、もっと大きな秘密がありそうな気がしますね。アサヒたちがそういったことをしていた頃、マコトは社長室でウルトラマンオーブごっこ。そこにサキが現れ、彼に真のルーブジャイロとグルジオキングのルーブクリスタルを使用させ、彼をグルジオキングにしてしまいます。ごっこ遊びの最中のマコト=チェレーザの回想によれば、彼は幼い頃にオーブに出会っていたらしく、それをきっかけにオーブに憧れるようになったとのこと。「なんでウルトラマンになりたがってたヤツが、こんなにも歪んでしまったのか」と感じますが、逆に「ウルトラマンになりたかったのになれなかったから」こそ歪んでしまったのだと考えられるでしょう。どれだけ頑張っても、憧れた存在になれない。この絶望こそが、今の彼の原動力になっているのかもしれません


グルジオキングの強さに圧倒されるロッソとブル。トリプルオリジウム光線も通用せず時間切れで消滅してしまう彼らでしたが、サキは一言セリフを吐いて、その場を立ち去るのでした。サキがラストで発言したのは「やはりその程度だったか」というセリフ。一見するとロッソとブルに対して言っているようにもとらえられますが。私としては、これはマコトに対してのセリフではないかと考えています。グルジオキングの力に魅入られ、本能の赴くままに暴れるマコトに見切りをつけたのでしょう。そう考えれば、サキがこの直後にダーリンを仲間にしていること、そして序盤のシーンでアサヒ経由でカツミとイサミにルーブクリスタルを渡していること、全ての行動にある程度の説明がつきますからね





・特撮面

前半でグビラとの戦いをコメディタッチに描いた一方で、後半のグルジオキングとの戦いでは苦戦を強いられ、敗北してしまった今回のロッソとブル。またもや敗北という絶望的な状況ですが、にもかかわらずそこまで深刻さを感じないのは、やはり彼らの戦いっぷりがいい意味でユルいからなのでしょう。今回も彼ららしい戦い方が連続。次回にドハデな特撮をやるためか、火薬の使用量は抑えめな感じがしましたね。



グビラ出現!…というところで終わった、前回のお話。今回は冒頭からいきなりそれとの戦闘が始まりますが、戦闘中にグビラを召喚していたマコトのルーブジャイロが故障。これによりグビラはかなり小さくなったのち、消滅してしまうのでした。小さくなったグビラはCG合成により表現しているのでしょうが、ミニチュアの中にうまく溶け込んでおり、観ていてほとんど違和感がなかったのがよかったですね。何気に『X』以降皆勤賞なグビラ。愛され怪獣枠になりつつあるのが、なんとも言えない…





サキにそそのかされる形で、マコトはグルジオキングへと変身。暴れるにつれてどんどんヒートアップしていく彼は、やがて背面のギガキングキャノンを使用。街に甚大な被害をもたらします。VSホロボロス戦でも使われた「ビルの中から怪獣が見える」という描写が、今回も存在。こうした撮影技法は『ギンガS』の頃から見られましたが、『ルーブ』になってよりパワーアップしたように感じますね。さらにグルジオキングは、ギガキングキャノンでロッソとブルを圧倒。今回は大きなミニチュア破壊もあまりなく、特撮面で一番目立っていたのが、この時起きた大爆発でした



もちろん、ロッソとブルも活躍面では負けちゃあいない!グルジオキングの攻撃を華麗にバク転で回避し、トリプルオリジウム光線などを使用して対抗。ギガキングキャノンを相殺することには成功しましたが、残念ながらグルジオキング撃破までには至りませんでした。「バク転をして爆発を回避する」というのは、ウルトラシリーズではよく見られるアクションですが、なんだかとても久々に観た感じがしました。もしかして、ニュージェネレーションヒーローズでこれをやったのって、今回が初だったりするのか?このようにアクション面では面白いところがあった一方で、トリプルオリジウム光線は2回目仕様にして早くも敵に通用しないという残念な結果に。まあギガキングキャノンの威力を相殺したので効果が完全になかったというわけじゃないけど、残念だなぁ






グルジオキングに敗北したカツミとイサミ。すべての技が通用しない敵には、新たなる力を使うしかない!


次回はロッソとブルの強化&合体形態:ウルトラマンルーブが登場!見せてくれ、その強さを!!




















 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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