『アイドル×戦士ミラクルちゅーんず！』ちょっとした感想　第四楽章 - お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの？ver.2.0

今回は、『アイドル×戦士ミラクルちゅーんず！』の感想記事第4回目(第4クールまとめ感想)です

ストーリー、ついに完結！最終クールである第4クールは、カノンがクリスタルジュエルを奪われたことによる各スペシャルジュエルの再登場、そして魔王およびデラックス毒毒団との決着が描かれることになりました

第4クールは最終クールのため、必然的に魔王様やデラックス毒毒団との対決が迫るという展開に。第41話でカノンのクリスタルジュエルが奪われるというのがまず衝撃的でしたね。ファイナルモードは「魔王を封印できる力がある」とされていたので、今後はファイナルモード一強の状態が続くと思っていましたから、魔王様にクリスタルジュエルを奪わせて強制的にしばらくファイナルモードに変身できない期間を作り(ファイナルモードは5人のクリスタルジュエルがそろわないと変身できない)、そこでドラマを生み出す構成で仕掛けてくるとは予想外でした

続く第42・43話では、カノンの復活を描くお話に。このお話で注目したいのが、カノンの母親であるミキの見守り方。彼女は第2クール時点でカノンの正体に気づいていますが、それを口外することができないため、全ての事情を知りながら彼女を全面的にバックアップしようとしている姿が非常に良かったですね。カノンも決意のもとに声を取り戻し、キャラソンも披露。カノンだけなんでソロの曲があるのだろうと思っていましたが、こういう使い方をするためだったのでしょうね

第44～46話は、カノンを除く各メンバーのメイン回に。スペシャルジュエルを連続で登場させつつ、登場人物のキャラとしての掘り下げが行われていましたね。やっぱり、女神さまはマイのお母さんやったんやなって…

第47～50話は、途中総集編を挟んでのデラックス毒毒団そして魔王様との直接対決編。やはり第50話での展開がシビれました。メンバー全員で歌い、やがて「Catch me！」で本格的にダンスを再開。観てくれている全員からハーモニーエネルギーを受けて魔王様からクリスタルジュエルを取り戻してファイナルモードでフィニッシュと、よくあれだけ1話の間に詰め込んだなぁと感じるくらいボリュームたっぷりのお話でした。予算や時間の都合で映るギャラリーがカノンの家族たちがいる日本のホールだけだったのは残念ではありますが、魔王様の理想により自分たちの歌までもが消えてしまうのではないかと危惧し、ミラクルちゅーんず！の歌に涙し、そして協力に回るデラックス毒毒団の面々がよかったです。ちゃんとファイナルモードも、初期設定どおり魔王様をチューンアップすることができましたしね。残念ながら魔王様はチューンアップされて消滅してしまいますが、その直前に流した涙は、彼にとっての本心だったのでしょう。いやあ、まさか『ミラクルちゅーんず！』で泣くことになるとは思わなかったよ！

そして、最終回。魔王様との戦いに勝利したmiracle²のその後が描かれる形になり、柚原さんの先代ミラクルちゅーんず！だったお話と売れないアイドル時代のお話を除けば、ほぼ全てのストーリーの謎を解明する形になっていました。毒毒団が転生してアイドルグループ：ワクワク団となり、その団長が魔王様という展開もよかったですし、終盤のシーンで感極まって泣きしていた5人の姿も、胸にジ～ンとくるものがありましたね