今回は、千葉県内での有名撮影地での撮り鉄レポートの後編。総武本線沿線にて有名なもう1つの撮影地:「モノサク」(物井-佐倉間)を取り上げます。
前編にて取り上げた「ヨツモノ」が、ほぼ特定の地点のみだったのに対し、モノサクは割と広範囲で、その中で複数の撮影向きなポイントがポツポツあるというタイプ。全部めぐっているとさすがにキリが無いので、今回はそのうち2つに絞り、ヨツモノ撮影後訪問してきました。
なお、前編(ヨツモノ撮影レポート)の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
※今回掲載の画像も、サイズ変更のほか、一部画像では諸々の加工を行っています。また、立ち入りが許可された安全なエリアから撮影していることを申し添えます。
②モノサク(物井-佐倉間、寺崎トンネル)
前回の行程後、物井駅に戻って佐倉方面ゆきの電車に乗車。隣の佐倉駅で降り、昼食後、物井方面に約20分ほど歩き、山1つを越えてたどり着くのが、モノサクの中で最も佐倉寄りにある撮影地:「寺崎トンネル」です。
寺崎トンネル自体はそれほど長いものではなく、20m級車両数両程度の長さ。また、この区間はほぼ直線ストレートの区間が続き、線路は盛り土により少し高い区間となっていることから、少し見上げる形で列車を捉えることが可能です。ちょうど千葉方面が、トンネルから飛び出してくる列車を捉えられることから、それを狙ってみました。
では、撮影してみましょう!
訪れた時間帯は、ちょうど成田エクスプレスや総武線快速のほか、銚子からの特急しおさいも通過する時間帯滞在時間はそれほど長くありませんでしたが、バリエーション豊かな車両群を収めることができました。
そうして撮影できたのが、上の写真群。本当にトンネルを越えてスパッと伸びる直線区間であるため、走って来る車両全体をすんなりと収めることが可能。付近に遮るものがないため、やや光のコントラストがキツめになっていますが、そこそこいい感じに撮影できたのではないかと思います。
ただ、この寺崎トンネル自体の長さが絶妙で、15両編成の総武線快速だと長すぎておさまりが悪くなり、逆に各停系統で最も短い4両編成だと、トンネル内にすっぽり収まってしまって撮りにくいなという印象。総武本線と成田線の各停系統の編成両数はまちまちなので、特急列車を撮影するのに向いている撮影地だなと感じました。特急しおさいが9両編成、成田エクスプレスが12両編成なので、これくらいの長さが最もおさまりがいいんですよね。
ちなみにこの日は、偶然臨時列車として「E001形TRAIN SUITE 四季島」が走っており、それを撮影することに成功。完全に予想しておらず、また逆方向の佐倉方面であるため、アングルがちょっと難ありになってしまいましたが、まあいいでしょう。
③モノサク(物井-佐倉間、亀崎踏切)
寺崎トンネル付近から、さらに物井方面に歩くこと約25分。田畑が広がる農業地帯に出ると、多くの農道の中を貫く、やや広い(と言っても普通車がギリギリすれ違えるかどうか程度ですが)舗装道路があり、それが総武本線の線路と交差する地点に、踏切があります。ここが、モノサクのちょうど中間地点に位置し、最も有名な撮影地である亀崎踏切です。
ここは、物井方から見て、踏切付近まで直線が続き、そこから左に大きくカーブしていることから、ダイナミックなアングルで列車を捉えることが可能。私が行ったのは、14時台後半あたりと中途半端な時間帯でしたが、さすがは有名撮影地、両側に撮り鉄が何人もいました。
では、撮影してみましょう!
付近は完全に田舎の農村地帯という感じの場所ですが、今までの撮影地と同じ線路上に位置しているところであるため、列車はなかなかの高頻度で往来。この時間帯は、またも特急しおさいが通過したほか、日に数えるほどしか走らない貨物列車も捉えることができました。人数がかなり多かったのは、こうした車両が通過するということもあったからなのでしょうね。
ただ、いかんせん撮影地に人が多すぎるうえ、農作業がひと段落している時期でもあることから周囲は背が高く伸び放題の雑草だらけの場所が多く、アングルは素晴らしいけど付近の環境はなかなか劣悪だったなという印象。最初は踏切付近で撮っていましたが、人の多さと治安の悪さに辟易し、より物井方へと移動。ようやく落ち着けるカーブ沿いのポイントにたどり着きましたが、今度は伸びきった雑草に妨害される形になりました。
そんな中でも、なんとか撮影したのが、上の画像群。カーブに差し掛かる列車たちは迫力がありますが、やっぱりどうしても雑草が画角に割り込んでしまい、なんだかなぁという感じ。また、先述のとおり線路の両側に大量の撮り鉄がいるため、写り込んでしまうということもしょっちゅうでした。
こうした事象も重なり、思うように撮影することもままならなかったので、当初の予定していた滞在時間を短縮して切り上げて退散しました。課題が残り消化不良感はあるけど、「またリトライしてみたい!」とは思えなかったなぁ。
首都圏から行きやすく、また比較的ポピュラーな列車群をスパッと撮ることが出来る、ヨツモノとモノサク。個人的には、ヨツモノのほうが撮りやすく、そして楽しい撮影地だったなと感じました。
いや〜、でもいい写真は撮れるけど、確かにこの辺りの撮影地はちょいと危険ですね。撮り鉄の迷惑行為がクローズアップされている昨今、問題が大きくなれば、そのうち柵が設置されちゃう…かもね。そういう意味でも、今のうちに撮りに行ったほうがいいと思います。
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