―平和な都市:高松は今、嵐の真っただ中にさらされていた…!(『特警ウインスペクター』第40話ナレーション)
⑪栗林公園
九条「あっ、これ息子なんですが、見かけませんでしたか?」
今や四国どころか日本を代表する公園となった栗林公園。高松市のメジャーな観光スポットであるここも、『仮面ライダーBLACK RX』や『特警ウインスペクター』のロケ地になっていました。『BLACK RX』では九条がオサムの行方を探すシーン、『ウインスペクター』では純子さんが村田のクローンから逃亡するシーンの舞台となっていました
先述したシーンの舞台となっていたのが、「栗林公園といえばこれ!」ともいうべき建築物:偃月橋。橋自体は平成13年に改修工事に伴い架け替えられていますが、当時の雰囲気は健在。実際に渡ってみましたが、アーチがきつくて少し渡りにくいものの、確かに橋の真ん中から見える景色は美しかったですね
偃月橋は、雑誌等では飛来峰と呼ばれる東側にある丘から撮影されることが多いですが、『BLACKRX』の場合は、その反対側:対岸にある小松亭という建物側から撮影されていました(『ウインスペクター』は飛来峰側から撮影)。
正式な理由は明らかにされていませんが、私が推測するに、こうなった理由は撮影機材の持ち込みの関係。飛来峰側は確かに眺めがいいですが、細い道でかつ岩だらけのため、とても撮影のカメラを持ち込めるようなところではありません。対して、小松亭付近は開けた平地となっており、大掛かりな機材も持ち込める広さがあります。こうした事情があったため、ああいったアングルからの撮影になったのでしょう
あっ、じゃあなんで『ウインスペクター』では飛来峰側から撮影できたんだろう…?やっぱり機材の関係云々ではなく、偶然あのアングルから撮影することになったのかなぁ
この他にも、栗林公園は見所がたくさん。公園自体もかなり広く、観る者を飽きさせません。当初は「1時間くらいで回れるんじゃないか」と思っていた私ですが、結局その時間を超過し、そこに滞在できるギリギリの時間までずっと散策していました。都市のど真ん中で、場所によっては高松市街のビルが見えるにもかかわらず、全体的に漂う落ち着いた雰囲気。いやぁ、確かにここは、ミシュラン曰く「わざわざ旅行する価値がある公園」といえますね
☆旅行のまとめ~一本列島計画は、四国を変えた
全長9.4km、6つの橋からなる瀬戸大橋。外観のスケールのデカさにも圧倒されましたが、それと同じくらい驚かされたのは、15分もかからないで本州から四国まで渡れてしまうというその所要時間の短さ、そしてひっきりなしに行きかう列車と車の数々でした
瀬戸大橋が開通して30年。それまで宇高連絡船をメインとしていた本州と四国の交通は、橋によって素早く移動できるようになり、本州と四国の関係性をぐっと縮めました。もはや岡山や香川の人にとって、瀬戸大橋などを渡って行き来するのは当たり前の光景。橋一本が、ここまで人の生活を一変させたんですね。
鉄道ファンの間では、この瀬戸大橋、そして青函トンネルが開通した際のダイヤ改正のことを「一本列島」というキャッチフレーズで表現するのですが、まさにその通り。たった一本の橋が、文字通り本州と四国の架け橋となったんですね。
『BLACK RX』が放送されていた当時は、瀬戸大橋が開通したての頃。ジャーク将軍が四国を孤立させるために瀬戸大橋の破壊に固執しますが、これは当時の世の中の印象を反映しているのかも知れません。本州と四国が結ばれた―、これは当時の人々にとっては衝撃的だったのでしょう
さて、3日間にわたってお送りした旅行記。いかがだったでしょうか。
やっぱり旅っていいもんですね。またどこか旅行したいなぁ。まあ、金銭面が一番のネックだけど…。
―高松を舞台にした恐怖の事件。ウインスペクターの活躍で解決し、少年は父親のもとへ帰った。ウインスペクターは事件があれば日本中どこへでも行く。君たちの町へも!(『特警ウインスペクター』第41話エンディングナレーション)
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