お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河烈風バクシンガー』ちょっとした感想 巻之三(第7~9話)


銀河烈風バクシンガー』の感想記事、今回で早くも3回目となりました


カルモ・ダクスの横暴、新惑星系の連中にそそのかされる隊士など、身内のゴタゴタを力でムリヤリ解決していくことになる銀河烈風。1クール目後半になるからか、メインメンバーの過去の掘り下げも始まります。





7話「襲撃の嵐」
1982817日放送

「みだりに権力を振りかざし、故無く市民に金品を強要したる者、死罪!」
 
 
STORY:シェル・ゲイトの戦いにより、俺たち銀河烈風の名声は、さらに人々に知れ渡ることなった。だがそんな中でも、カルモが率いる太陽隊は悩みの種だ。特別警護隊の名のもとに、好き放題に暴れていやがる。どうやら、ヤツらに決着をつける時が来たようだな!カルモ・ダクス、お前は特別警護隊隊規:第3条に基づき、死罪・粛清だ!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
シェル・ゲイトの戦いの功績により、影響力を増した銀河烈風らバクーフ特別警護隊。しかし、一方で同じ太陽隊は、警護隊の名のもとにキョーラーク星で好き勝手に暴虐の限りを尽くしていた!今回は、数話前から登場し何かと面倒な存在であった、カルモ・ダクスら太陽隊に決着をつけるお話です
 
 
シェル・ゲイトの戦いにおいて、反バクーフ分子の中に新惑星系の過激派:ロングー星がいることを察知した銀河烈風。そんな中、シュテッケンはその話をしながら、特別警護隊を取りまとめるための「特別警護隊隊規」を作成。ディーゴとカルモに署名をさせるのでした。ロングー星の概要を語ったうえで今後の敵の動向を予想し、準備する必要があると考えるディーゴ。一方でカルモは自分の艦でワインをあおっており、シュテッケンの「特別警護隊隊規」も、よく読まずにさっさと署名してしまいます。まさか、これが後々後悔することになるとはつゆ知らず―。
 
 
ただでさえ血の気の多い連中だった太陽隊は、シェル・ゲイトの戦いで勢いづいたことでさらに過激化。特別警護隊であることを傘にして、毎日のように街を荒らしまわり、銀行を襲撃して金品を強奪。さらには罪もない一般市民(プロレスラー)を銃撃して重傷を負わせてしまいます。本来ならアーウィン14世はもちろんのこと、彼が今滞在中のこのキョーラーク星の治安も守らなければならないはずの特別警護隊である太陽隊。それなのにやっていることはそこら辺の銀河のアウトローと同レベルで、むしろキョーラーク星の治安悪化に拍車をかけているとは、なんとも情けない話です。これにはさすがのバクーフ側も看過できなかったようで、銀河烈風に太陽隊の鎮静化を依頼。ディーゴたちは太陽隊と撃たれたプロレスラーたちのケンカに割って入り、なんとか両者を別れさせることに成功します。ですが、カルモはこのディーゴの行動に納得がいかなかったようで…?
 
 
ディーゴを快く思っていなかったカルモは、今回の一件でついに銀河烈風を討つことを決意。太陽隊のメンバーにその支度をさせますが、そんなことディーゴたちは全てお見通し。すべての準備を整えたうえで、太陽隊のスパイにわざと油断しているフリを見せ、その直後カルモの艦へと突入。カルモの部屋に入ると、シュテッケンは「特別警護隊隊規」の第3条に基づき、カルモに対して死罪を言い渡すのでした。スリーJが諜報活動をして太陽隊の活動の情報を持ってくるも、既に万全の準備をしていた銀河烈風。この直後油断しているフリをするためにわざとパーティーを開いたり、その後スパイが去ったのを見届けるとすぐに戦闘態勢に戻るなど、かなり統率のとれた隊に成長していることが分かります。でもライラの飲み残しのワインに隊士が群がるのはちょっとなぁ
 
 
シュテッケンから死罪を言い渡され、ディーゴから自決のための銃を渡されるカルモ。しかしそこで自決するカルモではなく、その場から逃亡して戦闘ロボで出撃。だが時すでに遅く、太陽隊の一般隊士のほとんどはサイトー率いる銀河烈風のコズモバイク部隊に一掃され、カルモの乗る戦闘ロボも、バクシンガーのバクソードの前に一刀両断されるのでした。今回のバクシンガーの戦闘は、短いもののかなり時代劇調。お互いが相手の動きをうかがって動かないのですが、焦ったカルモが先に行動。向かってくるカルモに対し、バクシンガーはバクソードを振り下ろすのでした。カルモが乗っていた戦闘ロボは、前々回に登場した紫色のロボットではなく、「ダイモ」型に似た茶色いロボット。どうせなら、あの紫色のロボットとバクシンガーの戦闘が観たかったなぁ
 
 
「だがもっと人がいる。ロング―星と五分に渡り合える力がいる。まあいずれにせよ、太陽系の嵐はこれからだ―。」

 
 
 
 
8話「非情の掟」
1982824日放送

「非情の掟がなければ、銀河烈風は太陽系の動乱を生き残れん。」
 
 
STORY:力強い組織を目指して、俺たち銀河烈風は非情の掟を作った。同じ頃、新惑星系の連中が、近日中にやって来るモーリ・アーウィン公を、アーウィン14世もろとも暗殺しようとしているという情報が入った。そんなことさせてたまるか!ん?一番隊隊士のアントン・パラスの姿が見えないだと?あの野郎、まさか脱走したのか!?銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
シュテッケンの強い意向によりつくられた、銀河烈風隊隊規。そして、新惑星系の連中による新たな暗殺計画。今回は、暗殺計画阻止のために動く銀河烈風と、その中で自分と恋人との関係に苦悩する隊士を描いたお話です。実働部隊である士郎がお話の中心の1人になっており、彼の表情の変化などから、彼の細かな心情描写を感じ取ることができます
 
 
カルモ・ダクスの一件から、より強固な組織体制を作り上げるべく、隊規と組織形態を作り上げるシュテッケン。隊士全員に配布した直後、スリーJによりアーウィン14世とその弟:モーリ・アーウィンの暗殺計画の情報を持ち込むのでした。これを受け、銀河烈風では実働部隊が出動。アジトと思われる各ポイントへ向かうのでした。シュテッケンの作った隊規は様々なことが事細かに記されているようですが、それに対する罰条は全て死刑。さすがのディーゴも少し引き気味でしたが、シュテッケンは押し切ります。「血の掟によって縛る」というのは戦闘組織においてよくある設定ですが、銀河烈風はそこまでしないとまとまらない組織なのかなぁ…。他方アーウィン14世兄弟の暗殺作戦では、新キャラ:モーリ・アーウィンが登場。今回は名称とワンシーンだけでしたが、この人も後々何回か出てくることになります
 
 
出撃した各隊は、向かったポイントにて新惑星系の連中のアジトを発見。総攻撃をかけて殲滅します。特に士郎ら一番隊の向かった地点のアジトは壮絶で、ロングー星の最新型ロボ:「ニオー(ニーオ)」型を相手にすることになりましたが、士郎の放つロケット砲により撃退に成功します。しかし、途中恋人に会うため「23分時間をくれ」と言って隊を離れた一番隊隊士:アントン・パラスは、戻ってこずそのまま行方不明に…。銀河烈風がアジトを発見できたのは、もちろんスリーJらの尽力もあるのですが、「大掛かりな作戦だからロングー星のロボが配備されているはず」というライラの推測があったため。なるほど鋭いなぁ。今回登場しているロングー星のロボは「ニオー」だの「ニーオ」だの「ニーオン」だの、名前が混在。少なくとも「ニオーム」とは別のロボットなのでしょうが、特にカッチリとした名称は決まっていなかったので、こんな事態が起きたんでしょうね
 
 
隊を離れた一番隊隊士:アントン・パラスは、恋人リンダの強い進言により、隊の脱退を検討。しかし銀河烈風には“非情の掟”があることを思い出し、苦悩します。そんな中現れたのは、あのジル・クロード。彼はアントンを巧みに勧誘し、逃走幇助を引き換えにある条件を突きつけ、アントンを仲間に引き入れます。同じころ、銀河烈風は新惑星系の連中の作戦変更を知りモーリ・アーウィンのもとへ急行。ディーゴとシュテッケンも出動し、バクシンガーによって「ニオー」型ロボ部隊を撃滅。見事銀河烈風は、暗殺作戦を阻止したのでした。アントンの葛藤のシーンはかなり長くとられており、この“非情の掟”に対する苦悩やおそれが細かく描写されています。どうやら一般隊士たちの間でも、シュテッケンのことは恐ろしく厳しい非情の男としてとらえられているようです。一方バクシンガーの戦闘シーンは、それほど短くないものの戦闘シーンの作画がちょっと崩れ気味。『ブライガー』の中盤あたりから、だいぶ安定してきたと思ってたのになぁ。今回の戦闘では、バクソードとスピンファイヤーマックスのコンボが登場していました。
 
 
深夜、手紙によって士郎を呼び出すアントン。その目的は、ジル・クロードが提示した条件である「士郎暗殺」のため。しかしアントンが思っていたこととは逆に、士郎はアントンのヘルメットのみを撃ち抜いてアントンを死んだことにし、脱走させようと情けをかけます。これにはアントンも涙しますが、彼はもう引き下がれなかった。士郎暗殺のためにサーベルを振りかざしますが、士郎から返り討ちに遭い、死亡するのでした。このラスト数分間の展開が本当に重く、切ない。アントンもおそらく、士郎がヘルメットのみを撃ち抜いた瞬間に心変わりがあったのでしょうが、ジル・クロードに寝返った今ではもう遅い。死を覚悟して士郎に襲いかかったのでしょう。また士郎も最後はアントンを躊躇くなく斬っていますが、その後夜のキョーラーク星をそのまま疾走。ただ一言「寒い…」とつぶやくのですが、これだけでも、士郎の心情が視聴者にも深く理解できるようになっているのが巧みですなぁ
 
 
(エンディングモノローグなし)
 
 
 
 
 
9話「復讐のかなた」
1982831日放送

「あの佐馬さんが…敵(かたき)持ち!?」
 
 
STORY:俺たち銀河烈風に恐れをなして、地下に潜った新惑星系の連中の活動が活発になる昨今。そんな中佐馬たちは、バイクのコーチングの最中に行き倒れの兄弟を見つけた。バクシンバードで介抱してやると、なんでもはるか遠くのトーミ星から、父親の敵討ちの相手を探しに来たんだと言う。その相手の名は…、佐馬だと!?ヤツの過去に、いったい何が?銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
バクーフと反バクーフ分子の争いからちょっと離れて、佐馬の過去を描いた一編。バクシンガーの活躍もとってつけたように挿入されているのみで、ほとんどが佐馬&リー兄妹と、ペペ・チコのコスタ兄妹のやり取りが中心になっているお話です。前々回あたりまではシュテッケンが中心に活躍していましたが、だんだんと士郎の出番も増えてきましたね
 
 
ジャッキーとファンファンに佐馬がバイクのコーチをつけている最中、服装から見てオレンジ惑星海のトーミ星から来たと思われるコスタ兄妹を発見。衰弱していたためバクシンバードで介抱することに。その直後ディーゴに呼び出された佐馬たちに伝えられたのは、スリーJからもたらされたケイ・マローンとジル・クロードの情報でした。コスタ兄妹を救うために奔走する佐馬。意外に人思いなところがあるんですね。ジャッキーに呼び出された士郎は珍しく佐馬のサイクロンに乗ってきますが、これはコスタ兄妹を同乗させるためでした。一方ディーゴたちのシーンでは、数話前から出てきていた上記2人の解説を挿入。ケイ・マローンは新惑星系の連中の中でも過激派:ロングー星のキレ者のようで…。
 
 
すっかりジャッキーたちとも仲良くなった、コスタ兄妹。彼らが旅を続けていたのは、父親を殺した相手に敵討ちをするため。その相手はなんと佐馬。新惑星系の連中のアジトを襲撃後、そのことについて士郎に訊かれた佐馬は、3年前のことを語りだすのでした。佐馬は3年前はトーミ星のカジノで用心棒をしていたようですが、そこが持っていた金塊輸送に同行中、宇宙Gメンらに遭遇して戦闘に。コスタ兄妹の父であるコスタ警部が銃の引き金を引こうとした瞬間、誤って真剣で相手を斬ってしまったのでした。それまでは刀を鞘から抜かず、相手を倒していた佐馬。「あの時が初めての殺しだった」みたいなことを言っていますが、コスタ警部を斬る前に彼は宇宙Gメンのヘリコプター部隊を何機も撃墜しています。あれ、人が乗ってるんじゃあ…
 
 
士郎から、佐馬が仇敵であると同時に命の恩人であることを知らされ、激しく苦悩するコスタ兄妹。そんな彼らを見た士郎は、何と自分が代わりに佐馬を討つことを提案。コスタ兄妹にそのシーンを見せてトーミ星へ戻らせますが、すべては士郎の考えた一芝居でした。「自分の敵が命の恩人」なんて展開は他のドラマでもよく見られるものですが、これもその1つ。ですが、主人公が「代わりに敵をとってあげます」なんて言い出すのは珍しいでしょう。「君たちが人殺しをしちゃいけない」という一方で、コスタ兄妹に佐馬の死にざま(の芝居)を見せて「トドメを刺すかい?」と訊く士郎。殺しの非情さを伝える、彼なりの優しさなのでしょう
 
 
コスタ兄妹の件も一件落着と思いきや、彼らが乗った定期連絡船に、新惑星系の連中の密輸貨物船が迫っているとの情報が。ディーゴとシュテッケンも出撃して、士郎たちはバクシンガーにシンクロン合身。敵としてその貨物船の他に「ニオーム」型が2体登場しましたが、やはりバクソードとスピンファイヤーマックスの前にアッサリ爆発するのでした。バクシンガーの登場は本編が20分以上過ぎたあたりで、「もしかして今回、バクシンガー出てこないんじゃないかな?」と思った矢先に登場。しかし尺があまりなかったのか、戦闘が終わって飛び去るシーンで、物語がフェードアウトします。最後にバクシンガーがコスタ兄妹の乗る宇宙船へ手を振るのは微笑ましいシーンですが、その後すぐエンディングに入るので、なんだか拍子抜けしてしまいましたね
 
 
(エンディングモノローグなし)





今回はここまで。次回は第10話から第12話をご紹介予定です。銀河烈風バクシンガー、参るッ!!








◎今日のJ9ソング


今回ご紹介するのは、2004年発売のニンテンドーゲームキューブ専用ソフト「スーパーロボット大戦GC」使用BGM「銀河旋風ブライガーです。


J9シリーズのメカニック3機が一堂に集結した、ほぼ唯一といっても過言ではない(「XO」はこのゲームの移植版)「スパロボシリーズ」の1つ。その中のブライガー活躍シーンなどで使われているのがこれです。


近年の「スパロボシリーズ」でもブライガーは活躍しているようですが、バクシンガーやサスライガーの活躍はナシ。ああ、この2機も出てきたら買ってみたいと思うんだけどなぁ(ワガママ)。







 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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