
今回は、5月5日(月祝)に敢行した東急電鉄での撮影レポート5回目(最終回)。世田谷線沿線での撮影を取り上げます。
すずかけ台での撮影を終えたあと、急いで準急押上ゆきに乗車。あざみ野でいったん下車して昼食をとる&遅れていた行程を多少巻き返し、今度は二子玉川経由で、急行大井町ゆきと各停渋谷ゆきにそれぞれ乗車。三軒茶屋駅に到着したのは、14時45分のことでした。
なお、前回(田園都市線すずかけ台駅)での撮影レポートは↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
※今回は、世田谷線沿線で敢行したもののみ取り上げます。
※今回掲載の画像も、サイズ変更のほか、一部画像では諸々の加工を行っています。また、立ち入りが許可された安全なエリアから撮影していることを申し添えます。
⑤松原踏切

田園都市線と世田谷線の三軒茶屋駅は離れており、かつ地下駅と地上駅という関係性。それによりほんの少しだけ迷いながらも、なんとか世田谷線の駅に到着して乗車。終点下高井戸の1つ手前である松原にて下車しました。
住宅街の中にある松原は、三軒茶屋方の線路に、道路がぴったり張り付く形で並走。設置されている柵もそれほど高くなく、また緩やかなカーブになっているためスピードもそこまで出ないことから、ゆったりと撮影できるポイントになっています。そんな松原付近のうち、三軒茶屋方に歩いて3分ほど下ったところにある松原踏切で、少しだけ撮影を行いました。


そうして撮影したのが、上の画像群。世田谷線の路盤が割と広めにとられており、周囲に線路を遮るような高い建物もないことから、とてものびのびとした雰囲気で撮影できるのがいい感じでした。ただ、世田谷線の300系のLED表示幕の許容シャッタースピード(表示を途切れさせずに撮影できるシャッタースピード)が想像以上に低速だったのには、ちょっとだけびっくりしました。もう登場してから四半世紀近く経つ車両だからかなぁ。
⑥若林踏切・若林駅

松原から15時26分発の下高井戸ゆきに乗り、田園都市線と同様完乗を達成するために、いったん下高井戸で下車。出場後すぐに入場して折返しの15時32分発三軒茶屋ゆきに乗り、三軒茶屋の2つ手前である若林に到着したのは、15時46分のことでした。
ここ若林は、終日多くの車が行きかう環七通りが、三軒茶屋方すぐに横切っている駅。しかし、その交差地点には遮断機や警報機がなく、路面電車のような世田谷線が、最も路面電車っぽい雰囲気を感じられるところとして、鉄道ファンだけでなく一般の人々にもよく知られています。



そんな若林踏切について、まずは踏切のすぐ横から撮影。路面電車っぽさよりも、列車が眼前にまで迫るダイナミックさが強調される形になりますが、東京近郊ではここでしか撮影出来ないような構図になっているのが面白いところ。この踏切が警報器・遮断機なしに運用され、特段問題が起きていないことに驚きです。

続いて、この若林踏切から1分ほど歩いたところにある歩道橋から撮影。環七通りを堂々と突っ切る300系と、その通過を待つ多くの自動車という、世田谷線を取り上げる記事等では最もポピュラーな構図を捉えることが出来ました。


若林踏切周辺には、踏切を挟んで両側に歩道橋があるのですが、陽射しの入り方を観察した結果、踏切の南側の歩道橋から撮影。これがナイスな選択で、300系と環七通りだけでなく、そのバックに広がる新宿周辺のビル街も収めることが出来ました。なるほど、こうしたインパクトのある構図を収められるのであれば、様々な媒体で使用されるのも納得です。時間帯の都合からか、他にこの地点から撮影している人も、歩道橋を渡る人も誰もいなかったので、ゆったりとできたのも良かったですね。
ちなみに、若林踏切の手前側に信号が見えますが、これの存在が、遮断機等がなくとも問題なく踏切を運用している最大のポイント。環七通り側が赤信号になれば、当然線路を横切る車はいなくなるため、世田谷線が問題なく堂々と通過できるというワケです。ただ、この信号は完全に世田谷線のダイヤに連動しているわけではなく、まれに環七通り側が青信号の際に世田谷線が差し掛かり、赤信号になるまで線路上で待機するという光景も見られました。


そして、最後に若林駅で上下各列車を撮影。今日の行程を始めたときは、「そんなにギリギリまで撮影しなくてもいいかな」と思っていたのですが、前々回の記事で触れた通り、つきみ野での撮影で時間をロスし、また今回の世田谷線の撮影では、途中何度も300系の玉電塗装を目の前で何度も逃していたので、「なんとしてもここで捉えてやる!」と躍起になって、敢行しました。
その結果は、上の画像の通り。まあ悪くはないとは思いますが、やっぱりもっといい環境で玉電塗装は捉えたかったなぁと感じますね。すぐにはやりませんが、世田谷線でのリベンジ撮影を敢行したいなと思いました。
○おまけ QRコードは切符やICカードの代替となるか

今回の一連の行程で使用したのが、東急線ワンデーパス。他社線でもよく見られる、いわゆる一日乗車券ですが、東急の場合他社に先駆けて全駅にQRコード対応改札を設置したため、切符とICカードへの情報書き込みのほか、QRコード形式のものも発売。QRコード形式のみ事前予約で購入ができるうえ、切符やICカードで購入するよりも値段が安く設定されていることから、「物は試し」ということで、QRコード形式のものを使ってみました。
「なんでもかんでもQRコードにすればいいもんじゃないぞ」と最初は考えていましたが、いざ使ってみると、基本的には切符やICカードとほぼ変わらない感覚で使用可能。また何らかの事情で改札機が通過できない場合でも、窓口の駅員に見せることで通してくれるため、バグが発生した場合でも便利だなぁと感じました。
ただ、切符の磁気やICカードのFeliCaに比べると、情報の読み込み・書き込み速度が劣るため、改札を通る際に若干のラグが発生するほか、Part.4の記事で触れたような「一度出場してからすぐ入場する」等、短時間のうちに複数回使用すると、情報の更新が間に合わずエラーになってしまうのは難点。ですが、このあたりは、今後のさらなる技術革新で解消されていくことでしょう。
それよりも難儀したのが、QRコード対応改札(Q-SKIP)対応改札が少ないこと。導入時はあれだけ様々なメディアでよく取り上げられていましたが、駅の規模の大小問わず、それが設置されているのは、出入口1つ当たり1台。それも切符やICカード対応改札機と共用であるため、人の出入りが多いとなかなか通過できないというストレスがありました。
また、万が一バグが発生した場合は、駅員等に見せることで入出場が出来ますが、駅の合理化が進んでいる昨今、主要駅はともかく、郊外の一般駅だと駅員が1、2名しかいない駅もざらにあり、駅員も終日窓口業務をしているワケではないので、時間帯によってはホームの巡回や掃除に出てしまって、駅員がどの出入口も不在という時間帯が存在。地方の無人駅とは異なり、全てで入口には自動改札機が設置されていますから、いくらワンデーパスを持っているとはいえ、それを力業で突破するワケにもいきません。せっかく技術は面白いのに、それをバックアップする周辺のリソースが追い付いていないなという印象を受けましたね。
しかし、総じて考えると、切符やICカード等のQRコード化は、十分アリだなと感じました。QRコードは日本発祥の技術であるため、日本人になじみがあり、かつその需要にも柔軟に応えられるであろうほか、導入コストは現在の自動改札機よりも安価でしょうし、何より簡単に生成できることから、単発の企画乗車券や複数の会社を巻き込んだ乗車券等をより多様に作れることでしょう。
そのぶん、偽造等の対策をどうするかの方策を考える必要がありますが、やりようによっては、Suica以来の鉄道史に革命をもたらす取り組みになるのではないかと思いましたね。上手く化けてほしいなぁ、この技術。
さて、世田谷線で三軒茶屋まで戻り、そこから急行南栗橋ゆきに乗車して、渋谷着は16時19分。ここで今回の行程は終わり、別の目的地に向かうことになりました。
旅行というと、どうしても遠い場所を思い浮かべてしまいますが、こうした近場で行程を組む旅行も、やっぱり面白いですね。また敢行してみたいなぁ…と思ったけど、やるとするならどこが適当かな?
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