映画館に向かうエレベーターに貼ってあったポスター
ゴジラの抱える背景に注目する人にとっては、ちょっと不満が残る出来かもしれませんね。
一部界隈からは政治的プロパガンダ映画要素も持つ映画と称されていますが、私としてはそんなことは全くないと思います。というよりも、この映画は「もし現代日本にゴジラが現れたら、日本はどうするか?」ということをキチンと描いており、それが場の雰囲気に一層のリアリティを与えています
政府の対応も当初は後手後手。しかし不思議と無能さを感じないのは、視聴者の視点が政府からの視点になっていること、またその際において日本政府がとることのできる手段はどれか、そのうえで各々の手段がなぜできるのかできないのかをくどいくらいにしっかり説明しているからでしょう
これにより視聴者に対しても「○○○という根拠があるからできるのか」「×××という根拠があるからできないのか」ということが伝わり、それを理解することができるのです。
先述したように視聴者の視点が政府からの視点になっていることから、まるで視聴者自身もゴジラへの対応に参加しているように錯覚できます。これにより日本人が昔から好きな「善VS悪の構図」と似たようなものができ、本能的に観る者の娯楽性を刺激してくれるのです
個人的にBlu-ray購入も視野に入れたいくらい興味深い作品でしたが、不満らしい不満は2つくらい。ゴジラがあまりにもキモすぎるのと、視覚聴覚ともに情報量が多すぎてライトユーザーなら頭がパンクしそうになるかも…というところですかね。
◎今日の特ソン◎
『シン・ゴジラ』では旧作リスペクトということも含めて、一部描写や音楽に過去作へのオマージュor過去作音楽の使用なんてことも行っています。
特にこの「怪獣大戦争マーチ」は、終盤のシーンにおいて視聴者をかなり盛り立ててくれます。以前も紹介したような気はしますが、今回はまあ特別ということで、ご容赦くださいな。
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