誰よりもアツいヒーローハートを持つ錠の勇姿!
番組は変わって、『爆上戦隊ブンブンジャー』です。
間違いから学べば、それは間違いじゃない!、つまりお前は、なにも測れていない!今回は、錠/ブンブラックの主役回。ヒーローたちに関わる子供が、一度は彼らに幻滅するも、その真の強さそしてカッコよさに触れ、大切なことを学ぶ王道の一編になっていました。
令和のこの時代に、これだけド直球な「スーパー戦隊シリーズ」らしい一編をやるのかと驚かされましたが、錠のキャラとしての濃さとカッコよさに感服。今回を通して、錠というキャラを好きになった視聴者も多いことでしょう。ドラマ展開がベタ過ぎるといえば確かにそうだけど、わかっていても唸らされちゃいましたね。やっぱりヒーロー番組には、たまにはこういうドラマが必要ですよ。
なお、前回(バクアゲ39)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーガヴ』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
別行動が多くなった射士郎と、偶然街角で出会ったブンブンたち。彼らは射士郎をベローラのファンミーティングに誘おうとしますが、そのときブンブンジャーへの弟子入りを希望する少年:イツキが現れます。彼としては、ブンブルーへの弟子入りを希望していましたが、射士郎はこの手のことは苦手であり、玄蕃もいつの間にかブンブンとともに離脱。残った錠と未来の中から、イツキがやむを得ず弟子入りしたのは、錠のほうでした。気合い十分で、街の人助けを行う錠でしたが、それが一部空回りしていたこともあり、イツキの目は冷ややかで…。序盤では、錠たちとイツキの出会いと、その後の錠とイツキの関わりあいが描写。射士郎に関して若干の不穏さはあったものの、基本的には和気藹々とした感じでドラマが進行し、空回りすることもあれど真っ直ぐでひたむきに街の人々のために活躍する錠と、それが抱いていたヒーロー像と乖離していることから違和感を覚えるイツキの姿が描かれていました。イツキはかなり錠のことを批判してきたけど、彼がやってしまったミスらしいミスは、映画の撮影を本当の事件だと思い込んで大捕物しちゃったことくらいだよなぁ。一応、イツキが完璧なヒーローにこだわる理由も明かされていますが(過去に誤った判断で弟を怪我させてしまった)、それを加味しても辛辣過ぎだろと感じちゃいました。ですが、これはドラマ展開の不備等ではなく、我々が錠のことをよく知っているからなんですよね。
市街地にタイジュウケイグルマーが出現。それは人々の恥ずかしい数字をつまびらかにしていってギャーソリンを集めており、錠と未来がいち早く現場に駆けつけます。ところが、イツキも当然のごとく戦いに加わろうとしたため、彼を守ろうとしている間にもたつき、2人ともタイジュウケイグルマーの餌食に。未来は心が折れてしまった一方、錠はたとえどんな恥ずかしい数字を暴露されても、己の脚で立ち続けていました。絶対に折れない錠。彼を支えていその考え方とは―!今回登場した苦魔獣・タイジュウケイグルマーは、人の恥ずかしい過去にかかる数字を暴く、いやらしすぎる苦魔獣。抽出してくる数字も、「面接に落ちた回数」や「同時に付き合っている彼氏の数」等、絶妙に笑えないものばかりチョイスしてくるのが、よけいにそう感じさせました。人々の反応も、あからさまに叫ぶよりかは、ガチで痛いところを突かれて困惑しているさまが多く、ここらへんにリアリティーがありましたね。こんなところでリアルを追求してどうするんだよ(ほめてる)!?そんなタイジュウケイグルマーの攻撃を、未来も錠も受けてしまうことに。運転免許試験に落ちた数を暴かれてヘタった未来に対し、錠は、最後におねしょをした年齢や、現在の預貯金残高を明かされても立ち続け、絶対に負けない意志を表示。そこには、幼い頃父から教えられたある考え方がありました。錠が父(ガオレッドこと金子昇さん!)から学んだ考え方とは、間違いは反省しなければならない一方で、間違いを恐れて自分の選択肢を狭めないこと。これが彼の中で、「間違いから学べば、それは間違いではない」というものに昇華しており、これがタイジュウケイグルマーの攻撃に屈さず、むしろ言い負かした末に自力で拘束から脱出するというファインプレーを見せます。出だしはトンチキでしたが、そこからとんでもなく重要で、そしてカッコいいことを言ってみせた錠。この考え方は、ヒーローに限らず、どんな人も持つべき考え方と言えるでしょう。どんどんチャレンジし、間違ったときは自ら反省してそれを糧にしていくことこそ、本当の意味で強い人間を形作ってくれるのです。
錠の考え方とその姿を目の当たりにし、彼への評価を一変させたイツキ。そこへ大也たちも遅れて駆け付け、5人はブンブンジャーへと変身します。そして、チャンピオンブンブンジャーへと強化変身すると、チャンピオンブンブラックが主体となってタイジュウケイグルマーを撃破。続く巨大ロボ戦でも、一度はブンブンジャーロボチャンピオンが足止めを食らって苦戦するも、ビュンビュンマッハーロボトッキュウジャーカスタムのアシストにより、最後は勝利をおさめます。こうして事件は解決し、イツキはブンブラックに弟子入りしたことを誇りに思い、錠もそれを陰から微笑みながら見つめていました。終盤では、錠の姿に感服し考えを改めるイツキと、絶対にタイジュウケイグルマーに負けないという強い意志で立ち向かうブンブラック→チャンピオンブンブラックの姿が描写。「何があっても勝利をつかむのが〜」のくだりは、もうあまりにもド直球王道ヒーローすぎて、涙が出そうになるほど感動しグッと来ました。いや、本当に今回のブンブラックはカッコよすぎるよ!射士郎の言う通り、彼こそ「ブンブンジャーの中でブンブンジャーらしいヒーロー」ですよね。そんなチャンピオンブンブラックに、等身大戦で完敗したタイジュウケイグルマーは、続いて巨大化。最初こそブンブンジャーロボチャンピオンを足止めしますが、ビュンビュンマッハーロボトッキュウジャーカスタムのアシストに体制を崩され、最後は敗北します。ビュンビュンジャーロボトッキュウカスタムの登場時の、「これは車じゃない。烈車だ!」というくだりは、後半最大のお笑いポイント。ギリギリまで無音時間を取って演出していたのが、よけいに笑いを誘いました。
チャンピオンブンブラック「何があっても、勝利をつかむのがブンブンジャーだ!この覚悟、測れるものなら…測ってみろ!!」
ブンブンジャーとハシリヤンが、まさかのサッカーで対決!?チームワークが重要なこの状況で、玄蕃と先斗が激しく対立してしまう。2人の仲は回復するのか?そして、ハシリヤンとのサッカー対決に勝つことが出来るのか!?
次回は、玄蕃と先斗を主役に据えた単発回になりそう。劇中登場するチーム名等からも、本作が清水エスパルスとコラボしていることを受けて作られた一編であることは、間違いないでしょう。それ以外にもいろいろとネタが仕込まれていそうだし、これは別の意味で見ごたえがありそうだぞ!
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