
静かな見た目で技は大胆!テクノロムストリーム
俺は、正真正銘…コードナンバー7だ!今回の『仮面ライダーゼッツ』は、前回より続くクロウナイトメアとの戦いの後編。みゆきの悪夢を願う理由とクロウナイトメアとの決着のほか、富士見となすから怪事課の2人が莫のエージェントとしての一面を知ることになり、『ゼッツ』のメインキャラたちが、じょじょに莫のもとに集まってきたなという感じになってきました。
富士見となすかが仲間(というよりも、一方的に押しかけてきた形ですが)になったことで、彼らが動くことで現実世界の事件捜査がしやすくなり、今後いくつも挿入されるであろう通常回が進めやすくなったのはナイスなドラマ構成という感じ。みゆきの悪夢を願う理由は、「いやそっちかい!」とツッコミたくなりましたが、本人にとっては間違いなく重大な問題ですし、子供向け番組ということを踏まえれば、こういう設定のほうがわかりやすいと言えるでしょう。
なお、前回(第4話)の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、悪夢の夢主がみゆきだと気づいた莫。クロウナイトメアを一時的に排除し、彼女から理由を訊き出そうとしますが、そこで目が覚めてしまいます。莫が自室で起きると、なぜか窓は開けっ放しとなり、クローゼットの扉は半開き状態。おそるおそるその中の司令室に入ってみると、そこにいたのは…!今回は、前回の続きからスタートしますが、それは早い段階で終了。莫が目覚め、自室の異状に気づきつつクローゼットから続く司令室に入ると、そこにいたのは、怪事課の富士見となすかでした。以前から莫に目をつけていた彼らですが、とうとう自宅に不法侵入するだけでなく、司令室まで突き止めてしまうとは驚き。というかあの司令室、てっきり莫以外は入れないようになっていて、他の人がクローゼットを開けても中には衣服以外何もない…という感じになってるのかと思ったら、そうじゃないんですね。なんか妙にセキュリティがガバガバだな!このように、司令室まで見られてしまった莫は、言い訳に窮しますが、ゼロのアドバイスもあり、あえて自分の素性を明かすことに。なすかが半信半疑の目で見てくるのに対し、富士見は全く疑うことなく信じ、莫こそが夢の中でナイトメアと戦う存在であることを確信します。一応、富士見は莫の異常な回復力のことを知っているので、エージェントであることを違和感なく信じる要素は持っているのですが、それを加味しても超速理解過ぎ。今回後半で、みゆきに関する推理を早口でしゃべりまくってますし(外れてたけど)、思い込むとこういうふうになっちゃうタイプなのでしょうね。そうそう、そういえばこのシーン、確かに莫は自分の正体を明かしたけど、「自分が仮面ライダーゼッツです」とは名乗ってないんですよね。意図的にこうしてるのか、それとも脚本段階でたまたま入れ忘れただけなのか―?
自室に入ってきた美浪に、司令室と富士見たちのことをごまかした莫は、司令室に戻って、彼らとみゆきにかかる情報を交換。その後、美浪の言葉をヒントに近所の公園に行くと、木の下にみゆきがいました。彼女がこの木に何か思いを抱えていると察した莫は、またも司令室に立ち入っていた富士見たちから情報を得ると、1つの結論に達します。みゆきが悪夢を願う本当の理由とは―。中盤では、美浪とのやり取りを挟んだのち、みゆきのことに迫る描写が中心。莫が調査のため動きまわるシーンと、司令室にだんだんなじみながらもキッチリ捜査をしている富士見たちの様子が交互に挿入されており、これがドラマのテンポを良くしていましたね。ただ、その結果導き出された、みゆきの悪夢を願う理由が「高所恐怖症で飛行機に乗るのが怖いから」というのは、冒頭触れた通り「いや、そっちかい!」という感じ。確かにこれはこれでわかりやすいし、視聴者の意表を突いたもの(私を含む視聴者の多くが、「公園の木に思い入れがあって日本を離れたくないと思っている」ことを理由と考えていたことでしょう)でしたが、うん、なんだかなぁ…。また、このあとの、莫がその真実にたどり着きどうすべきか迷う際、富士見たちが異常なほど力強く背中を押しているのも、なんか違和感。このシーン自体は大変アツいものでしたが、富士見はともかく、なすかは序盤では莫のことを疑っており、またこれまでのドラマにおいて、莫に信頼を寄せるような描写がなかったから、すごく「こういったシーンを書きたいんだ!」という意図が先にあって、その都合でこうした流れになってる感が強いんですよね。高橋脚本にありがちな、「そのシーンだけ観るとグッとくるけど、前後のつながりを考えると知っちゃかめっちゃか」という悪い癖が、出ちゃった感じかな。
みゆきが飛行機墜落を願っていると気づいた莫は、夢の時間軸も結婚式後であることを知り、急いで空港へ急行。ゼッツに変身してクロウナイトメアと対峙します。残念ながら飛行機の出発は食い止められず、みゆきの願い通り飛行機は墜落の危機に瀕しますが、ゼッツがさらに変身した新たな姿:テクノロムストリームにより、飛行機は救われクロウナイトメアも撃破。これによりみゆきも助かり、ハネムーンは別行程に変更されることになって、彼女の真の新たなる門出が始まろうとしていました。終盤では、空港に駆けつけた莫がゼッツへと変身し、クロウナイトメアと戦うさまが描写。ここで新フォーム:テクノロムストリームが登場し、その能力を惜しみなく使って、クロウナイトメアを倒し飛行機も救ってくれていました。テクノロムストリームは気流を操る能力を持つフォームですが、大型旅客機1機を丸々動かせちゃうほどのパワーを持つ、驚異的な能力を有していました。ブレイカムゼッツァーのガンモードを使う姿もカッコよかったし、大型旅客機や気流の流れをフルCGで描いていたので、ダイナミックさにあふれていましたね。こうした戦闘を経て、クロウナイトメアが倒されたことで、みゆきは悪夢から解放。ハネムーンも車を使った国内旅行に変わり、一平も陰で彼女の幸せを願いながら、今回のお話は幕を閉じます。結局、一平はわりと純粋な心の持ち主だったのでよかったなとは思いますが…、なんで前編のみゆきの夢の中では、襲撃者として出てきたんだろう?夢は本人の過去の記憶をもとに構成されるものなので、「偶然でした」というのでも十分な理由付けになりますが、欲を言えば、何かしら別の理由付けがあれば、スパイスになったことでしょう。
莫に課された次なるミッションは、監獄からの脱出。同じく囚われているねむたちとともに、脱出を図る莫だったが、その監獄は罠だらけの脱出不可能なものだった!莫たちは、この難局をどう乗り切るのか!?
次回はいよいよ、本作のメインヒロインであるねむがガッツリ絡んでくるお話に。全てではないでしょうが、彼女の素性や能力がサラッと明かされるのでしょう。これを機に、彼女が莫たちにどこまで関わってくるのかも、気になりますね。
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…というワケで、記事は「『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』第33話 ちょっとした感想」に続きます。
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