お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『忍者戦隊カクレンジャー 第三部・中年奮闘編』ちょっとした感想

アラフィフだろうと、俺たちはカクレンジャーだ!今回は、2024年8月4日より東映特撮ファンクラブ(TTFC)にて限定有料配信されている、『忍者戦隊カクレンジャー 第三部・中年奮闘編』の感想記事です。

 

1994年に放送され、「スーパー戦隊シリーズ」の中でも根強い人気があり、かつ忍者系戦隊の元祖ともいえる『カクレンジャー』が、30年の時を経てメインキャストが集結し、令和の時代に復活。予想以上に当時のテイストをしっかり汲み取って再現しており、想像以上にちゃんと作られた作品だったなと感じました。

 

TTFCで配信開始されてから、既に1年近くが経過していますが、私は配信開始当時はTTFCに加入していなかったので未視聴。ですが、最近『ガールズリミックス2』を観たことをキッカケに、「そういえば、TTFCのみ限定の配信作品って他に何があったっけ?」と調べていると、本作の存在を思い出しました。いやあ、よかったよかった!

 

 

 

STORY:サスケたちカクレンジャーが、妖怪大魔王を封印してから約30年。児童養護施設を運営する鶴姫の呼びかけで、各地に散らばっていたサスケたちは一堂に会した。「セイカイの息子である吾郎の誕生日を祝うため」が理由だったが、その陰で、新時代妖怪を自称する妖怪たちの暗躍が始まった。吾郎をつけ狙う彼女らの目的は何か?鶴姫がサスケたちを集めた本当の理由は何か?吾郎を救うため、そして令和の現代に新たな妖怪たちが復活するのを防ぐため、サスケたちは新時代妖怪に戦いを挑む。見せてくれ、30年越しのスーパー変化!

 

本編時間は30分強。『カクレンジャー』は25分時代の作品で、TVシリーズ1話がOP・ED含めると20分もなかったことを踏まえると、わりとゆったり作品の時間が取られているなという印象。30年前の作品の1回限りの完全復活で、しかも配信限定作品ということを考慮すれば、十分すぎるほどしっかりとした枠が与えられていると言えるでしょう。

 

そんな本作のドラマは、『カクレンジャー』のオリジナルの設定はそのままに、新たに“新時代妖怪”という敵を据えて進行。カクレンジャーの敵である妖怪たちは、最終回で封印されているので、「何らかの事情で封印したはずの妖怪が復活!」という展開もとれたはずですが、あえてそうした安牌に逃げず、作品のテイストを汲みながら新たなドラマを広げていっていたのには、とても好感が持てました。

 

ドラマ自体も想像以上に細かく作られており、30分強の作品とは思えないほど、何度も驚きの展開が連続。ドラマの中で貴公子ジュニアの存在が1つの核となっており、これは演じる遠藤憲一さんが出演できることになったからゆえに挿入されたものでしょうが、『カクレンジャー』本編の中盤で死亡退場したっきりになっていた彼から、新たな要素を生み出してサスケたちを絡めるドラマを作っていたのには、本当に舌を巻きました。脚本を担当した下さんの想像力には、心底驚かされましたよ。

 

こうしたドラマは、割とスピーディーに進んでいくのですが、それをさらに加速させているのが講釈師である神田伯山氏の存在。彼にサスケたち各キャラの説明等をしゃべらせることにより、ナレーター不在だとカット割りやセリフで補完しなければならない多くの描写を、ギュッと圧縮することに成功しています。特に序盤では介入が多く、普通の作品だと「説明ナレーション多すぎだよ」となりそうですが、『カクレンジャー』の場合講釈師の存在も醍醐味の1つですから、いくらペラペラしゃべられても全く違和感がなかったのが、面白かったですね。

 

アクション面に目を向けると、皆50代前後であるため、30年前の生身アクションに比べるとスピーディーさはどうしても落ちてしまっていますが(ジライヤを除く)、それでも全員これだけ動けるのは素晴らしいなというところ。そうして溜めに溜めて、ようやくサスケたちがスーパー変化してカクレンジャーになったのちの戦闘は、現代のCG合成技術の進歩もあって、TV本編放送当時以上にダイナミックで自由度が高いものになっていたのがGoodでしたね。でも、ニンジャレッドの分身は、やっぱり合成より全部実際のスーツを使っていたTV本編のほうが、見ごたえがあったかな。

 

そのほか、本作は使用しているBGMも徹底的にこだわられており、『カクレンジャー』で使用していた音源を使用。「イントゥデンジャー・カクレンジャー」や「星よ、にじむな!」も、効果的に使われていましたね。

 

さらに、OP・EDをはじめ、随所にTVシリーズのオマージュがこれでもかというほど盛り込まれていたのも興味深いポイント。特にOPの再現は、「これちゃんとやってくれるのか!」と嬉しくなっちゃいましたね。

 

 

 

 

 

 

 

30年の時を超え、令和の現代に復活した『』。きちんと『カクレンジャー』の続編をしていた作品であり、予算が抑えられているんだろうなぁと感じられる部分はあったものの、それをドラマ展開や愛あるオマージュの挿入でしっかりカバーされていたように感じられました。

 

この作品の実現により、20years afterにとどまらず、過去の戦隊作品の続編を作ることは可能だということが証明されましたね。個人的には、「既に完結している作品はそっとしておいてやれよ」と考える性質なのですが、いざ自分の好きな作品や思い入れのある作品で続編が出来るかもと思うと…やっぱり、ちょっと期待しちゃうよねぇ。

 

 

 

 

 

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