お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』第32話 ちょっとした感想

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見たぞ!カイジの隠していた衝撃の真実

 

 

 

レイジさんは俺の命の恩人だ。なのに、あんなツラい思いをして、ERDAを恨むようになって―。そんな人と戦うことなんて、俺には出来ねぇよ!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、カイジの隠していたレイジの真実が判明する一編。カイジの語りにより、レイジに起こったことの真実が明かされ、その事情を知ったタイセイたちが、ERDAへの不信感、そしてシンカリオン運転士としての使命と様々なことに心を揺らされ、精神的にかなり試される一編になりました。

 

大人目線から見ると、カイジカイジなりにレイジやERDA、そして人々のことを考えていたのだなということは理解しますが、やっぱりそれを加味してもやってることはかなりえげつないの一言。シンカリオンシリーズ」において、ここまでのキャラが出てくるのは、かなり衝撃的でした。さあ、タイセイたちはこの難局を、どう乗り越えるのかな。

 

なお、前回(第31話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、タイセイたちの体験を通して、メタバース空間からのログアウトに失敗してから、レイジの身に何があったかを知ったカドミチとイナ。彼らがカイジの姿がないことに気づいたとき、カイジ自身は既に車に乗ってどこかへ向かっていました。専用車に乗って、スマホの位置情報を頼りにカドミチたちがたどり着いたのは、山奥の小さなセーフハウス。そこで2人が見たものは―!今回は、カドミチ&イナによる、カイジの追跡劇からスタート。カドミチたちが使う車が、日産スカイラインGT-Rモチーフであり、実際にこれのデザインやトミカ化に日産の協力を得ていることから、カイジが逃亡に使う車もまた、日産の代表車種であるフェアレディZモチーフになっているのが、なかなか細かいなと感じました。車をCGグラフィックで描写しているため、幾分動きがカクカクになっていたのはちょっと残念でしたが、本作の主人公はあくまでも新幹線―鉄道であるため、仕方ないともいえるでしょう。そんな、カドミチたちの執念の追跡により、カイジが山奥のセーフハウスに向かったことが判明。そこで彼らが目にしたのは、行方不明になったはずのレイジの肉体と各種医療機器、そしてそれを取り外そうとするカイジの姿でした。このあとの描写を加味すると、このときのカイジは、レイジを殺害しようとしていたのは明らか。「シンカリオンシリーズ」でここまで攻めた描写を盛り込んでくるのは、かなり意外でした。

 

レイジを手にかけようとしたところを、カドミチに取り押さえられ、大宮支部に連れ戻されたカイジ。昏睡状態のレイジが、医療班による検査を受ける一方、カイジは、レイジがメタバース空間からログアウトできなくなった直前からの、あらゆる真実を語り始めます。その話の内容に、イナが怒りをあらわにする中、黒い新幹線が両国駅付近に出現します。中盤こそ、今回のドラマの最大の山場。以前からずっと謎になっていた、レイジの失踪の真実と、カイジがなぜ事実と異なる証言をしていたのか、その事情が一気に明かされます。チクゴが死亡して以降、アンノウンの出現がほぼ皆無になっていたため、不要論の逆境にさらされていたERDA。当時本部長に昇格したてのカイジは、来るアンノウンの再出現を見据えて必死にERDAを残そうとしており、メタバース空間での訓練システムの開発もその一環でしたが、そんな中、想定外の事故でレイジがメタバース空間からのログアウトに失敗。シンカリオン運転士すらいなくなった事実が明るみに出ると、ERDA不要論はさらに加速することから、カイジはレイジが原因不明の失踪を遂げたことにして、肉体をセーフハウスに隠していました。しかし、カイジもまた人の心があり、彼なりにレイジを救出しようとしており、メタバース空間内でレイジの意識がデータになって存在し続けていることを突き止めますが、個人の努力には限界があり、ついに失踪宣告による死亡扱いとなった7年後を節目に、データ自体の削除を決意。レイジがメタバース空間内でデリートの恐怖にさらされたのは、このことが原因でした。カイジが彼なりにERDAを愛し、そして人々を守るという正義感に燃えていて、またレイジへの優しさを持っていたのは事実ですが、それを加味しても、彼の一連の行動は擁護しきれないもの。現場指揮は思いにカドミチが担当しちゃってるから、このままカイジが更迭されてもおかしくないし、そうなってもタイセイたちにとってあまり問題はないんですよね…。でも、イナの言う通り、カイジがあのとき正直に話していたとしても、むしろそのレイジのことをやり玉に挙げられて、よりERDA不要論が加速するだけだったことでしょう。カイジがこうした行動に走っていなければ、再び増加したアンノウンの襲撃への対抗手段がなかったし、タイセイたちがシンカリオン運転士になっていることもなかったんですよね。そう考えると、本当に皮肉な展開だよなぁ。

 

出現したアンノウンは、まるでタイセイたちを挑発するかのように不気味に沈黙。カドミチは出撃を指示しますが、リョータがレイジと戦うことを拒み、タイセイもリョータの思いとシンカリオン運転士としての使命の間で心が揺れたため、アカネとガンマのみが出撃します。MRIの特性に苦しめられる2人でしたが、最後はガンマの機転で逆転勝利。リョータは、近くでレイジが見ているであろうことを確信し呼びかけますが、その返事が返って来ることはありませんでした。終盤では、アカネのE6こまち&ガンマのE8つばさによる戦闘が展開。MRIの特性を持ち、まるでタイセイたちを挑発するかのような行動を見せるそれを前に、彼らは精神的にも肉体的にも追い詰められますが、ガンマの踏ん張りにより何とか乗り切ります。今回の戦闘は、年長者であるガンマの冷静さと、E8つばさのもともとの強さが功を奏したという感じ。逆に彼がいなければ、間違いなくタイセイたちは敗北し、そしてその絆もバラバラになっていたことでしょう。そんなガンマやアカネとは反対に、今回出撃しなかったのが、タイセイとリョータリョータは、その性格的にも経験的にも、ああした反応をするのはムリないと感じましたが、タイセイは可能であれば出撃してほしかったですね。ファントムシンカリオン時代のイナとの戦闘も経験し乗り越えているのだから、「倒すだけが戦うことじゃない→戦うことでレイジを救い守れるかもしれない」という論理を、リョータにぶつけてほしかったなぁ。まあ、タイセイの気質じゃ、そこまでヒーロー性の高い返答はちょっと難しいか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカネが負傷したのは、自分が出撃しなかったからだ―。アカネやリョータからの言葉を受けても、タイセイの罪の意識は消えなかった。「何かを守れる、カッコイイ人」における“何か”とは、一体何なのか?ハーデスシンカリオンが再び立ちはだかるとき、タイセイはその答えを自力で導き出せるのか!?

 

次回は、タイセイの精神力が再び試される一編になりそう。リョータがなんだかんだで出撃していたり、タイセイがモリトとリアルで再会していたりと、気になるシーンも多数挿入されていました。これ、E5はやぶさの戦闘シーンよりも、それに至るまでのタイセイが奮起するさまを中心に描くって感じになるのかな。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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