
デリートを免れた絆
でも、イドは生きてる。生きていれば、出来ることはたくさんあるよ。今回の『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、数話前から登場しているデルタ=梔子モリトにスポットを当てた単発回。彼とイドのピンチに、タイセイたちが全面協力し、少し当初の予定と異なるものの、両者の絆を守り抜くドラマが描かれました。
1話でおさえめるにはややボリュームが大きく、ところどころダイジェスト的な描写で尺を確保するという、ややバタバタした感じがありましたが、お話の完成度自体はなかなか高かった印象。デルタのことだけでなく、工部レイジにかかわることも言及され、ストーリー上で絶対に外せない一編になりました。今後、デルタはまた劇中に出てくるのかな。
なお、前回(第22話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
自身のメタバース空間で、デルタがイドにかかる重大な問題に直面していた頃。タイセイたちは、掃除機の特性を持つアンノウンと交戦中。吸い込みと掃き出しを自在に使いこなすそれを相手に、シンカリオン各機は翻弄されてしまいますが、遅れて駆け付けたE8つばさの機転により、逆転勝利をおさめるのでした。今回は、ドラマの構成の都合から、アバンタイトルでデルタとイドの出会いの改装を挿入したのち、前半に戦闘シーンが挿入。アンノウンの出現シーンすらカットされる等、若干巻き気味ではありましたが、しっかりと大宮支部所属のシンカリオンたちの活躍が描かれていました。厄介な掃除機の特性を持つアンノウンを倒したのは、ガンマのE8つばさ。アカネの意見を受けながらも「銃撃は有効だ」と断言していたので、相手の吸引特性を見抜いて銃撃するのかなと思いきや、単独でアンノウンを拘束してそのままホーネットライフルで撃ち抜くという大胆な攻撃をするとは、予想だにしていませんでした。E8つばさ登場時に思った、「もうアイツだけでいいんじゃないかな」という感覚が、久しぶりによみがえってきましたね。
アンノウンとの戦闘終了後、デルタに呼び出され、彼の作ったリニア・鉄道館のメタバース空間と、イドの危機を知ったタイセイ。なんとか彼の力になりたいと考えたタイセイがとった行動は、イナの協力を得ることでした。工部レイジの件があり、気分が落ち込んでいた彼女でしたが、タイセイの依頼に協力することにし、デルタのリニア・鉄道館のメタバース空間も活用したプラスの方向に持ち込むことに成功。しかし、そこには1つだけ問題がありました。中盤から、今回のメインである、イドを救うためにタイセイたちがあれこれ手を尽くすさまが挿入。「イドの削除の原因が、ナビとしての更新だというのなら、イドが活躍できる場を作れば良い」ということで、デルタたちは、彼の作っていたリニア・鉄道館のメタバースを活用し、それを作りこんで公式のメタバース空間として認めてもらおうと動き始めます。このあたりのドラマ展開は、デルタたちが活発である一方で、「そこまでとんとん拍子に進むものなのか?」という感じもありましたが、デルタ自身が過去にメタバース空間の制作で実績があること、またタイセイがイナを連れてくること等をしっかり描写することで、ドラマ展開に現実味を持たせてくれていました。ちなみに、ここでデルタの本名が「梔子モリト」であることも判明していましたね。そして、このようにデルタ&タイセイに全面協力してくれることになったイナでしたが、このときの彼女は、レイジの件があり精神的に落ち込んでいる状況。カイジ等は彼が死亡したと結論付けていましたが、イナは逆にまだどこかで生きていると信じていました。レイジは、『CW』において最初にシンカリオンの運転士になった人間。弱冠中学1年生で選抜され、訓練に励んでいましたが、ある日事故で昏睡状態に陥り、にもかかわらず数日後失踪。その後7年経過したため失踪宣告がなされ、死亡扱いとなっていました。ドラマ展開的に、彼がハーデスシンカリオンの運転士である仮面の男である可能性は非常に高め。そうなると、2回連続で、敵シンカリオンの運転士が、ERDAに関係のある人間となります。やはり、ERDAの中に内通者がいるのか…?
リニア・鉄道館のメタバース空間を何としても完成させるため、タイセイが助っ人として頼んだのは、アカネたち。彼らの協力もあって、無事お披露目会までにメタバース空間は完成します。ところがその最中、イドのシステム自体がそもそも古すぎて、セキュリティーを更新すると今までの記憶等が消えてしまうことが判明。技術的な問題であるため、デルタはそれを理解しながらも悔し涙を流しますが、イナは最後の手段を使い、なんとかイドを生き残らせる道筋を作るのでした。イナの協力とツテで、デルタのリニア・鉄道館のメタバースは、公式に認められることに。お披露目会まで1週間という短期間にもかかわらず、タイセイによるアカネたちへの協力呼びかけのおかげで、期限に間に合わせることに成功しますが、それでも、イドにはセキュリティー更新という大きな壁が立ちはだかり、せっかくの努力が水の泡になりかけていました。メタバース空間も完成して、めでたしめでたし…かと思いきや、やっぱりイドはこのままだと消去の危機というピンチな状況。イナももっと早く気づけなかったのかと、つい思ってしまいましたが、いろんなことを同時並行でやってて、その中で試行錯誤した結果、この結論に達するのがこのタイミングになってしまったのでしょうね。それだけ、彼女がギリギリまで粘ってくれたことの証左でしょう。そんなイナからの言葉に絶望し、ぶつけようのない怒りと悲しみに震えるデルタでしたが、イナのはからいと努力により、隔離サーバーにイドを隔離するという方式が実現。コンピュータウイルスへの感染防止のため、イドは大幅に行動を制限されることになりましたが、その記憶はそのまま維持され、引き続きデルタの友だちとして存在できることになるのでした。一時はどうなることかと思われたイドでしたが、最終的にはかなり救いのある結果に。このままデルタがフラストレーションをためて、そのままファントムシンカリオンの運転士になってしまうのではないかとハラハラしていたので、ホッとしました。今回のお話を持って、デルタの出番がひと段落した感じがあるけど、今後彼の出番はあるのかなぁ?
京都に出現したアンノウンに対処すべく、応援に向かったタイセイたち。そこで彼らは、シンカリオン500こだまの運転士候補生である西大路ヤマトと出会う。見た目はいかついが気さくな彼の悩みは、適性値がなかなか上がらないこと。一体その原因は、どこにあるのだろうか?
次回はいよいよ、シンカリオン500こだまのデビュー回前編。初代『シンカリオン』の流れをくむ、パワー系のようなロボ&武器デザインになっていますが、どのような活躍をしてくれるのでしょうか。関西出身者としては、やはり期待大ですね。
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