アトロポスとの思いの結晶!仮面ライダートワイライトマジェード
どんなにツラくても、自分の生き方は、自分で決めなくちゃいけないんだ!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、実質りんねの主役回であり、トワイライトマジェード誕生&アトロポスの退場回。ガエリヤがついに倒されると同時に、グリオンの非道さがさらに浮き彫りになったお話でもありました。
全体的なお話の進み方は、かなり駆け足気味であり、特にアトロポスがりんねをかばおうとする直前の葛藤&回想は、もっとしっかり時間をとって描写してほしかったかなという印象。ただ、「1つのお話で今回起きることをすべてきっちりこなす」という意味では、バランスが取れていて要点もしっかり押さえられている良回だとも感じましたね。
なお、前回(第47話)の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、りんねの手の甲に表れた紋章。それはガエリヤの罠であり、彼女はそのまま転送され、アトロポスとともに拘束されてしまいます。宝太郎たちよりも前に、現地を突き止め到着したグリオンそして風雅は、りんねたちを救出しようとしますが、そこにはガエリヤのさらなる罠が張られており、風雅たちは異空間で、お互いの娘を賭けたロシアンルーレットをさせられるハメに陥ります。スパナを看病している風雅のもとに、必死の形相でやってきて、アトロポスを救いたいと協力を頼みこむグリオン。今回を通してみてから考えると、これもグリオンの演技であり、とんだ食わせ物だなと思うのですが、それを加味しても、扉を開けて彼と相対したときの風雅の様子が、ちょっと笑えました。シーン的には全く笑える要素はないんだけど、なんというか、構図も表情も、「近所迷惑な人に冷ややかな目を向ける隣人」みたいな感じで、シュールだったんですよね。そんな風雅たちは、宝太郎よりも先にガエリヤの居場所を特定し駆けつけますが、さらに張られた罠に引っかかり、ロシアンルーレットをさせられるハメに。2人は10年前の思い出を語りながら、引き金を引きあいますが、なかなか決着はつきませんでした。グリオンの話しぶりやその様子から、グリオンにも娘=アトロポスへの情があったのだなと感じた風雅。これもまた、グリオンの演技だったのですが、風雅に対するクソデカ嫉妬だけでここまでやってのけるとは、もう敵ながらあっぱれですよ。
遅れて駆け付けるも、ガエリヤの異空間へ侵入できず、あれこれ策をめぐらせる宝太郎。そんな中でも、風雅とグリオンによるロシアンルーレットは続き、とうとうグリオンの拳銃から弾が発射されてしまいます。しかしそれは、蝶となって消滅し、異空間もガッチャード/宝太郎が乗り込んでガエリヤを追い出したことで消滅。こうして輪廻たちは救出され、命が助かったかに思われましたが、今度はりんねの手の甲に別の紋章が表れます。そこには、グリオンの別の目的がありました。未来を読めるガエリヤの張った罠を突破し、風雅たちを救ってみせた宝太郎。その秘策とは、この罠には“銃”が必要であることから、銃形態であるバレットチョウチョに変身して潜入するというものでした。これは本当に、全く予想していなかった突破方法。風雅の言う通り、宝太郎の想像力には驚かされました。こうした宝太郎の尽力により、りんねたちも脱出に成功しますが、再びりんねは、手の甲の紋章に苦しめられることに。そこには、グリオンの陰謀がありました。本当はアトロポスへの情などなく、ガエリヤの行動に便乗して、キマイラを生み出して世界を黄金に変えようとしていたグリオン。ここでは、アトロポスに対するグリオンの接し方が、強く印象に残りました。アトロポスへの愛情がないにもかかわらず、妙に優しく接しているんですよね。中途半端に憐憫の情があるのが、逆に悪役らしくてリアリティーあるんですよね。
無理を押してマジェードに変身したりんねは、ガエリヤに応戦するも、変身解除に追い込まれることに。ビームを発射され回避不能かと思われましたが、その彼女を、身を挺して守ったのが、アトロポスでした。ガエリヤが嘲笑する一方で、アトロポスが残した黄金のピラミッドをりんねが手にすると、新たなる指輪が左手に現れ、トワイライトマジェードへと変身。ガエリヤすら予測できない攻撃で徹底的に追い詰め、ついに単独撃破に成功するのでした。りんねをかばって消滅したアトロポス。最終的に彼女がりんねを守ろうとする気持ちはよくわかるし、そうした結果になるのはいいのですが、そこに至るまでの過程がもう少し欲しかったですね。こればかりは、尺の都合でこれだけねん出するのが精いっぱいだったんだろうけど…。このようにアトロポスは消滅してしまいますが、小さなピラミッドが残されており、これをりんねが抱いた直後、指輪に変化しアルケミスドライバーも変化。りんねはこれでトワイライトマジェードへと変身し、ガエリヤすら予測できない攻撃を繰り出して、ガエリヤを撃破するのでした。ここで登場、トワイライトマジェード!アトロポスとの思いの結晶で生まれたマジェードの最終フォームというのが、とてもいい設定でしたよね。でも、「アトロポスが融合することは予想していなかったから、トワイライトマジェードの攻撃はガエリヤが予測しきれない」というのは、ちょっと苦しい理由付けだったかな。でも、とにかくカッコよかったから、まあいいか!
マルガムを倒してもなお、世間を分断するケミーとの共存。そうした中で、ギギストは再びスパナにその魔手を伸ばそうとしていた。ギギストの黒い炎に包まれ、死を覚悟するスパナだったが、そのとき奇跡は起きた―!
次回は、マジェードに続いてヴァルバラドの最終フォームが登場!黒鋼(くろがね)スパナが変身する最終フォームが白銀(しろがね)の姿とは、なかなか粋な設定を盛り込んでくれたものです。スパナがどう立ち直るのか、楽しみですね。
…というワケで、記事は「『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ24 ちょっとした感想」に続きます。
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