勢いで合体実現!ブンブンジャーロボ119
番組は変わって、『爆上戦隊ブンブンジャー』です。
俺には見えます。この試合の勝利の先の、BBGのチェッカーフラッグが!今回は、「スーパー戦隊シリーズ」では時々観られる野球回にして、ブンレッド119&ブンブンレオレスキューのデビュー編の完結編。ブンブンジャーロボ119が初登場し、グローブグルマーに対して勝利を収めていました。
脚本を担当したのは、東映特撮では珍しい古怒田さん。本人が野球ファンで、『ウルトラマンダイナ』でウルトラフォーク登場回を描いてしまうくらいの彼が作った今回のお話は、フィクションやいい意味で大げさな表現を多めに盛り込みつつも、根底にある野球に関しての舞台設定の仕方にガチさを感じました。今回は「スーパー戦隊シリーズ」において、1、2を争うくらいリアル志向な野球回と言えるんじゃないかな?「ハシリヤン野球というワードが出てる時点で、リアルもクソもない」と言われれば、そうだけどさ…。
なお、前回(バクアゲ22)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
休日に少年野球のコーチを務めている錠。そんな彼の前に、突然グローブグルマーが現れ、プロの洗礼ビームで子供たちのやる気を奪い、ギャーソリンを集め始めます。子供たちはブンレッド/大也たちの活躍で避難しますが、錠は自分の好きな野球を悪事に使われたことに怒り、野球で勝負することを申し入れます。こうして、ブンブンジャーとハシリヤンが野球対決をすることになって…。今回は、序盤で錠の様子を描きつつ、イターシャの気まぐれともいえる些細な理由で、グローブグルマーが出現。そして早い段階で錠たちと対峙することになるのですが、野球勝負をグローブグルマーではなく錠のほうから持ち掛けるというドラマ展開は、ちょっと意表を突かれました。この手の話って、怪人側にペース握られて、主人公側がいやおうなしにそれに参加させられるパターンが多かったから、新鮮に感じたなぁ。そして、こうした過程を経て実現することになったブンブンジャーVSハシリヤンの野球対決では、大也たちが前者のチームメンバーとして登壇。その中には、ブンブンやビュンディーのほか、なんと調の姿もありました。別に単純に野球回をやるだけなら、人数や細かい設定を考えずともできるはず。そうした妥協をせずに、調までを使ってなんとかブンブンジャー側に9人をきっちりそろえて、しかも背番号まで細かく設定しちゃうのは、もう制作陣のこだわりが炸裂した結果でしょう。
正々堂々の野球勝負をするつもりだった錠でしたが、この野球はハシリヤン野球のルールが適用されたことにより、じょじょに試合はカオス化。錠はそれでもピッチャーとして奮闘しますが、グローブグルマーからのデッドボールをまともに食らって昏倒してしまいます。そして、目覚めてからスコアボードを見ると、9回裏の118点差。大也たちにも限界が見え始めている中、錠のとった選択は―。序盤で割とかっちり野球の設定を固めてきたので、このまま堅実に行くのかと思いきや、そうはならないのが今回。ハシリヤン側の監督であるキャノンボーグは、ハシリヤン野球のルールを適用すると言い出し、これによりヤルカーがダイヤモンドを走りまくったことで次々に得点が入っていきます。いきなりムチャクチャな展開&設定がぶっこまれたので、序盤との温度差がありすぎて、このシーンはかなり笑わされました。また、審判役のネジレッタが妙に中立でマジメなのも、笑いを誘ってくれましたね。このように、試合がカオスになってきても、ピッチャーとしてマウンドに立ち続ける錠。しかし、グローブグルマーのデッドボールを食らって昏倒してしまい、気付くと絶望的な点差になっていました。それでも錠は、あきらめずに最後まで戦い抜くことを選択します。「この調子でやってたら、9回裏まで行くのにかなり時間がかかるんじゃないか?」と思っていたら、まさかの錠が昏倒している間に試合がかなり進んでいましたというオチでそれを解決。この、あまりにも力業な時間の盗み方にも笑わされましたね。こんなやり方もありなんだ。脚本づくりって、自由なんだな…。
錠のあきらめない思いを受けて、大也たちは変身して試合続行を選択。ハシリヤン野球のルールを逆手に取り、ブンレッド119の力を利用して特大ホームランを放ち、119回ダイヤモンドを走り切ってまさかの逆転勝ちを収めます。グローブグルマーはベンチに八つ当たりしようとしますが、それをする前にブンレッド119により撃破。続いて巨大化したグローブグルマーは、野球場を火の海に変えてしまいますが、これはブンブンレオレスキューと、それとブンブンの合体形態:ブンブンジャーロボ119によって倒され鎮火されるのでした。9回裏にして、大也たちはようやくブンブンジャーに変身。その力をフル活用し、またハシリヤン野球のルールを逆手にとって、一気に119点を奪取し逆転勝利してしまいます。「初めからブンブンジャーに変身すればよかったじゃん」というのはさておき、ここで注目したいのは、今回の彼らの変身シーン。あのエフェクト、完全に『ダイナマン』を意識してたよね。そんなブンブンジャーに野球で負けたグローブグルマーは、直後ブンレッド119により撃破。続く巨大ロボ戦で、火の玉を放って暴れますが、こちらはブンブンジャーロボ119によって倒されるのでした。今回初登場、ブンブンジャーロボ119。このお話の展開でどうやって新合体するんだよと思ったら、ブンブラック/錠のその場の勢いでの提案と気合いで乗り切っちゃうという、またしても力業でまとめてきました。まあこれも…「スーパー戦隊シリーズ」らしくていいか!こうして誕生したブンブンジャーロボ119は、水に関する特撮の表現が印象的だったなという感じ。実際の水やCG合成を使い分けていましたね。
大也の通っていた学童保育施設にやってきた、ブンブンジャー。大也が懐かしい思い出に花を咲かせる中で、現れた新たな苦魔獣の魔の手が忍び寄っていた。相手を深い眠りに陥らせる敵に、彼らはどう立ち向かうのか?
次回は、大也の過去がまたも明かされるお話に。彼のキャラとして掘り下げが行われる形になりますが、これがどのくらい本筋のストーリーに影響してくるのかな。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Twitter & Instagramやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!