スパナを引き戻すことはできるのか
だったら信じてくれ!俺は欲張りだから、大切なものは、全部守りたいんだ!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、前回の次回予告でも明らかだった通り、宝太郎とスパナの激突回。スパナの変わりっぷりに最初は戸惑う宝太郎でしたが、周囲の人々のアドバイスから、スパナと拳で語り合うことを決意し、それを実践するさまが描かれました。
スパナは宝太郎への敗北を認めたものの、結局今回彼の元に戻ることはなし。このまま、最終回付近まで宝太郎たちとは決別したままになってしまうのでしょうか。次回はりんねにかかわるお話になるし、どうお話が転んでいくのかな―。
なお、前回(第46話)の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回のスパナの演説を受けて、指定された場所にやってきた宝太郎たち。彼らはスパナを説得するつもりでいましたが、逆にスパナはそうしたものを受け入れる気は全くなく、残った錬金連合のメンバーの協力も得て宝太郎たちを拘束し、すべてのケミーカードを奪います。スパナが一体何を考えているのか、宝太郎たちが理解できないでいる中、遅れて駆け付けたラケシスから、彼の真意が伝えられます。序盤では、スパナにケミーカードを奪われる宝太郎たちという、なかなかショッキングなシーンが展開。しかし、冒頭にスパナがラケシスに自分の真意を語っていること、そしてそのラケシスが遅れて宝太郎たちのもとに駆けつけ、お話の早い段階でその真意を伝えていることに、スパナというキャラの、そして『ガッチャード』という作品の優しさを感じました。スパナは以前から、自分の身を犠牲にすることもいとわないキャラであったため、捨て身の作戦で冥黒王に挑むんだろうなとは思っていましたが、別にこの段階ではなく、終盤の宝太郎とスパナの激突の段階で明かしてもいいはず。それをあえてここで明かしているのは、この後展開される2人のバトルが、両者の考え方のすれ違いではなく、明確に考え方の相違(+宝太郎がスパナを引き戻したいという気持ち)から生まれていることをハッキリとさせるためでしょう。今まで仲間だった2人が、ライダーバトルをしてしまう理由を明確化しているのには、好感が持てますね。ほら、「平成ライダー」って、今まで二言三言ちゃんと話し合えば回避できるようなライダーバトルも、少なからずあったからさ…。
連絡を受け、急いでキッチンいちのせに戻った宝太郎たちが見たのは、メチャクチャに荒らされた店内。それでも普段通り宅配用の弁当作りに励む珠美の姿と言葉を受けて、宝太郎は涙ぐみます。その直後、宝太郎たちの前に現れたのは、加治木と、かつてレスラーGの事件でかかわりのあった旭。旭に自分の悩みを打ち明けた宝太郎は、彼からのアドバイスを受けて、自分の夢とガッチャを貫き通すことを決意。特定されたスパナの居場所に到着するや否や、彼を一発殴りつけます。中盤では、店を荒らされても平静を保って仕事に励む珠美と、宝太郎の話を聞きアドバイスする旭のシーンが連続。どちらも、宝太郎の心に大きな影響を与える、素晴らしいものになっていたと感じました。珠美は、その多くを語らずに弁当配達に出てしまいましたが、きっと宝太郎が今まで隠していた錬金術のこと等について、この時点であらかたわかっていたのでしょうね。また旭のシーンでは、以前のレスラーGのお話を踏まえたワードや話が出てきてナイス。“夢の砦”のワードが出てきたとき、ものすごく懐かしさを覚えたなぁ。
言葉を交わしても平行線な宝太郎とスパナは、決着をつけるため、たがいに変身。序盤は力が拮抗しているように見えましたが、ファイヤーガッチャード/宝太郎がレインボーガッチャードに強化変身してからは、じょじょにレインボーガッチャード側の優勢となっていきます。それでも、黒い炎の力を使って食らいつくヴァルバラド/スパナでしたが、ガッチャードの渾身のパンチでマスクを破壊され、さらに長い戦いの末ガッチャ―イグナイターは破損。スパナは宝太郎への敗北を認めますが、彼のもとに戻ることなく立ち去っていきます。こうして、なんとかケミーカードが宝太郎たちのもとに戻ってきましたが、今度はりんねが突然苦しみだして…?終盤では、いよいよガッチャードとヴァルバラドの激突が描写。スペック的にはガッチャードのほうが明らかに強く、実際最終的にはヴァルバラドは押されて負ける形になっていますが、ヴァルバラド側も黒い炎の力を使う等して、彼も決して劣っているわけではないということを表現しており、丁寧だなと感じました。この一連の戦闘シーンでは、弾着の使い方やワイヤーアクション、そしてドローンによる撮影と、様々な趣向が凝らされていてGood。またラスト付近での、ヴァルバラドのマスク割れもインパクト大でした。ヴァルバラドのマスク割れは、もちろん戦闘の激しさの表現もあるのですが、個人的には、それにプラスして「宝太郎とスパナの意思の差」を表現しているようにも感じましたね。誰かを守りたいという思いは同じでも、自分を犠牲にするのか、それとも自分も守ってみせるのか―。実現可能性はさておき、どちらのほうが強いかと言われれば、やっぱり後者ですもんね。
りんねの苦しみの原因は、ガエリヤの儀式にあった。宝太郎の前から姿を消し、アトロポスとともに拘束されてしまった彼女は、どうなってしまうのか?風雅とグリオンが、ともに父として2人の救出に向かうとき、宝太郎は…!
次回は、りんねとアトロポスが主役のお話。そして、マジェードの最終フォームも登場します。次回予告だけではわからなかったけど、SNS等に投稿されているそのマジェードの等身は、かなり小さめ。ということは、アトロポスが変身するのでしょうか?それとも―!?
…というワケで、記事は「『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ23 ちょっとした感想」に続きます。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Twitter & Instagramやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!