もはや何でもアリのライダーバトルと化した『ギーツ』
ゲームの目的は、ただ1つ。ラスボスのプロデューサー：ニラムを倒して、見事成し遂げたジャマトはジャマ神となり、理想の世界を叶える力を手に入れる―。今回の『仮面ライダーギーツ』は、デザイアグランプリの緊急特番と題した、半分総集編のようなお話。中盤以降、ベロバの介入により様相が一気に変わり、もはやデザイアグランプリの本来の目的とは関係ない、大乱戦が繰り広げられることになりました。
緊急特番という舞台と、それを各ライダーがオーディエンスとともに観るという構図を使い、各々がライダーになった本当の理由を明かすというドラマ展開はGood。ですがそうなると！英寿の回想と、彼をジーンが見つけたときの時代が一致しません。この話には、まだまだ裏があるのか…？
なお、前回（第23話）の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
デザイアグランプリが進行出来なくなったことから、ゲーム継続のため、応急的に特別総集編を作成したニラムたち。その番組をジーンらオーディエンスと、前回の戦いから生還した英寿たちが、それぞれ観ていました。振り返られる過去の戦い。それをキッカケに、英寿たちは、自分たちがライダーになった本当の理由を知るのでした。序盤では、今までの映像を多用し、その戦いを振り返るという展開が挿入。しかし、英寿たちの新撮シーンを大量に挿入し、彼らが仮面ライダーになった理由のドラマを入れることで、見逃せないパートとしていました。各オーディエンスの、ライダーへのコンタクト手段が三者三様で面白いところ。意図的に設定してるのはわかるけど、キューンだけえらくまどろっこしくないか？そしてこのあとは、ジーンが英寿を初めて知ったときの話へ。ここで、「仮面ライダーになるにはオーディエンスの推薦が必要」であることが明かされ、英寿を推薦したのがジーンであることが判明します。英寿が普通の高校生だったときに、初めて彼の存在を知ったというジーン。これは、英寿が以前言っていた、「西暦元年から戦っている」というセリフと矛盾します。その一方で、母親であるミツメを探すという目的自体は、本当の話らしい。これらから察するに、英寿の抱える背景には、まだまだ明かされていない何かがあるんじゃないかと推測できます。「西暦元年から戦っている」というセリフが、英寿のついたウソ（いつもの化かし）という可能性もありますが、彼が理由なくそんな極端な見破られやすいウソをつくとは思えないんですよね。きっと“何か”は、今後のドラマで明かされることでしょう。
特別総集編は問題なく進行していましたが、ここで突然ベロバが電波ジャック。ジャマトの紹介をしたのちに、ジャマトグランプリの開催を宣言し、デザイアグランプリとは関係なく市街地にジャマトを放ちます。ゲームとは関係ない、英寿たちにとっては、デザ神を目指すうえでは何のメリットもない戦い。しかし、彼らの選択した行動は皆同じでした。中盤から、ベロバが電波ジャックで放送に介入。「ジャマトの紹介のため、ドラマ的に仕方ないよね」と思って観ていましたが、まさかジャマトグランプリの開催まで宣言してくるとは思いませんでした。ライダーとしてのデカさも群を抜いてるし、ベロバって普通のオーディエンスと明らかに違いますよね。彼女にも、まだ明かされていない何かがあるのかなぁ。そんな彼女は、問答無用でいきなりジャマトを市街地に放ち、街は大混乱。英寿たちは、純粋に人々を救うため、変身し戦いに身を投じていきます。ここで、英寿たちが躊躇なく戦いに挑むさまが、メインキャラらしい勇敢な行動でGoodでしたね。
ジャマトとの乱戦状態が続く中、ジーンらオーディエンスも、ベロバの活動を封じるため、戦いの場に登場。それぞれが仮面ライダーに変身し、大乱戦に発展します。その勝負の行方は―。終盤では、各オーディエンスたちも一斉に仮面ライダーへと変身。なんとジーン以外は皆普通の人型ライダー（フルCGなので、今後の登場回数は多くないでしょう）ではなく、縦横無尽の戦いが繰り広げられます。事情があるとはいえ、オーディエンスどうしも勝手に戦い始め、混戦状態になっていくデザイアグランプリ。これ、ニラムそして英寿たちは、本当に収集をつけることができるのか？
始まってしまったジャマトグランプリ。エントリーした道長の見る、消滅したはずの透の正体は一体何か。そして、何の見返りもないことを承知で、戦いを挑むギーツたちは、勝利をつかむことができるのか！？
次回から、『ギーツ』の物語はジャマトグランプリ関連の話へ以降。透の再登場が気になるところですが、今までのドラマを踏まえたら、ジャマトの擬態である可能性が非常に高いんだよなぁ。偶然高度にしたジャマトで、道長ともまともに会話できるような感じで。そして、その先に待つ未来は…。
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…というワケで、記事は「『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン最終話（終） ちょっとした感想」に続きます。
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