今回は、『リズスタ -Top of Artists!-』の第3クール(STEP 27〜38[終])まとめ感想記事です。
強力なユニット:ディザスターを破り、タイガの心を開かせろ!第2クールで一度は打ち破ったはずのタイガと、引き続き戦うことになった第3クール。最終的に、美羽たちは自力で敵を破り、理想を実現することができましたが、ダンスバトルでは劣勢の連続、その間に唐突に挟まれるメンバーの一部にスポットを当てた回ありと、若干しっちゃかめっちゃかな感じが否めない感じとなりました。そして、急に最終回を迎えることになるとは…。
なお、第2クール(STEP 14〜26)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
ディザスターのダンスバトル、そしてそのディザスターが美羽たちと正反対のスタンスであることから、いくらでもドラマを生み出す余地があったはずの第3クール。にも関わらず不完全燃焼に終わったのは、ディザスターに明確なキャラ付けがなかったこと、そして彼らを打ち破ること=タイガの野望を打ち砕くことになるため、終盤までリズスタ☆ドリームズが彼らに勝つという展開をやることが出来なかったことにあるでしょう。
まず、ディザスターに明確なキャラ付けがなかったこと。これは本当に、第3クールにおける最も致命的な点と言えるでしょう。仮にも美羽たち主人公の前に立ちはだかる幹部級の敵なのに、キャラ付けはおろか、個別の名前すら設定していなかったのには、正直全くプラスの印象がありません。「タイガの操り人形」という設定であれば、まだ性格がないという点はクリアできますが、それでも名前は必要でしょう。やっとラストバトルあたりで、「個人プレー主義なので相手と協調するのが苦手」ということが明かされますが、それまでタイガに言われてはリズスタステージを荒らしていただけの存在なので、「そう…」という感情しかわきませんでした。敵キャラに魅力がないのは、一応バトル系の子供番組としては、大きな欠点でしょう。
続いて、リズスタ☆ドリームズがディザスターに勝利するという展開がなかなか出来なかった点。『リズスタ』は今までの「ガールズ×戦士!シリーズ」とは違うため、バトル偏重にしなくてもストーリー展開のしようがあるのが大きな特徴でしたが、美羽たちがダンスの技術を上げる→ディザスターの対決でそれを披露するというワンパターンな展開になっていたのが、もったいないところ。ダンスは色んなところでも披露できるし、またそのダンスはディザスターと戦うためのものだけではないはずですから、「どこかのステージでダンスを披露する→美羽たちが「自分たちは成長している」と実感する」という展開があってもよかったと思いますね。せっかくのダンスを、ただディザスターとのバトルにしか使っていなかったのは、『リズスタ』という作品の特性を殺してしまっているのではないかと感じました。
そして、タイガの心を開かせての大団円。美羽たちがリズスタダンスアカデミーを卒業していくというのは、最終回として順当な展開でしたが、せめて莉子たち準レギュラーキャラも呼んでドラマを展開してほしかったですね。せっかくのラストなのに、登場人物がかなり限られており、かつそこまで特別感が無かったのは、この最終回が急遽設定されたもの(放送終了タイミングが繰り上がった等)だったからなのでしょうか。
年明けより、この放送枠は『リズスタ』の再放送枠化。上に上げている公式動画にて、「「ガールズ×戦士!シリーズ」はいったんお休み」・「バトンタッチイベントはありません」と言っていることから、かつての『電光超人グリッドマン』のように、1クール丸々再放送をやって、『リズスタ』は終わりを迎えるのでしょう。
さて、その後この放送枠はどうなるのか―。そうしたことは、後日投稿予定の『リズスタ』総括感想記事に譲ることにしましょう。
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